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第四章 魔王討伐が終わった後は
クーデター
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ついに革命当日を迎えた。
僕とユリは、朝一番の列車で、クリフトに行ったが、既に巡回している兵士は完全にいなくなっていた。
戻る列車まで四時間しかないので、急いでパレンティオンに向かったのだが、なぜか『女神の剣』のクランメンバーまでいた。カール部長が危険だと言っていたので、今晩、クーデターを起こすと知られては困る。
「ミキさん、どうしてこんなところに」
「パレンティオンも、マナイクシオンも、突然、全員に招集を掛けたんだ。あたいらだって、察しはつくさ。今日、クーデターを起こすんだろう。もしかして、トルスタンやミリアミスも、あんたたちの仕業かい」
すっかり、バレていてどうすべきか悩んでいると、ユリが話し始めた。
「初めまして。今回のクーデターのリーダーをさせてもらっているユリです。ミキさんは、A級クラン『女神の剣』のリーダーですか?」
クーデターのリーダーなんていうから、周りにいたクランメンバーがざわざわと騒ぎ始める。
「ああ、そうだが。あたいらにそんなこと言ってもいいのかい」
「クリフトの兵は完全にいなくなり、私たちに加勢した方が、得と判断したということですよね。静観するという選択肢もありますが、正しい状況判断です。私たちは、革命を成し遂げます。国王に着くより、革命軍に加わる方が、今後もいろいろと有利に働くと思います。ですから、私たちと一緒に、戦いましょう」
そういって、ミキに握手を求めた。
「昔の勇者の面影は皆無だと聞いていたが、やはり勇者ユリは健在みたいだな。宜しくたのむ」
ミキもユリの手を取った。
「時間がないから急ぎましょう」 いきなり走り出すから、こっちも介助が大変だ。
そして、少し高くなっている演説台に、ぴょんと華麗に飛び乗った。
「本日、午後八時、私達は、ロレンスの悪政を正すため、王城を襲撃します」
そう言って、ユリは、計画の詳細、二国の協力を取り付けている事、敵の兵力、味方の兵力等の現在知りうるすべての情報を開示して、皆が協力してくれれば、必ず勝てると宣言した。
そのパフォーマンスと演説とで、全盲だという噂は噂でしかなかったと、懸念を払拭できたみたいで、見事、全員の賛同を取り付ける事が出来、最後は、全員で「ロレンスを討つぞ」と言わせて、拳を突き上げさせた。
女神の剣のキミと、パレンティオンのクリフは、夕方の列車にて王都に乗り込むと約束してくれた。
ラクニス駅に到着後、直行すれば王城には七時五十分頃に着くことになるので、裏切り者が居たとしても、もう対処しようがない。
勿論、通話魔具で今すぐ連絡すれば、周辺貴族やラクニス内の軍が援軍に来ることも考えられるが、彼らが王城内部の者と通話登録しているとは考えづらいし、この流れなら、どちらに着くのが得かは明確で、裏切るもはいない筈だ。
その後、マナイクシオンでも、ユリに演説に共感してもらえ、これで百人近いA級兵士を確保できた。
僕はユリと、一足先にラクニスに戻り、僕も久しぶりに戦闘服に着替えて、魔剣を携えた。
新型通信機も全員に配り終えたそうで、フレイアも胸に晒しを巻いて、髪を後ろでまとめ、男装したシーフ姿に戻っている。
緊張が走る中、決起の十五分前になった。
「行ってくるね」
フレイアはラブラブで、恥ずかしげもなくイケメンのマネージャーと抱き合いキスをした。
「じゃあ、私たちはこれから出発します」 新型通信機に向け、ユリが声を発する。
「了解、我らも行動に移る。城門前に集合しろ」
「八時丁度に開門する予定だが、何かあったら直ぐに知らせる」
