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第五章:殺盗団を壊滅せよ
163:ラーマンは凄いんです
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「これでよし、疲れたろう。状況が動くまでしばし休憩するといい」
「ええそうさせてもらいますよ、小腹も空きましたしね。嵐影の分も何かもらえますか?」
「うむ、即用意させよう。ギルドの中へランエイ共に入ってくれ」
嵐影も入れるほどの大きな入口だと今更ながらに思う流。
その入口を潜るとバーツは大きな声で状況を説明し、危険は去ったと報告する事で職員は安堵するのだった。
「ナガレ様。それとランエイちゃん。お茶と軽めのお食事を用意したので、食べてくださいね」
「お? ありがとう、メリサ!」
「い、いえ……でも本当に無事で良かったです。本当に絵本の英雄みたいな事をするんですもの。驚きました」
「そうかい? まぁこの美琴のお陰さ」
「凄い剣なんですね……。こんな細いのに、ナガレ様をいつも守ってくれてありがとう」
美琴はそれに答えるように〝ふるり〟と揺れる。
「おい……あの冷血天使が頬を染めているぞ……」
「キット何か悪い物でも食べて熱でもあるんだろう?」
「ハァハァ、たまらん! あの頬をそめながら、何時ものように酷い事を言われたい!」
「と言うか、あれは恋してる娘のようだぞ? ……ありえないな、やっぱり病気か?」
酷い言われようと、一部おかしなのが混ざっているが、メリサの変わりようにギルドの職員達も混乱している。
「ぷっ、はっはっはっは。最後はメリサが持って行ったな」
そんなやり取りを見てバーツは楽しそうに笑うのであった。
「しかしそのラーマン、なんでそんな色なんだ?」
「あ、わたしも思いましたよ。青いラーマンなんて初めて見ました」
「しかも何と言うか……そう。人間臭いと言うか、行動が他のラーマンと比べると動物らしくないんですよね」
「「「確かに……」」」
嵐影を見る職員や、ギルドの客達は不思議そうに嵐影を見る。
そんな噂など意に介さず、まったりフィールドを形成してる嵐影の背中には、何時の間にか子猫が寝そべり、小鳥が頭の上で寝ている。
「……小動物がいつの間に」
「ラーマンの七不思議ですよね……」
周りが嵐影へくぎ付けになっている頃、周りの事など目に入らないメリサは、ナガレの世話を甲斐甲斐しくこなしていた。
するとギルドの外から騒ぎが聞こえて来ると、職員がギルドへと駆けこんで来る。
「ギルドマスター! そ、外にラーマンが沢山集まっています!」
「来たか……。ナガレ、頼む!」
「了解。んじゃ、ちょっと行ってきますよバーツさん」
「ナガレ様!」
「……心配するなよ。すぐに戻るからさ?」
「はい……無理しないでくださいね?」
「ははは、出来ればそうしたいね」
先に外へ出ていた嵐影は、他のラーマンから情報を聞き出して、向かう先を決めたようだった。
その様子を見ていた流は、嵐影へと颯爽と騎乗する。
「じゃあ行って来る! 嵐影、最短で頼む」
「……マママ?」
「そ、そうだな今は急いでいるから……全力で?」
「……マ!」
「いや、そんなに気合を入れなくてもおおおおおおお!?」
嵐影は主人を乗せて走り出す――壁を。
「ぎゃああ! 嵐影ッ! おち、落ちるぅぅぅ」
流の気合の入った出立の様子を、呆然と見送る商業ギルドの面々。
「俺、夢でも見てるのかなぁ」
「あ~ラーマンが壁を登って、そのまま屋根を走って行ったな……」
「ラーマンに乗った冷血天使に踏まれたい! そして、ハァハァ」
「今度ラーマンに乗る時は優しくしよう……」
若干おかしなのも混ざっているが、概ねラーマンスゲーと認識した日だった。
「ナガレ……頼んだぞ」
「ナガレ様……」
そんな喧騒の商業ギルドで、この二人だけは流に希望を託すのだった。
◇◇◇
嵐影はトエトリーの街にある屋根を嵐のようにひた走る。その名に恥じず、自分の影を置き去りにするように。
するといつの間にか流の肩に、一羽の鳥が止まる。それは真っ赤な小鳥の折紙だった。
「壱:古廻はん、遅いんで様子を見に来ましたら、またオモロイ事に巻き込まれてますやん」
「壱か、まぁ見ての通りさ」
「壱:ははは、ホンマ古廻はんは見ていて飽きまへんな。――愚妹からの伝言です。ミレリアとロッティの処置は完了したとの事でっせ」
「そう、か。あいつらも『逢魔が時の手裏剣』を……」
流は颯の如く過ぎ去る風景を見ながら、やるせない気持ちで答える。
「壱:そう悲観なさる事でもありまへんで? そもそもあの二人が望んだ事ですさかい」
「……だな。気持ちを切り替えて行こう。それで二人は今後はどうなる?」
「壱:そうでんな、予定では愚妹が直接手解きをすると喜んでましたが……不安でんな」
「おい、それ大丈夫か? 〆は手加減が出来なそうだしな」
「壱:せやさかい、僕と参。そしてジ・レが補助に付くさかい、まぁ何とかなるでっしゃろ?」
「全然止められる気がしないぞ?」
「壱:僕もそーおもいますぅ」
二人は溜息をつきながらも、ギルドであった事等を壱へと伝える。
「壱:しかし良かったんでっか? あの姉妹を解放するにしては見返りがほぼ無しと言っても良かったんではないんでっか?」
「まぁそれはな……ただな、俺達がキルト達のように匿うのは容易い。が……あの二人には堂々と、表の世界で生きて欲しいんだよ。実年齢は百歳越えとは言え、心は当時のまま『保存』されてるようだからな。それを……まぁお前達からすれば微々たる月日なのだろうが、人間からすれば一生ものの、途端の苦しみを味わって来たんだからさ……せめて今後は新しい身分を得て、堂々と日の下を歩かせてやりかったのが一番の理由かな」
流はあの二人の今後が笑顔で歩けたら良いな……と、思いながら嵐影の背中で揺れる。
「壱:さいでっか、僕達は古廻はんが良ければそれでええんです」
「苦労を掛ける」
「壱:なんの、それが僕らの存在意味ですよって」
屋根から見る街並み。その大きさと文明度の高さに参も流も舌を巻く。
そのまま流と壱は風になりながら、トエトリーの南門まで走るのだった。
「ええそうさせてもらいますよ、小腹も空きましたしね。嵐影の分も何かもらえますか?」
「うむ、即用意させよう。ギルドの中へランエイ共に入ってくれ」
嵐影も入れるほどの大きな入口だと今更ながらに思う流。
その入口を潜るとバーツは大きな声で状況を説明し、危険は去ったと報告する事で職員は安堵するのだった。
「ナガレ様。それとランエイちゃん。お茶と軽めのお食事を用意したので、食べてくださいね」
「お? ありがとう、メリサ!」
「い、いえ……でも本当に無事で良かったです。本当に絵本の英雄みたいな事をするんですもの。驚きました」
「そうかい? まぁこの美琴のお陰さ」
「凄い剣なんですね……。こんな細いのに、ナガレ様をいつも守ってくれてありがとう」
美琴はそれに答えるように〝ふるり〟と揺れる。
「おい……あの冷血天使が頬を染めているぞ……」
「キット何か悪い物でも食べて熱でもあるんだろう?」
「ハァハァ、たまらん! あの頬をそめながら、何時ものように酷い事を言われたい!」
「と言うか、あれは恋してる娘のようだぞ? ……ありえないな、やっぱり病気か?」
酷い言われようと、一部おかしなのが混ざっているが、メリサの変わりようにギルドの職員達も混乱している。
「ぷっ、はっはっはっは。最後はメリサが持って行ったな」
そんなやり取りを見てバーツは楽しそうに笑うのであった。
「しかしそのラーマン、なんでそんな色なんだ?」
「あ、わたしも思いましたよ。青いラーマンなんて初めて見ました」
「しかも何と言うか……そう。人間臭いと言うか、行動が他のラーマンと比べると動物らしくないんですよね」
「「「確かに……」」」
嵐影を見る職員や、ギルドの客達は不思議そうに嵐影を見る。
そんな噂など意に介さず、まったりフィールドを形成してる嵐影の背中には、何時の間にか子猫が寝そべり、小鳥が頭の上で寝ている。
「……小動物がいつの間に」
「ラーマンの七不思議ですよね……」
周りが嵐影へくぎ付けになっている頃、周りの事など目に入らないメリサは、ナガレの世話を甲斐甲斐しくこなしていた。
するとギルドの外から騒ぎが聞こえて来ると、職員がギルドへと駆けこんで来る。
「ギルドマスター! そ、外にラーマンが沢山集まっています!」
「来たか……。ナガレ、頼む!」
「了解。んじゃ、ちょっと行ってきますよバーツさん」
「ナガレ様!」
「……心配するなよ。すぐに戻るからさ?」
「はい……無理しないでくださいね?」
「ははは、出来ればそうしたいね」
先に外へ出ていた嵐影は、他のラーマンから情報を聞き出して、向かう先を決めたようだった。
その様子を見ていた流は、嵐影へと颯爽と騎乗する。
「じゃあ行って来る! 嵐影、最短で頼む」
「……マママ?」
「そ、そうだな今は急いでいるから……全力で?」
「……マ!」
「いや、そんなに気合を入れなくてもおおおおおおお!?」
嵐影は主人を乗せて走り出す――壁を。
「ぎゃああ! 嵐影ッ! おち、落ちるぅぅぅ」
流の気合の入った出立の様子を、呆然と見送る商業ギルドの面々。
「俺、夢でも見てるのかなぁ」
「あ~ラーマンが壁を登って、そのまま屋根を走って行ったな……」
「ラーマンに乗った冷血天使に踏まれたい! そして、ハァハァ」
「今度ラーマンに乗る時は優しくしよう……」
若干おかしなのも混ざっているが、概ねラーマンスゲーと認識した日だった。
「ナガレ……頼んだぞ」
「ナガレ様……」
そんな喧騒の商業ギルドで、この二人だけは流に希望を託すのだった。
◇◇◇
嵐影はトエトリーの街にある屋根を嵐のようにひた走る。その名に恥じず、自分の影を置き去りにするように。
するといつの間にか流の肩に、一羽の鳥が止まる。それは真っ赤な小鳥の折紙だった。
「壱:古廻はん、遅いんで様子を見に来ましたら、またオモロイ事に巻き込まれてますやん」
「壱か、まぁ見ての通りさ」
「壱:ははは、ホンマ古廻はんは見ていて飽きまへんな。――愚妹からの伝言です。ミレリアとロッティの処置は完了したとの事でっせ」
「そう、か。あいつらも『逢魔が時の手裏剣』を……」
流は颯の如く過ぎ去る風景を見ながら、やるせない気持ちで答える。
「壱:そう悲観なさる事でもありまへんで? そもそもあの二人が望んだ事ですさかい」
「……だな。気持ちを切り替えて行こう。それで二人は今後はどうなる?」
「壱:そうでんな、予定では愚妹が直接手解きをすると喜んでましたが……不安でんな」
「おい、それ大丈夫か? 〆は手加減が出来なそうだしな」
「壱:せやさかい、僕と参。そしてジ・レが補助に付くさかい、まぁ何とかなるでっしゃろ?」
「全然止められる気がしないぞ?」
「壱:僕もそーおもいますぅ」
二人は溜息をつきながらも、ギルドであった事等を壱へと伝える。
「壱:しかし良かったんでっか? あの姉妹を解放するにしては見返りがほぼ無しと言っても良かったんではないんでっか?」
「まぁそれはな……ただな、俺達がキルト達のように匿うのは容易い。が……あの二人には堂々と、表の世界で生きて欲しいんだよ。実年齢は百歳越えとは言え、心は当時のまま『保存』されてるようだからな。それを……まぁお前達からすれば微々たる月日なのだろうが、人間からすれば一生ものの、途端の苦しみを味わって来たんだからさ……せめて今後は新しい身分を得て、堂々と日の下を歩かせてやりかったのが一番の理由かな」
流はあの二人の今後が笑顔で歩けたら良いな……と、思いながら嵐影の背中で揺れる。
「壱:さいでっか、僕達は古廻はんが良ければそれでええんです」
「苦労を掛ける」
「壱:なんの、それが僕らの存在意味ですよって」
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そのまま流と壱は風になりながら、トエトリーの南門まで走るのだった。
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