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Δ-ハスラパル戦域編(前編)
152-戦場のただなかへ
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「わっ!?」
「通常空間に出ました、時空間ギャップ無し」
俺はつい声を上げて、ペルソナの冷静な声を聞いて我に返る。
え? もう終わったのか?
前を見れば、先ほどまで見えていた光景とは全く違う光景が目の前にあった。
紫色の恒星が、眼前にある。
眩し過ぎるので慌てて目を逸らし、航行コンピューターに位置を探らせる。
「成功ですね、恒星を起点としてジャンプ距離と座標を計算するので、恒星のない星系にはジャンプできないようですが...」
「アデュラリア、ロー・セキュリティ星系か。ベイラス地方の...ハスラパル星系群、ここで合ってるみたい」
「着いたの!?」
「ここ戦場だからね? すぐ移動するよ、付近の味方ステーションは?」
「ここは戦場ですので、ステーションはないですよ」
ないのか...じゃあ、どこに入港すればいいんだろうか。
そう考えていると、ペルソナが先読みしてスターマップをアップデートしてくれた。
「フレデリカ様から軍用の秘匿回線を頂きました、これでストラクチャの位置を知れますよ」
「おっ、ありがとう」
最寄りは...アデュラリアⅢの軌道上にあるストラクチャーだ。
オリオンをそこへ向けて回頭させる。
位置さえはっきりしていれば、あとは通常のステーションへのワープと変わりない。
すぐにオリオンはワープへと移行する。
「ねえ、オルトス王国ってなんでビージアイナ帝国と戦争してるの?」
「ちょっと複雑なんですよ、元々はビージアイナ帝国って王国領ですし...」
「あー、ちょっと分かったかも」
「考えてるのとはちょっと違うんですよ、外から国民を率いて移動してきた帝国が、王国領を奪って国を構えちゃったんです」
「ああ...なるほど」
アンドロイドの反乱戦争の最中のことで、強大な軍隊を所有していた帝国に碌に抵抗もできずに領土を奪われたらしい。
それを奪還するために、今も争いが続いているそうな。
ヴァンデッタ帝国との仲が悪いのも、ビージアイナ帝国の同盟国だからだ。
「アルにはなるべく戦いを見せたくないなあ」
「そうですね...でも、話を聞く限りは今更じゃないですか?」
「今更とかじゃなくて、グレちゃったらどうするの」
「不可能では...?」
人はすぐグレるものだ。
俺の友達だって...いや、何でもない。
とにかくアルは不安定になりやすい要素が集まっているから、あまり戦場の臭いに慣れてほしくない。
海賊に襲われて殺すのと、兵士が殺し殺されるのは全く別の話だ。
海賊は人間ですらない悪魔と割り切れても、兵士には家族も友達も恋人だっているかも知れない。
ただ国が戦えと言ったから、戦うしかない人達だ。
「ワープ終了まで、残り10秒ですよ」
「すぐに入港して、休んだら帰ろう...」
「そうですね!」
俺たちはワープ開けをじっと待った。
そして、通常空間へと出て...
オーバービューが艦船表示で一気に埋め尽くされ、レーダーが警報を鳴らす。
窓の外は光線と爆発で埋め尽くされていた。
「せ...戦場だーーーっ!」
俺は叫ぶ。
オリオンは、戦場のど真ん中に飛び込んでしまったのだ。
「通常空間に出ました、時空間ギャップ無し」
俺はつい声を上げて、ペルソナの冷静な声を聞いて我に返る。
え? もう終わったのか?
前を見れば、先ほどまで見えていた光景とは全く違う光景が目の前にあった。
紫色の恒星が、眼前にある。
眩し過ぎるので慌てて目を逸らし、航行コンピューターに位置を探らせる。
「成功ですね、恒星を起点としてジャンプ距離と座標を計算するので、恒星のない星系にはジャンプできないようですが...」
「アデュラリア、ロー・セキュリティ星系か。ベイラス地方の...ハスラパル星系群、ここで合ってるみたい」
「着いたの!?」
「ここ戦場だからね? すぐ移動するよ、付近の味方ステーションは?」
「ここは戦場ですので、ステーションはないですよ」
ないのか...じゃあ、どこに入港すればいいんだろうか。
そう考えていると、ペルソナが先読みしてスターマップをアップデートしてくれた。
「フレデリカ様から軍用の秘匿回線を頂きました、これでストラクチャの位置を知れますよ」
「おっ、ありがとう」
最寄りは...アデュラリアⅢの軌道上にあるストラクチャーだ。
オリオンをそこへ向けて回頭させる。
位置さえはっきりしていれば、あとは通常のステーションへのワープと変わりない。
すぐにオリオンはワープへと移行する。
「ねえ、オルトス王国ってなんでビージアイナ帝国と戦争してるの?」
「ちょっと複雑なんですよ、元々はビージアイナ帝国って王国領ですし...」
「あー、ちょっと分かったかも」
「考えてるのとはちょっと違うんですよ、外から国民を率いて移動してきた帝国が、王国領を奪って国を構えちゃったんです」
「ああ...なるほど」
アンドロイドの反乱戦争の最中のことで、強大な軍隊を所有していた帝国に碌に抵抗もできずに領土を奪われたらしい。
それを奪還するために、今も争いが続いているそうな。
ヴァンデッタ帝国との仲が悪いのも、ビージアイナ帝国の同盟国だからだ。
「アルにはなるべく戦いを見せたくないなあ」
「そうですね...でも、話を聞く限りは今更じゃないですか?」
「今更とかじゃなくて、グレちゃったらどうするの」
「不可能では...?」
人はすぐグレるものだ。
俺の友達だって...いや、何でもない。
とにかくアルは不安定になりやすい要素が集まっているから、あまり戦場の臭いに慣れてほしくない。
海賊に襲われて殺すのと、兵士が殺し殺されるのは全く別の話だ。
海賊は人間ですらない悪魔と割り切れても、兵士には家族も友達も恋人だっているかも知れない。
ただ国が戦えと言ったから、戦うしかない人達だ。
「ワープ終了まで、残り10秒ですよ」
「すぐに入港して、休んだら帰ろう...」
「そうですね!」
俺たちはワープ開けをじっと待った。
そして、通常空間へと出て...
オーバービューが艦船表示で一気に埋め尽くされ、レーダーが警報を鳴らす。
窓の外は光線と爆発で埋め尽くされていた。
「せ...戦場だーーーっ!」
俺は叫ぶ。
オリオンは、戦場のど真ん中に飛び込んでしまったのだ。
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