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サブストーリー01:悠久の移民船アジスロア
サブストーリー001:悠久の移民船アジスロア(前編)
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「それにしても」
俺は呟く。
ワープに突入してはや六時間、やる事がなく依頼の内容についてペルソナに話しかける。
「変な依頼だよね」
「ええ、ですが――――我々にしか、頼めない事なんでしょう」
ポロイネ星系を通過した際に、俺たちの事を知っていたらしい貴族に依頼をされたのだ。
デドリア辺境伯と名乗った彼は、住民たちの嘆願を聞いてほしいと依頼を出してきた。
その内容は、
『民間移民船アジスロアに接触し、物資と食糧、住民のメッセージを渡してほしい。依頼料は先払いで12億ISC払う』
というものだった。
民間移民船、というのが何か分からなかったが、要するに光速航行技術を持たない時代に、ポロイネ星系を出発した移民船らしい。
ポロイネⅡより出発し、現在はポロイネⅧを目指しているそうだ。
光速航行技術開発後にこの情報が伯爵にも伝わり、現在はゴールとなるポロイネⅧで歓迎の支度をしているらしい。
「ワープドライブも光速航行技術も無しに、内部で生活、世代を重ねて移民する――――か」
その概念は、俺が来た地球のものだ。
光を越えて飛ぶ技術を持たない世界では、そういった方法でしか移民は出来ないだろう。
出発は二百年前、昔に思えるが、実質的には三世代前だ。
「というか、追いつけるの?」
「シミュレーションで現在位置は分かります、航行速度は常に一定ですから」
「それがダメだったらプローブか」
「はい」
今まで使ったことはなかったが、探査プローブが一応載っている。
プローブの射出装置は主砲のハードポイントを利用するため、換装の手間がある。
しかもプローブの回収は、船の傍にワープさせて作業ドローンで回収だ。
手間がかかりすぎて、半端なことでは使えない。
「アルが起きてくるまでに終わらせよう」
「ええ」
朝食を作らなければいけない。
ナスカは昨日食べた貝が当たってトイレから出てこない。
久々に、アルやナスカが居ないブリッジだ。
「間もなくワープから明けますよ」
「了解、通信は出来るかな?」
「想定されていない可能性がありますが、その場合はハッキングするので問題ありません」
「そう....」
ペルソナらしい解決方法だと思った。
インジェクション・アタックでもするんだろうな。
「ワープ終了、レーダー復帰――――艦船を一隻捉えました」
「あれだね」
肉眼でも見える、それだけ大きい。
円筒型で、推進器が後ろで火を噴いているのが見える。
何を燃料にしているんだろうな、知らない事には分からない事だが。
遠目に見えたそれだったが、5分もすれば大分近くなってきた。
デカいな....
「呼びかけに応答ありました、通信士が残っていたようです。現在内部の時間は午後10時、まだ起きている人間がいる時間帯でよかったですね」
「さて....」
藪から何が出てくるかは、これから分かる。
俺は通信回線がブリッジに繋がるのを待つ。
『あー、あー...聞こえますか?』
「ええ、聞こえます」
聞こえた声は女性のものだった。
だが機械っぽい感じはない、このまま話して問題ないだろうな。
俺は会話を続けることにした。
俺は呟く。
ワープに突入してはや六時間、やる事がなく依頼の内容についてペルソナに話しかける。
「変な依頼だよね」
「ええ、ですが――――我々にしか、頼めない事なんでしょう」
ポロイネ星系を通過した際に、俺たちの事を知っていたらしい貴族に依頼をされたのだ。
デドリア辺境伯と名乗った彼は、住民たちの嘆願を聞いてほしいと依頼を出してきた。
その内容は、
『民間移民船アジスロアに接触し、物資と食糧、住民のメッセージを渡してほしい。依頼料は先払いで12億ISC払う』
というものだった。
民間移民船、というのが何か分からなかったが、要するに光速航行技術を持たない時代に、ポロイネ星系を出発した移民船らしい。
ポロイネⅡより出発し、現在はポロイネⅧを目指しているそうだ。
光速航行技術開発後にこの情報が伯爵にも伝わり、現在はゴールとなるポロイネⅧで歓迎の支度をしているらしい。
「ワープドライブも光速航行技術も無しに、内部で生活、世代を重ねて移民する――――か」
その概念は、俺が来た地球のものだ。
光を越えて飛ぶ技術を持たない世界では、そういった方法でしか移民は出来ないだろう。
出発は二百年前、昔に思えるが、実質的には三世代前だ。
「というか、追いつけるの?」
「シミュレーションで現在位置は分かります、航行速度は常に一定ですから」
「それがダメだったらプローブか」
「はい」
今まで使ったことはなかったが、探査プローブが一応載っている。
プローブの射出装置は主砲のハードポイントを利用するため、換装の手間がある。
しかもプローブの回収は、船の傍にワープさせて作業ドローンで回収だ。
手間がかかりすぎて、半端なことでは使えない。
「アルが起きてくるまでに終わらせよう」
「ええ」
朝食を作らなければいけない。
ナスカは昨日食べた貝が当たってトイレから出てこない。
久々に、アルやナスカが居ないブリッジだ。
「間もなくワープから明けますよ」
「了解、通信は出来るかな?」
「想定されていない可能性がありますが、その場合はハッキングするので問題ありません」
「そう....」
ペルソナらしい解決方法だと思った。
インジェクション・アタックでもするんだろうな。
「ワープ終了、レーダー復帰――――艦船を一隻捉えました」
「あれだね」
肉眼でも見える、それだけ大きい。
円筒型で、推進器が後ろで火を噴いているのが見える。
何を燃料にしているんだろうな、知らない事には分からない事だが。
遠目に見えたそれだったが、5分もすれば大分近くなってきた。
デカいな....
「呼びかけに応答ありました、通信士が残っていたようです。現在内部の時間は午後10時、まだ起きている人間がいる時間帯でよかったですね」
「さて....」
藪から何が出てくるかは、これから分かる。
俺は通信回線がブリッジに繋がるのを待つ。
『あー、あー...聞こえますか?』
「ええ、聞こえます」
聞こえた声は女性のものだった。
だが機械っぽい感じはない、このまま話して問題ないだろうな。
俺は会話を続けることにした。
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