42 / 56
第三章 裏切りと復讐の果て
勇者の魔法がつかえれば
しおりを挟む
港に戻ると、近くの漁業組合の事務所にて、勇者の話を聞かせてもらえた。
勇者パーティーは、聖騎士の勇者ビンセントと盗賊のジェット以外に、闘士、 女槍使い、女弓使い、黒魔導士、女司祭の前衛三人、後衛三人、遊撃一人とバランスの取れた、男四人女三人の混成チーム。
全員、一騎当千の強者の上、勇者の加護を得て、とんでもない化け物となって、俊敏なA級魔物であっても、十分もかからず倒したのだとか。
といっても、それは勇者が、ライトニングという魔法を放ってくれていたお蔭なんだそう。この魔法は、聖なる光を身体から放ち続けるというもので、敵はその光を浴びている間、動きが遅くなる。
時間魔法は、自分以外の全部の動きが遅くなるが、ライトニングは、勇者が敵だと認識したもの以外は、通常速度で動くことができる。敵が何体居ようが、その光を浴びた敵は、全て動きが緩慢になり、勇者一行は、普通に動けるので、大抵の敵には勝てるのだ。
どの程度緩慢になるのか定量的には分からないそうだが、かなりゆっくりと動く感じになるのだそうで、三分の一時間圧縮くらいの効果がありそう。しかも、五分間ほど、光を放ち続けるとかで、効果時間もスロウラより長い。
「それも、聖剣のもつ力なのですか?」
「いや、違うと思う。ビンセントは、この魔法があったから勇者になれたと話していたからな。だが、俺が出会った時には、既にエクスカリバーを手にしていたから、正直わからない」
そうだとすれば、魔法の天才の私なら、そのライトニングを習得できるかもしれない。それを習得できたなら、あのベルゼブブとも、対等に戦える気がする。
「最後に、前魔王はどんな攻撃をして、どうやって攻略したのか、参考までにきかせてもらえませんか?」
「御免。俺は知らないんだ。その前の四天王との戦闘中に、失神して戦闘不能になっていたからな。役に立てずに済まない」
目を覚ました時には、仲間は殺され、全てが終わっていた。だが、その死体の中に、勇者ビンセントの姿はなかった。
だから、勇者が死んだのか、どこかで隠居して生きているのかも不明だが、勇者が消え、魔王が人間界に現れなくなったことで、同士討ちで魔王を倒したという噂が勝手にたちはじめたのだとか。
丁重にお礼を言って、ジェットと別れると、仲間の皆は、この魔法をメグが習得できればベルゼブブも倒せるとはしゃぎだし、「遊泳禁止も解除されるはずだから、明日は海水浴で遊べるね」と、すっかり観光気分になっていた。
だが、メグだけは、不安でならない。その魔法が、聖剣の力で使えるのだとしたら、メグがどんなに頑張ったとしても、どうにもならないからだ。
『セージ、あんたなら、ライトニングという魔法を知ってるんじゃない?』
『ええ、知っております。ライトニングは、アルフヘイムが開発して、初めて使ったという光属性の魔法です。詳細までは知りませんが、アルフヘイムに直接聞いてみてはいかがでしょう』
それなら、聖剣不要の魔法ということになるし、アルフヘイムとの契約も既に済ませて有るので、直ぐに習得することができることなる。
でも、何でだろう。いつものセージなら、うるさい位に口を挟んでくる筈なのに、私が訊くまで、その事実を伝えてこなかった。
それはさておき、問題は、どうやってアルフヘイムを呼び出すか。契約済みといっても、彼女の場合、精霊召喚して呼び出したのではないからだ。
当時の記憶はないので、セージから聞いた話になるけど、物体生成を試みていた時、突如現れ、彼女から契約を持ちかけてくれたのだそう。
そんなわけで、セージも私も、彼女の召喚方法を知らないし、分からない。
メグは、宿の食堂で、豪華な海の幸の料理を食べ終えると、独りで部屋に籠り、何とかアルフヘイムを呼び出す方法はないかと、あの時と同じように、いろいろなものの生成を試み、試行錯誤した。
でも、どうしても現れてくれない。
「師匠、お早うございます。朝食に行きましょう」
翌朝、机でうたたねしていると、リットが、起こしに来てくれた。
ほとんど徹夜に近い状態で、眠かったけど、朝食を皆で食べることにした。
「この後、みんなで、海水浴にいくんだけど、メグも一緒にいこうよ」
「御免、私はパス。水着を持って来なかったから」
「水着なら、売店で売ってたぞ。行き詰った時は、気分転換した方が絶対にいい」
「そうです。師匠がライトニングを習得しようと頑張っているのは気づいていました。上手くできないんでしょう。そういう時は、気分転換するにかぎります」
今は、魔法を発動を試行錯誤する以前の段階。どういう原理の魔法で、何が起きているのかも分からなければ、魔法は発動できない。だから、魔法の開発者、アルフヘイムを呼び出し、詳細を訊こうとしているだけだけど、いきづまっているには変わりない。
気分転換でもしようと、海水浴に行くことに決めた。
売店で売っていた女性用の水着は、下着の様なビキニしかなくて、恥ずかしかったけど、水色のビキニの水着を購入して、それに着替えた。
