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シーズン6-ビージアイナ戦後
123-共犯者
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都市へと降下した重戦闘機隊は、次々と積んでいた爆雷を投下する。
それは都市のあちこちで大爆発を引き起こし、ビルを破壊し下にいた人々を、熱波と残骸で死に至らしめた。
「司令官、通信が届いています」
「スクリーンに映せ」
その時、シンのもとに通信が届く。
シンがそれを受け取った途端、
『貴様たちは悪魔か!!』
そんな声が飛び込んできた。
シンは肩をすくめ、オーロラは眉を顰め、ネムは溜息を吐いた。
「悪魔? そんなもの、どこにもいないぞ」
『貴様たちがそうだ! 突如攻め込んできて、皇女様の大切な財産である国民を殺して回り! 挙句、今非戦闘員である難民たちを虐殺して回っている! これが悪魔の所業でなくて何だというのだ!?』
その言葉を、シンは鼻で笑った。
「だそうだ、どう思う? ディーヴァ」
『妾は国民のためを想ったことなどない。お前たちがそう想う様に強制しただけじゃろう』
『バカな!? 皇女様!?』
相手は明らかに動揺した。
シンはそれを見て、不敵に微笑む。
『驚いたかのう? あははは、妾は最も愛する人と一緒じゃ! お前たちはただ死ぬがよい!』
「お前たちに大義はないみたいだな――――重戦闘機隊、通信の発信地点に集中爆撃!」
『皇女様――――地獄で後悔なさるがいい! 貴方はビージアイナ帝国の良心を裏切ったのですぞ!』
『何が良心じゃ? 何がノブレス・オブ・リージュじゃ? そんなものは糞の役にも立ちはしないわ。幼い妾を良い様に教育した貴様たちには、そもそも人の心がありはしない。....地獄で先に待っとれ、馬鹿どもが!』
ディーヴァの声が響く。
きっと、誰が被害者か、等という話をすればキリがないのだ。
勝手に攻め込んだのはシン達であり、全ての人間が被害者だ。
大臣たちはただ、政治の場で生きることを余儀なくされた被害者なのかもしれないし、ディーヴァは加害者でも被害者でもある。
だからどうした?
「俺たちは」
『共犯者じゃ』
通信を切断し、帝国を滅ぼした男女は声を重ねた。
そしてついに、爆撃がビルジアイナディートの核の装甲板を突き破り、内部のエネルギーと爆雷の爆発による爆発が反応を起こし、誘爆を始めた。
『全重戦闘機隊、一斉離脱!』
『了解!』
先ほど入ってきた入り口から、艦載機隊が一斉に離脱していく。
コアの誘爆はビルジアイナディートのエネルギー配管を伝って全体に伝わり、まるで深海に投げ込まれた空き缶のように、ビルジアイナディートの円筒型の艦体は内側に爆縮し、直後に噴き出したエネルギーによって自爆した。
『ラブラブですね、司令官』
「『そういうのではない』」
シンとディーヴァの言葉がダブる。
それを聞いたオーロラは、「あらあら」と含みのある視線を送った。
その光景をツヴァイが黙々と見ている横で、ネムがふくれっ面をしていた。
こうして、ビルジアイナディートは沈んだ。
この世界に、ビージアイナ帝国籍を持つ人間は、一人もいなくなったのだ。
『ところで、妾もあんな風に戦いたいのじゃが......シン?』
「考えておこう」
ディーヴァがふとそんな言葉を漏らし、シンはそれに頷いた。
まさかこれが、後に地上戦力を大きく変えることになるとは、まだ誰も知らないのであった。
それは都市のあちこちで大爆発を引き起こし、ビルを破壊し下にいた人々を、熱波と残骸で死に至らしめた。
「司令官、通信が届いています」
「スクリーンに映せ」
その時、シンのもとに通信が届く。
シンがそれを受け取った途端、
『貴様たちは悪魔か!!』
そんな声が飛び込んできた。
シンは肩をすくめ、オーロラは眉を顰め、ネムは溜息を吐いた。
「悪魔? そんなもの、どこにもいないぞ」
『貴様たちがそうだ! 突如攻め込んできて、皇女様の大切な財産である国民を殺して回り! 挙句、今非戦闘員である難民たちを虐殺して回っている! これが悪魔の所業でなくて何だというのだ!?』
その言葉を、シンは鼻で笑った。
「だそうだ、どう思う? ディーヴァ」
『妾は国民のためを想ったことなどない。お前たちがそう想う様に強制しただけじゃろう』
『バカな!? 皇女様!?』
相手は明らかに動揺した。
シンはそれを見て、不敵に微笑む。
『驚いたかのう? あははは、妾は最も愛する人と一緒じゃ! お前たちはただ死ぬがよい!』
「お前たちに大義はないみたいだな――――重戦闘機隊、通信の発信地点に集中爆撃!」
『皇女様――――地獄で後悔なさるがいい! 貴方はビージアイナ帝国の良心を裏切ったのですぞ!』
『何が良心じゃ? 何がノブレス・オブ・リージュじゃ? そんなものは糞の役にも立ちはしないわ。幼い妾を良い様に教育した貴様たちには、そもそも人の心がありはしない。....地獄で先に待っとれ、馬鹿どもが!』
ディーヴァの声が響く。
きっと、誰が被害者か、等という話をすればキリがないのだ。
勝手に攻め込んだのはシン達であり、全ての人間が被害者だ。
大臣たちはただ、政治の場で生きることを余儀なくされた被害者なのかもしれないし、ディーヴァは加害者でも被害者でもある。
だからどうした?
「俺たちは」
『共犯者じゃ』
通信を切断し、帝国を滅ぼした男女は声を重ねた。
そしてついに、爆撃がビルジアイナディートの核の装甲板を突き破り、内部のエネルギーと爆雷の爆発による爆発が反応を起こし、誘爆を始めた。
『全重戦闘機隊、一斉離脱!』
『了解!』
先ほど入ってきた入り口から、艦載機隊が一斉に離脱していく。
コアの誘爆はビルジアイナディートのエネルギー配管を伝って全体に伝わり、まるで深海に投げ込まれた空き缶のように、ビルジアイナディートの円筒型の艦体は内側に爆縮し、直後に噴き出したエネルギーによって自爆した。
『ラブラブですね、司令官』
「『そういうのではない』」
シンとディーヴァの言葉がダブる。
それを聞いたオーロラは、「あらあら」と含みのある視線を送った。
その光景をツヴァイが黙々と見ている横で、ネムがふくれっ面をしていた。
こうして、ビルジアイナディートは沈んだ。
この世界に、ビージアイナ帝国籍を持つ人間は、一人もいなくなったのだ。
『ところで、妾もあんな風に戦いたいのじゃが......シン?』
「考えておこう」
ディーヴァがふとそんな言葉を漏らし、シンはそれに頷いた。
まさかこれが、後に地上戦力を大きく変えることになるとは、まだ誰も知らないのであった。
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