「御免、列車が遅れていて、あたいらはまだラクニスにはついていない。着き次第向かうから」
既に到着していてもいい筈なのに、連絡がなかったのは、列車が遅延していたためだった。
アーロンを除く、元勇者一行四人で、徒歩で王城へと進軍を始めた。
分散することで、警備兵にクーデターを悟られなくするためだ。
でも、次々と五人単位で合流してきて、どんどん大きくなり、丸わかりだ。
「今駅に到着。直ぐに向かう」
「やばい、気づかれた。時間通りに、開門できるか分からない。うりゃ」
まだ、八時になっていないが、城内では、戦闘が始まってしまった。
城内の兵力は九百人弱になり、クリフトからの戦力が三十人増えたので、こちらがかなり有利となったが、城門が開かないとなると話はちがう。城内だけでは、圧倒的には敵兵力が勝るのだ。正直、これは大変な事態だ。
「全員、城門目掛けて突撃」
「脇の小門に兄貴達が向かった。こっちなら直ぐに開けられるはずだ」
「屋上と左右窓に弓兵」 僕はユリの目になる。
「フレイア、上の弓兵は任せた。弓使いは左右窓の弓兵を撃退。ローラは正門に爆裂魔法。魔法攻撃できる人は全員で正門を攻撃して。他は正門横の小門から一人ずつ突入して、開門を手伝って」
トルスタンは、ライフル銃使いもいて、弓と銃とで、次々と弓兵を排除していく。
小門がなかなか開かず、中に入れずに困ったが、数分待たされ、漸く開いた。
でも、門は狭いので、二人位ずつしか中に入っていけない。それでも、フレイアが一番に飛び込んで、勇気の歌を唄いつつ、アーロンや兄ケイロス達を支援したが、それでも正門を開けることは困難な状況だ。
正門は、開門用のクランクを回さなければならず、次々増援がくるので、開門できない。
小門から流入するこちらの増員よりも、正門を守ろうとやって来る敵兵の方が多いのだ。
「正門攻撃中止。ローラが小門を通れるように優先させて。ローラが入ったら、小門を通れる順に、できるだけ早く中に入って来て」
ユリは、何か打開策を思いついたのか、新型通信魔具に向かってそう指示をだした。
「ユウスケ、中の皆に、火傷用のリジェネを掛け捲って。ローラは、中に入ったら、開門用クランクの箇所にファイアストーム。私が飛び込んで、開門する」
「ユリ、無理しないでよ」
無謀に見えるが、理にかなっている。兵士と戦闘できない今のユリでも、開門操作なら可能だ。ローラは火炎魔法発動前に、かならずユリに火炎耐性を掛ける筈だし、僕が火傷用ハイヒールを掛ければ、火傷は負うが、大火傷することはなく、単独でクランクを回せ、開門することができる。
「ローラが来た」 僕がいうと、ユリが開門装置目掛けて飛び込んでいく。
衛兵が阻止しようとユリに襲い掛かりが、パルクールの練習が功を奏し、軽業師の様に交わす。それでも傷を負ったが、深手にはならず、次々と兵を交し、開門装置のクランクに手を掛けた。
当然、増援の敵や衛兵が一斉にユリに襲い掛かるが、そこにローラの広範囲火炎魔法が発動。僕は切り傷用のヒールに加え、火傷のエクストラヒールも発動し、みるみると魔力が減っていくが、正門が徐々に上がっていく。
丁度、クリフトのクランメンバー百人も駆けつけてきて、一気に城内に流れ込んできて、形勢が逆転した。
「一気に、ロレンスを押さえるよ。ローラ索敵。フレイアは癒しの歌を唄いながらローラを援護。全員城内に流れ込んで」
ユリは、民衆を導く自由の女神化の様に、先頭に立って、防衛兵の中に突っ込んでいく。何度も危機があったが、ブリットからユリを守れと命令を受けているのか、トリスタンの精鋭が飛び込んできて守ってくれた。それでも切られて傷だらけになったが、僕のハイヒールやスーパーヒールもあって、なんとか頑張って指揮を執り続けている。
「東館に向けて逃走している」
「ロレンスが昔いた建屋の方ね。きっと脱出路がある。脱出される前に先回りして」
最前線で適格な指示を出し続けたことで、こちらがどんどん優勢になって押していく。ユリが袈裟切りされ、エクストラヒールまで発動することになり、魔力切れ寸前にまでになったが、ユリが飛び回って逃げながら指示を出しているので、マナポーションを飲んでいる暇もない。
そして、ユリが敵の攻撃を掻い潜って、ロレンスが昔いたという部屋に突入すると、そこの暖炉に潜ろうとするロレンスが居た。
「ロレンスがいる。親衛隊三人」
「観念しなさい。もう逃げられないわよ」
そう言ったユリに向かって、親衛隊の一人が切りかかってきた。僕が介助して最初の一撃は回避したが、二撃目の横払い切りは、僕の指示が遅れて、もろに直撃を食らって吹っ飛び、そのままうつ伏せになったまま、起き上がらない。どうやら、脳震盪を起こしたらしく、傷もかなり深く、大量の血が流れていく。
僕はユリの介助をやめ、親衛隊と剣で応戦しながら、マナポを飲んだが、その間にもう一人の親衛隊員が止めを刺しに、ユリに剣を突き立てようした。
だが、間一髪の所で、フレイアが飛び込んできて、防いでくれ、癒しの歌まで唄ってくれた。
トルスタンの精鋭たちや、アーロンもやってきて、親衛隊員三人との戦闘を始めた。僕は、瀕死状態になったユリにエクストラヒールを掛け、なんとかユリの死亡という悲劇だけは食い止めた。
ユリが瀕死の重傷を負ってしまったが、ロレンス親衛隊の三人も無事制圧し、ロレンスの捕獲に成功した。
「ロレンス確保完了」
アーロンが通信機で報告すると、一斉に歓声が沸き上がった。
程なく、次々と降伏したとの報告が来て、城内の鎮圧にも成功。
連絡によると、三十二人もの死者がでたとのことで、こちらの被害も甚大だったが、予定通りに王城制圧を成し遂げることができた。
ユリが、最前線で傷だらけになりながらも、的確な指示を出し頑張ったお蔭だ。そのことで、士気が上がり、全員が頑張ってくれ、このクーデターの王城戦に勝利できたのだ。
僕とユリは、朝一番の列車で、クリフトに行ったが、既に巡回している兵士は完全にいなくなっていた。
戻る列車まで四時間しかないので、急いでパレンティオンに向かったのだが、なぜか『女神の剣』のクランメンバーまでいた。カール部長が危険だと言っていたので、今晩、クーデターを起こすと知られては困る。
「ミキさん、どうしてこんなところに」
「パレンティオンも、マナイクシオンも、突然、全員に招集を掛けたんだ。あたいらだって、察しはつくさ。今日、クーデターを起こすんだろう。もしかして、トルスタンやミリアミスも、あんたたちの仕業かい」
すっかり、バレていてどうすべきか悩んでいると、ユリが話し始めた。
「初めまして。今回のクーデターのリーダーをさせてもらっているユリです。ミキさんは、A級クラン『女神の剣』のリーダーですか?」
クーデターのリーダーなんていうから、周りにいたクランメンバーがざわざわと騒ぎ始める。
「ああ、そうだが。あたいらにそんなこと言ってもいいのかい」
「クリフトの兵は完全にいなくなり、私たちに加勢した方が、得と判断したということですよね。静観するという選択肢もありますが、正しい状況判断です。私たちは、革命を成し遂げます。国王に着くより、革命軍に加わる方が、今後もいろいろと有利に働くと思います。ですから、私たちと一緒に、戦いましょう」
そういって、ミキに握手を求めた。
「昔の勇者の面影は皆無だと聞いていたが、やはり勇者ユリは健在みたいだな。宜しくたのむ」
ミキもユリの手を取った。
「時間がないから急ぎましょう」 いきなり走り出すから、こっちも介助が大変だ。
そして、少し高くなっている演説台に、ぴょんと華麗に飛び乗った。
「本日、午後八時、私達は、ロレンスの悪政を正すため、王城を襲撃します」
そう言って、ユリは、計画の詳細、二国の協力を取り付けている事、敵の兵力、味方の兵力等の現在知りうるすべての情報を開示して、皆が協力してくれれば、必ず勝てると宣言した。
そのパフォーマンスと演説とで、全盲だという噂は噂でしかなかったと、懸念を払拭できたみたいで、見事、全員の賛同を取り付ける事が出来、最後は、全員で「ロレンスを討つぞ」と言わせて、拳を突き上げさせた。
女神の剣のキミと、パレンティオンのクリフは、夕方の列車にて王都に乗り込むと約束してくれた。
ラクニス駅に到着後、直行すれば王城には七時五十分頃に着くことになるので、裏切り者が居たとしても、もう対処しようがない。
勿論、通話魔具で今すぐ連絡すれば、周辺貴族やラクニス内の軍が援軍に来ることも考えられるが、彼らが王城内部の者と通話登録しているとは考えづらいし、この流れなら、どちらに着くのが得かは明確で、裏切るもはいない筈だ。
その後、マナイクシオンでも、ユリに演説に共感してもらえ、これで百人近いA級兵士を確保できた。
僕はユリと、一足先にラクニスに戻り、僕も久しぶりに戦闘服に着替えて、魔剣を携えた。
新型通信機も全員に配り終えたそうで、フレイアも胸に晒しを巻いて、髪を後ろでまとめ、男装したシーフ姿に戻っている。
緊張が走る中、決起の十五分前になった。
「行ってくるね」
フレイアはラブラブで、恥ずかしげもなくイケメンのマネージャーと抱き合いキスをした。
「じゃあ、私たちはこれから出発します」 新型通信機に向け、ユリが声を発する。
「了解、我らも行動に移る。城門前に集合しろ」
「八時丁度に開門する予定だが、何かあったら直ぐに知らせる」
「御免、列車が遅れていて、あたいらはまだラクニスにはついていない。着き次第向かうから」
既に到着していてもいい筈なのに、連絡がなかったのは、列車が遅延していたためだった。
アーロンを除く、元勇者一行四人で、徒歩で王城へと進軍を始めた。
分散することで、警備兵にクーデターを悟られなくするためだ。
でも、次々と五人単位で合流してきて、どんどん大きくなり、丸わかりだ。
「今駅に到着。直ぐに向かう」
「やばい、気づかれた。時間通りに、開門できるか分からない。うりゃ」
まだ、八時になっていないが、城内では、戦闘が始まってしまった。
城内の兵力は九百人弱になり、クリフトからの戦力が三十人増えたので、こちらがかなり有利となったが、城門が開かないとなると話はちがう。城内だけでは、圧倒的には敵兵力が勝るのだ。正直、これは大変な事態だ。
「全員、城門目掛けて突撃」
「脇の小門に兄貴達が向かった。こっちなら直ぐに開けられるはずだ」
「屋上と左右窓に弓兵」 僕はユリの目になる。
「フレイア、上の弓兵は任せた。弓使いは左右窓の弓兵を撃退。ローラは正門に爆裂魔法。魔法攻撃できる人は全員で正門を攻撃して。他は正門横の小門から一人ずつ突入して、開門を手伝って」
トルスタンは、ライフル銃使いもいて、弓と銃とで、次々と弓兵を排除していく。
小門がなかなか開かず、中に入れずに困ったが、数分待たされ、漸く開いた。
でも、門は狭いので、二人位ずつしか中に入っていけない。それでも、フレイアが一番に飛び込んで、勇気の歌を唄いつつ、アーロンや兄ケイロス達を支援したが、それでも正門を開けることは困難な状況だ。
正門は、開門用のクランクを回さなければならず、次々増援がくるので、開門できない。
小門から流入するこちらの増員よりも、正門を守ろうとやって来る敵兵の方が多いのだ。
「正門攻撃中止。ローラが小門を通れるように優先させて。ローラが入ったら、小門を通れる順に、できるだけ早く中に入って来て」
ユリは、何か打開策を思いついたのか、新型通信魔具に向かってそう指示をだした。
「ユウスケ、中の皆に、火傷用のリジェネを掛け捲って。ローラは、中に入ったら、開門用クランクの箇所にファイアストーム。私が飛び込んで、開門する」
「ユリ、無理しないでよ」
無謀に見えるが、理にかなっている。兵士と戦闘できない今のユリでも、開門操作なら可能だ。ローラは火炎魔法発動前に、かならずユリに火炎耐性を掛ける筈だし、僕が火傷用ハイヒールを掛ければ、火傷は負うが、大火傷することはなく、単独でクランクを回せ、開門することができる。
「ローラが来た」 僕がいうと、ユリが開門装置目掛けて飛び込んでいく。
衛兵が阻止しようとユリに襲い掛かりが、パルクールの練習が功を奏し、軽業師の様に交わす。それでも傷を負ったが、深手にはならず、次々と兵を交し、開門装置のクランクに手を掛けた。
当然、増援の敵や衛兵が一斉にユリに襲い掛かるが、そこにローラの広範囲火炎魔法が発動。僕は切り傷用のヒールに加え、火傷のエクストラヒールも発動し、みるみると魔力が減っていくが、正門が徐々に上がっていく。
丁度、クリフトのクランメンバー百人も駆けつけてきて、一気に城内に流れ込んできて、形勢が逆転した。
「一気に、ロレンスを押さえるよ。ローラ索敵。フレイアは癒しの歌を唄いながらローラを援護。全員城内に流れ込んで」
ユリは、民衆を導く自由の女神化の様に、先頭に立って、防衛兵の中に突っ込んでいく。何度も危機があったが、ブリットからユリを守れと命令を受けているのか、トリスタンの精鋭が飛び込んできて守ってくれた。それでも切られて傷だらけになったが、僕のハイヒールやスーパーヒールもあって、なんとか頑張って指揮を執り続けている。
「東館に向けて逃走している」
「ロレンスが昔いた建屋の方ね。きっと脱出路がある。脱出される前に先回りして」
最前線で適格な指示を出し続けたことで、こちらがどんどん優勢になって押していく。ユリが袈裟切りされ、エクストラヒールまで発動することになり、魔力切れ寸前にまでになったが、ユリが飛び回って逃げながら指示を出しているので、マナポーションを飲んでいる暇もない。
そして、ユリが敵の攻撃を掻い潜って、ロレンスが昔いたという部屋に突入すると、そこの暖炉に潜ろうとするロレンスが居た。
「ロレンスがいる。親衛隊三人」
「観念しなさい。もう逃げられないわよ」
そう言ったユリに向かって、親衛隊の一人が切りかかってきた。僕が介助して最初の一撃は回避したが、二撃目の横払い切りは、僕の指示が遅れて、もろに直撃を食らって吹っ飛び、そのままうつ伏せになったまま、起き上がらない。どうやら、脳震盪を起こしたらしく、傷もかなり深く、大量の血が流れていく。
僕はユリの介助をやめ、親衛隊と剣で応戦しながら、マナポを飲んだが、その間にもう一人の親衛隊員が止めを刺しに、ユリに剣を突き立てようした。
だが、間一髪の所で、フレイアが飛び込んできて、防いでくれ、癒しの歌まで唄ってくれた。
トルスタンの精鋭たちや、アーロンもやってきて、親衛隊員三人との戦闘を始めた。僕は、瀕死状態になったユリにエクストラヒールを掛け、なんとかユリの死亡という悲劇だけは食い止めた。
ユリが瀕死の重傷を負ってしまったが、ロレンス親衛隊の三人も無事制圧し、ロレンスの捕獲に成功した。
「ロレンス確保完了」
アーロンが通信機で報告すると、一斉に歓声が沸き上がった。
程なく、次々と降伏したとの報告が来て、城内の鎮圧にも成功。
連絡によると、三十二人もの死者がでたとのことで、こちらの被害も甚大だったが、予定通りに王城制圧を成し遂げることができた。
ユリが、最前線で傷だらけになりながらも、的確な指示を出し頑張ったお蔭だ。そのことで、士気が上がり、全員が頑張ってくれ、このクーデターの王城戦に勝利できたのだ。
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