ソフィアさんは、付き添いのつもりか普段着のままで、エマはワンピースだったけど、ミミもミカも恥ずかしそうにビキニ姿で現れた。ミラ程の巨乳ではないけど、みんな私より胸が大きくて、羨ましい。
けど、その巨乳のミラはガウンを羽織って現れた。私もそうすればよかった。
そして、海でガウンを脱ぐと、全員が唖然。ビキニは違いないけど、乳首とアソコを何とか隠しているだけの様な、超絶露出のセクシー水着だった。
リットは真っ赤になって、見ない様にしていたけど、ケントとコリンは、口を開けたまま悩殺されていた。
それからは、早速、海に入って、水遊び。しょっぱい海水に驚き、身体が川より浮きやすいことも発見して、そんな些細な事にも、感動していた。
でも、メグだけは、一緒に楽しく遊ぶ振りをしながら、ずっとアルフヘイムの召喚方法がないものかと、考え続けていた。
「メグもケントも、泳ぎがうまいじゃないか。あの岩の所まで、競争しよう」
昼頃、ミラが、突然、そんなことを言い出した。
「いいだろう。絶対にお前には負けん。メグ、時間魔法は禁止だからな」
「なら、一番になった者に、ビケの者が昼飯奢るルールにしよう。メグもいいよな」
「私は……」
「メグの気持ちは分かってる。でも、行き詰まった時は、何も考えずに、全力で別の何かをすると、ふといいアイデアが浮かぶものだ」
ケントに説得されて、結局、泳ぎが上手な三人で、競争することになった。
やる以上は、絶対に勝つ。メグも真剣になって、浜辺に戻り、スタート位置に着いた。
六人が見守るなか、リットの合図で一斉に海に入り、泳ぎ出す。
最初は猛ダッシュして飛び込んだミラとケントが先行していたが、二人とも、顔を出したままの力任せのクロールなので、水泳教室できちんとクロールをマスターしていたメグほど速くない。メグが、追い付き、追い越して先行して引き離していく。
だが、徹夜に近い状態だったこともあり、あと五十メートルほどでゴールだというのに、足が攣ってしまった。
仕方がないので、立ち泳ぎながら、攣った足を延ばして治療することにした。
「疲れたかのか、情けないな。お先に」
力任せの泳ぎのミラに抜かれてしまった。
そして、ケントにも先にいかれてしまう。
治癒魔法も掛けて、足が完全回復した時には、はるか先に先行されていて、ゴール目前にいた。
時間魔法は禁止だけど、負けたくない。ああ、ライトニングが使えたら……。
その時、身体がきらきらと光り出した。
すると、ミラとケントが急に溺れだす。
ひょんなことで、ライトニングの習得に成功してしまったのだ。
「メグ、まぶしい。一体、何が起きたの? ボク、ビケじゃないよね」
結局、ゴール目前で溺れている二人をミラが救助して、勝負は無効になった。
「まさか、この光って、ジェットが話していた勇者の魔法、ライトニングか?」
「そうみたい、どうやって発動したのか、正直、分からないけど、練習すれば習得できる気がする。これなら、きっとベルゼブブにも勝てるよ」
「でもさ、ボクたちが溺れたってことは、メグはボクたちを敵だと考えていたってことたよね。少しショック」
「だって、絶対に負けたくなかったんだもの」
怪我の功名というのは変だが、ライトニング習得の手ごたえを得たメグだった。
勇者パーティーは、聖騎士の勇者ビンセントと盗賊のジェット以外に、闘士、 女槍使い、女弓使い、黒魔導士、女司祭の前衛三人、後衛三人、遊撃一人とバランスの取れた、男四人女三人の混成チーム。
全員、一騎当千の強者の上、勇者の加護を得て、とんでもない化け物となって、俊敏なA級魔物であっても、十分もかからず倒したのだとか。
といっても、それは勇者が、ライトニングという魔法を放ってくれていたお蔭なんだそう。この魔法は、聖なる光を身体から放ち続けるというもので、敵はその光を浴びている間、動きが遅くなる。
時間魔法は、自分以外の全部の動きが遅くなるが、ライトニングは、勇者が敵だと認識したもの以外は、通常速度で動くことができる。敵が何体居ようが、その光を浴びた敵は、全て動きが緩慢になり、勇者一行は、普通に動けるので、大抵の敵には勝てるのだ。
どの程度緩慢になるのか定量的には分からないそうだが、かなりゆっくりと動く感じになるのだそうで、三分の一時間圧縮くらいの効果がありそう。しかも、五分間ほど、光を放ち続けるとかで、効果時間もスロウラより長い。
「それも、聖剣のもつ力なのですか?」
「いや、違うと思う。ビンセントは、この魔法があったから勇者になれたと話していたからな。だが、俺が出会った時には、既にエクスカリバーを手にしていたから、正直わからない」
そうだとすれば、魔法の天才の私なら、そのライトニングを習得できるかもしれない。それを習得できたなら、あのベルゼブブとも、対等に戦える気がする。
「最後に、前魔王はどんな攻撃をして、どうやって攻略したのか、参考までにきかせてもらえませんか?」
「御免。俺は知らないんだ。その前の四天王との戦闘中に、失神して戦闘不能になっていたからな。役に立てずに済まない」
目を覚ました時には、仲間は殺され、全てが終わっていた。だが、その死体の中に、勇者ビンセントの姿はなかった。
