輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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α-序章

010-マカロニ、商談、どちらも濃い味

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暇を持て余しつつ、三日が過ぎたある日。
大量にある乾物を消費しようと、俺がマカロニパスタを作っていた時、通知音がキッチンに響いた。
一旦火力を落としてから、ホロディスプレイを作動させて空中にモニターを投影する。

「ようやくか」

どうやら「コネ」とのコンタクトが出来たらしい。
その者たちのアドレスと名前が書いてあった。
続けてタップすると、詳細が。

「ペール・ディストア...か」

ペール商会の経営者らしく、ペール商会について調べてみるとそういう名前の販売先斡旋業者のようだ。
この国でマサドライトを売り捌くとなると、やはり大きな商会の方が有利だろう。
ダイレクト・メッセージを使い、Judyの紹介を提示したうえで商談がしたいと申し送りをする。
すると直ぐに、メーラーデーモン...ではなく自動返答のAIに繋がり、定型文ではなく情報を送信するので暫し待ってほしいとの返答が返ってきた。

「おっと」

俺は鍋を見る。
吹きこぼれそうになっていた。
まあ、たまには少し茹で過ぎても美味いか。
要は味付け次第...だしな。

「む?」

茹で過ぎたマカロニパスタに更に失敗したソースをぶっ掛けた料理を食べ始めた俺だったが、通知音がしてメッセージが返ってくるのが聞こえた。
慌てて端末を操作して、メッセージに返答する。

『Pale-Secretary:こんにちは、私はペール商会の社長付き秘書です。本日はご紹介を受けての商談との事ですが、どのようなご用件でしょうか』
『Lilly:違法性は無く、希少価値の高い無機物を売却したいのですが、そちらであれば売却先を斡旋できるかと思いましたが、どうでしょう』
『Pale-Secretary:無機物の種類にもよりますが、場合によってはより上位のコーポレーションに紹介することも可能ですが...?』

コーポレーション...企業ねぇ。
金払いはいいと思うが、マサドライトの出所を聞かれた時が面倒だ。
地元でパパッと売ってしまった方がいい。

『Lilly:偶然手に入れた品物の為、安定的な供給がお約束できないのです。企業と長期的な契約を結ぶのは大変魅力的な相談ですが、今回はあなた方と取引がしたいのです』
『Pale-Secretary:かしこまりました。数日中に商会長へお伝えします』
『Lilly:ありがとうございます』
『Pale-Secretary:弊商会をご利用頂き、誠にありがとうございます』

会話は終わった。
恐らくだが、誠意は伝わったはず。
「ウチなんかで取引するより企業に売った方が早いだろ」という言葉を受け止めた上で、「それでもあなた方に売りたい」と伝えた。
俺の経験上...まあリアルじゃそんなに経験は無いが、ビジネスマンは誠意では無く利益と結果で物を見る。
だが、利益だけを見つめていれば待っているのは破滅。
俺は多分、秘書の課した「試練」に合格できたのだろう。

「はぁ~...」

俺はフォークでマカロニを突き刺して口に放り込む。
どっと疲れた影響か、濃すぎる味がなんだかやけに染みた。
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