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序章
016-憤怒
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それから、二人の生活が始まった。
星空の宮殿は何もかもが二人の常識からかけ離れていて、暑くも寒くもなく、空気が澱む事もない事に気づいたルルは驚く。
「これって、すごい事だ...!」
自分たちの住む場所は冬は芯まで通るような寒さで、夏はじっとりと汗ばむほどの暑さだった。
換気をしなければ体調も悪くなるし、定期的に空気を入れ替えていた事をルルは思い出す。
「すごい! すごいすごい!」
同時刻、ネムもまた驚いていた。
お腹が空いたのでご飯を食べられる場所を教えてほしい、と頼んだところ、外周リングの簡易食堂に案内されたのだ。
森林を伐採した分のバイオマスは既に運び込まれており、ネムの目の前で肉が中心の「日替わり定食」が生成されたのだ。
『我が主人は、あなた達を歓待するようにと命ぜられました。一月ほどこちらに滞在していただくことになりますから、毎日別のものをお出しします』
「凄いんだね! でも、どうやって作ってるの?」
『.......知りたいですか?』
「はいっ!」
『回収したバイオマスを分解し、内部組織を結合させ、既存の食糧の生体分子パターンへと移行させるプロセスを低時結合空間で高速処理し――――』
「あわわ.....」
オーロラの解説に、ネムは何が何やら分からず目を回す。
だが、オーロラもその反応を見て、ネムたちの知識量の差異を測ったのか、
『――――植物から取った細胞を食べ物に変えています』
「す、凄い...!」
細胞がなんなのかネムには分からなかったが、「取る」という単語から何かを察したようで、ほぅーっとした顔で感心を示した。
『さあ、召し上がってください。お口に合うかは分かりませんが』
「わーい!」
ネムは目の前のご馳走に手をつける。
『食器の扱い方のレクチャーを提案しておきましょう』
手掴みで食事を頬張るネムを見て、オーロラは声には出さずに思考する。
オーロラにとっては艦隊総司令が大切に扱うように命じた彼女らは、野蛮人同然でありながら賓客だ。
オーロラからすれば獣とそう変わらない存在であるのだが、艦隊総司令は彼女らに価値を見出した。
それがオーロラにとっての全てだった。
「...オーロラ様、この精緻な模様は何なのでしょうか?」
その頃、ルルはというと。
壁に施された無数の線に興味を示していた。
『それは、力場...つまりは、この要塞を守る力の通り道です。それをエネルギーが通過する事により、瞬間的な金属強度を高めています』
「神の御業という事ですね...!」
オーロラはそれを特に否定しない。
「それにしても、ここは宮殿の離れなんでしたよね?」
『はい』
「私達が宮殿に赴くことはできますか?」
『あなた方にはまだ資格がありません』
オーロラは病原菌関連の話題を意図的に避ける。
検体が調査を受けている事を自覚すればストレスの増加に繋がると考えているためだ。
「その資格とは、どうすれば得られるのでしょうか?」
『あと数週間もすれば、主人がお許しになられます。お待ちください』
「わかりました!」
ルルは尻尾を振って喜びを露わにする。
「ネムはどうしていますか?」
『ネム殿は、只今お食事中です』
「おしょくじ...」
ルルのお腹が鳴る。
『空腹ですか?』
「あ...は、はい!」
ルルは顔を赤くしつつ答えた。
空腹を悟られるのは、年頃の乙女にとっては恥ずべき行為だ。
『それでしたら、付近に休憩室がございます。そこで軽食を摂られてはどうですか?』
「あ...ありがとうございます」
ルルは尻尾を振りつつ、オーロラの案内に従う。
そして案内された先は、暗い部屋だった。
「...え? ここは...」
その時、眩い光が部屋を埋め尽くした。
光が収まった時、ルルが目を開けると...
