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新人門番と錬金術士
新人門番、協力する。
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「で、少し相談があるのだが・・・・・・」
しばしの無言タイムを経て、アテナは椅子に再び腰を下ろすと、落ち着いたトーンで切り出した。
「相談、ですか?」
「ああ、そうだ・・・・・・。相談、そうだ。上手くないか?」
知らないですけど。
「すまない・・・・・・それで、聞いてくれないか?」
うけなかったな。なんでだろうか。みたいな顔で首をかしげるアテナだが、こちらからすればなぜそんなネタをかまそうと思ったかが謎であった。
ともかく、相談と言われれば話を聞こう。
あれだけ熱く語られたのだから、ここで退くのはなにかが違う。
俺が聞く旨を伝えると、彼女は例を言って話し始めた。
「相談というのはもちろん、海の心臓に関してだ。さっきも言ったけど、私は外に出るのが嫌いでね。ついでに言うと運動神経という物の欠片も持っていないんだ。だから、あの素早いフェアリーなんて捕まえられっこない。まぐれで一匹捕まえる・・・・・・なんかじゃ足りないんだ」
大口叩いたは良いものの、やはり海の心臓の錬金は難しいようで、研究過程は当然失敗前提となる。
「つまり、俺にフェアリーを捕まえてきて欲しいって事ですか?」
「そう、その通りだよ。もちろん、それで得た報酬は等分で構わない」
「・・・・・・いいんですか?」
フェアリーを捕まえるというのはそう難しいことではない。
魔素の溜まった場所に行けば、ちょっと運動神経のいい子供でも捕まえられる。
そんな物を捕ってくるだけで報酬を等分だなんて、好条件過ぎはしまいか。
「もちろんいいさ。私の目的はアメリア様への恩返しとプロポーズのみ。次第によっては報酬は全部渡してもいいくらいさ」
「次第・・・・・・とは」
「まあ、あれだよ・・・・・・。思いの外難しくて、フェアリーが大量に欲しくなった時とか」
少し情けなさそうな顔をするアテナ。
しかしそのくらいなら問題はない。
「そこまでしてくださるなら、もちろん協力しますよ」
俺がそう言って頷くと、アテナは嬉しそうに手を叩いた。
「そうか!それなら私たちは対等であり同盟だ!是非ともよろしく頼む!」
「はい、よろしくお願いします!」
「ああ、その敬語もいらないよ」
この城では先輩という位置に居るだろうし敬語を使っていたが、要らないと言うなら外させて貰おう。
「わかった。それで、俺は取り敢えずフェアリーを捕まえてくればいいんだな?」
「うん。しばらくは需要は尽きないだろうから、何匹でも持ってきていい」
「そう多くは取れないかも知れないけど、なるべく頑張るよ」
フェアリー捕獲はわがままリスト達成のために必要なことなので、きっと仕事をしている事になる。
それならば何ら問題はない。
「じゃあ、期待しているよ」
アテナに見送られつつ、俺は彼女の部屋を後にした。
しばしの無言タイムを経て、アテナは椅子に再び腰を下ろすと、落ち着いたトーンで切り出した。
「相談、ですか?」
「ああ、そうだ・・・・・・。相談、そうだ。上手くないか?」
知らないですけど。
「すまない・・・・・・それで、聞いてくれないか?」
うけなかったな。なんでだろうか。みたいな顔で首をかしげるアテナだが、こちらからすればなぜそんなネタをかまそうと思ったかが謎であった。
ともかく、相談と言われれば話を聞こう。
あれだけ熱く語られたのだから、ここで退くのはなにかが違う。
俺が聞く旨を伝えると、彼女は例を言って話し始めた。
「相談というのはもちろん、海の心臓に関してだ。さっきも言ったけど、私は外に出るのが嫌いでね。ついでに言うと運動神経という物の欠片も持っていないんだ。だから、あの素早いフェアリーなんて捕まえられっこない。まぐれで一匹捕まえる・・・・・・なんかじゃ足りないんだ」
大口叩いたは良いものの、やはり海の心臓の錬金は難しいようで、研究過程は当然失敗前提となる。
「つまり、俺にフェアリーを捕まえてきて欲しいって事ですか?」
「そう、その通りだよ。もちろん、それで得た報酬は等分で構わない」
「・・・・・・いいんですか?」
フェアリーを捕まえるというのはそう難しいことではない。
魔素の溜まった場所に行けば、ちょっと運動神経のいい子供でも捕まえられる。
そんな物を捕ってくるだけで報酬を等分だなんて、好条件過ぎはしまいか。
「もちろんいいさ。私の目的はアメリア様への恩返しとプロポーズのみ。次第によっては報酬は全部渡してもいいくらいさ」
「次第・・・・・・とは」
「まあ、あれだよ・・・・・・。思いの外難しくて、フェアリーが大量に欲しくなった時とか」
少し情けなさそうな顔をするアテナ。
しかしそのくらいなら問題はない。
「そこまでしてくださるなら、もちろん協力しますよ」
俺がそう言って頷くと、アテナは嬉しそうに手を叩いた。
「そうか!それなら私たちは対等であり同盟だ!是非ともよろしく頼む!」
「はい、よろしくお願いします!」
「ああ、その敬語もいらないよ」
この城では先輩という位置に居るだろうし敬語を使っていたが、要らないと言うなら外させて貰おう。
「わかった。それで、俺は取り敢えずフェアリーを捕まえてくればいいんだな?」
「うん。しばらくは需要は尽きないだろうから、何匹でも持ってきていい」
「そう多くは取れないかも知れないけど、なるべく頑張るよ」
フェアリー捕獲はわがままリスト達成のために必要なことなので、きっと仕事をしている事になる。
それならば何ら問題はない。
「じゃあ、期待しているよ」
アテナに見送られつつ、俺は彼女の部屋を後にした。
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