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十六 ※
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文献にあった、と並べた話は嘘でしかない。
だが、うまい具合に嘘を真実のように思わせることが出来れば、相手にとっては真実になり得る。
サリーシアが復元し、貴族に蔓延させた呪いをルデは利用したのだ。
『まさか、あんなとんでもない事を言い出すなんて、危険すぎて、ぅあ、』
『お小言は後で』
ルデは可愛くないことを言うサリーシアの唇を塞ぐ。
サリーシアのナカに入り込み、ルデに馴染んだ場所がぐずぐずと音を立てる。
先王の所有する屋敷の離れを与えられ、ルデは問答無用でサリーシアを押し倒したのだった。
ルデを置いていこうとした事へのサリーシアへの怒りは収まっていなかった。
『そもそも王を欺いたのは貴女が先ではないですか』
「あ、あ、それ、は…ごめんな、さい」
サリーシアは許しを乞いながら、ルデを求める。
かつて、ベアディスが望んだサリーシアの姿がそこにあった。
もちろん、彼のあずかり知らないところで、だけれど。
『先王が収集してきた情報にありましたが、不能を認めたくない国王は、城のメイドを襲い騒がれて、逆に不能を周知させてしまったようです』
『ぁ、馬鹿な、人。愛妾だけに愛情を向けていれば、よかったのに』
そうすれば、知らないまま、真実の愛の中で生きていられたのに。
と言っても、後継者問題があったから、ずっと知らぬままではいられなかっただろうけれど。
『リリネーゼにそっぽを向かれたら…もう抱ける相手もいなくなるのに、ね。
でも、貴方も、馬鹿よ…。いなくなる女の為に王を欺いて…』
ルデはふんと鼻を鳴らす。
『…勝手に逝かれたら困ります』
細いサリーシアの腰を掴んで、奥を乱暴に責め立てた。
怒りのままに。
「ひ、あ、あっ、あっ、あ、それ、だめ」
『散々煽っておきながら、いざとなれば逃げる。
私ばかりが貴女を想って…っ!』
サリーシアはルデに一途だと言うわりに、彼に呪いを使おうとはしなかった。
早く己に縛りつけてしまえば良かったのに。
先王の前で話をうまく持っていけたから、情報収集に走り皆が応接室から退出したタイミングで、サリーシアに詰めよって、ようやく呪いを掛けてもらえたのだ。
サリーシアしか抱けぬことを証明せよと言われたときの為に。
という、言い訳を利用して。
呪いを受けてから、それほど強くなかった性欲が増した。
既に貪り食らっているのに、まだサリーシアが欲しくてたまらない。
『わ、私も、貴方を、あ、愛して、ますっ』
『…置いていこうとしてくせに』
『あ、まっ、待っ…!』
恨みがましいと我ながら思う。
でも、あと一足遅かったら、サリーシアはこの世にいなかったかもしれない。
考えただけでも恐ろしい。
この恐ろしさを、サリーシアも思い知るべきだ。
ルデの下で喘ぐサリーシアの身体を強く抱きしめ、抉るように一層深く貫いたあと、一番奥で果てた。
だが、うまい具合に嘘を真実のように思わせることが出来れば、相手にとっては真実になり得る。
サリーシアが復元し、貴族に蔓延させた呪いをルデは利用したのだ。
『まさか、あんなとんでもない事を言い出すなんて、危険すぎて、ぅあ、』
『お小言は後で』
ルデは可愛くないことを言うサリーシアの唇を塞ぐ。
サリーシアのナカに入り込み、ルデに馴染んだ場所がぐずぐずと音を立てる。
先王の所有する屋敷の離れを与えられ、ルデは問答無用でサリーシアを押し倒したのだった。
ルデを置いていこうとした事へのサリーシアへの怒りは収まっていなかった。
『そもそも王を欺いたのは貴女が先ではないですか』
「あ、あ、それ、は…ごめんな、さい」
サリーシアは許しを乞いながら、ルデを求める。
かつて、ベアディスが望んだサリーシアの姿がそこにあった。
もちろん、彼のあずかり知らないところで、だけれど。
『先王が収集してきた情報にありましたが、不能を認めたくない国王は、城のメイドを襲い騒がれて、逆に不能を周知させてしまったようです』
『ぁ、馬鹿な、人。愛妾だけに愛情を向けていれば、よかったのに』
そうすれば、知らないまま、真実の愛の中で生きていられたのに。
と言っても、後継者問題があったから、ずっと知らぬままではいられなかっただろうけれど。
『リリネーゼにそっぽを向かれたら…もう抱ける相手もいなくなるのに、ね。
でも、貴方も、馬鹿よ…。いなくなる女の為に王を欺いて…』
ルデはふんと鼻を鳴らす。
『…勝手に逝かれたら困ります』
細いサリーシアの腰を掴んで、奥を乱暴に責め立てた。
怒りのままに。
「ひ、あ、あっ、あっ、あ、それ、だめ」
『散々煽っておきながら、いざとなれば逃げる。
私ばかりが貴女を想って…っ!』
サリーシアはルデに一途だと言うわりに、彼に呪いを使おうとはしなかった。
早く己に縛りつけてしまえば良かったのに。
先王の前で話をうまく持っていけたから、情報収集に走り皆が応接室から退出したタイミングで、サリーシアに詰めよって、ようやく呪いを掛けてもらえたのだ。
サリーシアしか抱けぬことを証明せよと言われたときの為に。
という、言い訳を利用して。
呪いを受けてから、それほど強くなかった性欲が増した。
既に貪り食らっているのに、まだサリーシアが欲しくてたまらない。
『わ、私も、貴方を、あ、愛して、ますっ』
『…置いていこうとしてくせに』
『あ、まっ、待っ…!』
恨みがましいと我ながら思う。
でも、あと一足遅かったら、サリーシアはこの世にいなかったかもしれない。
考えただけでも恐ろしい。
この恐ろしさを、サリーシアも思い知るべきだ。
ルデの下で喘ぐサリーシアの身体を強く抱きしめ、抉るように一層深く貫いたあと、一番奥で果てた。
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