「わぁ...」
辺り一面が、ルルの育った草原のような景色に変化していた。
春のような暖かさと、新芽の香りがルルの鼻をくすぐる。
「凄いです! これも星空の王様のお力なのですか!?」
『空間を擬似的に再現したので、遠くに行きすぎないようにお願いします』
「わかりました!」
オーロラはこの部屋の分子構造を変化させ、テラスと机を用意する。
その上にルルを座らせ、食堂より直接移送したサンドウィッチの乗った皿を下ろした。
「たっ、食べてもいいんですか!?」
『どうぞ...お嫌いでしたか? アレルギーなどはございましたか?』
「あれ...? 多分ないです!」
『そうでしたか』
オーロラは食事をするルルを、じっと観察していた。
そんなこんなで、二人は快適な暮らしを送っていた。
「おい」
俺はオーロラに尋ねる。
というか、詰める。
『艦隊総司令、何のご用事でしょうか』
「お前、意図的に翻訳結果をずらしてるだろ」
『多岐に渡る解釈がございますので...』
「言い訳はいい」
最近はずっと言語の勉強中だが、取り寄せた古文書などを読み進めるうちに、単語の意味がオーロラの示す翻訳結果と異なることを見つけた。
こいつ、何か隠している。
「命令だ、翻訳結果を是正して今までの会話ログを表示しろ」
『分かりました』
翻訳ログを見ると、ふつふつと怒りが湧いてくるようだった。
こいつは、放置しては行けない問題を放置したのだ。
「...お前に教えてないことが一つあったな」
『なんでしょうか?』
「宗教はダメだっ!」
脳裏に、記憶が浮かぶ。
俺たちの人生を滅茶苦茶にした過去が。
「宗教だけはダメだ、特に統治の道具としてそれを扱うのはな!」
『......』
「俺は特定の個人を崇めるのは許さない」
あいつらのせいで、俺たち家族はみんな狂った。
もう同じ轍は踏まない。
『しかし、信仰心を利用しないのであれば、どうやって制御するのでしょうか?』
「放っておけ、近日中にあいつらと会う。話をして、あくまでも協力してくれるだけでいいと帰って伝えてもらう。俺は神なんて、そんなおぞましい存在じゃないからな」
オーロラの演算は大いに乱れているだろう。
艦隊総司令、俺の過去には大きな闇がある。
それを知らないので仕方ないことなのだが...
『神をおぞましいと呼称するほど、あなたにとっては大きなことなのですか?』
「......ああ」
俺は、深く頷いた。
星空の宮殿は何もかもが二人の常識からかけ離れていて、暑くも寒くもなく、空気が澱む事もない事に気づいたルルは驚く。
「これって、すごい事だ...!」
自分たちの住む場所は冬は芯まで通るような寒さで、夏はじっとりと汗ばむほどの暑さだった。
換気をしなければ体調も悪くなるし、定期的に空気を入れ替えていた事をルルは思い出す。
「すごい! すごいすごい!」
同時刻、ネムもまた驚いていた。
お腹が空いたのでご飯を食べられる場所を教えてほしい、と頼んだところ、外周リングの簡易食堂に案内されたのだ。
森林を伐採した分のバイオマスは既に運び込まれており、ネムの目の前で肉が中心の「日替わり定食」が生成されたのだ。
『我が主人は、あなた達を歓待するようにと命ぜられました。一月ほどこちらに滞在していただくことになりますから、毎日別のものをお出しします』
「凄いんだね! でも、どうやって作ってるの?」
『.......知りたいですか?』
「はいっ!」
『回収したバイオマスを分解し、内部組織を結合させ、既存の食糧の生体分子パターンへと移行させるプロセスを低時結合空間で高速処理し――――』
「あわわ.....」
オーロラの解説に、ネムは何が何やら分からず目を回す。
だが、オーロラもその反応を見て、ネムたちの知識量の差異を測ったのか、
『――――植物から取った細胞を食べ物に変えています』
「す、凄い...!」
細胞がなんなのかネムには分からなかったが、「取る」という単語から何かを察したようで、ほぅーっとした顔で感心を示した。
『さあ、召し上がってください。お口に合うかは分かりませんが』
「わーい!」
ネムは目の前のご馳走に手をつける。
『食器の扱い方のレクチャーを提案しておきましょう』
手掴みで食事を頬張るネムを見て、オーロラは声には出さずに思考する。
