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第2章「メニュー」
メニュー会議
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「はいはいはいはい!部長!」
「はい、ゴロー君」
「ピザが良いと思います!」
「ピザ……作るの?大変じゃない?」
「生地は市販のやつを買ってきて、ソースも買ってきて、上にチーズとかサラミとか、買ってきた物をパラパラっと乗っけて焼けば……ほら、完成!」
「……えーと、それほぼ調理無くない?」
「え、ダメ?」
「ゴローくん、それはほぼ自炊だと思うよ」と、ヨーコちゃんが言った。
「一応、調理して食べる同好会なので、ほぼ市販は無いかな?」
「調理は一応あるけど……」
「うん、半調理と言うか……なるべく素材からがいいんだよね」
「なるほど」
「ピザを作るとなると、ピザ生地……平べったいパンをまず焼いて、それには釜は当然無理だから、電気オーブンを持ち込む必要がある。あとソースを作る。とりあえずトマトソースを作れば良いのかな?それはそんな難しく無いけれど」
「可能?」
「出来るけど……独自性を出すのが難しいかな。そうなると、トッピング勝負になる」
「じゃあ、変わったものを乗せればいいじゃん?」
「例えば?」
「えーと、チョコとか……」
「わはは」
思わず笑ってしまった。
「……それ、売ってたら買う?」
「いや、遠巻きに眺めるかな。うん、ダメだわ。あとは……フルーツとか!」
「ああ、パイナップルとかあるね」
「あるのか!」
「形式が決まってて、あとはソースと具材の勝負になるから、たいていのものはあるんだよね」
「なかなか難しいね……」
「はい、部長!」
次にレーコちゃんが手を挙げた。
「はい、レーコちゃん」
「ティーセットはどうでしょう?」
「ティーセット……紅茶にお菓子みたいな」
「はい!」
「さすがレーちゃん!趣味いいね」
陽子ちゃんは乗り気である。
「はい!イギリス風にケーキスタンドに乗せて」
「なるほど……紅茶はパック?」
「ティーバックもありますが、茶葉も持ってます。ポットもあるので持って来れます」
「なるほど。葉っぱから入れるのか。ケーキスタンドに乗せるお菓子はどうするの?」
「そうですね……スコーンとか。クッキーなら焼きます!」
「やっぱりオーブンか。多分、学校には無いんだよね……」
「家で作ってきても良いですけれど」
「クッキーならそれもありか。スコーンって時間経っても大丈夫なもの?良く知らないんだけれど」
「あー、ちょっとパサつきますね」
「なるほど……」
「あと、そのティースタンドって良く知らないんだけど、それも持ってるの?」
「家にありますよ。でも持ってくるのが難しいかも。ダメって言われそう」
「なるほど。ティーカップも必要だし、持って来るものが結構あるね」
「ですね」
「じゃあ、次はヨーコちゃんに聞いてみよう!ヨーコちゃん!」
「そうだね、えーと……そうだな。タコ焼きは?」
「タコ焼き。確かに学園祭とかの定番なのかも」
「お、陽子ちゃん、いいじゃん!」とゴロー。
「そうでもないよゴローくん。てへへ……」
「たこ焼き器がいるな……電気式なら許可も簡単に下りるかな?」
「大丈夫じゃね?」
「誰か持ってる?ヨーコちゃんは?」
「小さいやつならあるよ!」
「何個ぐらい作れるやつ?」
「10個ぐらいかなぁ……」
「だいたい1パックぐらいか」
「だねー」
「これも行けそうだけれど、オリジナリティが難しそうだな」
「えー、普通のでも美味しいよ、タッくん」
「そうなんだけど、せっかくの文化祭で、調理同好会なので、少し変わったものにしてみたい」
「餅とかは?」
「あー、あるね。あと野菜とか海鮮とかもあるね」
「あんこ入れようよ!クリームとか!」
「あー、ちょっと面白いね。饅頭とか大福みたいなものか」
ガラガラッ!
