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035:新しいルアーと落ちる駄犬
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やはりここはパワーがある物がいいよな。
一気に引き抜くとか、釣り上げるとか、そういう力こそパゥワー!! みたいなのがいい。
イメージは、ソフトなゴムっぽい素材のルアーはダメだ。スプーン型? いや、それも論外。
となると、やはりここは王道でいくか。
「決めた、形状はコイツでいく。さぁゴッド・ルアーよ、俺に力を貸せッ!!」
そう言いながら、思い切りゴッド・ルアーへとMP釣を注ぎ込む。
するとビクリと黄金の体が脈打ち、次の瞬間〝魚の形をした、黄色と黒の縦シマもようの四十グラムの金属ルアー〟になった。
そのまま振りかぶり、近くにあるヤシの木へ向けて虎色のメタルジグをぶち当てる。
すると、高さ八メートルほどの木が真っ二つに裂け、それと同時に〝スキル:変態的な器用さ〟で、カットした木材へと仕上げてみせた。
「っと、こんなもんか! どうだ、上手くいったろう?」
『……いや……なんというか……ハァ~今さらですね。もう驚き慣れましたよ。ええ、完璧に建築に適したルアーと、加工技術です』
「なんだよその呆れた驚きは。でもまぁいい感じに具現化出来てよかった」
そう思っていると、わん太郎が頭の上から驚きながら聞いてくる。
「んぁ~こんなの見たことも聞いたこともないんだワンよ。それで大和ぉ、その木材をどうやって運ぶの?」
「それは簡単だよ。なぁ相棒?」
『ええそうですね。まずは上に行きましょうか』
不思議そうにしている、わん太郎を頭に載せながらそのまま建築予定の巨石入り口へといく。
「んんん、このままでも登れるけどなぁ……うん、どうせだからココも綺麗にしちゃおう!」
そう言うと相棒は、『どうぞお好きなように。もう驚くのも疲れましたから』と言いながら、俺にすべてを委ねる。
「驚くのはまだまだこれからだってぇの。行け! 虎色ルアー!!」
相棒を大きくしならせ、ムチみたく虎色ルアーを階段部分へと幾度も当てる。
すると当たった所から徐々に、きれいに整えられた階段になっていく。
しかも機能的なものだけじゃなく、階段の形も実におしゃれだ。
微妙にカーブをえがきながら、半らせん状になっていて、さらに踊り場まである。
そこへ向けて最後のダメ押しとばかりに、大きくしならせた相棒を踊り場へと向けて虎色ルアーをキャスト。
瞬間、脳内のイメージが虎色ルアーに伝わった感覚をおぼえ、「そいつだ! フィィィッシュ!!」と獲物を釣り上げた感覚と共に、相棒を大きくシャクリあげた。
石の踊り場から同時に出てくる、二匹の大きな灰色の魚。
まるで化石みたいなそいつらは、空中で爆散すると完成した階段へと降り注ぎ、それが徐々に手すりへと変わっていた。
「わ~すっごいんだワン! あっという間に手すりになっちゃったワンよ」
「ふぅ~うまくいった。これで落ちる心配もなさそうだな」
『そ、そうですね。しかしまぁよくもここまで……しかもオシャレな柵まで付けるとは』
「だろう? じゃ、登ってみようぜ。きっといい感じに歩きやすいはずだ」
一歩階段へと近づき足を乗せる。
ひんやりとした感触と、形成しなおした石の心地よいなめらかさ。
それが足の裏に吸い付きながら、登る感覚が楽しい。
「おぉ! すっごく高級感があっていい感じ♪」
そう言うと、わん太郎も「ワレも~」と言いながら階段を上り下りする。
それがよほど楽しかったのか、手すりの上を走りながら上まで勢いよく登ったのはいいが、足を滑らせて落ちてしまう。
「うわわわわ!? たすけて~」
「ったく、しかたねぇ駄犬だ。ホイっとね」
相棒をしならせて、わん太郎へと虎色ルアーを飛ばす。
当たる直前、釣り糸を波打たせて、糸でわん太郎を絡め取ることに成功。
そのままヒョイっとこちらへと飛ばし、俺の腕の中へとポスリと落ちてきた。
一気に引き抜くとか、釣り上げるとか、そういう力こそパゥワー!! みたいなのがいい。
イメージは、ソフトなゴムっぽい素材のルアーはダメだ。スプーン型? いや、それも論外。
となると、やはりここは王道でいくか。
「決めた、形状はコイツでいく。さぁゴッド・ルアーよ、俺に力を貸せッ!!」
そう言いながら、思い切りゴッド・ルアーへとMP釣を注ぎ込む。
するとビクリと黄金の体が脈打ち、次の瞬間〝魚の形をした、黄色と黒の縦シマもようの四十グラムの金属ルアー〟になった。
そのまま振りかぶり、近くにあるヤシの木へ向けて虎色のメタルジグをぶち当てる。
すると、高さ八メートルほどの木が真っ二つに裂け、それと同時に〝スキル:変態的な器用さ〟で、カットした木材へと仕上げてみせた。
「っと、こんなもんか! どうだ、上手くいったろう?」
『……いや……なんというか……ハァ~今さらですね。もう驚き慣れましたよ。ええ、完璧に建築に適したルアーと、加工技術です』
「なんだよその呆れた驚きは。でもまぁいい感じに具現化出来てよかった」
そう思っていると、わん太郎が頭の上から驚きながら聞いてくる。
「んぁ~こんなの見たことも聞いたこともないんだワンよ。それで大和ぉ、その木材をどうやって運ぶの?」
「それは簡単だよ。なぁ相棒?」
『ええそうですね。まずは上に行きましょうか』
不思議そうにしている、わん太郎を頭に載せながらそのまま建築予定の巨石入り口へといく。
「んんん、このままでも登れるけどなぁ……うん、どうせだからココも綺麗にしちゃおう!」
そう言うと相棒は、『どうぞお好きなように。もう驚くのも疲れましたから』と言いながら、俺にすべてを委ねる。
「驚くのはまだまだこれからだってぇの。行け! 虎色ルアー!!」
相棒を大きくしならせ、ムチみたく虎色ルアーを階段部分へと幾度も当てる。
すると当たった所から徐々に、きれいに整えられた階段になっていく。
しかも機能的なものだけじゃなく、階段の形も実におしゃれだ。
微妙にカーブをえがきながら、半らせん状になっていて、さらに踊り場まである。
そこへ向けて最後のダメ押しとばかりに、大きくしならせた相棒を踊り場へと向けて虎色ルアーをキャスト。
瞬間、脳内のイメージが虎色ルアーに伝わった感覚をおぼえ、「そいつだ! フィィィッシュ!!」と獲物を釣り上げた感覚と共に、相棒を大きくシャクリあげた。
石の踊り場から同時に出てくる、二匹の大きな灰色の魚。
まるで化石みたいなそいつらは、空中で爆散すると完成した階段へと降り注ぎ、それが徐々に手すりへと変わっていた。
「わ~すっごいんだワン! あっという間に手すりになっちゃったワンよ」
「ふぅ~うまくいった。これで落ちる心配もなさそうだな」
『そ、そうですね。しかしまぁよくもここまで……しかもオシャレな柵まで付けるとは』
「だろう? じゃ、登ってみようぜ。きっといい感じに歩きやすいはずだ」
一歩階段へと近づき足を乗せる。
ひんやりとした感触と、形成しなおした石の心地よいなめらかさ。
それが足の裏に吸い付きながら、登る感覚が楽しい。
「おぉ! すっごく高級感があっていい感じ♪」
そう言うと、わん太郎も「ワレも~」と言いながら階段を上り下りする。
それがよほど楽しかったのか、手すりの上を走りながら上まで勢いよく登ったのはいいが、足を滑らせて落ちてしまう。
「うわわわわ!? たすけて~」
「ったく、しかたねぇ駄犬だ。ホイっとね」
相棒をしならせて、わん太郎へと虎色ルアーを飛ばす。
当たる直前、釣り糸を波打たせて、糸でわん太郎を絡め取ることに成功。
そのままヒョイっとこちらへと飛ばし、俺の腕の中へとポスリと落ちてきた。
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