オーロラにとっては艦隊総司令が大切に扱うように命じた彼女らは、野蛮人同然でありながら賓客だ。
オーロラからすれば獣とそう変わらない存在であるのだが、艦隊総司令は彼女らに価値を見出した。
それがオーロラにとっての全てだった。
「...オーロラ様、この精緻な模様は何なのでしょうか?」
その頃、ルルはというと。
壁に施された無数の線に興味を示していた。
『それは、力場...つまりは、この要塞を守る力の通り道です。それをエネルギーが通過する事により、瞬間的な金属強度を高めています』
「神の御業という事ですね...!」
オーロラはそれを特に否定しない。
「それにしても、ここは宮殿の離れなんでしたよね?」
『はい』
「私達が宮殿に赴くことはできますか?」
『あなた方にはまだ資格がありません』
オーロラは病原菌関連の話題を意図的に避ける。
検体が調査を受けている事を自覚すればストレスの増加に繋がると考えているためだ。
「その資格とは、どうすれば得られるのでしょうか?」
『あと数週間もすれば、主人がお許しになられます。お待ちください』
「わかりました!」
ルルは尻尾を振って喜びを露わにする。
「ネムはどうしていますか?」
『ネム殿は、只今お食事中です』
「おしょくじ...」
ルルのお腹が鳴る。
『空腹ですか?』
「あ...は、はい!」
ルルは顔を赤くしつつ答えた。
空腹を悟られるのは、年頃の乙女にとっては恥ずべき行為だ。
『それでしたら、付近に休憩室がございます。そこで軽食を摂られてはどうですか?』
「あ...ありがとうございます」
ルルは尻尾を振りつつ、オーロラの案内に従う。
そして案内された先は、暗い部屋だった。
「...え? ここは...」
その時、眩い光が部屋を埋め尽くした。
光が収まった時、ルルが目を開けると...
「わぁ...」
辺り一面が、ルルの育った草原のような景色に変化していた。
春のような暖かさと、新芽の香りがルルの鼻をくすぐる。
「凄いです! これも星空の王様のお力なのですか!?」
『空間を擬似的に再現したので、遠くに行きすぎないようにお願いします』
「わかりました!」
オーロラはこの部屋の分子構造を変化させ、テラスと机を用意する。
その上にルルを座らせ、食堂より直接移送したサンドウィッチの乗った皿を下ろした。
「たっ、食べてもいいんですか!?」
『どうぞ...お嫌いでしたか? アレルギーなどはございましたか?』
「あれ...? 多分ないです!」
『そうでしたか』
オーロラは食事をするルルを、じっと観察していた。
そんなこんなで、二人は快適な暮らしを送っていた。
「おい」
俺はオーロラに尋ねる。
というか、詰める。
『艦隊総司令、何のご用事でしょうか』
「お前、意図的に翻訳結果をずらしてるだろ」
『多岐に渡る解釈がございますので...』
「言い訳はいい」
最近はずっと言語の勉強中だが、取り寄せた古文書などを読み進めるうちに、単語の意味がオーロラの示す翻訳結果と異なることを見つけた。
こいつ、何か隠している。
「命令だ、翻訳結果を是正して今までの会話ログを表示しろ」
『分かりました』
翻訳ログを見ると、ふつふつと怒りが湧いてくるようだった。
こいつは、放置しては行けない問題を放置したのだ。
「...お前に教えてないことが一つあったな」
『なんでしょうか?』
「宗教はダメだっ!」
脳裏に、記憶が浮かぶ。
俺たちの人生を滅茶苦茶にした過去が。
「宗教だけはダメだ、特に統治の道具としてそれを扱うのはな!」
『......』
「俺は特定の個人を崇めるのは許さない」
あいつらのせいで、俺たち家族はみんな狂った。
もう同じ轍は踏まない。
『しかし、信仰心を利用しないのであれば、どうやって制御するのでしょうか?』
「放っておけ、近日中にあいつらと会う。話をして、あくまでも協力してくれるだけでいいと帰って伝えてもらう。俺は神なんて、そんなおぞましい存在じゃないからな」
オーロラの演算は大いに乱れているだろう。
艦隊総司令、俺の過去には大きな闇がある。
それを知らないので仕方ないことなのだが...
『神をおぞましいと呼称するほど、あなたにとっては大きなことなのですか?』
「......ああ」
俺は、深く頷いた。
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