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「お待たせ~電車3本遅れちゃった~」
「うん!待ったよ!すっごく待ったよ!それはとても待ったよ」
入学して約1ヶ月が経ち、席替えをしたが。私は人生で初めて予定のあるゴールデンウィークを過ごしていた。
今年は少なく5連休で最初の2日だけ部活があり、3日目の今日からは自由なのだ。
なのでこうして結と遊びに来ているのである
友達と買い物なんて人生で初めてなので、正直わくわくしてしょうが無い。私も新しい服とか見たいし。
今日の服は黒のスキニーパンツにダボッとしたグレーのパーカーと赤いキャスケットを被っている。日差しは嫌いなんでね
女になりスカートに抵抗が一切無いと言っても、私はデニムとか見たいなズボン派なのだ。
やっぱスカートは落ち着かん…防御力が低い
「キャスケット可愛い!」
「ん?あぁ去年買ったやつな。結は…まぁ可愛いんだよな?」
ジーンズに、上は白いシャツに薄っすら緑のシースルカーディガンでそこそこ暑くなっているものの春なので良いんだとおもう。私基本パーカーだから分からん。
服は好きだが、優先順位は楽かどうかである
「まぁ、ちゃんと着飾って来るんだな」
「美春ちゃんとだからもう少しラフでもいいかなって思ったけど、このカーディガン見たらこれに合わせて着たいなってさ~」
私とだとラフでいいのか。まぁ近所の書物とかパーカーとスウェットで出歩いてるし。雪穂に怒られるけどね、パーカーはいいけどスウェットは家だけで着てって言われた。
まぁ部屋着のまま出かけてるんだけどね。だって近所のコンビニだよ?許容範囲じゃないですか?
あ、違いますか…ごめんなさい
「んじゃ、行こうか」
「まず服屋だね~」
待ち合わせ場所から程近いショッピングモールへと向かい、中に入ると流石連休だ、人でごった返している
服を見たいが、正直もう帰りたい
「ねぇ…結帰ろ?」
「何言ってるの?早く行こ!」
モール内には沢山の呉服店が並んでいて、私達はしらみ潰しに1つ1つ見て回って行った
私は夏物の半袖や七分袖のパーカーを買った。
結は結構買った。服とか買うときはクレジットカードを親が持たせてくれるらしい。
うちの家とは大分違う様子だ
我が家はこう言う買い物する時に母さんに、お小遣いの申請をして貰う形になっている。
服、必需品は申請が通るが、遊ぶお金だと貰えない。毎月のお小遣いの5000円でやり繰りするしかないのだ。
私はインドアで、出かけないので結構溜まってる
浪費家にならない様にする為と母さんは言っていた。出来た母親だよホント。
「お昼どうする?」
「バーガー、バーガー。アイラブ、ファストフード」
「そうだね~まぁ簡単に食べられるからね」
あと結が白い服着てるから、汁物は飛びそうで怖いので却下だ
「席キープして置くね、私ビッグ○ックとサラダとアイスティーで」
あ、結構がっつくのね。
もっと軽いと言うかオシャレ系なハンバーガーを頼むものだとばかり思っていた。
「ポテトは?」
「美春ちゃんの貰う~」
「あ…そう」
じゃあ私はベーコンレタスとポテトLとアイスコーヒーでいいな。幸いまだマッ○の店の前はそこまでの人だかりでは無いので早く行くことにした。
買った全ての物を受け取りお盆2つを片手に1つずつ持ちながら、席に戻ると結はオス共に群がらていた。おそらく中学生…中学生が盛ってんじゃねぇよ…
まぁ結の奴、空気読めないことを抜かしたら、ただの美少女だからな。
「なんで~行こうよ~」
「みはるちゃ~んまだかな~」
「みはるちゃん?って子も誘うからさ~」
「これから、あそことあそこを見に行って、あ!帰りは駅前のカフェに行こうかな~」
「俺等と行こうよ~」
「でも、お金足りるかな~?」
「出してあげるよ」
「あ!美春ちゃ~ん」
「………………」
話は耳を澄まして聞いていたので全部聞こえていたのだが、結の空気が読めない能力は遂に皆伝したのか?
そもそも自分が話しかけられてる事に気づいてない!?
4人の席で横と前2つが知らん男に囲まれてるんだぞ!?
あ~!もう!この子の将来が心配すぎる!!
ま、黙って見過ごす訳にもいかないんだけどね
近づき一度お盆を置く
「き、君が美春ちゃん?一緒にさ…」
「断る」
「早く食べよ~」
「ちょ…黙っててよ…」
最近まだ空気を読むと言う事が出来てきてたのに…暴走すると手のつけようがない…
会話で済めばいいが、逆上なんてされたら注目を浴びて面倒くさい。だから私は買ったナゲットに使うマスタードをこっそり小指につけ、長めのポテトを1つ咥えると無理やり席を奪い返し、咥えたまま話す
「今回は私とポッキーゲームもどきで勘弁してくれないか?」
今の私は帽子をかぶってるから乱れた髪も目立ってないし、キャスケットのつばの部分で上手く目元に影が落ち、隈もごまかしてる。今の私は先日の証明写真撮影の時の冴木美春となんの遜色ないはずだ。
雪穂と彩夏がモテるなら私だってモテなくとも、バッドポイントを隠せば男ウケするはずだ
「い、いいの?」
「キョドるな、DTが」
そして連中はじゃんけんの結果、リーダー格であろう奴が私とやることになった。
知ってるか?お前らは誰か死ぬかを必死にじゃんけんしたんだぜ?
両端から食べ始め…るわけなんて無くポテトを咥えようと屈んだ瞬間にその目に小指のマスタードぶち込んでやった
「…!?!!」
皮膚ならまだいいかもしれんが、目は空気に触れてる分危険を察知する能力が高い。神経も多いからな。だから小さなゴミが入っただけでとても痛いのだ
そこへもろにマスタードと言う刺激物を入れたらどうなるか?
さぁ!答え合わせといきましょう
「あ!しみる!痛い!」
まぁこうなります
「中坊如きが図に乗るな。知識もなく女に近づくと痛い目合うぞ?」
そして耳元に口を近づけ
「本当なら、この子に手を出そうとした時点でお前らを殴りたかったがなんとか抑えてんだ。人目もあるからな…今引くならこれで見逃してやる。だから私が優しいうちに失せろ」
因みに武術を習ってるからな
と言い最後の警告を終えると、リーダー格は顔を青くしながら走って消え去った。店の中、走んなよな…
「美春ちゃんポテト食べないの?」
「だ~か~ら!なんで一人で食べてるかなぁ~!」
「美味しいよ!」
「うん、そうね……。いただきます…」
無事暴力沙汰なんか起こすことも無く、解決できた。
ポテトをそもそも相手に咥えさせてないけど、恥ずかしいかった…
いや……気持ち悪かったか…
「いや~ナンパ払ってくれてありがとうね」
ナンパって知ってたのかよ!!?
私もう君が分からないよ!?
もう…ホント…空気読もうよ結さんや…
「お礼にここの3階にある私の家のお店で1つ好きなもの買ってあげる!」
そう言えば有名電化製品屋の社長令嬢でしたね
「うん!」
空気読めない?そんなの知らなーい。結ちゃん!だーいすき!
その後電化製品屋で
40000円のヘッドホン貰いました!
結がお父さんにナンパを払ってくれたからお礼がしたいって言ったら、直ぐに社長の特権みたいな資料が来て、好きなのどうぞと言われたのでヘッドホンにした。
なんでも良いならMacBookproでも…って一瞬思ったが流石に気が引けた。
最初は15000円のにしようと思ったんだよ?けど
「本当にそれでいいの?」
なんて言うから!その次に高かったこれを買っただけだよ!ホントだよ!
いったい私は誰へ言い訳しているのだろうか…
ナンパを追い払っただけで高級ヘッドホンが来てしまったことによるなんとも言えない罪悪感だろうか。
「またね!」
「う、うん…」
「このヘッドホンを使う度に結を思い出す事になるな…」
私達ってお金の関係じゃ無いよね…
少し、社長令嬢同士と言う立場の友達との付き合い方に不安を覚えた美春であった
そんな…軽い関係の友達じゃ、無いよね?初めての友達お金の亡者とか嫌だよ私…
友達ってなんだ…?
