98 / 486
第四章:凶賊と、人類最高の【ざまぁ】はこちらです
097:新たな道具達と、五老の審査
しおりを挟む
「じゃあ頼んだぞ、丁重にな? それとアリスの事もよろしく頼む。村の荷物は見えない様に開封してくれ。その後はここに置くように」
「承知しました」
アリスを一瞥してから、そのまま流れは三階へと向かう。
自室に入ると流れは椅子に座り、あの漢を呼ぶ。
「壱、いるか?」
「壱:はいな! 古廻はんの壱、只今参上でっせ!」
「呼んでおいてなんだが……その、帰ってくれないか?」
「壱:なんでやねん!!」
「すまん、鬱陶しくなった」
「壱:酷いお人やでぇ……で、御用は何でっか?」
流は懐からジェニファーの店で、参が繋ぎに送って来た短冊を見せる。
「先日のサブマスの話は聞いていたと思うが、明日は相当数に囲まれるらしい。数の暴力に対抗するには、俺の武力が足りなすぎる。妙案を示せ」
壱はしばらく考えると、ある事を思い出したようだ。
「壱:あ! そうや。あの愚かな妹の道具に、威力は低いけれど、連撃する道具があったはずでんがな。それを使こうてはどないですか?」
「ほほう、じゃあそれを〆の所へ借りに行こう」
「壱:はいな」
「あ、ついでに愚か者呼ばわりしていたと報告もしとくか……」
「壱:やめてーな! 僕また真っ二つにされてしまうですやん!! 不死鳥言うても、精神的に辛いんやで!?」
壱と心の交流をしつつ、異超門を超えていく。
すると何時もはすぐに駆け付ける娘の姿がそこに無かった。
「〆~帰ったぞ~……あれ? いつもすっ飛んで来るのにな?」
「壱:ほんまでんな~まぁ、所詮は愚妹。兄に勝てる妹などおらへ『んのや』『んのや』」
壱が最後まで言い切る前に壱の体が左右に半分に割れ、その双方から声が響いたかと思うと〝パッタリ〟と割れ倒れる。
「〆:も、申し訳ございません。ちょっと湯浴みをしていたもので……」
「風呂だったのか。それは悪い事をしたな」
「〆:いえ、何時いかなる時も、古廻様の僕たる私にあるまじき行為に恥じる入る所存です」
〆を見ると今日はピンクの狐の折紙だった。
「湯上りだからピンクなのか?」
「〆:えっと、裸なので恥ずかしいから……か、と……?」
「そう、か……」
「〆:はぃ……」
「壱:カ~ッペッ! 嫌やなぁ~。何そのラブコメ展開は!? 今頃読者様は『ラブコメ爆発しろ』って言ってまんがな。七割強で、確実に! 大体そんな紙きれ見て誰も何とも思わんわい!」
復活した壱が吐き捨てるように言う。自分もその紙きれだと言う事を置いといて。それにしてもタフな精神を持った漢だなと、流は別の意味で感心する。
「〆:べ、別に私は古廻様の僕であって、そんなんじゃないんですからね!?」
「壱:ふっ……我が妹ながら可愛い所もあるんやな。正に怪奇現象や!」
「〆:……壁に貼りつけますよ?」
赤い紙を青く染めながら、流れの後ろに隠れる壱。
「〆:それで今日はどうされたのですか?」
「ああ、実は明日な――」
流れは詳細な明日の事を説明する。
「〆:なるほど。では明日は屋敷にも攻めて来ますね。
「ほぼ間違いなくな。屋敷の方は参とお前も来るんだろうから、間違っても落ちる事は無い。俺の方は数の暴力で来られると流石に一人ではキツイ。何か良い物があったら貸しておくれよ~〆えも~ん」
〆は考え込むように可愛らしい声を出すと、器用に前足を〝ぽん〟と合わせる。
「〆:それならこちらをお使いください。夢見姫『連撃の腕輪』と『山伏の下駄』をお持ちなさい。
「ハイ、カシコマリ」
天井から声がすると、すぐに二つの箱が上から紫の組紐に吊るされて降りて来る。
〆が箱を開けると、中から腕輪と下駄が勝手に出て来る。
その様子に一瞬驚くも、付喪神が憑りついていると思い出し落ち着いて品を見る。
腕輪は黒を基調とした金属製の物に、虎の形をした白い金属のような物が付いていた。
下駄は鼻緒が唐草模様で変わっている以外は、一見普通の桐製の下駄だった。しかし通常は二つあるはずだが、何故か底に付いている歯と呼ばれる下底を支える部分が一つで、とても普通に歩ける状態では無いと思える形状だ。
「これは何なんだ?」
「〆:これはですね、『手数が倍になる』腕輪と、山伏のように『悪路でも身軽に動ける』下駄でございます」
「腕輪は壱から聞いていたから分かるが、下駄は……指痛くなりそう。って言うか、下駄の歯が一本って天狗かよ!」
