461 / 486
第九章:奪還作戦と、国の闇
461:真の敵
しおりを挟む
「クッ、この人でなしッ!!」
女は地面の砂を流へとぶつける。その砂がかかるのが嫌だった流は、左に避けた瞬間、女は行動を起こす。
肩に刺さった妖気で出来たクナイを抜くと、それを手に流へと襲いかかる。
突然の事に流も驚いたのか、口を大きくあけ驚いている。
「馬鹿めッ!! 油断したのが悪いのよ!!」
「ナンダトオオオオオ」
間抜けな叫びをあげ、流は迫るクナイをその腹に迎い入れる。〝ドン〟とした鈍い感覚が女の手に伝わり、流も苦しげに唸る。
「馬鹿にするからこうなるのよ!!」
『馬鹿にしすぎるからこうなるのです』
「へ……なん……で?」
女は刺したと思った流が無傷であり、逆に自分の腹にクナイが突き刺さる痛みに気がつく。
「馬鹿かお前。それ、俺の妖気で作ったクナイだぞ? 消すも出すも自由自在だ」
「ぐッ……ガッハッ……本当に酷い人……だからこそ好きよ、流」
そう女は言いながら、口から血をボタボタと落としながら一言呟く。
「――パラダイス・シフト」
瞬間、村に響く悲鳴は消え失せ、炎も盗賊も消え去る。分かってはいたが、その異常さに思わず息を呑む。
刺された女も特徴のない村娘から、先程まで見たナツカシイ顔に戻っていた。そう、イルミスに。
「ハァ~、やっぱりお前だったかイルミス。それで、これは一体どういう事だ?」
「その前に、よく気が付きましたわね? 違和感は無いはずですわ」
「何言ってやがる。違和感の塊だったぞ? まず入り口の商店に使われた形跡がない。お前の所から来て最初の店だ。普通は一番に開く好立地の場所だ」
「なるほど。他には?」
「他にもまだあるが、まぁ決めては馬車の車輪跡だな」
「……そういう事でしたの」
イルミスはその意味を理解する。通常馬車が入れば車輪の後が「続く」はずだ。
この村が滅んだとは言え、そこを通過する馬車は今でもいる。
しかしこの村に入った馬車の車輪の後は、「ズレていた」と言うこと。つまり、村の空間自体がズレていると言うことだった。
「と、言うわけだ。まぁ、俺は何かおかしいと思っただけで、それがよく分からなかったが、エルヴィスが的確に見破ってな。流石プロの商人と言ったところか」
「チッ、困った殿方ですわねぇホント。ええ、その通りですわ。パラダイス・シフトで過去にあった、わたくしの思い出を再現したのですわ」
「そういう事も出来るのか……。それでなぜこんな事を?」
「もぅ、知っているくせにぃ。わたしくしを置いて逃げるから、ちょっとしたお仕置きですわ」
「デスヨネ。はぁ~やっぱりこうなったか……」
流はこうなる事を予想して、イルミスの屋敷から逃げ出したのだった。
Lでお腹いっぱいなところに、これ以上面倒な仲間が増えると、どこかのお嬢様がたのジト目が痛いからと言う理由でもあったが。
「お前。俺たちに難癖つけて、屋敷に軟禁するつもりだったろ?」
「さてさて、なんの事かさっぱり分かりませんわね。ふふふ」
「しかもお前、俺を襲う気だったろ? 今度こそ俺に噛みつこうとしたろ!?」
イルミスはそれに答えず、実に良い笑顔で微笑む。キバを見せて。
流はその白く光るキバに背筋を震わせ、戦闘中の事を思い出す。
接近戦の隙を狙い、イルミスは何度も流の首筋を噛もうとしていたのだから。
「うぅ。やっぱり襲う気だったなお前……」
「まぁ嫌ですわ。まるでわたくしが、下品な女みたいな言い方は関心しませんわ」
「お前が上品なら、世界中の娘が社交界のダンスを踊れるだろうよ。で、過去の映像を具現化したんだろ? するとこれが、先日あった村が滅んだ原因か?」
「いえ違いますわ。過去……三百年前にあった出来事ですわ。この村は幾度も滅んでいますの。ただウチと王都との中間で、立地も良いので何度も蘇るんですけど、色々な理由でその都度滅ぶ呪われた土地ですわ」
「呪われた土地ねぇ……」
流は先程斬り倒した巨木を見る。そして切り株の中央へ行くと、おもむろに中心に悲恋を突き立てる。
そして美琴へと語りかけると、妖力を譲渡してもらう。さらに自分の妖力と混ぜ合わせ、思い切り悲恋より切り株へ注ぐ。
次の瞬間、切り株が「ギャアアアア!?」と、木とは思えない叫び声を上げたかと思うと、その切り株が徐々に黒ずんでくる。
直径三メートルほどの切り株が徐々に盛り上がってくると、デカイ顔のようになり、やがて巨大な顔だけの化け物になる。
その見た目はイースター島のモアイを、醜悪に歪めたような顔つきで、顔中に吹き出物のような物が出来ていた。
「うへぇ。気持ち悪いなぁ……」
『やだぁ!? あんなの斬らないでくださいよ?』
流と美琴は心底嫌そうに、吐き捨てるようにデカイ顔に悪態をつく。しかしイルミスは驚きの表情を浮かべた。
「ったく、だ~れだよ~。俺がきもちよ~く負の感情でリラックスしてたつーのに?」
「ッ!? キサマは黒土!! どうしてこんな所にいるッ!?」
「あ~ん? …………お、おお!! イルミスじゃね~かよ。久しいなぁ。どうだ俺のモノになる決心はついたんかよ?」
「誰がキサマのような汚物のモノになる!!」
「ったく、つれねぇなぁ~。いいかイルミス。お前は俺のモノだって数百年前から決まってるんだ。おとなしく俺のものになっとけや? アン?」
どうやら知り合いのような二人の会話。だがどう見ても友好的ではなさそうだった。
女は地面の砂を流へとぶつける。その砂がかかるのが嫌だった流は、左に避けた瞬間、女は行動を起こす。
肩に刺さった妖気で出来たクナイを抜くと、それを手に流へと襲いかかる。
突然の事に流も驚いたのか、口を大きくあけ驚いている。
「馬鹿めッ!! 油断したのが悪いのよ!!」
「ナンダトオオオオオ」
間抜けな叫びをあげ、流は迫るクナイをその腹に迎い入れる。〝ドン〟とした鈍い感覚が女の手に伝わり、流も苦しげに唸る。
「馬鹿にするからこうなるのよ!!」
『馬鹿にしすぎるからこうなるのです』
「へ……なん……で?」
女は刺したと思った流が無傷であり、逆に自分の腹にクナイが突き刺さる痛みに気がつく。
「馬鹿かお前。それ、俺の妖気で作ったクナイだぞ? 消すも出すも自由自在だ」
「ぐッ……ガッハッ……本当に酷い人……だからこそ好きよ、流」
そう女は言いながら、口から血をボタボタと落としながら一言呟く。
「――パラダイス・シフト」
瞬間、村に響く悲鳴は消え失せ、炎も盗賊も消え去る。分かってはいたが、その異常さに思わず息を呑む。
刺された女も特徴のない村娘から、先程まで見たナツカシイ顔に戻っていた。そう、イルミスに。
「ハァ~、やっぱりお前だったかイルミス。それで、これは一体どういう事だ?」
「その前に、よく気が付きましたわね? 違和感は無いはずですわ」
「何言ってやがる。違和感の塊だったぞ? まず入り口の商店に使われた形跡がない。お前の所から来て最初の店だ。普通は一番に開く好立地の場所だ」
「なるほど。他には?」
「他にもまだあるが、まぁ決めては馬車の車輪跡だな」
「……そういう事でしたの」
イルミスはその意味を理解する。通常馬車が入れば車輪の後が「続く」はずだ。
この村が滅んだとは言え、そこを通過する馬車は今でもいる。
しかしこの村に入った馬車の車輪の後は、「ズレていた」と言うこと。つまり、村の空間自体がズレていると言うことだった。
「と、言うわけだ。まぁ、俺は何かおかしいと思っただけで、それがよく分からなかったが、エルヴィスが的確に見破ってな。流石プロの商人と言ったところか」
「チッ、困った殿方ですわねぇホント。ええ、その通りですわ。パラダイス・シフトで過去にあった、わたくしの思い出を再現したのですわ」
「そういう事も出来るのか……。それでなぜこんな事を?」
「もぅ、知っているくせにぃ。わたしくしを置いて逃げるから、ちょっとしたお仕置きですわ」
「デスヨネ。はぁ~やっぱりこうなったか……」
流はこうなる事を予想して、イルミスの屋敷から逃げ出したのだった。
Lでお腹いっぱいなところに、これ以上面倒な仲間が増えると、どこかのお嬢様がたのジト目が痛いからと言う理由でもあったが。
「お前。俺たちに難癖つけて、屋敷に軟禁するつもりだったろ?」
「さてさて、なんの事かさっぱり分かりませんわね。ふふふ」
「しかもお前、俺を襲う気だったろ? 今度こそ俺に噛みつこうとしたろ!?」
イルミスはそれに答えず、実に良い笑顔で微笑む。キバを見せて。
流はその白く光るキバに背筋を震わせ、戦闘中の事を思い出す。
接近戦の隙を狙い、イルミスは何度も流の首筋を噛もうとしていたのだから。
「うぅ。やっぱり襲う気だったなお前……」
「まぁ嫌ですわ。まるでわたくしが、下品な女みたいな言い方は関心しませんわ」
「お前が上品なら、世界中の娘が社交界のダンスを踊れるだろうよ。で、過去の映像を具現化したんだろ? するとこれが、先日あった村が滅んだ原因か?」
「いえ違いますわ。過去……三百年前にあった出来事ですわ。この村は幾度も滅んでいますの。ただウチと王都との中間で、立地も良いので何度も蘇るんですけど、色々な理由でその都度滅ぶ呪われた土地ですわ」
「呪われた土地ねぇ……」
流は先程斬り倒した巨木を見る。そして切り株の中央へ行くと、おもむろに中心に悲恋を突き立てる。
そして美琴へと語りかけると、妖力を譲渡してもらう。さらに自分の妖力と混ぜ合わせ、思い切り悲恋より切り株へ注ぐ。
次の瞬間、切り株が「ギャアアアア!?」と、木とは思えない叫び声を上げたかと思うと、その切り株が徐々に黒ずんでくる。
直径三メートルほどの切り株が徐々に盛り上がってくると、デカイ顔のようになり、やがて巨大な顔だけの化け物になる。
その見た目はイースター島のモアイを、醜悪に歪めたような顔つきで、顔中に吹き出物のような物が出来ていた。
「うへぇ。気持ち悪いなぁ……」
『やだぁ!? あんなの斬らないでくださいよ?』
流と美琴は心底嫌そうに、吐き捨てるようにデカイ顔に悪態をつく。しかしイルミスは驚きの表情を浮かべた。
「ったく、だ~れだよ~。俺がきもちよ~く負の感情でリラックスしてたつーのに?」
「ッ!? キサマは黒土!! どうしてこんな所にいるッ!?」
「あ~ん? …………お、おお!! イルミスじゃね~かよ。久しいなぁ。どうだ俺のモノになる決心はついたんかよ?」
「誰がキサマのような汚物のモノになる!!」
「ったく、つれねぇなぁ~。いいかイルミス。お前は俺のモノだって数百年前から決まってるんだ。おとなしく俺のものになっとけや? アン?」
どうやら知り合いのような二人の会話。だがどう見ても友好的ではなさそうだった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる