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頭脳は大人
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「お父さん、お母さん、少し時間よろしいでしょうか」
何とか幼稚園生活は今年で最後。そう今は5歳にまでなったある冬の日。昨晩に小学校の話をされて、そろそろ話しておこうかと言う事で自分の事を言う事になった。
といっても前世の記憶がありますなんて言う気はない。
「雪穂と彩夏と学校を別にして頂けますでしょうか?」
俺の発言にとことん驚いている2人、やや大きい声を出し始める。良かった二人が寝てから話し掛けにきて
「お父さんもお母さんも正直思っているでしょ?自分が雪穂と彩夏とは何かずれている事」
俺はこの年だが、自分の事を雪穂と彩夏の前ではまだ俺と呼ぶし、私の呼びがなれないので、一人称は自分だ。
俺の指摘は両親にとって図星だった。その証拠に二人共騒いでいた声をどもり、二人で視線を交わし合っている
「それは…」
「自分はあの二人とは違く、友達を作る能力が無いです。明るく振る舞う事も出来ない。こんな自分が同じ学校に通っては、自分に二人が気を遣う形となって、十分に楽しめ無いと思います。それにコミュニケーション能力の欠如は、社長令嬢としての株を下げるかと。ならいっそのこと身分を隠して違う学校に行きたいなっておもって」
「「………」」
2人の反応は唖然としか言いようが無かった。そりゃそうだ三つ子として産まれて、顔も身体能力も教育も殆ど同じ3人の内その1人の娘が5歳とは言えぬ、家柄を気にした理由で違う学校に通う事を望んで来たのだから。
両親は俺が幼稚園児とは思えないほど、頭がいいのは知っている。これでも前世は大学院の実験室に入れた身だ。
とりあえず本を読んでいる姿をよく見せているので、そのせいで頭がいいと思ってくれてるだけ、まだありがたい。
まぁ…それにしても5歳の子の言い回しじゃないよな…
「こ、子供はそんな事を気にする必要ないのよ」
「そうだ!まだ子供だ!これから友達を作ればいい!」
「ごめんなさい。どうしてもそうしたい、友達なんて要らない。だって1人が楽だから。お父さんとお母さんはこれからは出来るなら雪穂と彩夏を気にしてあげて、自分は二の次でいいから」
その後両親は静かに首を縦に振った。
その数週間後の小学校の入学試験で、遂に俺の2人と違う学校に行くことがバレた。当然姉2人は激昂。と言うより不満故の我儘を言い散らしている。
「なんで!?春!私の事嫌いなの!?」
「一緒に行こうよ!!」
俺右手と左手をそれぞれが引っ張って、引き裂かれそうになる。でももう決めた事だ。表の仕事は明るい2人やる、裏の仕事は俺がやる。きっとこれからパーティー等の招待も増えるだろう。
「理由はお母さんかお父さんから聞いて」
「やだ!」
「同じ学校ーにいくのー!」
ま、まだ幼稚園児の2人俺の気持ちを汲んでくれって言ったって無理な事だ。納得して貰う気は無い。
「お父さんお願い」
「お、おう…」
俺の体からなかなか離れない姉2人をお父さんが無理やり引き剥がし、外に待たせている車に乗せる。
2人は車の中でぐずってるらしい。ま、その内成長すれば俺の作戦が理解できる日も来るよ。後は頑張って
お母さんは2人の保護者として付いていき、俺の元にはお父さんがつく。
「本当にいいんだな?」
「うん、ありがとうお父さん」
そして俺も自分の入学する小学校の入学試験へと向かった。
面接だけで、なんの面白味も無かった。
子供っぽく話して見たが、最後の質問の将来何になりたい?と聞かれた時は思わず素が出てしまった
「夢は今抱いても叶いません。なので成長して自分の適性のある仕事を見つけてからそれを考慮した……………えっと!まだありません!」
お父さん本当ごめんなさい…くそ…今になって某小学生探偵の気持ちがわかる気がするよ。頭脳は大人って凄い面倒くさいな。
「これで試験を終わります」
「ありがとうございます!」
「はーい」
