結婚前に経験を積むのは悪い事じゃない

祐月なこ

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プロローグ 1

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 可憐な妖精のようだと噂の花嫁を幼い頃から見守り続け、待ちに待ってやっと結婚式を挙げることが出来たマクファーレン侯爵家の嫡男クリスは、幸せの絶頂にいた。


 噂の通り、新婦であるウォリス伯爵家の長女セシリアは透き通った白い肌に長い睫毛、大きな吸い込まれそうな瞳は瑠璃色をしていて、まさに妖精そのものを体現した姿形をしている。

 まだ19歳になったばかりのセシリアは少しだけ幼い顔立ちをしていて、いつまでも無垢な少女のような雰囲気だった。


 結婚式では、プラチナブロンドの腰まである艶々の髪は緩やかに編み込みハーフアップにまとめ、花を飾り可憐な雰囲気を更に引き立てる仕上がりとなっていた。


 参列者の誰もが花嫁の美しさに感嘆の声を漏らした。そして、夫となるクリスも花嫁に見惚れ、今日から夫婦として過ごせる現実が夢のようだと、どこか浮ついた気持ちになっていた。


 結婚式と披露宴を終え、新婦であるセシリアは侍女に全身を磨き上げられ、薄いヒラヒラのネグリジェを纏い夫婦の寝室へ向かった。


 新郎のクリスも湯浴みを済ませ、夫婦の寝室へ向かう。長年恋い焦がれた3歳年下の幼馴染との初夜に、緊張で少しだけ手が震えていた。


 誰よりも愛しい妖精のような守るべき存在をやっとこの手に抱くことが出来るのだ。彼女への思いが強すぎて、彼女を傷つけないために他の女で欲を発散した事もある。


 だが、それも今日で終わる。名実ともに夫婦となったのだから、今日からは存分にセシリアを抱く事が出来るのだ。




「緊張してる?」


 クリスは、披露宴の時の笑顔が消え、どこか不安な表情をしているセシリアに尋ねた。その初心な反応が堪らなく愛しく感じた。


「少し…」


 当然だろう。クリスは貴族女性の閨教育では『夫から子種をもらう』『閨では夫に従う』程度の事しか教えないと聞いていた。

 最近では、昔ほど処女性が重視されることもなくなり、婚約中に関係を持つ者もいるが、クリスは大切なセシリアに結婚式まで手を出すことはせず、初夜で初めて体の関係を持つことを望んだ。

 大切だからこそ、可憐なセシリアを欲望で汚すことはせず夫婦となるまで我慢し続けたのだ。

 
「大丈夫、俺に任せて」


 無垢なセシリアの目がクリスをじっと見つめる。その目に吸い込まれるようにクリスはセシリアに口づけた。


 ちゅ、ちゅ、と最初は結婚式の誓いのキスのように唇が触れ合うだけのキスをした。甘いキスが続き、セシリアの力が抜けてきたところでゆっくりと口内に舌を差し込み、セシリアの舌をつんつんとノックし、少しずつ舐めながら絡ませていく。

 
 セシリアは少し戸惑いながらもクリスの舌の動きに応え、おずおずと舌を差し出しながらゆっくりと絡ませていく。その、慣れない動きにクリスはキスだけで陰茎をガチガチに勃起させ、早くセシリアの中に埋めてしまいたい衝動に駆られた。


「んっ…、クリス、お兄様…」

「セシー、可愛いな…」


 セシリアは息を乱し、トロンとした目をしてクリスを見つめる。

 クリスはセシリアの身に着けている夜着のリボンを解き、セシリアを生まれたままの姿に変えた。


「とても、綺麗だ…」


 セシリアのあまりに白く美しい体に、思わず呟く。大きくもなく小さくもない乳房は張りがあり、乳首はピンク色をしていた。思わずしゃぶりつきたくなるほどの綺麗な形をしている。


「恥ずかしいです…」

「いや、恥ずかしがらなくていい。この世のどんな女性よりも綺麗で美しいよ」


 クリスはセシリアをゆっくりと仰向けに寝かせ、包みこむようにゆっくりとセシリアの乳房を揉み始めた。乳首を優しくクニクニと捏ねながら、セシリアと口づけをした後、ゆっくりと首筋からキスを落としながら、吸いつき、赤い印を刻みながらセシリアの乳首を目指した。


「セシー、今からここを舐めるね」

「は…い」


 セシリアは恥ずかしそうに横を向いていた。軽く目を瞑り頬はほんのり赤く染まっていた。その初心な反応にクリスはますます昂ってくる。

 初夜の痛みを感じさせないくらいセシリアをドロドロに蕩けさせて、絶対に気持ち良くさせようとクリスは意気込みセシリアの胸を愛撫する。


「セシー、乳首は捏ねるのと、摘まむのと、揉むのと、舐めるのと。どれがいい?」

「…っ、そんなの、分かりません」

「うーん、ならセシーの反応を見て、どれがよかったか教えてね」


 クリスは、セシリアの反応をじっくりと観察しながら愛撫を続けた。乳首を甘噛みしたらビクッと反応し、舌で強く押すと甘い声が漏れる。セシリアは少し強い愛撫が好みのようだった。


「クリスお兄様、そこばかり、やめてください…」

「んー、セシーの反応が可愛くて。俺の手と舌で感じてくれているのが嬉しいんだ。やっとセシーに触れられるんだ。堪能させて?」


 クリスに捏ねられしゃぶられたセシリアの乳首は赤くぷっくりと腫れ、ツンと勃ち上がっていた。セシリアの呼吸は乱れ、目は固く閉じられていた。


「セシー、目を瞑っていないで、俺を見て?」

「恥ずかしい、…です」

「可愛いなぁ」


 クリスは最高にだらしない顔をしてセシリアを見つめた。

 
 
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