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γ-クラリウム星系群編(後編)
142-反撃の刻
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「バカな、何故沈められんのだ!」
ウエジは動揺していた。
ステーションを容易に破壊した艦隊相手に、20分以上も耐えている。
航空隊を出撃させたが、実体弾であるミサイルも通用せず、逆に撃墜された。
「敵のシールドが健在な以上は、有効打は.....」
「高圧荷電粒子砲を受けて何故無事なのだ! 相手はただの輸送艦なのだぞ!? 主力艦ではないのだ!!」
ただの輸送艦に積まれていいレベルのシールドではない。
しかも、通常のシールドと違い減衰の様子すら見せないのだ。
現場の戦士たちにとっては、恐怖そのものである。
今もまた、ビームが放たれた。
そのビームは真っすぐにオリオンへ向けて飛び、そしてその手前で何かに当たって、まるで硝子に当たった水のように後ろへと流れていく。
貫徹すらしないのだ、その威力を知ってきたウエジにとってはホラーである。
「撃てば響くであろう、ウエジ」
「はっ、ハゾーダ様」
「ならば撃つまでだ、無敵の盾などない、我々の手には無敵の鉾があるのだ、突けばいずれは壊れよう」
「ですがハゾーダ様、砲身がもう....」
「宇宙なのだ、勝手に冷えるであろう!」
「しかし.....」
実際は宇宙では熱の排出は難しい。
だが、技術者でも理論家でもないハゾーダにそれは分からなかった。
彼の頭には、これだけ煽り散らかしたアルデランを必ず討たねばならないという事だけで埋め尽くされていた。
砲身は融解し始めており、殆どの艦で射撃の精度が低下し、オリオンには殆ど当たっていなかった。
だが命令は命令だ、撃ち続けなければ待っているのは粛清である。
何より。
『うーむ、やはりヌスット・バカ・ハゾーダでは格好がつかんな、君は今日からクソザコ・アホ・ハゾーダだ、良い名前だろう?』
オリオンのブリッジで、ノリノリで煽り演説をかますアルデランの存在が、ハゾーダをいら立たせていた。
通信を切るように言おうと思ったものの、そうすれば敵になめられる。
それだけは、ハゾーダにとっては許せない事であった。
そして。
「な、なんだっ!?」
放たれた砲撃の一つが、艦載機発進口に直撃し貫徹。
格納庫で爆装準備中の艦載機に直撃し、誘爆を引き起こしたのだ。
『第二格納庫大破! 衝撃で滑走路が使用不能!』
「何だと、シールドはどうなっている!?」
「シールド、消失しました!」
「バカな、何故だ! 原因を探れ!」
「はっ」
通信士の代役は、思った。
お前らが警告を散々無視したからだろ、と。
こうも思った。
あーあ、貧乏くじ引いたな、と。
◇◆◇
『敵旗艦、シールド消失!』
「よし、核融合弾頭長距離高速ミサイル装填! まずは敵の手足を潰す! 相手の主砲を破壊して!」
『了解!』
俺は命じて、そして気付いた。
アルデランが笑っている。
その哄笑は、死にゆくハゾーダに向けてか、それとも彼の娘への手向けだったのか。
どの道俺にはそれを知る余裕はなかった。
『1番から32番まで、ミサイル発射! 次弾装填! 発射! 次弾装填! 発射! 次弾装填! 発射!!』
ブリッジに、ペルソナの声が響いていた。
ウエジは動揺していた。
ステーションを容易に破壊した艦隊相手に、20分以上も耐えている。
航空隊を出撃させたが、実体弾であるミサイルも通用せず、逆に撃墜された。
「敵のシールドが健在な以上は、有効打は.....」
「高圧荷電粒子砲を受けて何故無事なのだ! 相手はただの輸送艦なのだぞ!? 主力艦ではないのだ!!」
ただの輸送艦に積まれていいレベルのシールドではない。
しかも、通常のシールドと違い減衰の様子すら見せないのだ。
現場の戦士たちにとっては、恐怖そのものである。
今もまた、ビームが放たれた。
そのビームは真っすぐにオリオンへ向けて飛び、そしてその手前で何かに当たって、まるで硝子に当たった水のように後ろへと流れていく。
貫徹すらしないのだ、その威力を知ってきたウエジにとってはホラーである。
「撃てば響くであろう、ウエジ」
「はっ、ハゾーダ様」
「ならば撃つまでだ、無敵の盾などない、我々の手には無敵の鉾があるのだ、突けばいずれは壊れよう」
「ですがハゾーダ様、砲身がもう....」
「宇宙なのだ、勝手に冷えるであろう!」
「しかし.....」
実際は宇宙では熱の排出は難しい。
だが、技術者でも理論家でもないハゾーダにそれは分からなかった。
彼の頭には、これだけ煽り散らかしたアルデランを必ず討たねばならないという事だけで埋め尽くされていた。
砲身は融解し始めており、殆どの艦で射撃の精度が低下し、オリオンには殆ど当たっていなかった。
だが命令は命令だ、撃ち続けなければ待っているのは粛清である。
何より。
『うーむ、やはりヌスット・バカ・ハゾーダでは格好がつかんな、君は今日からクソザコ・アホ・ハゾーダだ、良い名前だろう?』
オリオンのブリッジで、ノリノリで煽り演説をかますアルデランの存在が、ハゾーダをいら立たせていた。
通信を切るように言おうと思ったものの、そうすれば敵になめられる。
それだけは、ハゾーダにとっては許せない事であった。
そして。
「な、なんだっ!?」
放たれた砲撃の一つが、艦載機発進口に直撃し貫徹。
格納庫で爆装準備中の艦載機に直撃し、誘爆を引き起こしたのだ。
『第二格納庫大破! 衝撃で滑走路が使用不能!』
「何だと、シールドはどうなっている!?」
「シールド、消失しました!」
「バカな、何故だ! 原因を探れ!」
「はっ」
通信士の代役は、思った。
お前らが警告を散々無視したからだろ、と。
こうも思った。
あーあ、貧乏くじ引いたな、と。
◇◆◇
『敵旗艦、シールド消失!』
「よし、核融合弾頭長距離高速ミサイル装填! まずは敵の手足を潰す! 相手の主砲を破壊して!」
『了解!』
俺は命じて、そして気付いた。
アルデランが笑っている。
その哄笑は、死にゆくハゾーダに向けてか、それとも彼の娘への手向けだったのか。
どの道俺にはそれを知る余裕はなかった。
『1番から32番まで、ミサイル発射! 次弾装填! 発射! 次弾装填! 発射! 次弾装填! 発射!!』
ブリッジに、ペルソナの声が響いていた。
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