だから、勇者が死んだのか、どこかで隠居して生きているのかも不明だが、勇者が消え、魔王が人間界に現れなくなったことで、同士討ちで魔王を倒したという噂が勝手にたちはじめたのだとか。
丁重にお礼を言って、ジェットと別れると、仲間の皆は、この魔法をメグが習得できればベルゼブブも倒せるとはしゃぎだし、「遊泳禁止も解除されるはずだから、明日は海水浴で遊べるね」と、すっかり観光気分になっていた。
だが、メグだけは、不安でならない。その魔法が、聖剣の力で使えるのだとしたら、メグがどんなに頑張ったとしても、どうにもならないからだ。
『セージ、あんたなら、ライトニングという魔法を知ってるんじゃない?』
『ええ、知っております。ライトニングは、アルフヘイムが開発して、初めて使ったという光属性の魔法です。詳細までは知りませんが、アルフヘイムに直接聞いてみてはいかがでしょう』
それなら、聖剣不要の魔法ということになるし、アルフヘイムとの契約も既に済ませて有るので、直ぐに習得することができることなる。
でも、何でだろう。いつものセージなら、うるさい位に口を挟んでくる筈なのに、私が訊くまで、その事実を伝えてこなかった。
それはさておき、問題は、どうやってアルフヘイムを呼び出すか。契約済みといっても、彼女の場合、精霊召喚して呼び出したのではないからだ。
当時の記憶はないので、セージから聞いた話になるけど、物体生成を試みていた時、突如現れ、彼女から契約を持ちかけてくれたのだそう。
そんなわけで、セージも私も、彼女の召喚方法を知らないし、分からない。
メグは、宿の食堂で、豪華な海の幸の料理を食べ終えると、独りで部屋に籠り、何とかアルフヘイムを呼び出す方法はないかと、あの時と同じように、いろいろなものの生成を試み、試行錯誤した。
でも、どうしても現れてくれない。
「師匠、お早うございます。朝食に行きましょう」
翌朝、机でうたたねしていると、リットが、起こしに来てくれた。
ほとんど徹夜に近い状態で、眠かったけど、朝食を皆で食べることにした。
「この後、みんなで、海水浴にいくんだけど、メグも一緒にいこうよ」
「御免、私はパス。水着を持って来なかったから」
「水着なら、売店で売ってたぞ。行き詰った時は、気分転換した方が絶対にいい」
「そうです。師匠がライトニングを習得しようと頑張っているのは気づいていました。上手くできないんでしょう。そういう時は、気分転換するにかぎります」
今は、魔法を発動を試行錯誤する以前の段階。どういう原理の魔法で、何が起きているのかも分からなければ、魔法は発動できない。だから、魔法の開発者、アルフヘイムを呼び出し、詳細を訊こうとしているだけだけど、いきづまっているには変わりない。
気分転換でもしようと、海水浴に行くことに決めた。
売店で売っていた女性用の水着は、下着の様なビキニしかなくて、恥ずかしかったけど、水色のビキニの水着を購入して、それに着替えた。
ソフィアさんは、付き添いのつもりか普段着のままで、エマはワンピースだったけど、ミミもミカも恥ずかしそうにビキニ姿で現れた。ミラ程の巨乳ではないけど、みんな私より胸が大きくて、羨ましい。
けど、その巨乳のミラはガウンを羽織って現れた。私もそうすればよかった。
そして、海でガウンを脱ぐと、全員が唖然。ビキニは違いないけど、乳首とアソコを何とか隠しているだけの様な、超絶露出のセクシー水着だった。
リットは真っ赤になって、見ない様にしていたけど、ケントとコリンは、口を開けたまま悩殺されていた。
それからは、早速、海に入って、水遊び。しょっぱい海水に驚き、身体が川より浮きやすいことも発見して、そんな些細な事にも、感動していた。
でも、メグだけは、一緒に楽しく遊ぶ振りをしながら、ずっとアルフヘイムの召喚方法がないものかと、考え続けていた。
「メグもケントも、泳ぎがうまいじゃないか。あの岩の所まで、競争しよう」
昼頃、ミラが、突然、そんなことを言い出した。
「いいだろう。絶対にお前には負けん。メグ、時間魔法は禁止だからな」
「なら、一番になった者に、ビケの者が昼飯奢るルールにしよう。メグもいいよな」
「私は……」
「メグの気持ちは分かってる。でも、行き詰まった時は、何も考えずに、全力で別の何かをすると、ふといいアイデアが浮かぶものだ」
ケントに説得されて、結局、泳ぎが上手な三人で、競争することになった。
やる以上は、絶対に勝つ。メグも真剣になって、浜辺に戻り、スタート位置に着いた。
六人が見守るなか、リットの合図で一斉に海に入り、泳ぎ出す。
最初は猛ダッシュして飛び込んだミラとケントが先行していたが、二人とも、顔を出したままの力任せのクロールなので、水泳教室できちんとクロールをマスターしていたメグほど速くない。メグが、追い付き、追い越して先行して引き離していく。
だが、徹夜に近い状態だったこともあり、あと五十メートルほどでゴールだというのに、足が攣ってしまった。
仕方がないので、立ち泳ぎながら、攣った足を延ばして治療することにした。
「疲れたかのか、情けないな。お先に」
力任せの泳ぎのミラに抜かれてしまった。