そろそろ本当に女としてのあれこれに心をシフトしないとな。
そう思いながら帰路についた俺であった
何とか幼稚園生活は今年で最後。そう今は5歳にまでなったある冬の日。昨晩に小学校の話をされて、そろそろ話しておこうかと言う事で自分の事を言う事になった。
といっても前世の記憶がありますなんて言う気はない。
「雪穂と彩夏と学校を別にして頂けますでしょうか?」
俺の発言にとことん驚いている2人、やや大きい声を出し始める。良かった二人が寝てから話し掛けにきて
「お父さんもお母さんも正直思っているでしょ?自分が雪穂と彩夏とは何かずれている事」
俺はこの年だが、自分の事を雪穂と彩夏の前ではまだ俺と呼ぶし、私の呼びがなれないので、一人称は自分だ。
俺の指摘は両親にとって図星だった。その証拠に二人共騒いでいた声をどもり、二人で視線を交わし合っている
「それは…」
「自分はあの二人とは違く、友達を作る能力が無いです。明るく振る舞う事も出来ない。こんな自分が同じ学校に通っては、自分に二人が気を遣う形となって、十分に楽しめ無いと思います。それにコミュニケーション能力の欠如は、社長令嬢としての株を下げるかと。ならいっそのこと身分を隠して違う学校に行きたいなっておもって」
「「………」」
2人の反応は唖然としか言いようが無かった。そりゃそうだ三つ子として産まれて、顔も身体能力も教育も殆ど同じ3人の内その1人の娘が5歳とは言えぬ、家柄を気にした理由で違う学校に通う事を望んで来たのだから。
両親は俺が幼稚園児とは思えないほど、頭がいいのは知っている。これでも前世は大学院の実験室に入れた身だ。
とりあえず本を読んでいる姿をよく見せているので、そのせいで頭がいいと思ってくれてるだけ、まだありがたい。
まぁ…それにしても5歳の子の言い回しじゃないよな…
「こ、子供はそんな事を気にする必要ないのよ」
「そうだ!まだ子供だ!これから友達を作ればいい!」
「ごめんなさい。どうしてもそうしたい、友達なんて要らない。だって1人が楽だから。お父さんとお母さんはこれからは出来るなら雪穂と彩夏を気にしてあげて、自分は二の次でいいから」
その後両親は静かに首を縦に振った。
その数週間後の小学校の入学試験で、遂に俺の2人と違う学校に行くことがバレた。当然姉2人は激昂。と言うより不満故の我儘を言い散らしている。
「なんで!?春!私の事嫌いなの!?」
「一緒に行こうよ!!」
俺右手と左手をそれぞれが引っ張って、引き裂かれそうになる。でももう決めた事だ。表の仕事は明るい2人やる、裏の仕事は俺がやる。きっとこれからパーティー等の招待も増えるだろう。
「理由はお母さんかお父さんから聞いて」
「やだ!」
「同じ学校ーにいくのー!」
ま、まだ幼稚園児の2人俺の気持ちを汲んでくれって言ったって無理な事だ。納得して貰う気は無い。
「お父さんお願い」
「お、おう…」
俺の体からなかなか離れない姉2人をお父さんが無理やり引き剥がし、外に待たせている車に乗せる。
2人は車の中でぐずってるらしい。ま、その内成長すれば俺の作戦が理解できる日も来るよ。後は頑張って
お母さんは2人の保護者として付いていき、俺の元にはお父さんがつく。
「本当にいいんだな?」
「うん、ありがとうお父さん」
そして俺も自分の入学する小学校の入学試験へと向かった。
面接だけで、なんの面白味も無かった。
子供っぽく話して見たが、最後の質問の将来何になりたい?と聞かれた時は思わず素が出てしまった
「夢は今抱いても叶いません。なので成長して自分の適性のある仕事を見つけてからそれを考慮した……………えっと!まだありません!」
お父さん本当ごめんなさい…くそ…今になって某小学生探偵の気持ちがわかる気がするよ。頭脳は大人って凄い面倒くさいな。
「これで試験を終わります」
「ありがとうございます!」
「はーい」
そろそろ本当に女としてのあれこれに心をシフトしないとな。
そう思いながら帰路についた俺であった
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