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Δ-ハスラパル戦域編(前編)
157-王国驚異のテクノロジー
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幸い、ゲートの向こう側には艦隊はいなかった。
妨害フィールドはあったが、破壊して立ち去った。
追ってくるかと思ったが、艦隊はジャンプして来ない。
ペルソナによれば、「指揮系統が違う可能性があり、しっ責や処罰を恐れて追ってこないのでしょう」という事だった。
まあ、命令違反は規律を乱す行為だ、そういう意味では模範的な兵士たちと言える。
「それにしても...なんか、ボロボロじゃない?」
「主要な機能は生きていますが、かなり損傷を受けていますね...修繕の痕跡は見られますので、数時間で防衛機構も利用可能になるでしょう」
ラストアークプライムにあった城塞は、凄まじい戦闘の痕跡を感じさせるものだった。
オーバービューにセントリーガンが一個も見当たらず、レーダーには夥しい数の残骸がデブリとして映っていた。
「アル起きて、着いたよ」
「ううん...あ、ほんとだ...」
城塞側とはもう話がついている。
命令書が正式なものであるという確認が取れたため、オリオンを受け入れるとのことだ。
「そういえば、ペルソナ」
「何でしょう?」
「今回調達したレーションって、食堂に在庫があるヤツとは違うよね? 何なの?」
「あ、それはそうですね、今回のはトレンチレーションと言って、艦や城塞のキッチンで調理して50人にまで配布できる食糧の事です」
気になったことを尋ねると、一瞬で答えが返ってきた。
ここは戦地で通信が出来ないので、ペルソナのローカルデータからということだ。
流石に、思考能力も蓄えた知識も素晴らしいものだな。
「え、あのめっちゃ小さい缶一個で?」
「はい、あんまり美味しくないようですけど...」
「それでもすごいな、王国驚異のテクノロジーか...」
地球でいうドロップの缶くらいの大きさのレーションが、50人分の食糧に変身するらしい。
一体どうやっているのか想像もつかないな。
「じゃあ、私たちってすごい救世主ってこと?」
「はい、一箱で20日分ですから、50人が20日食べていけるだけの食糧ということです」
ヘビー・フレイターを購入したが、そもそもオリオン自体も馬鹿に出来ない輸送能力を持つ。
重輸送艦に位置するだけのことはある訳だ。
それを満杯にできるだけの食糧を運んでいるから、そりゃ救世主にもなるな。
道理で、他星系から持ってこないと足りないわけだ、オリオンのカーゴホールドを半分も埋めなかった物資でさえ、あのステーションにおける何十日、いや何ヶ月分もの備蓄だったに違いない。
「水は大丈夫なのかな」
「水は精製できますからね、大丈夫でしょう」
「お腹へった...」
その時、アルがそんな事を呟く。
俺たちが食事の話をしていたからだろう。
「ペルソナ、後よろしく」
「どちらへ?」
「お昼ご飯作ってくる。この後はちょっと拘束時間長いでしょ?」
「了解です、ごゆっくり!」
アルを待たせるのは可哀想だ。
だからといって、適当な料理で誤魔化すのはもっと失礼だ。
だから俺は、パスタでも作ろうと席を立つ。
アルに冷製パスタを作って食べさせ、ブリッジに戻った時にはオリオンは要塞へと入港していた。
妨害フィールドはあったが、破壊して立ち去った。
追ってくるかと思ったが、艦隊はジャンプして来ない。
ペルソナによれば、「指揮系統が違う可能性があり、しっ責や処罰を恐れて追ってこないのでしょう」という事だった。
まあ、命令違反は規律を乱す行為だ、そういう意味では模範的な兵士たちと言える。
「それにしても...なんか、ボロボロじゃない?」
「主要な機能は生きていますが、かなり損傷を受けていますね...修繕の痕跡は見られますので、数時間で防衛機構も利用可能になるでしょう」
ラストアークプライムにあった城塞は、凄まじい戦闘の痕跡を感じさせるものだった。
オーバービューにセントリーガンが一個も見当たらず、レーダーには夥しい数の残骸がデブリとして映っていた。
「アル起きて、着いたよ」
「ううん...あ、ほんとだ...」
城塞側とはもう話がついている。
命令書が正式なものであるという確認が取れたため、オリオンを受け入れるとのことだ。
「そういえば、ペルソナ」
「何でしょう?」
「今回調達したレーションって、食堂に在庫があるヤツとは違うよね? 何なの?」
「あ、それはそうですね、今回のはトレンチレーションと言って、艦や城塞のキッチンで調理して50人にまで配布できる食糧の事です」
気になったことを尋ねると、一瞬で答えが返ってきた。
ここは戦地で通信が出来ないので、ペルソナのローカルデータからということだ。
流石に、思考能力も蓄えた知識も素晴らしいものだな。
「え、あのめっちゃ小さい缶一個で?」
「はい、あんまり美味しくないようですけど...」
「それでもすごいな、王国驚異のテクノロジーか...」
地球でいうドロップの缶くらいの大きさのレーションが、50人分の食糧に変身するらしい。
一体どうやっているのか想像もつかないな。
「じゃあ、私たちってすごい救世主ってこと?」
「はい、一箱で20日分ですから、50人が20日食べていけるだけの食糧ということです」
ヘビー・フレイターを購入したが、そもそもオリオン自体も馬鹿に出来ない輸送能力を持つ。
重輸送艦に位置するだけのことはある訳だ。
それを満杯にできるだけの食糧を運んでいるから、そりゃ救世主にもなるな。
道理で、他星系から持ってこないと足りないわけだ、オリオンのカーゴホールドを半分も埋めなかった物資でさえ、あのステーションにおける何十日、いや何ヶ月分もの備蓄だったに違いない。
「水は大丈夫なのかな」
「水は精製できますからね、大丈夫でしょう」
「お腹へった...」
その時、アルがそんな事を呟く。
俺たちが食事の話をしていたからだろう。
「ペルソナ、後よろしく」
「どちらへ?」
「お昼ご飯作ってくる。この後はちょっと拘束時間長いでしょ?」
「了解です、ごゆっくり!」
アルを待たせるのは可哀想だ。
だからといって、適当な料理で誤魔化すのはもっと失礼だ。
だから俺は、パスタでも作ろうと席を立つ。
アルに冷製パスタを作って食べさせ、ブリッジに戻った時にはオリオンは要塞へと入港していた。
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