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第2章「メニュー」
カレーの提案
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「それで、タッくんは?何にしたいの?」
ヨーコちゃんが聞いてきた。
「そうだぞ、拓海。お前の意見を言わないと」とゴロー。
まだ決まってないんだよな……。とりあえず話すか。
「えーとね、3つほど考えたんだけど」
皆が聞き入る。
「まずパスタを考えた。ペペロンチーノ、カルボナーラ、ペスカトーレとかね。あとトマトソースのやつもあるね」
「なるほど、結構いいんじゃない?拓海。簡単そうだし」
何となくゴローはパスタゆででレトルトパックのソースをかけるのを考えている気がする。
「良いと思うよ、タッくん」
「でもね……オリジナリティが出せないなと思って。そこで止まった」
「さっきも言ってたやつか」とゴロー。
「他に、クレープとサンドイッチも考えたんだけど、やはり同じところで詰まってしまって」
「タッくん、凝り性だからなー」
「そうでないと調理の同好会立ち上げたりしないって」
「それもそうかー」
「まあ、そんな訳で、僕としてはコレってのが今現在無いのだけれど」
「ダメじゃん、拓海」
「ダメだねー。ははは」
「考え過ぎると、また徹夜で目の下にクマが出来ちゃうよ?」
「あー、こないだの電車ね」
そうだ、あの時、何でそうなってたんだっけ?あ、カレーか。
「ちょ、ちょっと待って」
何かピンと来た。僕は考えた。カレーか。具材に何を入れるかで大きく変わる。アレンジにもかなり幅がある。道具も鍋ぐらいなもので、特別なものは必要ない。
「あのさ、カレーはどう?」
僕はそう提案した。
「お、カレーか。拓海、いいじゃんカレー」
「カレーかー。いいかもしんないね、タッくん」
「カレー、良いと思います!山野くん。やはり欧風カレーでしょうか?バターで肉とか野菜とか炒めて、美味しいですよね」
「欧風って言うと、小麦粉でとろみつける基本的なカレーだね」
「そうですね。でもそれが一番好きです。味がやさしいですし」
「あー、そう言われれば他のカレーはかなり辛いね」
「ですね」
「拓海、タイカレーの美味い店なら知ってるぞ!」
「タイカレーか。なるほど、その手もあるか」
「そうそう、グリーンカレーにレッドカレー。ココナッツミルクで作るやつ。あれが辛くて旨いんだ。今度参考に食べに行こうぜ」
「お、いいね」
と、先生が手を挙げた。
「部長!実は先生、インドカレーのお店の人、知ってます!」
「え?そうなんですか?」
「まあ、インド人じゃなくて、バングラデシュの人なんだけどね。作ってるのは……多分インドカレー。豆のカレーとかマサラカレーとか、後何だっけ、マッカ……何だっけ」
「真っ赤?色じゃなくて?」
「名前がマッカナントカだった気がするよ。こんどまた聞いてみるけれど」
「なるほど(良く分からない)」
「タッくん!ウチのおばあちゃんのカレーは?」
「あ、うん。参考にさせて貰うと思うよ。ところで、それってどんなカレー?やっぱり和風ダシとか?」
「あー、良く知らないんだよね。手伝ったことないし」
「無いのか……」
「でも、おばあちゃん、和食が得意だから、和風ダシつかってるんじゃないかな。椎茸とか鰹節とかコンブとか」
「お、いいね。そう言うカレー好き。やはり一度行ってみないといけないな」
「おう、タッくんなら、いつでもウェルカムだよ!」
「お、おう……」
「ちなみに、タッくんはどんなカレーを作ろうと思ったの?」
「あ、いや具体的には決まってなくて。カレーなら色々アレンジ可能だなと、今思いついたところ。中身はこれから考えようかと」
「そっかー」
「ダシを何で取るとか、具材を何にするとか。スパイスの調合……これはもう少し勉強しないといけなさそうだけれど、必要ならやるかな。具材に関しては予算も関係するので、あまり高級食材は使えないと思う。多分その辺で手に入る安めのやつを使うと思うよ」
先生が無言で頷いた。そうなのだ、美食倶楽部の年間予算は五千円しかないのだ。あ、一応文化祭用に予算出ないか聞かないと。
「先生、あのー、文化祭用に特別に予算とか出たりは……?」
先生は無言で手のひらをパタパタさせた。
「部の予算は今年ほとんど使ってないので、使えると思うけれど、文化祭用に特別は無理かなー」
「やはり出ませんか」
「道具なら出るかも知れないけれど、料理の材料には無理かなー。残らないしね」
「あー、備品ならと」
「そう言うこと。まあ、五千円は使って良いと思うよ?あとは自腹かな?」
