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Δ-ハスラパル戦域編(前編)
153-練度の差
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「攻撃を受けています、シールド展開!」
流石に対応は速かった。
ペルソナが位相装甲を稼働させてくれたおかげで、初撃は防御できたらしい。
「王国軍の通信コードで呼び掛けて!」
「もうやってます!」
このままだと包囲される。
何とか要塞に入りたいのだが.....
「返答ありました! 本艦を巡洋艦隊の扇形陣で包囲するので、そのまま内側に撤退するそうです!」
「分かった、アル! シートベルト閉めて!」
「うん!」
次の瞬間、オーバービューとオーバーレイがアップデートされ、敵と味方が瞬時に判別できるようになった。
敵の方が少ないのか。
こりゃ、防衛戦だな....
「分析完了、敵は戦艦を中心とした対ストラクチャドクトリンが中心で、対艦戦闘は不向きです」
「じゃあ無理やり突破できるわけね」
「はい、要撃艦が居ないため、下手に艦隊を動かすと横っ腹を食い破られますから!」
現在オリオンは敵艦隊寄りの場所に位置している。
最大船速で離脱すれば、五分で味方側へ行けるが、折角守ってくれるというので巡洋艦隊の突出を見守る。
「凄い連携だね」
「ええ」
「敵を面制圧しています、砲撃の密度が低下、精度が落ちて被弾が減ってますね」
「確か、王国軍は個ではなく集団で動くんだったね?」
「はい!」
ただ、帝国側もただやられているだけではないな。
球形陣へと移行して、要塞側への退路を塞ぐように動いている。
「流石に相手も強いね」
「ええ、歴史の長さは王国程ではないですが、長いですからね」
数の不利を承知で、突出した艦隊を捕らえて逃がさないつもりだ。
しかし、ここは宇宙だ。
地上とは事情が違う。
「味方の指揮官から指示が出てます、指定エリアへワープを開始せよとの事です!」
「やっぱりね」
ワープで移動して、そこから改めて要塞に帰るつもりらしい。
俺も艦隊の回頭に合わせる。
「敵艦、要塞側からの猛反撃を受けています」
「そりゃそうだ」
要塞と艦隊の間に陣取って、不利な艦隊戦を仕掛けているのだ。
後ろから撃たれるのは当然だ。
「まずいですね、既に速い艦はワープしてしまっています、挟撃できません」
「何かやる気なんじゃないかな」
「あ、その可能性はありますね!」
旗艦がワープしていくが、すぐにオーバービューがアップデートされて旗艦が新たに出現する。
飛んでいった艦隊を追いかけるために帝国艦隊が転進しようとするが、その途端に残っていた全ての艦がピッタリと連携して帝国艦隊の方を向いて砲撃を開始した。
「やるなぁ.....」
「回頭のタイミング、角速度の低下の瞬間を狙ったのでしょう、戦艦が中心ですので柔軟な動きは出来ません」
挟撃をかけられているタイミングでそのまま反撃を続けるのは難しいらしい。
なので、帝国艦隊は犠牲を増やしながら適当な場所へと散って行く。
「....死者が出てるって事を除けば、綺麗な戦いだね」
「ええ、そうですね....」
戦艦一隻に何百人乗ってるかは知らないが、それが今当然のように沈んでいる。
戦艦にしては脆いような気もするが......
「何にせよ、長くはかからなさそうだね」
「ええ」
帝国艦隊は一瞬で撤退を選ばなければいけなくなった。
少なくとも、今この瞬間は。
なるほど、ジュディが言っていた「二日三日の遅れでは壊滅しない」とはこういう事か。
オルトス王国艦隊は高い練度と柔軟さで戦う軍隊という事だな。
撤退する敵を尻目に、オリオンはゆっくりと要塞へと近づいていった。
流石に対応は速かった。
ペルソナが位相装甲を稼働させてくれたおかげで、初撃は防御できたらしい。
「王国軍の通信コードで呼び掛けて!」
「もうやってます!」
このままだと包囲される。
何とか要塞に入りたいのだが.....
「返答ありました! 本艦を巡洋艦隊の扇形陣で包囲するので、そのまま内側に撤退するそうです!」
「分かった、アル! シートベルト閉めて!」
「うん!」
次の瞬間、オーバービューとオーバーレイがアップデートされ、敵と味方が瞬時に判別できるようになった。
敵の方が少ないのか。
こりゃ、防衛戦だな....
「分析完了、敵は戦艦を中心とした対ストラクチャドクトリンが中心で、対艦戦闘は不向きです」
「じゃあ無理やり突破できるわけね」
「はい、要撃艦が居ないため、下手に艦隊を動かすと横っ腹を食い破られますから!」
現在オリオンは敵艦隊寄りの場所に位置している。
最大船速で離脱すれば、五分で味方側へ行けるが、折角守ってくれるというので巡洋艦隊の突出を見守る。
「凄い連携だね」
「ええ」
「敵を面制圧しています、砲撃の密度が低下、精度が落ちて被弾が減ってますね」
「確か、王国軍は個ではなく集団で動くんだったね?」
「はい!」
ただ、帝国側もただやられているだけではないな。
球形陣へと移行して、要塞側への退路を塞ぐように動いている。
「流石に相手も強いね」
「ええ、歴史の長さは王国程ではないですが、長いですからね」
数の不利を承知で、突出した艦隊を捕らえて逃がさないつもりだ。
しかし、ここは宇宙だ。
地上とは事情が違う。
「味方の指揮官から指示が出てます、指定エリアへワープを開始せよとの事です!」
「やっぱりね」
ワープで移動して、そこから改めて要塞に帰るつもりらしい。
俺も艦隊の回頭に合わせる。
「敵艦、要塞側からの猛反撃を受けています」
「そりゃそうだ」
要塞と艦隊の間に陣取って、不利な艦隊戦を仕掛けているのだ。
後ろから撃たれるのは当然だ。
「まずいですね、既に速い艦はワープしてしまっています、挟撃できません」
「何かやる気なんじゃないかな」
「あ、その可能性はありますね!」
旗艦がワープしていくが、すぐにオーバービューがアップデートされて旗艦が新たに出現する。
飛んでいった艦隊を追いかけるために帝国艦隊が転進しようとするが、その途端に残っていた全ての艦がピッタリと連携して帝国艦隊の方を向いて砲撃を開始した。
「やるなぁ.....」
「回頭のタイミング、角速度の低下の瞬間を狙ったのでしょう、戦艦が中心ですので柔軟な動きは出来ません」
挟撃をかけられているタイミングでそのまま反撃を続けるのは難しいらしい。
なので、帝国艦隊は犠牲を増やしながら適当な場所へと散って行く。
「....死者が出てるって事を除けば、綺麗な戦いだね」
「ええ、そうですね....」
戦艦一隻に何百人乗ってるかは知らないが、それが今当然のように沈んでいる。
戦艦にしては脆いような気もするが......
「何にせよ、長くはかからなさそうだね」
「ええ」
帝国艦隊は一瞬で撤退を選ばなければいけなくなった。
少なくとも、今この瞬間は。
なるほど、ジュディが言っていた「二日三日の遅れでは壊滅しない」とはこういう事か。
オルトス王国艦隊は高い練度と柔軟さで戦う軍隊という事だな。
撤退する敵を尻目に、オリオンはゆっくりと要塞へと近づいていった。
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