輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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Δ-ハスラパル戦域編(前編)

155-バブルキャンプ

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と言うわけで、オリオンは出航した。
敵地だが、オリオンの性質を利用して危険なゾーンを渡り歩けば敵とは遭遇しない。
と言うわけで、ルートはこうだ。
アデュラリア恒星の表層スレスレを飛び、そこから有毒ガスを含むアステロイドベルトへ、そこから更に嵐の最中のアデュラリアⅥの重力圏内へ。
そこからワープすれば、ラストアーク星系へのゲートに辿り着ける。

「とはいえ、言うは易し、行うは難しか...」
「ちょっとズレちゃいましたね」
「ちょっとじゃないよ!」

恒星にワープしたら、対流圏に飛び込んでしまった。
慌ててシールドを張ったからよかったものの、後1秒張るのが遅れてたら蒸発していた。
ワープ空間にいる間は大丈夫だが、通常空間に飛び出せば熱力学の影響を受ける。

「それにしても、有毒ガスって何か影響あるのかな? 艦船には何も影響ないように思えるけど」
「腐食性のガスですので、シールドなしで長時間活動すれば人、船共に無事には済みませんよ?」

恒星から、アステロイドベルトへとワープする。
腐食性のガスが散ることもなく充満する場所で、希少な鉱石があるものの近づけないし、ガスを除去しても鉱石を掘ったら内部から噴出する可能性があるので大変危険な場所となっているようだ。
流石の帝国軍も、ここを哨戒するほど暇でもないようで、平穏無事にシールドを張り直してしばらく休めた。
次がやばいんだよな...

「ペルソナ、次の惑星の情報を教えて」
「アデュラリアⅥ、大気成分は窒素とヘリウム、水素から構成され、地表面はありますが常に地表面全体が嵐で覆われています。しかしオリオンの航行には支障ありません」

帝国軍も降下しないらしい。
某宇宙戦争なら、この惑星に反乱軍の基地がありそうなくらいには隠れ蓑に丁度いい気がするな。

「では、ワープをかけます」
「うん」

俺は脇を見る。
アルは俯くようにして、眠っている。
俺も先ほど二時間の仮眠を取ったばかりで、まだ眠い。

「ワープアウトします」
「こりゃ凄い!」

次にワープした先は、大嵐の中だった。
シールドを張ったままなので、オリオンに影響はない。
雪と氷だけではなく、砂塵や小石の様なモノも混ざっている。
まともな艦船だと、装甲の表面が傷だらけになるな。

「電波レーダーなどは役に立ちませんね」
「これは、ワープトレースを辿って来ても無理だね」

暫く、オリオンは惑星表面を飛行する。
この間に、燃料補給と物資の管理をする。

「生の食材がどんどん減ってるなあ」
「分けて頂いたパイロット用のレーションならあるんですけどね」

戦闘機パイロットが戦闘の合間に飲んで糖質やエネルギーを補給するものだ。
だが、こんなものを毎日飲んでいたら身体がおかしくなる。
どこかで生の食材を得たいものだが.....
無理だろうな、戦場な訳だから。

「再度ワープに入ります!」
「おっけー」

オリオンは回頭し、ワープの準備に入る。
揚力を得て浮いているわけではないから、風の影響は受けないのだ。

「ここまでやれば、流石に待ち伏せは受けないでしょ」
「ええ、対応できるとは思えません」

哨戒の艦隊に見つかっていないのなら、ゲートに辿り着くまでの間に攻撃されることも無い。
流石ペルソナだな、こういう時の行動は俺には難しい。

「ワープを抜けます」

前の前にゲートが広がっている光景を、俺は期待した。
だが。
ワープを抜けたオリオンの前にあったゲートは、妙に離れていた。

「ま、まさか!? ワープ妨害フィールド!?」
「何、何なのそれ!?」

まずい。
オーバービューには艦隊が映っていた。
そして、ゲートから遠く離れた場所に着いたオリオンは、確実に狙われる。

「ペルソナ、行こう」
「はい!」

敵がスキャンをかけてくるその瞬間に、オリオンは最大速度でゲートへ向けて滑り出した。
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