354 / 486
第九章:奪還作戦と、国の闇
354:もーぜ?せ?
しおりを挟む
「まったく凶悪なワンコだぁ」
「えへへ~。ほめるなら〝ちゃ~りゅ〟を添えてほしいんだワン」
「たく、仕方ないやつだなぁ……えっと、ほら」
「わーい! あるじ大好きだワンよ!」
ワン太郎は短い前足で器用に袋を破くと、中にはいっている半生な何かを口に入れる。
どうやらとても美味しいらしく、尻尾が高速で動いている。
『もぅ、ワンちゃんばかり優しくして』
「お前にも十分優しいだろ? ほら」
そう言うと流は美琴の鞘をなでる。
『ぁぅ……もぅ。そういうのは誰もいない所でしてくださいよね!』
どうやら鞘を撫でられるのは、とても恥ずかしいらしい。そんな妖刀の意味の分からない感覚に首をかしげながらも、流は嵐影と話す。
「嵐影、この先にある町があるって聞いたけど、お前は分かるか?」
「……マーァ」
「そらそうだな、何度も行ったことあるなら安心だな。町までどのくらいで着く?」
「……マ」
「意外と近いな。まぁお前の走り方なら、それもそうか」
『流様、今後の予定は?』
「まずは王都は北にあるらしいし、ちょっと寄り道していきたい所もある」
『寄り道? そんな所へ行っても大丈夫なの?』
「まぁな。それに約束もある……」
障害物が何もない草原を爆走する嵐影。やがて遠くに横に広がる構造物が見えてくる。
それはトエトリーと同じような石壁があり、外壁からのぞく建物の構造はトエトリーと同じような感じである。
「おおお!! アレが異世界で二つ目の町になるのか! トエトリーがあまりにもデカすぎて、他の町の事なんてあまり意識してなかったが、目の前にあるとやっぱり違うな!!」
『ですねぇ! まだまだ行っていない場所がおおいからねぇ』
「おいしいのあるかなぁ? あるじぃ何か買ってほしいワン!」
三人が遠くに見える町に期待を込めて見つめる。だが……。
「『「んんん??」』」
「あるじぃ~アレは争っている感じに見えるワン」
『ワンちゃんが言うんだから、間違いなさそうだね』
「俺にはまだよく見えんが、何か争っているのは分かるな。それで何と争っているんだ?」
「う~ん。ワレは異世界の事は知らないけどね、人間と魔物ぽいのが戦っているんだワン。見た目はトカゲ人間ぽい感じかな?」
『あ! それ知ってるよ。ゲームによく出てくるやつだよね?』
「幽霊はゲームもするのかよ……あぁ、間違いないだろう。トカゲ人間と言えば、リザードマンだ」
目の前の町にある大門へと攻撃を加えている、多数の凶暴なトカゲが人の姿になったかのような生物リザードマン。その数は数百はいそうだった。
身長は人間より大きく、全員鎧のようなものと槍や鈍器を装備しているようだった。
「あるじぃ、どーするんだワン?」
「何体いるんだあれ? まぁ、どーするもこーするもねえわなぁ……」
『普通は避けるのでしょ、当然。でも流様だから、ね?』
「そう言うフリは、やめてくれよ美琴さん。そらお前当然――突っ込め嵐影!!」
「……マアアアア!!」
さらに加速する嵐影は、リザードマンの後方へと突撃する。嵐影は大きくジャンプすると、前足に装備した〝嵐の鉤爪〟でリザードマンを真っ二つにしながら、突き進む。
その様子にリザードマン達はパニックになりながらも、何とか立て直して流を半包囲する。
「おお!! 凄いな嵐の鉤爪は! 嵐影の意思で本当に出し入れ自在なんだな」
「あるじぃ~。ワレも頑張るから後でほめてワン」
「んじゃ、ワン太郎は左側たのむ。嵐影は右側だ。二匹とも無茶はするなよ?」
それに頷くワン太郎と嵐影は、流から弾けるように左右に散っていく。
嵐影は前足に装備した嵐の鉤爪を自在に出し入れし、リザードマンを切り裂いたかと思えば、殴りつけて吹き飛ばす。
後ろから襲いかかって来た敵には、後ろ足で蹴った――はずだったが、真横に真っ二つになっていた。
これは後ろ足に装備した嵐の鉤爪で行ったものだ。
「やるなぁ嵐影! ワン太郎は……え゛!?」
嵐影の活躍に驚く流だったが、さらに驚きの現実が左側に広がる。
ワン太郎は小狐状態のまま、リザードマンの足元を疾走する。そしてリザードマンの体に触れながら、糸を縫うように無軌道に走る。
そして触れられたリザードマンは、そこから凍りつき、やがて動かなくなった。
『ワンちゃんも、嵐影もやりますねぇ~!』
「まったくだ。さって……主としての矜持ってやつを、魅せつけてやりますかねぇ」
左右の事に呆然としているリザードマンの本隊、中央へ向けてゆっくりと歩をすすめる。
それに気がついたリザードマンの一匹が、流へ向けて「ジャアアアアア!!」と叫ぶと、周囲も我に返り流へと襲いかかってくる。
そんな状況でも鼻歌でも歌いそうな雰囲気で、不敵に歩をさらにすすめる。
馬鹿にされた!! 奴らはそう感じたのだろう。それが癇に障ったのか、益々激怒して襲ってくるリザードマン達を見て、「まぁ、今更だしいいか」と流は開き直ったように呟く。
ぽつりとした呟きはリザードマンが猛る轟音により消し飛び、深緑の波が一人の漢へと殺到する。
突然背後から襲われた怒りはリザードマンたちを益々猛らせ、流までの距離は残り二メートルほどになった瞬間――。
「ジャアアアアアアアアア――ァ……ァ、ァ……」
いきなりだった、唐突だった、その暴力的でありえない何かが目の前に現れる。
人間より格段にわかる、「命の危機」を感じられる本能が悲鳴を強烈にあげ、恐怖が波紋のように一気に広がる。
「よ~トカゲ野郎。今日は蹂躙されるにはとても良い日だと思わないか? お前らがそこの人達にしてたように、ゆっくりと楽しもうぜ。なぁ?」
流は恐怖の塊の視線より少しでもハズれようと、バックリと割れたリザードマン達の先にいる「死体」を見つめながら威圧するように言い放つ。
リザードマン達は戦慄する。目の前にいる人間が突如見た目が変わったと思えば、明らかに自分たちより凶悪なバケモノが、恐ろしい視線で睨みつけているのだから。
「えへへ~。ほめるなら〝ちゃ~りゅ〟を添えてほしいんだワン」
「たく、仕方ないやつだなぁ……えっと、ほら」
「わーい! あるじ大好きだワンよ!」
ワン太郎は短い前足で器用に袋を破くと、中にはいっている半生な何かを口に入れる。
どうやらとても美味しいらしく、尻尾が高速で動いている。
『もぅ、ワンちゃんばかり優しくして』
「お前にも十分優しいだろ? ほら」
そう言うと流は美琴の鞘をなでる。
『ぁぅ……もぅ。そういうのは誰もいない所でしてくださいよね!』
どうやら鞘を撫でられるのは、とても恥ずかしいらしい。そんな妖刀の意味の分からない感覚に首をかしげながらも、流は嵐影と話す。
「嵐影、この先にある町があるって聞いたけど、お前は分かるか?」
「……マーァ」
「そらそうだな、何度も行ったことあるなら安心だな。町までどのくらいで着く?」
「……マ」
「意外と近いな。まぁお前の走り方なら、それもそうか」
『流様、今後の予定は?』
「まずは王都は北にあるらしいし、ちょっと寄り道していきたい所もある」
『寄り道? そんな所へ行っても大丈夫なの?』
「まぁな。それに約束もある……」
障害物が何もない草原を爆走する嵐影。やがて遠くに横に広がる構造物が見えてくる。
それはトエトリーと同じような石壁があり、外壁からのぞく建物の構造はトエトリーと同じような感じである。
「おおお!! アレが異世界で二つ目の町になるのか! トエトリーがあまりにもデカすぎて、他の町の事なんてあまり意識してなかったが、目の前にあるとやっぱり違うな!!」
『ですねぇ! まだまだ行っていない場所がおおいからねぇ』
「おいしいのあるかなぁ? あるじぃ何か買ってほしいワン!」
三人が遠くに見える町に期待を込めて見つめる。だが……。
「『「んんん??」』」
「あるじぃ~アレは争っている感じに見えるワン」
『ワンちゃんが言うんだから、間違いなさそうだね』
「俺にはまだよく見えんが、何か争っているのは分かるな。それで何と争っているんだ?」
「う~ん。ワレは異世界の事は知らないけどね、人間と魔物ぽいのが戦っているんだワン。見た目はトカゲ人間ぽい感じかな?」
『あ! それ知ってるよ。ゲームによく出てくるやつだよね?』
「幽霊はゲームもするのかよ……あぁ、間違いないだろう。トカゲ人間と言えば、リザードマンだ」
目の前の町にある大門へと攻撃を加えている、多数の凶暴なトカゲが人の姿になったかのような生物リザードマン。その数は数百はいそうだった。
身長は人間より大きく、全員鎧のようなものと槍や鈍器を装備しているようだった。
「あるじぃ、どーするんだワン?」
「何体いるんだあれ? まぁ、どーするもこーするもねえわなぁ……」
『普通は避けるのでしょ、当然。でも流様だから、ね?』
「そう言うフリは、やめてくれよ美琴さん。そらお前当然――突っ込め嵐影!!」
「……マアアアア!!」
さらに加速する嵐影は、リザードマンの後方へと突撃する。嵐影は大きくジャンプすると、前足に装備した〝嵐の鉤爪〟でリザードマンを真っ二つにしながら、突き進む。
その様子にリザードマン達はパニックになりながらも、何とか立て直して流を半包囲する。
「おお!! 凄いな嵐の鉤爪は! 嵐影の意思で本当に出し入れ自在なんだな」
「あるじぃ~。ワレも頑張るから後でほめてワン」
「んじゃ、ワン太郎は左側たのむ。嵐影は右側だ。二匹とも無茶はするなよ?」
それに頷くワン太郎と嵐影は、流から弾けるように左右に散っていく。
嵐影は前足に装備した嵐の鉤爪を自在に出し入れし、リザードマンを切り裂いたかと思えば、殴りつけて吹き飛ばす。
後ろから襲いかかって来た敵には、後ろ足で蹴った――はずだったが、真横に真っ二つになっていた。
これは後ろ足に装備した嵐の鉤爪で行ったものだ。
「やるなぁ嵐影! ワン太郎は……え゛!?」
嵐影の活躍に驚く流だったが、さらに驚きの現実が左側に広がる。
ワン太郎は小狐状態のまま、リザードマンの足元を疾走する。そしてリザードマンの体に触れながら、糸を縫うように無軌道に走る。
そして触れられたリザードマンは、そこから凍りつき、やがて動かなくなった。
『ワンちゃんも、嵐影もやりますねぇ~!』
「まったくだ。さって……主としての矜持ってやつを、魅せつけてやりますかねぇ」
左右の事に呆然としているリザードマンの本隊、中央へ向けてゆっくりと歩をすすめる。
それに気がついたリザードマンの一匹が、流へ向けて「ジャアアアアア!!」と叫ぶと、周囲も我に返り流へと襲いかかってくる。
そんな状況でも鼻歌でも歌いそうな雰囲気で、不敵に歩をさらにすすめる。
馬鹿にされた!! 奴らはそう感じたのだろう。それが癇に障ったのか、益々激怒して襲ってくるリザードマン達を見て、「まぁ、今更だしいいか」と流は開き直ったように呟く。
ぽつりとした呟きはリザードマンが猛る轟音により消し飛び、深緑の波が一人の漢へと殺到する。
突然背後から襲われた怒りはリザードマンたちを益々猛らせ、流までの距離は残り二メートルほどになった瞬間――。
「ジャアアアアアアアアア――ァ……ァ、ァ……」
いきなりだった、唐突だった、その暴力的でありえない何かが目の前に現れる。
人間より格段にわかる、「命の危機」を感じられる本能が悲鳴を強烈にあげ、恐怖が波紋のように一気に広がる。
「よ~トカゲ野郎。今日は蹂躙されるにはとても良い日だと思わないか? お前らがそこの人達にしてたように、ゆっくりと楽しもうぜ。なぁ?」
流は恐怖の塊の視線より少しでもハズれようと、バックリと割れたリザードマン達の先にいる「死体」を見つめながら威圧するように言い放つ。
リザードマン達は戦慄する。目の前にいる人間が突如見た目が変わったと思えば、明らかに自分たちより凶悪なバケモノが、恐ろしい視線で睨みつけているのだから。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる