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七廻目 誰が為に
第142話 美への返歌
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――赤と黄が支配する空間。そよ風ひとつで簡単に舞い散る紅葉景色の中。花柳桜示と吾御崎理沙の二人は相対していた。
熱しすぎず、冷めすぎず。心地良い温かさの中、桜示は心底からの幸福に酔う。
「良い空気ねぇ」
「まー、そうだね」
桜示とは少し違った、自然の中にいる充実感を噛みしめている理沙も、景色を堪能しながら首肯する。
「……こうして顔を合わせるのは久しぶりだけど、今までずっとあいつの傍にいたの? どうして?」
「別にあんたには関係ないでしょ?」
「それは、そうかもね」
明確な拒絶の意思。二人は特別仲が良いというわけではない。むしろ、過去に一度しか顔を合わせていないのだからプライベートを教える義理もないだろう。当然の反応といえば当然の反応だ。
「でも、最後だし教えてあげる。あーしはね、ただ強い相手と戦いたかっただけなの」
「それであの女と一緒にいたってこと?」
「そ、見合う相手がアンしかいなかったからね」
「……なるほどね。まぁ大体掴めたわ。じゃあ、自分より強い相手と戦えればあの女と一緒にいる理由もなくなるってワケね」
「別にそういうの抜きでも好みのタイプではあるんだけど。まぁそういうことになるのかな。でもだからなに? もしかして、あんたが満足させてくれるとか言うつもりじゃないよね?」
「ご明察」
「はぁ~……前に戦った時のことは忘れてないんでしょ?」
「もちろん。忘れるわけないでしょ」
以前の立ち合いで敗北を喫した時の事は、桜示にとって忘れたくても忘れられない一事。悪い意味はもちろんのこと、良い意味でも。
「はぁ、もういい。……その人を小馬鹿にしたような喋り方、できないようにしてあげる」
そう口にする理沙の言葉には明確な殺意が宿っていた。
「ま、死に場所としては最高のロケーションなんだけど、怒らせちゃったなら謝るわ。美しいものを前にするとついイジワルしたくなっちゃうの」
「一応言っておくけど、テロリストの仲間に容赦する気ないから」
苛立った様子の理沙は静かに桜示を睨み付ける。闘気に殺気が混ざり、紅葉に負けないほど理沙の存在が色濃く滲み出していた。
その姿を見て桜示は笑みを浮かべる。嘲笑するでもない、純粋に闘争を楽しむかのような表情。肌がヒリつくのが容易に分かるほど、一瞬の油断も許さない張り詰めた空気――強者と相対する時にしか生まれない独特な緊張感が二人を包んでいた。
「ふふっ……さあ、来なさいッ‼」
そうして、桜示は抑えていた興奮を開放するように、両手を広げたまま大声で開戦の号令を掛ける。
「なんで上から目線なんだかっ!」
言うが早いか、吾御崎は前傾姿勢のまま地を駆り、姿が消えたかに見紛うほど恐ろしいスピードで桜示に向かっていく。――先ほどまで理沙が立っていた場所には、後に残された落葉だけがふわりと優しく舞う。
そんな刹那の攻防の中、桜示はふと、過ぎ去った日々を思い出す。
――人の価値は、生産性で測られるまでに到達してしまった。
同色同型の灰色の世界。自分と同じ信念を持った仲間ですら、日々を生き残る度、同じ形に模られていく。そんな日々に心底うんざりしていた。
そんな時、灰色の世界を忘れさせるだけの輝きを放つ存在が目の前に現れた。その人物の名前は吾御崎瑠海。
家の事情を知ったことかと我を通し、単純にして明快な闘争本能を一切隠そうともせず貫き通そうとするその意思に、桜示はいつの間にか惹かれていた。他人を初めて美しいと感じていた。
一瞬を何分割にもしたような時間の中、桜示は迫りくる理沙を心底から愛おしむよう愛でる。
その一方で、武道家としての本能か。無意識のうちにどう迎え撃つか、すでに答えの出ている事柄について思考を巡らせていた。
理沙と対峙するにあたり、間合いの奪い合いというフェーズは存在しない。あまりにも速度が早いため、間合いに入ったと感知してから攻撃に転じては遅いからだ。同様に、間合いに入ってくるのを先読みして捉えることも不可能。先読みして振っては技の起こりを見極められ、人外と思える俊敏性で以てして回避されるのがオチ。拳銃のように音速を超える武器を使う他、彼女を止める手立てはない。――尤も、拳銃を使ったとしても止めるのは容易ではないだろうが。
ではどうするか。今この場において理沙を打ち破る方策はただ一つ。間合いに入られてから叩き潰す。それも、相手の超スピードを超える速度で。
単純明快な答えではあったが、当然そんなことができるのは限られたごく一部の例外だけ。
理沙はすでに桜示の懐に入り込んでいる。鋭い貫き手は桜示の喉元と鳩尾を同時に、そして的確に抉り取る寸前まで迫っていた。そこに躊躇は微塵も存在しない。まともに喰らえば命の保証はないだろう。
――美しい。
死が目前まで迫る一刹那の中、桜示は舞い散る紅葉に身を包む理沙を見て充足感に浸っていた。
意思だけではない、それを確かなものとするための実力をも兼ね備えた儚くも愚かしい破壊衝動に駆られた少女。これを〝美〟と呼ばずしてなんと形容するのか。
このままあの時と同じように、この美しい光景をいつまでも見ていたい。たとえ、今度は死ぬことになったとしても。
花柳は数瞬前よりも口角が上がっている自身を確かに認識しながら、最期の一時まで目に焼き付けようと理沙の顔を見る。
しかし、その瞬間、はたと我に返った。
理沙の悲痛とも思える貌。その表情を見て、桜示は理沙の願いを思い出し、同時に理解する。彼女はあの時の自分と同じなのだ。灰色の世界で、渇きを潤してくれる存在が現れるのを待っているのだと。
――それなら、〝美〟を教えてくれた彼女に返礼をしないままでいるのは、あまりに申し訳ない。
「ッ!」
理沙の爪先が桜示の皮膚に触れた瞬間、肉に刺さるよりも早い動作で右足を一歩引き、自身の身体と理沙の指との間に僅かに空間を作る。
――舞い散る花は、ただ散り往くままに見送るが美の心。自然のままあることこそが美しさの極点なれば、決して触れようとしてはならない。況して、それを捉えようとする行為は美に対する侮辱である。
心中に沸き起こる自らに課した戒律の言。
しかし、桜示が迷うことは無かった。
「――ふッ‼」
一息と共に、全力で両手の間隔を狭める。そして勢いそのままに理沙の両の指先を同時に掴み――優しく握手するかのように握った。
「…………は…………?」
理沙は何が起こったのか理解できないといった様子で、ポカンと口を開けて放心する。――いや、理解できたからこそ、理解できないでいるのかもしれなかったが。
「ふぅ……まだ続ける?」
優しく、それでいて決して振りほどけない程度の強さで手を握りながら、桜示は理沙に判断を委ねる。
誰の目から見ても勝敗は明らかだった。
「っ……!」
理沙は最初に悔しさの籠った表情を浮かべたものの、やがて憑き物が落ちたかのようにふっと笑みを浮かべた。
「……負けたわ……」
その一言を吐き出すのと同時に落葉のクッションの上に座り込む。
先ほどまで舞い踊っていた紅葉も、今は静かな眠りに就いていた。
「敗北の味っていうのも案外悪くないでしょ?」
「…………そーだね。でもそれ以上に腹も立つ。あーしと最初に戦った時は手抜いてたんだ」
「本気だったわよ? ただアナタがあまりにも美しかったからついぼーっとしちゃって」
「……それ、本気で言ってる?」
「もちろん」
桜示の言葉に理沙はむっとしかめっ面を浮かべる。
「はぁ~あ! この変態に一泡吹かせてやりたかった‼」
「ふふ、照れちゃって」
「なんでアンタ相手に照れるのよ!」
「まあなんにせよ、これで満足したでしょ?」
「……そうだね。アンと戦えないのは少し残念だけど、もうスッキリした」
「そ、ならよかった。……さて、もう少し余韻に浸っていたいところだけど、黒石様の援護に行かないと」
来た道を遠い目で見つめる桜示に、理沙はあっと声を上げる。
「そういえば聞きたいことがあるんだけど」
「聞きたいこと? なにかしら」
「……そのあーしを真似したような口調はなに? 確か最初に会った時は普通に話してたと思うんだけど」
「ああ、これ? これは――」
眉をひそめる理沙に対して、桜示はニヤリと笑って答えた。
「美よッ‼」
熱しすぎず、冷めすぎず。心地良い温かさの中、桜示は心底からの幸福に酔う。
「良い空気ねぇ」
「まー、そうだね」
桜示とは少し違った、自然の中にいる充実感を噛みしめている理沙も、景色を堪能しながら首肯する。
「……こうして顔を合わせるのは久しぶりだけど、今までずっとあいつの傍にいたの? どうして?」
「別にあんたには関係ないでしょ?」
「それは、そうかもね」
明確な拒絶の意思。二人は特別仲が良いというわけではない。むしろ、過去に一度しか顔を合わせていないのだからプライベートを教える義理もないだろう。当然の反応といえば当然の反応だ。
「でも、最後だし教えてあげる。あーしはね、ただ強い相手と戦いたかっただけなの」
「それであの女と一緒にいたってこと?」
「そ、見合う相手がアンしかいなかったからね」
「……なるほどね。まぁ大体掴めたわ。じゃあ、自分より強い相手と戦えればあの女と一緒にいる理由もなくなるってワケね」
「別にそういうの抜きでも好みのタイプではあるんだけど。まぁそういうことになるのかな。でもだからなに? もしかして、あんたが満足させてくれるとか言うつもりじゃないよね?」
「ご明察」
「はぁ~……前に戦った時のことは忘れてないんでしょ?」
「もちろん。忘れるわけないでしょ」
以前の立ち合いで敗北を喫した時の事は、桜示にとって忘れたくても忘れられない一事。悪い意味はもちろんのこと、良い意味でも。
「はぁ、もういい。……その人を小馬鹿にしたような喋り方、できないようにしてあげる」
そう口にする理沙の言葉には明確な殺意が宿っていた。
「ま、死に場所としては最高のロケーションなんだけど、怒らせちゃったなら謝るわ。美しいものを前にするとついイジワルしたくなっちゃうの」
「一応言っておくけど、テロリストの仲間に容赦する気ないから」
苛立った様子の理沙は静かに桜示を睨み付ける。闘気に殺気が混ざり、紅葉に負けないほど理沙の存在が色濃く滲み出していた。
その姿を見て桜示は笑みを浮かべる。嘲笑するでもない、純粋に闘争を楽しむかのような表情。肌がヒリつくのが容易に分かるほど、一瞬の油断も許さない張り詰めた空気――強者と相対する時にしか生まれない独特な緊張感が二人を包んでいた。
「ふふっ……さあ、来なさいッ‼」
そうして、桜示は抑えていた興奮を開放するように、両手を広げたまま大声で開戦の号令を掛ける。
「なんで上から目線なんだかっ!」
言うが早いか、吾御崎は前傾姿勢のまま地を駆り、姿が消えたかに見紛うほど恐ろしいスピードで桜示に向かっていく。――先ほどまで理沙が立っていた場所には、後に残された落葉だけがふわりと優しく舞う。
そんな刹那の攻防の中、桜示はふと、過ぎ去った日々を思い出す。
――人の価値は、生産性で測られるまでに到達してしまった。
同色同型の灰色の世界。自分と同じ信念を持った仲間ですら、日々を生き残る度、同じ形に模られていく。そんな日々に心底うんざりしていた。
そんな時、灰色の世界を忘れさせるだけの輝きを放つ存在が目の前に現れた。その人物の名前は吾御崎瑠海。
家の事情を知ったことかと我を通し、単純にして明快な闘争本能を一切隠そうともせず貫き通そうとするその意思に、桜示はいつの間にか惹かれていた。他人を初めて美しいと感じていた。
一瞬を何分割にもしたような時間の中、桜示は迫りくる理沙を心底から愛おしむよう愛でる。
その一方で、武道家としての本能か。無意識のうちにどう迎え撃つか、すでに答えの出ている事柄について思考を巡らせていた。
理沙と対峙するにあたり、間合いの奪い合いというフェーズは存在しない。あまりにも速度が早いため、間合いに入ったと感知してから攻撃に転じては遅いからだ。同様に、間合いに入ってくるのを先読みして捉えることも不可能。先読みして振っては技の起こりを見極められ、人外と思える俊敏性で以てして回避されるのがオチ。拳銃のように音速を超える武器を使う他、彼女を止める手立てはない。――尤も、拳銃を使ったとしても止めるのは容易ではないだろうが。
