265 / 486
第七章:新たな力を求めるもの
265:刀照宮美琴~四季の崩壊、元凶
しおりを挟む
人の魂は一体何処にあるのだろう? それは頭か、心臓か、もしくは体そのものなのか?
その答えは正に神のみぞ知るだろう。
しかし今回、時空神・万世の帝が求めた根源は『霊臓庫』と呼ばれる場所。
つまり心臓にこそ特殊な魂が宿っており、その強さと一定条件が満たされれば『理』により『特殊宝剣の作成許可』が下されるのだった。
それを時空神・万世の帝が無理に『理』を捻じ曲げ、強制的に刀照宮美琴へ加護与え、特殊条件をクリアした状態にし、御物たる「神剣創造」をさせようと目論む。
だがそこにイレギュラーが起こった。神とはいえ無理に『理』を捻じ曲げた弊害で、時を視る事が出来る時空神でさえ、見えなかった現象が起こる。
それがあの男……。古廻千石との出会いであった。
時空神がいくら最上位の神とはいえ……いや、最上位の神の絶大な力があるからこそ、『理』により、そう簡単には地上に降臨できないようにされる。
状況の変化を察知した時には、すでに美琴の心が千石へと囚われてしまった後であった。
苦々しく思いながらもその様子を時空の間から見守り、やがて約束の九年目が訪れた事で、再び地上へと時空神の降臨日時が迫っていた。
「美琴よ。お前は一体どうしたと言うのだ? 業はこれまでの集大成と言ってもいい出来だ。が、心ここに有らずと言った所か」
「…………お父様……私は、いつになったら…………自由に……なれるのでしょうか?」
「喜べ、それはもうすぐだ! お前も俺も何もかもが上手くいく! 全ては神の思し召しだ」
「………………分かり、ました。これより刀照宮美琴……。一世一代の…………刀剣を作って…………魅せます」
鬼気迫るとも何かが違う、命の咆哮とも言える「濃厚な圧迫感」を、我が娘から感じた典膳は頷く。
「う、うむ。頼んだぞ美琴。お前が日ノ本で一番の鍛冶師と言うのは俺が保証する。必ず『御物』を創造するのだ!!」
「…………は……い」
その後、美琴は典膳すら鍛冶場から排除し、黙々と一人で「全てを込めて」刀を打つ。
小槌を一振りごとに霊臓庫の魂を削り、刀身に焼き入れをすれば千石との思い出が消えていく。
それでも、何度も、美琴は槌を振るって、「誰も見た事が無い御物創造」を完成間際まで仕上げる。
だがしかし、その頃には美琴の霊臓庫の魂は擦り切れており、最早自分が誰かすらも認識が曖昧だった。
それでも打ち続ける。何度も、何度も、何度でも……。ただ自由になって「もう、誰かは分からない愛しい人に会うために」打ち続ける。
美琴の皮膚は日照りの田畑のようになり、目は井戸のように窪み、髪は老婆のような艶の無い白髪になる。
その姿を見たら、それが先日やっと迎えた十七歳と言う人生の絶頂期とも言える、乙女の特権を迎えたばかりの娘だとは誰も思えない、命が抜け出た出涸らしのような悲惨な姿だった。
しかしそんな自分の姿など意に帰さず、美琴は血、肉、細胞の一つまで振り絞るまで酷使して打ち続けた。
その結果「祝福の時」が訪れる。
≪御芽出度ウ御座イマス。 『告』。 日ノ本ニ、新タナ、疑、御物デアル、神剣ガ創造サレマシタ。 コレニヨリ、日ノ本ノ、力ノ天秤ガ、大キク所有者、ニ、傾キマス。 …………『警告』。 コノ場ニ、いル者ハ、至急、退避ヲ。 理ヲ逸脱シタ空間ガ、特殊空間座標:α爐・九千八十六、+ー:十五、γ灰・四千三百八十九、ヘト構築サレマス。 コレニヨリ、第六天軍、『御濱ノ使』 イヲ召喚シ、排除ヲ、実行…………『失敗』。 召喚ヲ、妨害サレマシタ。 再度、第六天グ――・≫
突如響き渡る金属とも陶器とも分からない、硬質な物が破壊されるような音が響き渡る。
「理風情の俗物共が、まったく煩き事だ。して美琴よ、それが我が欲した刀であるか?」
突如背後から声が聞こえる。無表情でそっと背後を振り向くと、明らかにこの世の者では無い何かがいた。
見れば今までその場所に無かった鈍色の祭壇のような物があり、そこには青い炎の蝋燭が灯っている。
そしてその前には、人型でありながら人では無いのが分かる、まるで黄金が人の形を成しているかのような妖艶な男がおり、絢爛で光が舞い散る衣装に身を包んだ何かだった。
黄金の男を感情無く、ただ見つめる美琴。
そこへ典膳が時空神の降臨をどうやって知ったのか、転げるように現れる。
「おおおおおおお!! 貴方様は九年前の導きの神!! お待ちしておりました、貴方様が降臨されたと言う事は、美琴がついに本懐を遂げたと言う事でしょうか!?」
瞬間、刀照宮美琴は理解する。
あぁ……こいつ等が自分の全てを奪った――――『元凶』なのだと。
☆*:゚♪+。.☆.+**:゚+。☆彡
【あなた様に大感謝♪】
☆*:゚+。.☆.+*♪*:゚+。★彡
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
本当に、心底、更新の励みになりますので、よろしければブックマークや感想を頂けたら、とっても嬉しいです♪
あなた様の応援、こころよりお待ちしています。(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコリ
その答えは正に神のみぞ知るだろう。
しかし今回、時空神・万世の帝が求めた根源は『霊臓庫』と呼ばれる場所。
つまり心臓にこそ特殊な魂が宿っており、その強さと一定条件が満たされれば『理』により『特殊宝剣の作成許可』が下されるのだった。
それを時空神・万世の帝が無理に『理』を捻じ曲げ、強制的に刀照宮美琴へ加護与え、特殊条件をクリアした状態にし、御物たる「神剣創造」をさせようと目論む。
だがそこにイレギュラーが起こった。神とはいえ無理に『理』を捻じ曲げた弊害で、時を視る事が出来る時空神でさえ、見えなかった現象が起こる。
それがあの男……。古廻千石との出会いであった。
時空神がいくら最上位の神とはいえ……いや、最上位の神の絶大な力があるからこそ、『理』により、そう簡単には地上に降臨できないようにされる。
状況の変化を察知した時には、すでに美琴の心が千石へと囚われてしまった後であった。
苦々しく思いながらもその様子を時空の間から見守り、やがて約束の九年目が訪れた事で、再び地上へと時空神の降臨日時が迫っていた。
「美琴よ。お前は一体どうしたと言うのだ? 業はこれまでの集大成と言ってもいい出来だ。が、心ここに有らずと言った所か」
「…………お父様……私は、いつになったら…………自由に……なれるのでしょうか?」
「喜べ、それはもうすぐだ! お前も俺も何もかもが上手くいく! 全ては神の思し召しだ」
「………………分かり、ました。これより刀照宮美琴……。一世一代の…………刀剣を作って…………魅せます」
鬼気迫るとも何かが違う、命の咆哮とも言える「濃厚な圧迫感」を、我が娘から感じた典膳は頷く。
「う、うむ。頼んだぞ美琴。お前が日ノ本で一番の鍛冶師と言うのは俺が保証する。必ず『御物』を創造するのだ!!」
「…………は……い」
その後、美琴は典膳すら鍛冶場から排除し、黙々と一人で「全てを込めて」刀を打つ。
小槌を一振りごとに霊臓庫の魂を削り、刀身に焼き入れをすれば千石との思い出が消えていく。
それでも、何度も、美琴は槌を振るって、「誰も見た事が無い御物創造」を完成間際まで仕上げる。
だがしかし、その頃には美琴の霊臓庫の魂は擦り切れており、最早自分が誰かすらも認識が曖昧だった。
それでも打ち続ける。何度も、何度も、何度でも……。ただ自由になって「もう、誰かは分からない愛しい人に会うために」打ち続ける。
美琴の皮膚は日照りの田畑のようになり、目は井戸のように窪み、髪は老婆のような艶の無い白髪になる。
その姿を見たら、それが先日やっと迎えた十七歳と言う人生の絶頂期とも言える、乙女の特権を迎えたばかりの娘だとは誰も思えない、命が抜け出た出涸らしのような悲惨な姿だった。
しかしそんな自分の姿など意に帰さず、美琴は血、肉、細胞の一つまで振り絞るまで酷使して打ち続けた。
その結果「祝福の時」が訪れる。
≪御芽出度ウ御座イマス。 『告』。 日ノ本ニ、新タナ、疑、御物デアル、神剣ガ創造サレマシタ。 コレニヨリ、日ノ本ノ、力ノ天秤ガ、大キク所有者、ニ、傾キマス。 …………『警告』。 コノ場ニ、いル者ハ、至急、退避ヲ。 理ヲ逸脱シタ空間ガ、特殊空間座標:α爐・九千八十六、+ー:十五、γ灰・四千三百八十九、ヘト構築サレマス。 コレニヨリ、第六天軍、『御濱ノ使』 イヲ召喚シ、排除ヲ、実行…………『失敗』。 召喚ヲ、妨害サレマシタ。 再度、第六天グ――・≫
突如響き渡る金属とも陶器とも分からない、硬質な物が破壊されるような音が響き渡る。
「理風情の俗物共が、まったく煩き事だ。して美琴よ、それが我が欲した刀であるか?」
突如背後から声が聞こえる。無表情でそっと背後を振り向くと、明らかにこの世の者では無い何かがいた。
見れば今までその場所に無かった鈍色の祭壇のような物があり、そこには青い炎の蝋燭が灯っている。
そしてその前には、人型でありながら人では無いのが分かる、まるで黄金が人の形を成しているかのような妖艶な男がおり、絢爛で光が舞い散る衣装に身を包んだ何かだった。
黄金の男を感情無く、ただ見つめる美琴。
そこへ典膳が時空神の降臨をどうやって知ったのか、転げるように現れる。
「おおおおおおお!! 貴方様は九年前の導きの神!! お待ちしておりました、貴方様が降臨されたと言う事は、美琴がついに本懐を遂げたと言う事でしょうか!?」
瞬間、刀照宮美琴は理解する。
あぁ……こいつ等が自分の全てを奪った――――『元凶』なのだと。
☆*:゚♪+。.☆.+**:゚+。☆彡
【あなた様に大感謝♪】
☆*:゚+。.☆.+*♪*:゚+。★彡
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
本当に、心底、更新の励みになりますので、よろしければブックマークや感想を頂けたら、とっても嬉しいです♪
あなた様の応援、こころよりお待ちしています。(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコリ
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる