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084:封印とG・D・D
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「そう、手癖の悪いニセモノの元・聖女へ、神の深い悲しみの声を届けましょう」
ゲスダーはそう言うと、懐から光る石を出す。
それを見たアリシアは、その正体をよく分かっていたので「聖石!?」と叫ぶ。
「そう、これは大聖堂に安置されている聖石の片割れ」
その意味を理解したアリシアは、次の言葉を言われる前に白い両手剣を創りだし、ゲスダーへと斬りかかる。
だが時すでに遅く、ゲスダーは「聖南方教会の名のもとに、主神アデレードへ願う。聖石の一時凍結を持って、封印となせ。ジ・クローズ・セイント」
ゲスダーがそう言った瞬間、まばゆい光がアリシアの胸の中からあふれでる。
と同時に、その光がアリシアを包み込み、強烈な拘束となって身動きがとれなくなってしまった。
「ぐぅぅぅ!? やはり聖石封印術!!」
「そうです。聖女が暴走した時に、その力を一時封印する事ができる、聖騎士団長と教皇のみに与えられた特権ですよ」
さらに手に持つ聖石に力を込め、アリシアを完全に捕縛するのだった。
「さぁ……キサマの兄が待っています。早く行きましょうか」
「ッぅ、ゲスダーあなたと言う人は……」
その言葉に耳も貸さずにアリシアをかつぐ。
細身にどこに力があるのかと思えるほど、軽々と肩へ持ち上げて歩くのだった。
◇◇◇
ぐったりとしているアリシアを足元へ転がせ、ヴァルマークは満足げに頷く。
「ほぅ、聖石にそんな使い方がな。また暴れ出した時はキサマに任せよう」
「御任せを……とはいえ、我ら南方教会と、あなた方帝室は同格と認識しております。気軽に命令はされたくはないものですね」
「分かっておるわ! だがその同格も、アレをどうにかしないとまずいのではないか?」
「ほぅ……興味深い……」
腰だけ隠した蒼髪の少年が、九番艦・ドリスへと乗り込むのが見えた。
「バケモノがドリスへと乗り込んだぞ!? 艦長!!」
「ハッ!! 全砲塔ドリスへ向けて一斉掃射! 必ずバケモノを駆逐せよ、撃てええええッ!!」
ヴァルマークの命を受け、超弩級戦艦・デストロイヤーの艦長がドリスへと三重に配置された主砲を撃ち込む。
魔法で作り出した鉄と、燃える鉱物で出来た砲弾へ魔法師が爆裂魔法で着火する。
すると砲筒内部の圧力が高まり、とてつもない勢いで砲弾が進みながら、ドリスへと向かう。
その砲弾数、合計百発ほどであり、次々と砲弾がドリスへと喰らいつく。
着弾したそばから次々と木製の船体を喰い破り、内部で爆炎と共に業火を吹き上げる。
「殺ったかッ!? 艦長見事ぞ!!」
「ハッ! ありがとうございます!」
燃え盛る戦艦ドリス。それを見て無邪気に喜ぶヴァルマークだったが、次の一言で冷水をかけられた。
「ほぉ、見事な棒さばきですねぇ。はっはっは。面白い少年です」
ゲスダーの一言で青ざめた顔のヴァルマークは、「なッ……」と一言発し凍りつく。
それもそのはず、あれだけの砲弾を浴びながら、蒼髪のバケモノの周囲だけは無事であり、周囲には軍人が何かに縛られ動けなくなっていた。
「ほぉ……手の届く範囲は守ったということですかね。バケモノにしては面白い」
「面白がっている場合か!! 艦長、次弾装填後に撃ち込め!!」
「いや、それでは既に遅い。ほら、もう最後の近衛艦・ヴァドズに取り付いた」
蒼髪のバケモノは兵士を縛ったものから開放し、やつらを海へと投げ捨てたと同時にヴァドズへと乗り込んだのが見えた。
「か、艦長! ヴァドズだ! ヴァドズへと一斉掃射をしろ!!」
「い、いやしかし。あそこは上級兵士が――」
「いいからやるのだ! 上級兵士などいくらでも訓練して作り出せよう! それともお前もそこの死体になりたいか!?」
さきほどヴァルマークに斬り殺された死体をみて、艦長は指示を飛ばす。
「ッ、全砲塔ヴァドズへ回せ! 準備が出来次第、個々の判断で撃ち方初め!!」
それを見たヴァルマークは「それでいい、それでな」とつぶやく。
ゲスダーはそう言うと、懐から光る石を出す。
それを見たアリシアは、その正体をよく分かっていたので「聖石!?」と叫ぶ。
「そう、これは大聖堂に安置されている聖石の片割れ」
その意味を理解したアリシアは、次の言葉を言われる前に白い両手剣を創りだし、ゲスダーへと斬りかかる。
だが時すでに遅く、ゲスダーは「聖南方教会の名のもとに、主神アデレードへ願う。聖石の一時凍結を持って、封印となせ。ジ・クローズ・セイント」
ゲスダーがそう言った瞬間、まばゆい光がアリシアの胸の中からあふれでる。
と同時に、その光がアリシアを包み込み、強烈な拘束となって身動きがとれなくなってしまった。
「ぐぅぅぅ!? やはり聖石封印術!!」
「そうです。聖女が暴走した時に、その力を一時封印する事ができる、聖騎士団長と教皇のみに与えられた特権ですよ」
さらに手に持つ聖石に力を込め、アリシアを完全に捕縛するのだった。
「さぁ……キサマの兄が待っています。早く行きましょうか」
「ッぅ、ゲスダーあなたと言う人は……」
その言葉に耳も貸さずにアリシアをかつぐ。
細身にどこに力があるのかと思えるほど、軽々と肩へ持ち上げて歩くのだった。
◇◇◇
ぐったりとしているアリシアを足元へ転がせ、ヴァルマークは満足げに頷く。
「ほぅ、聖石にそんな使い方がな。また暴れ出した時はキサマに任せよう」
「御任せを……とはいえ、我ら南方教会と、あなた方帝室は同格と認識しております。気軽に命令はされたくはないものですね」
「分かっておるわ! だがその同格も、アレをどうにかしないとまずいのではないか?」
「ほぅ……興味深い……」
腰だけ隠した蒼髪の少年が、九番艦・ドリスへと乗り込むのが見えた。
「バケモノがドリスへと乗り込んだぞ!? 艦長!!」
「ハッ!! 全砲塔ドリスへ向けて一斉掃射! 必ずバケモノを駆逐せよ、撃てええええッ!!」
ヴァルマークの命を受け、超弩級戦艦・デストロイヤーの艦長がドリスへと三重に配置された主砲を撃ち込む。
魔法で作り出した鉄と、燃える鉱物で出来た砲弾へ魔法師が爆裂魔法で着火する。
すると砲筒内部の圧力が高まり、とてつもない勢いで砲弾が進みながら、ドリスへと向かう。
その砲弾数、合計百発ほどであり、次々と砲弾がドリスへと喰らいつく。
着弾したそばから次々と木製の船体を喰い破り、内部で爆炎と共に業火を吹き上げる。
「殺ったかッ!? 艦長見事ぞ!!」
「ハッ! ありがとうございます!」
燃え盛る戦艦ドリス。それを見て無邪気に喜ぶヴァルマークだったが、次の一言で冷水をかけられた。
「ほぉ、見事な棒さばきですねぇ。はっはっは。面白い少年です」
ゲスダーの一言で青ざめた顔のヴァルマークは、「なッ……」と一言発し凍りつく。
それもそのはず、あれだけの砲弾を浴びながら、蒼髪のバケモノの周囲だけは無事であり、周囲には軍人が何かに縛られ動けなくなっていた。
「ほぉ……手の届く範囲は守ったということですかね。バケモノにしては面白い」
「面白がっている場合か!! 艦長、次弾装填後に撃ち込め!!」
「いや、それでは既に遅い。ほら、もう最後の近衛艦・ヴァドズに取り付いた」
蒼髪のバケモノは兵士を縛ったものから開放し、やつらを海へと投げ捨てたと同時にヴァドズへと乗り込んだのが見えた。
「か、艦長! ヴァドズだ! ヴァドズへと一斉掃射をしろ!!」
「い、いやしかし。あそこは上級兵士が――」
「いいからやるのだ! 上級兵士などいくらでも訓練して作り出せよう! それともお前もそこの死体になりたいか!?」
さきほどヴァルマークに斬り殺された死体をみて、艦長は指示を飛ばす。
「ッ、全砲塔ヴァドズへ回せ! 準備が出来次第、個々の判断で撃ち方初め!!」
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