「〆:うふふ、大丈夫でございますよ。痛くもなりませんし、転倒する事もございません。現在お持ちの韋駄天狗の髭と比べると効果が低い代わりに、体に負担も少なく、制限時間はございません。効果としましては『通常の1.5倍』の速さで動けます。連撃の腕輪に関しましては、使用後に『増やした数×一分の冷却期間』を置いてから、再使用が可能となります」
なるほどと頷く。二つのアイテムを見ると流には少し大きいようだった。
「これ大きくないか?」
「〆:こちらも心配はいりません。試しに腕輪を装備してみてください」
流は箱から出すと、右手に連撃の腕輪をはめてみる。すると、驚いたことに腕輪のサイズが流の腕にピッタリと縮んだ。
「おお~凄い! 取る時は……お、スルっと外れる」
「〆:下駄もお試しくださいまし」
下駄も箱から出して履いてみると、こちらもピッタリのサイズになる。
「毎度驚くけれど、今回も驚いた……どうなってるんだこれ」
「〆:うふふ。憑いている付喪神が合わせてくれるんですよ」
「なるほどな~今回は頼むよ二人……? いや二柱様」
流が挨拶すると、憑いている付喪神が話しだす。
『狐にこき使われるのもまた善きかな。若き者よ、連撃の力、存分に使うが良い』
『あんな髭と違ってオレのは気楽に使ってくれ。見た目もいいだろ?』
まさか挨拶を返されるとは思っておらず、少し驚く流。
「お、おう? 頑張って使ってみるよ」
「〆:お前達、古廻様が困惑なさっています。あまり話しかけて、惑わすのではありませんよ?」
『うむ、承知』
『分かってますって姉さん』
「ま、そう硬くならずに気楽にいこうぜ? じゃあ俺はそろそろ戻るから、明日は頼むぞ」
「〆:はい、お任せくださいまし。では明日お会いしましょう」
流れは異界へ渡る障子戸を開けようとしたその時だった。
店内に響く不気味な声が木霊する。
『否』『否』『否』『可』『否』
「〆:『五老』!! 韋駄天狗の髭ですか……容認出来ませんか……五老などと増長した愚物共の長めが……どうしてくれようか!?」
『我らを脅しても無駄だ、こればかりは例えお前でもな』
『然り然り。悲恋美琴を置いて行け、さすれば強力しよう』
『アッハハハハ。腕輪を置いていくなら考えてもいいわよ?』
『み、みんなそう言うのは良くないよ』
『持って行きたくば、我らをもっと楽しませるがよい』
制限があるのは分かってはいたが、持ち出し拒否に流も困惑するのだった。
「承知しました」
アリスを一瞥してから、そのまま流れは三階へと向かう。
自室に入ると流れは椅子に座り、あの漢を呼ぶ。
「壱、いるか?」
「壱:はいな! 古廻はんの壱、只今参上でっせ!」
「呼んでおいてなんだが……その、帰ってくれないか?」
「壱:なんでやねん!!」
「すまん、鬱陶しくなった」
「壱:酷いお人やでぇ……で、御用は何でっか?」
流は懐からジェニファーの店で、参が繋ぎに送って来た短冊を見せる。
「先日のサブマスの話は聞いていたと思うが、明日は相当数に囲まれるらしい。数の暴力に対抗するには、俺の武力が足りなすぎる。妙案を示せ」
壱はしばらく考えると、ある事を思い出したようだ。
「壱:あ! そうや。あの愚かな妹の道具に、威力は低いけれど、連撃する道具があったはずでんがな。それを使こうてはどないですか?」
「ほほう、じゃあそれを〆の所へ借りに行こう」
「壱:はいな」
「あ、ついでに愚か者呼ばわりしていたと報告もしとくか……」
「壱:やめてーな! 僕また真っ二つにされてしまうですやん!! 不死鳥言うても、精神的に辛いんやで!?」
壱と心の交流をしつつ、異超門を超えていく。
すると何時もはすぐに駆け付ける娘の姿がそこに無かった。
「〆~帰ったぞ~……あれ? いつもすっ飛んで来るのにな?」
「壱:ほんまでんな~まぁ、所詮は愚妹。兄に勝てる妹などおらへ『んのや』『んのや』」
壱が最後まで言い切る前に壱の体が左右に半分に割れ、その双方から声が響いたかと思うと〝パッタリ〟と割れ倒れる。
「〆:も、申し訳ございません。ちょっと湯浴みをしていたもので……」
「風呂だったのか。それは悪い事をしたな」
「〆:いえ、何時いかなる時も、古廻様の僕たる私にあるまじき行為に恥じる入る所存です」
〆を見ると今日はピンクの狐の折紙だった。
「湯上りだからピンクなのか?」
「〆:えっと、裸なので恥ずかしいから……か、と……?」
「そう、か……」
「〆:はぃ……」
「壱:カ~ッペッ! 嫌やなぁ~。何そのラブコメ展開は!? 今頃読者様は『ラブコメ爆発しろ』って言ってまんがな。七割強で、確実に! 大体そんな紙きれ見て誰も何とも思わんわい!」