と、部室のドアが開いた。
「話は聞かせて貰った」
顧問の酒田先生だった。
「先生、今の台詞、どこかで聞いたことがあります」
「……こういう時に使うんだよ!」
「はい……」
「では、部長!先生は……焼き鳥を推します!」
「焼き鳥……焼き鳥?煙が出るのじゃ?」
「出るねー。モクモクと。その煙で客が釣れる」
「いや、許可下りないと思いますけど。煙が出るのは」
「あと乾き物も欲しいな!えーと、チー鱈、あたりめ、かわはぎ。あと柿ピーとナッツと……サラミ!」
「……先生……居酒屋にしようとしてません?」
「えー、いいじゃん……軽食軽食!居酒屋は軽食だよ、君」
「軽食……なのかな?でも、お酒は出ませんよ?」
「大丈夫、持ち込むから!」
「……いやいや。ダメですってば!(この先生は……)」
「軽食……お酒も軽食、たぶん!」
「……いやいや!」
他の三人は笑って見ている。
「いずみ先生らしいね」とヨーコちゃん。
「まあ、煙で許可下りないと思いますし、居酒屋は無しの方向で」
「ちえー」
そんな感じで一通りの意見を聞いた。視線が僕に向いているのが分かった。
「はい、ゴロー君」
「ピザが良いと思います!」
「ピザ……作るの?大変じゃない?」
「生地は市販のやつを買ってきて、ソースも買ってきて、上にチーズとかサラミとか、買ってきた物をパラパラっと乗っけて焼けば……ほら、完成!」
「……えーと、それほぼ調理無くない?」
「え、ダメ?」
「ゴローくん、それはほぼ自炊だと思うよ」と、ヨーコちゃんが言った。
「一応、調理して食べる同好会なので、ほぼ市販は無いかな?」
「調理は一応あるけど……」
「うん、半調理と言うか……なるべく素材からがいいんだよね」
「なるほど」
「ピザを作るとなると、ピザ生地……平べったいパンをまず焼いて、それには釜は当然無理だから、電気オーブンを持ち込む必要がある。あとソースを作る。とりあえずトマトソースを作れば良いのかな?それはそんな難しく無いけれど」
「可能?」
「出来るけど……独自性を出すのが難しいかな。そうなると、トッピング勝負になる」
「じゃあ、変わったものを乗せればいいじゃん?」
「例えば?」
「えーと、チョコとか……」
「わはは」
思わず笑ってしまった。
「……それ、売ってたら買う?」
「いや、遠巻きに眺めるかな。うん、ダメだわ。あとは……フルーツとか!」
「ああ、パイナップルとかあるね」
「あるのか!」
「形式が決まってて、あとはソースと具材の勝負になるから、たいていのものはあるんだよね」
「なかなか難しいね……」
「はい、部長!」
次にレーコちゃんが手を挙げた。
「はい、レーコちゃん」
「ティーセットはどうでしょう?」
「ティーセット……紅茶にお菓子みたいな」
「はい!」
「さすがレーちゃん!趣味いいね」
陽子ちゃんは乗り気である。
「はい!イギリス風にケーキスタンドに乗せて」
「なるほど……紅茶はパック?」
「ティーバックもありますが、茶葉も持ってます。ポットもあるので持って来れます」
「なるほど。葉っぱから入れるのか。ケーキスタンドに乗せるお菓子はどうするの?」
「そうですね……スコーンとか。クッキーなら焼きます!」
「やっぱりオーブンか。多分、学校には無いんだよね……」
「家で作ってきても良いですけれど」
「クッキーならそれもありか。スコーンって時間経っても大丈夫なもの?良く知らないんだけれど」
「あー、ちょっとパサつきますね」
「なるほど……」
「あと、そのティースタンドって良く知らないんだけど、それも持ってるの?」
「家にありますよ。でも持ってくるのが難しいかも。ダメって言われそう」
「なるほど。ティーカップも必要だし、持って来るものが結構あるね」
「ですね」
「じゃあ、次はヨーコちゃんに聞いてみよう!ヨーコちゃん!」
「そうだね、えーと……そうだな。タコ焼きは?」
「タコ焼き。確かに学園祭とかの定番なのかも」
「お、陽子ちゃん、いいじゃん!」とゴロー。
「そうでもないよゴローくん。てへへ……」
「たこ焼き器がいるな……電気式なら許可も簡単に下りるかな?」
「大丈夫じゃね?」
「誰か持ってる?ヨーコちゃんは?」
「小さいやつならあるよ!」
「何個ぐらい作れるやつ?」
「10個ぐらいかなぁ……」
「だいたい1パックぐらいか」
「だねー」
「これも行けそうだけれど、オリジナリティが難しそうだな」
「えー、普通のでも美味しいよ、タッくん」
「そうなんだけど、せっかくの文化祭で、調理同好会なので、少し変わったものにしてみたい」
「餅とかは?」
「あー、あるね。あと野菜とか海鮮とかもあるね」
「あんこ入れようよ!クリームとか!」
「あー、ちょっと面白いね。饅頭とか大福みたいなものか」
ガラガラッ!
と、部室のドアが開いた。
「話は聞かせて貰った」
顧問の酒田先生だった。
「先生、今の台詞、どこかで聞いたことがあります」
「……こういう時に使うんだよ!」
「はい……」
「では、部長!先生は……焼き鳥を推します!」
「焼き鳥……焼き鳥?煙が出るのじゃ?」
「出るねー。モクモクと。その煙で客が釣れる」
「いや、許可下りないと思いますけど。煙が出るのは」
「あと乾き物も欲しいな!えーと、チー鱈、あたりめ、かわはぎ。あと柿ピーとナッツと……サラミ!」
「……先生……居酒屋にしようとしてません?」
「えー、いいじゃん……軽食軽食!居酒屋は軽食だよ、君」
「軽食……なのかな?でも、お酒は出ませんよ?」
「大丈夫、持ち込むから!」
「……いやいや。ダメですってば!(この先生は……)」
「軽食……お酒も軽食、たぶん!」
「……いやいや!」
他の三人は笑って見ている。
「いずみ先生らしいね」とヨーコちゃん。
「まあ、煙で許可下りないと思いますし、居酒屋は無しの方向で」
「ちえー」
そんな感じで一通りの意見を聞いた。視線が僕に向いているのが分かった。
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