そして、ケントにも先にいかれてしまう。
治癒魔法も掛けて、足が完全回復した時には、はるか先に先行されていて、ゴール目前にいた。
時間魔法は禁止だけど、負けたくない。ああ、ライトニングが使えたら……。
その時、身体がきらきらと光り出した。
すると、ミラとケントが急に溺れだす。
ひょんなことで、ライトニングの習得に成功してしまったのだ。
「メグ、まぶしい。一体、何が起きたの? ボク、ビケじゃないよね」
結局、ゴール目前で溺れている二人をミラが救助して、勝負は無効になった。
「まさか、この光って、ジェットが話していた勇者の魔法、ライトニングか?」
「そうみたい、どうやって発動したのか、正直、分からないけど、練習すれば習得できる気がする。これなら、きっとベルゼブブにも勝てるよ」
「でもさ、ボクたちが溺れたってことは、メグはボクたちを敵だと考えていたってことたよね。少しショック」
「だって、絶対に負けたくなかったんだもの」
怪我の功名というのは変だが、ライトニング習得の手ごたえを得たメグだった。
10
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
縫剣のセネカ
藤花スイ
ファンタジー
「ぬいけんのせねか」と読みます。
--
コルドバ村のセネカは英雄に憧れるお転婆娘だ。
幼馴染のルキウスと共に穏やかな日々を過ごしていた。
ある日、セネカとルキウスの両親は村を守るために戦いに向かった。
訳も分からず見送ったその後、二人は孤児となった。
その経験から、大切なものを守るためには強さが必要だとセネカは思い知った。
二人は力をつけて英雄になるのだと誓った。
しかし、セネカが十歳の時に授かったのは【縫う】という非戦闘系のスキルだった。
一方、ルキウスは破格のスキル【神聖魔法】を得て、王都の教会へと旅立ってゆく。
二人の道は分かれてしまった。
残されたセネカは、ルキウスとの約束を胸に問い続ける。
どうやって戦っていくのか。希望はどこにあるのか⋯⋯。
セネカは剣士で、膨大な魔力を持っている。
でも【縫う】と剣をどう合わせたら良いのか分からなかった。
答えは簡単に出ないけれど、セネカは諦めなかった。
創意を続ければいつしか全ての力が繋がる時が来ると信じていた。
セネカは誰よりも早く冒険者の道を駆け上がる。
天才剣士のルキウスに置いていかれないようにとひた向きに力を磨いていく。
遠い地でルキウスもまた自分の道を歩み始めた。
セネカとの大切な約束を守るために。
そして二人は巻き込まれていく。
あの日、月が瞬いた理由を知ることもなく⋯⋯。
これは、一人の少女が針と糸を使って世界と繋がる物語
(旧題:スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜)
異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい
木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。
下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。
キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。
家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。
隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。
一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。
ハッピーエンドです。
最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。
『まて』をやめました【完結】
かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。
朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。
時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの?
超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌!
恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。
貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。
だから、もう縋って来ないでね。
本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます
※小説になろうさんにも、別名で載せています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる