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クエスト「アズール家族を救え」
第11話 家政婦さん
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神の使徒となって三日目の朝。
僕は右手に包丁を持った、放送禁止の顔で迫ってくる天然ゴリ押し女の悪夢で目が覚めた。
(最悪の目覚めだ‥‥‥)
________
昨日は包丁騒動のあと、送った服の品評会が始まっていた。モデルは僕のイチオシ、この子に任せればなんとかる男の子タルク。
台所で着替えては、寝室で待っている母親とミーナの所に行って拍手喝采を受ける。を繰り返す。そしてそのミーナも何故か僕の服を着ていた。(似合ってるけど小さくない?)
仕方ないので最後の「神のお告げ」と「神の施し」を使ってミーナに合いそうな服を選んで送ってあげた。
すると何故か母親までも僕の服を着ていた。
はいはい、母親の分もまた見繕って送りますよ。明日になるけどね。因みに母親の着替えは視点を台所に変えて見てないからね。
そんな感じで品評会は夕方まで続き、缶詰めの夕食を美味しそうに食べて、一日を終えたアズール家族だった。
母親は元気になってた。少し歩いてたし。
________
そして悪夢で目覚めた僕は今日、食料問題解決の為に家政婦さんと話し合いをするのだ。(先延ばし二日目はしないのだ)
もう少しすれば、家政婦さんが僕の朝食を持ってくる時間帯。(緊張してます)
噂をすればと言うやつで、廊下を歩いてくる足音が聞こえてきた。(明日にしようかな)
いや、覚悟を決めろ!春馬!
僕はドアを開け廊下に出た。家政婦さんはお盆を持って立ち止まり、驚いた顔をして僕を見ていた。
家政婦さんの名前は佐々木桜子さん。肩より少し下まである綺麗な黒髪。タレ目でいつも微笑みを絶やさない少し大きめの口。背は僕と同じくらいで172cmほど。三十三歳のシングルマザーで子供は娘が一人居る。
よく知ってるでしょ?だって幼馴染みの女の子のお母さんだからね。
「桜子さん、おはようございます。相談したい事があるのですが時間もらえませんか」
桜子さんは「これは面白そうだ」と言った表情をする。(あ~、桜子さんはこういう人だったな。さすが天然幼馴染みの母親だわ)
「ええ、大丈夫よ。仮に他に用事があったとしても春馬ちゃんとの話を優先するわよ」
「あ、ありがとうございます」
僕は桜子さんを部屋に招き入れた。
桜子さんは朝食のお盆をテーブルに置き、いつも僕が座っている二人掛けのソファーに座った。テーブルの反対側にも同じソファーがあるのだが‥‥‥‥
僕は仕方なく反対側のソファーに座ろ‥‥
「こっちに座りなさい」
「あ、はい‥‥‥‥」
とても強引な桜子さん。僕は桜子さんの隣に座った。(狭いんですけど)
「食材と災害用グッズと缶詰め。持ち出した事に関係あるのよね?ああ、包丁もあったわね。危ない事には使わないと信じてたから何も言わなかったけど」
さすが桜子さん。あと、とても近いです。いい匂いがして緊張してしまいます。
「そんなにいい匂いがする?」
はい、エスパー桜子さんですね。
「相談は食材の事です。包丁は危ない事には使いません。返すことが出来なくなってしまって
‥‥‥‥すいません」
僕は桜子さんに向かって頭を下げた。
「ふふ、別にいいわよ。それで、これからも食材が必要って事?その他はいいの?」
「取りあえずは食材があれば大丈夫です。あっ、あと食物の苗と畑作業に使える道具があれば嬉しいです。縦横30cm高さ15cmの箱に入る大きさの物で」
桜子さんは僕の目をじっと見つめている。(少し前にも同じことがあったような‥‥)
「理由は教えてくれないの?」
「今はまだ無理です。いずれはお話しします。それまでは待って下さい。決して悪いことはしていません」
まだアズール家族の事は話せない。不確定要素が多すぎるので、もし桜子さんに何かがあったら申し訳ないからな。
「ふふ、判ったわ。必要なものはメモに書いてくれれば買ってくるわ。ただ、高額なものやこの家で使わないものを買うのは難しいわよ。領収書を出さないといけないから」
それはそうだ。家政婦さんなんだから。
「判りました。十分考えてからお願いするようにします。では、これをお願いします」
僕は了承してもらえるだろうと、必要な食材をメモに書いて持っていた。
「準備いいわね。私が断ると思わなかったの?」
「はい、桜子さんですから」
桜子さんは再び僕の目をじっと見る。そして嬉しそうに笑った。
「うん、少しだけど、いい男になって来てるね。そうそう、娘が寂しがってたぞ。そろそろ会ってもいいんじゃないの?」
「ははは、もう少し待って下さい。こんな僕には合わせる顔がありません」
「仕方ないねぇ。まあ、期待して待ってるよ。娘も私もね。買い物については任せなさい。このメモのものは明日には買ってきてあげる」
「あの、少しだけでもいいんですが。食べ物を今日持ってきてもらえませんか」
「ふふ、このあと適当に見繕って持ってきてあげるわ」
桜子さんはそう言うと、立ち上がり部屋を出ていった。
桜子さん、ありがとう。
これで食材はなんとかなった。それじゃあ、今日のアズール家族の様子でも見てみようかな。
僕はベッドの下に隠していたノートパソコンを取り出すのであった。
僕は右手に包丁を持った、放送禁止の顔で迫ってくる天然ゴリ押し女の悪夢で目が覚めた。
(最悪の目覚めだ‥‥‥)
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昨日は包丁騒動のあと、送った服の品評会が始まっていた。モデルは僕のイチオシ、この子に任せればなんとかる男の子タルク。
台所で着替えては、寝室で待っている母親とミーナの所に行って拍手喝采を受ける。を繰り返す。そしてそのミーナも何故か僕の服を着ていた。(似合ってるけど小さくない?)
仕方ないので最後の「神のお告げ」と「神の施し」を使ってミーナに合いそうな服を選んで送ってあげた。
すると何故か母親までも僕の服を着ていた。
はいはい、母親の分もまた見繕って送りますよ。明日になるけどね。因みに母親の着替えは視点を台所に変えて見てないからね。
そんな感じで品評会は夕方まで続き、缶詰めの夕食を美味しそうに食べて、一日を終えたアズール家族だった。
母親は元気になってた。少し歩いてたし。
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そして悪夢で目覚めた僕は今日、食料問題解決の為に家政婦さんと話し合いをするのだ。(先延ばし二日目はしないのだ)
もう少しすれば、家政婦さんが僕の朝食を持ってくる時間帯。(緊張してます)
噂をすればと言うやつで、廊下を歩いてくる足音が聞こえてきた。(明日にしようかな)
いや、覚悟を決めろ!春馬!
僕はドアを開け廊下に出た。家政婦さんはお盆を持って立ち止まり、驚いた顔をして僕を見ていた。
家政婦さんの名前は佐々木桜子さん。肩より少し下まである綺麗な黒髪。タレ目でいつも微笑みを絶やさない少し大きめの口。背は僕と同じくらいで172cmほど。三十三歳のシングルマザーで子供は娘が一人居る。
よく知ってるでしょ?だって幼馴染みの女の子のお母さんだからね。
「桜子さん、おはようございます。相談したい事があるのですが時間もらえませんか」
桜子さんは「これは面白そうだ」と言った表情をする。(あ~、桜子さんはこういう人だったな。さすが天然幼馴染みの母親だわ)
「ええ、大丈夫よ。仮に他に用事があったとしても春馬ちゃんとの話を優先するわよ」
「あ、ありがとうございます」
僕は桜子さんを部屋に招き入れた。
桜子さんは朝食のお盆をテーブルに置き、いつも僕が座っている二人掛けのソファーに座った。テーブルの反対側にも同じソファーがあるのだが‥‥‥‥
僕は仕方なく反対側のソファーに座ろ‥‥
「こっちに座りなさい」
「あ、はい‥‥‥‥」
とても強引な桜子さん。僕は桜子さんの隣に座った。(狭いんですけど)
「食材と災害用グッズと缶詰め。持ち出した事に関係あるのよね?ああ、包丁もあったわね。危ない事には使わないと信じてたから何も言わなかったけど」
さすが桜子さん。あと、とても近いです。いい匂いがして緊張してしまいます。
「そんなにいい匂いがする?」
はい、エスパー桜子さんですね。
「相談は食材の事です。包丁は危ない事には使いません。返すことが出来なくなってしまって
‥‥‥‥すいません」
僕は桜子さんに向かって頭を下げた。
「ふふ、別にいいわよ。それで、これからも食材が必要って事?その他はいいの?」
「取りあえずは食材があれば大丈夫です。あっ、あと食物の苗と畑作業に使える道具があれば嬉しいです。縦横30cm高さ15cmの箱に入る大きさの物で」
桜子さんは僕の目をじっと見つめている。(少し前にも同じことがあったような‥‥)
「理由は教えてくれないの?」
「今はまだ無理です。いずれはお話しします。それまでは待って下さい。決して悪いことはしていません」
まだアズール家族の事は話せない。不確定要素が多すぎるので、もし桜子さんに何かがあったら申し訳ないからな。
「ふふ、判ったわ。必要なものはメモに書いてくれれば買ってくるわ。ただ、高額なものやこの家で使わないものを買うのは難しいわよ。領収書を出さないといけないから」
それはそうだ。家政婦さんなんだから。
「判りました。十分考えてからお願いするようにします。では、これをお願いします」
僕は了承してもらえるだろうと、必要な食材をメモに書いて持っていた。
「準備いいわね。私が断ると思わなかったの?」
「はい、桜子さんですから」
桜子さんは再び僕の目をじっと見る。そして嬉しそうに笑った。
「うん、少しだけど、いい男になって来てるね。そうそう、娘が寂しがってたぞ。そろそろ会ってもいいんじゃないの?」
「ははは、もう少し待って下さい。こんな僕には合わせる顔がありません」
「仕方ないねぇ。まあ、期待して待ってるよ。娘も私もね。買い物については任せなさい。このメモのものは明日には買ってきてあげる」
「あの、少しだけでもいいんですが。食べ物を今日持ってきてもらえませんか」
「ふふ、このあと適当に見繕って持ってきてあげるわ」
桜子さんはそう言うと、立ち上がり部屋を出ていった。
桜子さん、ありがとう。
これで食材はなんとかなった。それじゃあ、今日のアズール家族の様子でも見てみようかな。
僕はベッドの下に隠していたノートパソコンを取り出すのであった。
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