復活した壱が吐き捨てるように言う。自分もその紙きれだと言う事を置いといて。それにしてもタフな精神を持った漢だなと、流は別の意味で感心する。
「〆:べ、別に私は古廻様の僕であって、そんなんじゃないんですからね!?」
「壱:ふっ……我が妹ながら可愛い所もあるんやな。正に怪奇現象や!」
「〆:……壁に貼りつけますよ?」
赤い紙を青く染めながら、流れの後ろに隠れる壱。
「〆:それで今日はどうされたのですか?」
「ああ、実は明日な――」
流れは詳細な明日の事を説明する。
「〆:なるほど。では明日は屋敷にも攻めて来ますね。
「ほぼ間違いなくな。屋敷の方は参とお前も来るんだろうから、間違っても落ちる事は無い。俺の方は数の暴力で来られると流石に一人ではキツイ。何か良い物があったら貸しておくれよ~〆えも~ん」
〆は考え込むように可愛らしい声を出すと、器用に前足を〝ぽん〟と合わせる。
「〆:それならこちらをお使いください。夢見姫『連撃の腕輪』と『山伏の下駄』をお持ちなさい。
「ハイ、カシコマリ」
天井から声がすると、すぐに二つの箱が上から紫の組紐に吊るされて降りて来る。
〆が箱を開けると、中から腕輪と下駄が勝手に出て来る。
その様子に一瞬驚くも、付喪神が憑りついていると思い出し落ち着いて品を見る。
腕輪は黒を基調とした金属製の物に、虎の形をした白い金属のような物が付いていた。
下駄は鼻緒が唐草模様で変わっている以外は、一見普通の桐製の下駄だった。しかし通常は二つあるはずだが、何故か底に付いている歯と呼ばれる下底を支える部分が一つで、とても普通に歩ける状態では無いと思える形状だ。
「これは何なんだ?」
「〆:これはですね、『手数が倍になる』腕輪と、山伏のように『悪路でも身軽に動ける』下駄でございます」
「腕輪は壱から聞いていたから分かるが、下駄は……指痛くなりそう。って言うか、下駄の歯が一本って天狗かよ!」
「〆:うふふ、大丈夫でございますよ。痛くもなりませんし、転倒する事もございません。現在お持ちの韋駄天狗の髭と比べると効果が低い代わりに、体に負担も少なく、制限時間はございません。効果としましては『通常の1.5倍』の速さで動けます。連撃の腕輪に関しましては、使用後に『増やした数×一分の冷却期間』を置いてから、再使用が可能となります」
なるほどと頷く。二つのアイテムを見ると流には少し大きいようだった。
「これ大きくないか?」
「〆:こちらも心配はいりません。試しに腕輪を装備してみてください」
流は箱から出すと、右手に連撃の腕輪をはめてみる。すると、驚いたことに腕輪のサイズが流の腕にピッタリと縮んだ。
「おお~凄い! 取る時は……お、スルっと外れる」
「〆:下駄もお試しくださいまし」
下駄も箱から出して履いてみると、こちらもピッタリのサイズになる。
「毎度驚くけれど、今回も驚いた……どうなってるんだこれ」
「〆:うふふ。憑いている付喪神が合わせてくれるんですよ」
「なるほどな~今回は頼むよ二人……? いや二柱様」
流が挨拶すると、憑いている付喪神が話しだす。
『狐にこき使われるのもまた善きかな。若き者よ、連撃の力、存分に使うが良い』
『あんな髭と違ってオレのは気楽に使ってくれ。見た目もいいだろ?』
まさか挨拶を返されるとは思っておらず、少し驚く流。
「お、おう? 頑張って使ってみるよ」
「〆:お前達、古廻様が困惑なさっています。あまり話しかけて、惑わすのではありませんよ?」
『うむ、承知』
『分かってますって姉さん』
「ま、そう硬くならずに気楽にいこうぜ? じゃあ俺はそろそろ戻るから、明日は頼むぞ」
「〆:はい、お任せくださいまし。では明日お会いしましょう」
流れは異界へ渡る障子戸を開けようとしたその時だった。
店内に響く不気味な声が木霊する。
『否』『否』『否』『可』『否』
「〆:『五老』!! 韋駄天狗の髭ですか……容認出来ませんか……五老などと増長した愚物共の長めが……どうしてくれようか!?」
『我らを脅しても無駄だ、こればかりは例えお前でもな』
『然り然り。悲恋美琴を置いて行け、さすれば強力しよう』
『アッハハハハ。腕輪を置いていくなら考えてもいいわよ?』
『み、みんなそう言うのは良くないよ』
『持って行きたくば、我らをもっと楽しませるがよい』
制限があるのは分かってはいたが、持ち出し拒否に流も困惑するのだった。
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる