ゴールデン高校美食倶楽部 新・文化祭カレー!

銀河星二号

文字の大きさ
6 / 11
第2章「メニュー」

メニュー会議

しおりを挟む
「はいはいはいはい!部長!」
「はい、ゴロー君」
「ピザが良いと思います!」
「ピザ……作るの?大変じゃない?」
「生地は市販のやつを買ってきて、ソースも買ってきて、上にチーズとかサラミとか、買ってきた物をパラパラっと乗っけて焼けば……ほら、完成!」
「……えーと、それほぼ調理無くない?」
「え、ダメ?」
「ゴローくん、それはほぼ自炊だと思うよ」と、ヨーコちゃんが言った。
「一応、調理して食べる同好会なので、ほぼ市販は無いかな?」
「調理は一応あるけど……」
「うん、半調理と言うか……なるべく素材からがいいんだよね」
「なるほど」
「ピザを作るとなると、ピザ生地……平べったいパンをまず焼いて、それには釜は当然無理だから、電気オーブンを持ち込む必要がある。あとソースを作る。とりあえずトマトソースを作れば良いのかな?それはそんな難しく無いけれど」
「可能?」
「出来るけど……独自性を出すのが難しいかな。そうなると、トッピング勝負になる」
「じゃあ、変わったものを乗せればいいじゃん?」
「例えば?」
「えーと、チョコとか……」
「わはは」
 思わず笑ってしまった。
「……それ、売ってたら買う?」
「いや、遠巻きに眺めるかな。うん、ダメだわ。あとは……フルーツとか!」
「ああ、パイナップルとかあるね」
「あるのか!」
「形式が決まってて、あとはソースと具材の勝負になるから、たいていのものはあるんだよね」
「なかなか難しいね……」

「はい、部長!」
 次にレーコちゃんが手を挙げた。
「はい、レーコちゃん」
「ティーセットはどうでしょう?」
「ティーセット……紅茶にお菓子みたいな」
「はい!」
「さすがレーちゃん!趣味いいね」
 陽子ちゃんは乗り気である。
「はい!イギリス風にケーキスタンドに乗せて」
「なるほど……紅茶はパック?」
「ティーバックもありますが、茶葉も持ってます。ポットもあるので持って来れます」
「なるほど。葉っぱから入れるのか。ケーキスタンドに乗せるお菓子はどうするの?」
「そうですね……スコーンとか。クッキーなら焼きます!」
「やっぱりオーブンか。多分、学校には無いんだよね……」
「家で作ってきても良いですけれど」
「クッキーならそれもありか。スコーンって時間経っても大丈夫なもの?良く知らないんだけれど」
「あー、ちょっとパサつきますね」
「なるほど……」
「あと、そのティースタンドって良く知らないんだけど、それも持ってるの?」
「家にありますよ。でも持ってくるのが難しいかも。ダメって言われそう」
「なるほど。ティーカップも必要だし、持って来るものが結構あるね」
「ですね」
 
「じゃあ、次はヨーコちゃんに聞いてみよう!ヨーコちゃん!」
「そうだね、えーと……そうだな。タコ焼きは?」
「タコ焼き。確かに学園祭とかの定番なのかも」
「お、陽子ちゃん、いいじゃん!」とゴロー。
「そうでもないよゴローくん。てへへ……」
「たこ焼き器がいるな……電気式なら許可も簡単に下りるかな?」
「大丈夫じゃね?」
「誰か持ってる?ヨーコちゃんは?」
「小さいやつならあるよ!」
「何個ぐらい作れるやつ?」
「10個ぐらいかなぁ……」
「だいたい1パックぐらいか」
「だねー」
「これも行けそうだけれど、オリジナリティが難しそうだな」
「えー、普通のでも美味しいよ、タッくん」
「そうなんだけど、せっかくの文化祭で、調理同好会なので、少し変わったものにしてみたい」
「餅とかは?」
「あー、あるね。あと野菜とか海鮮とかもあるね」
「あんこ入れようよ!クリームとか!」
「あー、ちょっと面白いね。饅頭とか大福みたいなものか」
 
 ガラガラッ!
 と、部室のドアが開いた。
「話は聞かせて貰った」
 顧問の酒田先生だった。
「先生、今の台詞、どこかで聞いたことがあります」
「……こういう時に使うんだよ!」
「はい……」
「では、部長!先生は……焼き鳥を推します!」
「焼き鳥……焼き鳥?煙が出るのじゃ?」
「出るねー。モクモクと。その煙で客が釣れる」
「いや、許可下りないと思いますけど。煙が出るのは」
「あと乾き物も欲しいな!えーと、チー鱈、あたりめ、かわはぎ。あと柿ピーとナッツと……サラミ!」
「……先生……居酒屋にしようとしてません?」
「えー、いいじゃん……軽食軽食!居酒屋は軽食だよ、君」
「軽食……なのかな?でも、お酒は出ませんよ?」
「大丈夫、持ち込むから!」
「……いやいや。ダメですってば!(この先生は……)」
「軽食……お酒も軽食、たぶん!」
「……いやいや!」
 他の三人は笑って見ている。
「いずみ先生らしいね」とヨーコちゃん。
「まあ、煙で許可下りないと思いますし、居酒屋は無しの方向で」
「ちえー」
 そんな感じで一通りの意見を聞いた。視線が僕に向いているのが分かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

N -Revolution

フロイライン
ライト文芸
プロレスラーを目指す桐生珀は、何度も入門試験をクリアできず、ひょんな事からニューハーフプロレスの団体への参加を持ちかけられるが…

本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~

bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...