ヘッドホンのからの重低音とともに一晩悩んだのであった…
「音質さいこー…」
「うん!待ったよ!すっごく待ったよ!それはとても待ったよ」
入学して約1ヶ月が経ち、席替えをしたが。私は人生で初めて予定のあるゴールデンウィークを過ごしていた。
今年は少なく5連休で最初の2日だけ部活があり、3日目の今日からは自由なのだ。
なのでこうして結と遊びに来ているのである
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今日の服は黒のスキニーパンツにダボッとしたグレーのパーカーと赤いキャスケットを被っている。日差しは嫌いなんでね
女になりスカートに抵抗が一切無いと言っても、私はデニムとか見たいなズボン派なのだ。
やっぱスカートは落ち着かん…防御力が低い
「キャスケット可愛い!」
「ん?あぁ去年買ったやつな。結は…まぁ可愛いんだよな?」
ジーンズに、上は白いシャツに薄っすら緑のシースルカーディガンでそこそこ暑くなっているものの春なので良いんだとおもう。私基本パーカーだから分からん。
服は好きだが、優先順位は楽かどうかである
「まぁ、ちゃんと着飾って来るんだな」
「美春ちゃんとだからもう少しラフでもいいかなって思ったけど、このカーディガン見たらこれに合わせて着たいなってさ~」
私とだとラフでいいのか。まぁ近所の書物とかパーカーとスウェットで出歩いてるし。雪穂に怒られるけどね、パーカーはいいけどスウェットは家だけで着てって言われた。
まぁ部屋着のまま出かけてるんだけどね。だって近所のコンビニだよ?許容範囲じゃないですか?
あ、違いますか…ごめんなさい
「んじゃ、行こうか」
「まず服屋だね~」
待ち合わせ場所から程近いショッピングモールへと向かい、中に入ると流石連休だ、人でごった返している
服を見たいが、正直もう帰りたい
「ねぇ…結帰ろ?」
「何言ってるの?早く行こ!」
モール内には沢山の呉服店が並んでいて、私達はしらみ潰しに1つ1つ見て回って行った
私は夏物の半袖や七分袖のパーカーを買った。
結は結構買った。服とか買うときはクレジットカードを親が持たせてくれるらしい。
うちの家とは大分違う様子だ
我が家はこう言う買い物する時に母さんに、お小遣いの申請をして貰う形になっている。
服、必需品は申請が通るが、遊ぶお金だと貰えない。毎月のお小遣いの5000円でやり繰りするしかないのだ。
私はインドアで、出かけないので結構溜まってる
浪費家にならない様にする為と母さんは言っていた。出来た母親だよホント。
「お昼どうする?」
「バーガー、バーガー。アイラブ、ファストフード」
「そうだね~まぁ簡単に食べられるからね」
あと結が白い服着てるから、汁物は飛びそうで怖いので却下だ
「席キープして置くね、私ビッグ○ックとサラダとアイスティーで」
あ、結構がっつくのね。
もっと軽いと言うかオシャレ系なハンバーガーを頼むものだとばかり思っていた。
「ポテトは?」
「美春ちゃんの貰う~」
「あ…そう」
じゃあ私はベーコンレタスとポテトLとアイスコーヒーでいいな。幸いまだマッ○の店の前はそこまでの人だかりでは無いので早く行くことにした。
買った全ての物を受け取りお盆2つを片手に1つずつ持ちながら、席に戻ると結はオス共に群がらていた。おそらく中学生…中学生が盛ってんじゃねぇよ…
まぁ結の奴、空気読めないことを抜かしたら、ただの美少女だからな。
「なんで~行こうよ~」
「みはるちゃ~んまだかな~」
「みはるちゃん?って子も誘うからさ~」
「これから、あそことあそこを見に行って、あ!帰りは駅前のカフェに行こうかな~」
「俺等と行こうよ~」
「でも、お金足りるかな~?」
「出してあげるよ」
「あ!美春ちゃ~ん」
「………………」
話は耳を澄まして聞いていたので全部聞こえていたのだが、結の空気が読めない能力は遂に皆伝したのか?
そもそも自分が話しかけられてる事に気づいてない!?
4人の席で横と前2つが知らん男に囲まれてるんだぞ!?
あ~!もう!この子の将来が心配すぎる!!
ま、黙って見過ごす訳にもいかないんだけどね
近づき一度お盆を置く
「き、君が美春ちゃん?一緒にさ…」
「断る」
「早く食べよ~」
「ちょ…黙っててよ…」
最近まだ空気を読むと言う事が出来てきてたのに…暴走すると手のつけようがない…
会話で済めばいいが、逆上なんてされたら注目を浴びて面倒くさい。だから私は買ったナゲットに使うマスタードをこっそり小指につけ、長めのポテトを1つ咥えると無理やり席を奪い返し、咥えたまま話す
「今回は私とポッキーゲームもどきで勘弁してくれないか?」
今の私は帽子をかぶってるから乱れた髪も目立ってないし、キャスケットのつばの部分で上手く目元に影が落ち、隈もごまかしてる。今の私は先日の証明写真撮影の時の冴木美春となんの遜色ないはずだ。
雪穂と彩夏がモテるなら私だってモテなくとも、バッドポイントを隠せば男ウケするはずだ
「い、いいの?」
「キョドるな、DTが」
そして連中はじゃんけんの結果、リーダー格であろう奴が私とやることになった。
知ってるか?お前らは誰か死ぬかを必死にじゃんけんしたんだぜ?
両端から食べ始め…るわけなんて無くポテトを咥えようと屈んだ瞬間にその目に小指のマスタードぶち込んでやった
「…!?!!」
皮膚ならまだいいかもしれんが、目は空気に触れてる分危険を察知する能力が高い。神経も多いからな。だから小さなゴミが入っただけでとても痛いのだ
そこへもろにマスタードと言う刺激物を入れたらどうなるか?
さぁ!答え合わせといきましょう
「あ!しみる!痛い!」
まぁこうなります
「中坊如きが図に乗るな。知識もなく女に近づくと痛い目合うぞ?」
そして耳元に口を近づけ
「本当なら、この子に手を出そうとした時点でお前らを殴りたかったがなんとか抑えてんだ。人目もあるからな…今引くならこれで見逃してやる。だから私が優しいうちに失せろ」
因みに武術を習ってるからな
と言い最後の警告を終えると、リーダー格は顔を青くしながら走って消え去った。店の中、走んなよな…
「美春ちゃんポテト食べないの?」
「だ~か~ら!なんで一人で食べてるかなぁ~!」
「美味しいよ!」
「うん、そうね……。いただきます…」
無事暴力沙汰なんか起こすことも無く、解決できた。
ポテトをそもそも相手に咥えさせてないけど、恥ずかしいかった…
いや……気持ち悪かったか…
「いや~ナンパ払ってくれてありがとうね」
ナンパって知ってたのかよ!!?
私もう君が分からないよ!?
もう…ホント…空気読もうよ結さんや…
「お礼にここの3階にある私の家のお店で1つ好きなもの買ってあげる!」
そう言えば有名電化製品屋の社長令嬢でしたね
「うん!」
空気読めない?そんなの知らなーい。結ちゃん!だーいすき!
その後電化製品屋で
40000円のヘッドホン貰いました!
結がお父さんにナンパを払ってくれたからお礼がしたいって言ったら、直ぐに社長の特権みたいな資料が来て、好きなのどうぞと言われたのでヘッドホンにした。
なんでも良いならMacBookproでも…って一瞬思ったが流石に気が引けた。
最初は15000円のにしようと思ったんだよ?けど
「本当にそれでいいの?」
なんて言うから!その次に高かったこれを買っただけだよ!ホントだよ!
いったい私は誰へ言い訳しているのだろうか…
ナンパを追い払っただけで高級ヘッドホンが来てしまったことによるなんとも言えない罪悪感だろうか。
「またね!」
「う、うん…」
「このヘッドホンを使う度に結を思い出す事になるな…」
私達ってお金の関係じゃ無いよね…
少し、社長令嬢同士と言う立場の友達との付き合い方に不安を覚えた美春であった
そんな…軽い関係の友達じゃ、無いよね?初めての友達お金の亡者とか嫌だよ私…
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「音質さいこー…」
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