ではどうするか。今この場において理沙を打ち破る方策はただ一つ。間合いに入られてから叩き潰す。それも、相手の超スピードを超える速度で。
単純明快な答えではあったが、当然そんなことができるのは限られたごく一部の例外だけ。
理沙はすでに桜示の懐に入り込んでいる。鋭い貫き手は桜示の喉元と鳩尾を同時に、そして的確に抉り取る寸前まで迫っていた。そこに躊躇は微塵も存在しない。まともに喰らえば命の保証はないだろう。
――美しい。
死が目前まで迫る一刹那の中、桜示は舞い散る紅葉に身を包む理沙を見て充足感に浸っていた。
意思だけではない、それを確かなものとするための実力をも兼ね備えた儚くも愚かしい破壊衝動に駆られた少女。これを〝美〟と呼ばずしてなんと形容するのか。
このままあの時と同じように、この美しい光景をいつまでも見ていたい。たとえ、今度は死ぬことになったとしても。
花柳は数瞬前よりも口角が上がっている自身を確かに認識しながら、最期の一時まで目に焼き付けようと理沙の顔を見る。
しかし、その瞬間、はたと我に返った。
理沙の悲痛とも思える貌。その表情を見て、桜示は理沙の願いを思い出し、同時に理解する。彼女はあの時の自分と同じなのだ。灰色の世界で、渇きを潤してくれる存在が現れるのを待っているのだと。
――それなら、〝美〟を教えてくれた彼女に返礼をしないままでいるのは、あまりに申し訳ない。
「ッ!」
理沙の爪先が桜示の皮膚に触れた瞬間、肉に刺さるよりも早い動作で右足を一歩引き、自身の身体と理沙の指との間に僅かに空間を作る。
――舞い散る花は、ただ散り往くままに見送るが美の心。自然のままあることこそが美しさの極点なれば、決して触れようとしてはならない。況して、それを捉えようとする行為は美に対する侮辱である。
心中に沸き起こる自らに課した戒律の言。
しかし、桜示が迷うことは無かった。
「――ふッ‼」
一息と共に、全力で両手の間隔を狭める。そして勢いそのままに理沙の両の指先を同時に掴み――優しく握手するかのように握った。
「…………は…………?」
理沙は何が起こったのか理解できないといった様子で、ポカンと口を開けて放心する。――いや、理解できたからこそ、理解できないでいるのかもしれなかったが。
「ふぅ……まだ続ける?」
優しく、それでいて決して振りほどけない程度の強さで手を握りながら、桜示は理沙に判断を委ねる。
誰の目から見ても勝敗は明らかだった。
「っ……!」
理沙は最初に悔しさの籠った表情を浮かべたものの、やがて憑き物が落ちたかのようにふっと笑みを浮かべた。
「……負けたわ……」
その一言を吐き出すのと同時に落葉のクッションの上に座り込む。
先ほどまで舞い踊っていた紅葉も、今は静かな眠りに就いていた。
「敗北の味っていうのも案外悪くないでしょ?」
「…………そーだね。でもそれ以上に腹も立つ。あーしと最初に戦った時は手抜いてたんだ」
「本気だったわよ? ただアナタがあまりにも美しかったからついぼーっとしちゃって」
「……それ、本気で言ってる?」
「もちろん」
桜示の言葉に理沙はむっとしかめっ面を浮かべる。
「はぁ~あ! この変態に一泡吹かせてやりたかった‼」
「ふふ、照れちゃって」
「なんでアンタ相手に照れるのよ!」
「まあなんにせよ、これで満足したでしょ?」
「……そうだね。アンと戦えないのは少し残念だけど、もうスッキリした」
「そ、ならよかった。……さて、もう少し余韻に浸っていたいところだけど、黒石様の援護に行かないと」
来た道を遠い目で見つめる桜示に、理沙はあっと声を上げる。
「そういえば聞きたいことがあるんだけど」
「聞きたいこと? なにかしら」
「……そのあーしを真似したような口調はなに? 確か最初に会った時は普通に話してたと思うんだけど」
「ああ、これ? これは――」
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「美よッ‼」
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