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シーズン3-大侵攻の序曲
066-ガス採取基地
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さて、和やかな時間も沢山あるが、俺は常に忙しい。
『司令官、本日の予定は――――』
「8時から六番惑星の軌道上に採取基地設置、11時からは元皇女のメンタルケア、12時昼食、13時からは未解析技術解析の立ち合い、16時からネムとルルとのミーティング、19時に夕食、20時からザヴォートの定期メンテナンス、だろ?」
『はい』
俺の自由時間はほぼないが、別に文句もない。
Noa-Tunのために働いている時が一番楽しいからな。
「六番目の惑星か...今の所ガスに使い道はないんだがな」
『それでも貴重な資源ですから』
「一番惑星の採掘も捨てがたいな」
『そちらは現在計画中です。過酷な環境のため、シールド設備に重点を置く必要があります』
「了解した」
俺は回廊を歩く。
窓からは、朝が近づくイルエジータが見えている。
「二人はまだ寝ているか?」
『はい、二人の平均起床時間は8:42分ですので、一時間後となりますね』
「そうか」
俺は制帽を被り直し、戦闘指揮所へのエレベーターへと入る。
しばらく無言が続き、それは戦闘指揮所に入るまで続いた。
「おはよう」
『オハ、ヨウ』
戦闘指揮所は閑散としている。
当然だが、ここに座る人員がほとんどいないからだ。
だが、今までとは違い、そこにはナージャがいる。
彼女は睡眠が不要なので、いつもこの戦闘指揮所で星を眺めている。
「さて、今日の業務を始めよう」
『待機中の採取基地設置艦隊を動かしますね』
非常にありがたい事に、製作に時間を要するパーツをオーロラが製造していたので、Noa-Tunの新しいレーダーによって索敵範囲は二倍となった。
あと、探索艦ハウンドを10隻動員して、シップスキャンを行わせているので、何かあればすぐに撤退させる予定だ。
「BDCの係留には5分を要する。それから、各部セントリー及びフォースフィールドの展開に5分。この間に攻撃を受けると、BDCは非常に脆弱だ」
『アコライトとブラインドファイス艦隊を配備しておりますので、防衛は大丈夫です』
「待て、プロキオンも出せ」
『了解』
プロキオンとは、範囲型ワープ妨害の展開に長けた駆逐艦である。
敵をがっしり捕まえて逃がさない事に定評のある範囲型ワープ妨害を、即座に展開できるのは強みだ。
『艦隊、短距離跳躍に入る』
「分かった、オーロラ?」
『周辺宙域に敵影なし』
『複数の岩塊確認、アステロイドベルトが存在する』
こうして、俺たちは慎重に周辺を探査する。
『この宙域に残存信号を感知。私の残存艦隊と思われる...信号を送った、現地艦隊に合流可能』
「よせ、面倒だ。しばらく外宇宙の巡回をさせろ、そのうち正規艦隊に登録して合流させる」
『了解』
そうか、まだまだ散らばっていたのか。
といっても、ナージャの信号が太陽フレアで妨害され、停止していたようだが。
『係留作業、開始します』
「ああ」
作業用のドローンを乗せたエンプレイスが、大量の作業ドローンを吐き出すのを俺は眺めていた。
『司令官、本日の予定は――――』
「8時から六番惑星の軌道上に採取基地設置、11時からは元皇女のメンタルケア、12時昼食、13時からは未解析技術解析の立ち合い、16時からネムとルルとのミーティング、19時に夕食、20時からザヴォートの定期メンテナンス、だろ?」
『はい』
俺の自由時間はほぼないが、別に文句もない。
Noa-Tunのために働いている時が一番楽しいからな。
「六番目の惑星か...今の所ガスに使い道はないんだがな」
『それでも貴重な資源ですから』
「一番惑星の採掘も捨てがたいな」
『そちらは現在計画中です。過酷な環境のため、シールド設備に重点を置く必要があります』
「了解した」
俺は回廊を歩く。
窓からは、朝が近づくイルエジータが見えている。
「二人はまだ寝ているか?」
『はい、二人の平均起床時間は8:42分ですので、一時間後となりますね』
「そうか」
俺は制帽を被り直し、戦闘指揮所へのエレベーターへと入る。
しばらく無言が続き、それは戦闘指揮所に入るまで続いた。
「おはよう」
『オハ、ヨウ』
戦闘指揮所は閑散としている。
当然だが、ここに座る人員がほとんどいないからだ。
だが、今までとは違い、そこにはナージャがいる。
彼女は睡眠が不要なので、いつもこの戦闘指揮所で星を眺めている。
「さて、今日の業務を始めよう」
『待機中の採取基地設置艦隊を動かしますね』
非常にありがたい事に、製作に時間を要するパーツをオーロラが製造していたので、Noa-Tunの新しいレーダーによって索敵範囲は二倍となった。
あと、探索艦ハウンドを10隻動員して、シップスキャンを行わせているので、何かあればすぐに撤退させる予定だ。
「BDCの係留には5分を要する。それから、各部セントリー及びフォースフィールドの展開に5分。この間に攻撃を受けると、BDCは非常に脆弱だ」
『アコライトとブラインドファイス艦隊を配備しておりますので、防衛は大丈夫です』
「待て、プロキオンも出せ」
『了解』
プロキオンとは、範囲型ワープ妨害の展開に長けた駆逐艦である。
敵をがっしり捕まえて逃がさない事に定評のある範囲型ワープ妨害を、即座に展開できるのは強みだ。
『艦隊、短距離跳躍に入る』
「分かった、オーロラ?」
『周辺宙域に敵影なし』
『複数の岩塊確認、アステロイドベルトが存在する』
こうして、俺たちは慎重に周辺を探査する。
『この宙域に残存信号を感知。私の残存艦隊と思われる...信号を送った、現地艦隊に合流可能』
「よせ、面倒だ。しばらく外宇宙の巡回をさせろ、そのうち正規艦隊に登録して合流させる」
『了解』
そうか、まだまだ散らばっていたのか。
といっても、ナージャの信号が太陽フレアで妨害され、停止していたようだが。
『係留作業、開始します』
「ああ」
作業用のドローンを乗せたエンプレイスが、大量の作業ドローンを吐き出すのを俺は眺めていた。
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