「なるほど……五千円だときつそうだなー」
考えることは多そうだ。もしかしたら生徒会から出たりはしないかな?そうだ、早く使う機材を決定して、生徒会に報告しないといけないのだった。
ヨーコちゃんが聞いてきた。
「そうだぞ、拓海。お前の意見を言わないと」とゴロー。
まだ決まってないんだよな……。とりあえず話すか。
「えーとね、3つほど考えたんだけど」
皆が聞き入る。
「まずパスタを考えた。ペペロンチーノ、カルボナーラ、ペスカトーレとかね。あとトマトソースのやつもあるね」
「なるほど、結構いいんじゃない?拓海。簡単そうだし」
何となくゴローはパスタゆででレトルトパックのソースをかけるのを考えている気がする。
「良いと思うよ、タッくん」
「でもね……オリジナリティが出せないなと思って。そこで止まった」
「さっきも言ってたやつか」とゴロー。
「他に、クレープとサンドイッチも考えたんだけど、やはり同じところで詰まってしまって」
「タッくん、凝り性だからなー」
「そうでないと調理の同好会立ち上げたりしないって」
「それもそうかー」
「まあ、そんな訳で、僕としてはコレってのが今現在無いのだけれど」
「ダメじゃん、拓海」
「ダメだねー。ははは」
「考え過ぎると、また徹夜で目の下にクマが出来ちゃうよ?」
「あー、こないだの電車ね」
そうだ、あの時、何でそうなってたんだっけ?あ、カレーか。
「ちょ、ちょっと待って」
何かピンと来た。僕は考えた。カレーか。具材に何を入れるかで大きく変わる。アレンジにもかなり幅がある。道具も鍋ぐらいなもので、特別なものは必要ない。
「あのさ、カレーはどう?」
僕はそう提案した。
「お、カレーか。拓海、いいじゃんカレー」
「カレーかー。いいかもしんないね、タッくん」
「カレー、良いと思います!山野くん。やはり欧風カレーでしょうか?バターで肉とか野菜とか炒めて、美味しいですよね」
「欧風って言うと、小麦粉でとろみつける基本的なカレーだね」
「そうですね。でもそれが一番好きです。味がやさしいですし」
「あー、そう言われれば他のカレーはかなり辛いね」
「ですね」
「拓海、タイカレーの美味い店なら知ってるぞ!」
「タイカレーか。なるほど、その手もあるか」
「そうそう、グリーンカレーにレッドカレー。ココナッツミルクで作るやつ。あれが辛くて旨いんだ。今度参考に食べに行こうぜ」
「お、いいね」
と、先生が手を挙げた。
「部長!実は先生、インドカレーのお店の人、知ってます!」
「え?そうなんですか?」
「まあ、インド人じゃなくて、バングラデシュの人なんだけどね。作ってるのは……多分インドカレー。豆のカレーとかマサラカレーとか、後何だっけ、マッカ……何だっけ」
「真っ赤?色じゃなくて?」
「名前がマッカナントカだった気がするよ。こんどまた聞いてみるけれど」
「なるほど(良く分からない)」
「タッくん!ウチのおばあちゃんのカレーは?」
「あ、うん。参考にさせて貰うと思うよ。ところで、それってどんなカレー?やっぱり和風ダシとか?」
「あー、良く知らないんだよね。手伝ったことないし」
「無いのか……」
「でも、おばあちゃん、和食が得意だから、和風ダシつかってるんじゃないかな。椎茸とか鰹節とかコンブとか」
「お、いいね。そう言うカレー好き。やはり一度行ってみないといけないな」
「おう、タッくんなら、いつでもウェルカムだよ!」
「お、おう……」
「ちなみに、タッくんはどんなカレーを作ろうと思ったの?」
「あ、いや具体的には決まってなくて。カレーなら色々アレンジ可能だなと、今思いついたところ。中身はこれから考えようかと」
「そっかー」
「ダシを何で取るとか、具材を何にするとか。スパイスの調合……これはもう少し勉強しないといけなさそうだけれど、必要ならやるかな。具材に関しては予算も関係するので、あまり高級食材は使えないと思う。多分その辺で手に入る安めのやつを使うと思うよ」
先生が無言で頷いた。そうなのだ、美食倶楽部の年間予算は五千円しかないのだ。あ、一応文化祭用に予算出ないか聞かないと。
「先生、あのー、文化祭用に特別に予算とか出たりは……?」
先生は無言で手のひらをパタパタさせた。
「部の予算は今年ほとんど使ってないので、使えると思うけれど、文化祭用に特別は無理かなー」
「やはり出ませんか」
「道具なら出るかも知れないけれど、料理の材料には無理かなー。残らないしね」
「あー、備品ならと」
「そう言うこと。まあ、五千円は使って良いと思うよ?あとは自腹かな?」
「なるほど……五千円だときつそうだなー」
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