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第十四話
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「何だココ、すっごい所だなぁ……」
武が辺りを見渡しながら驚いていると、後ろから蓮が話しかけてきた。
「この近くに僕達は召喚されたんだよ……ってこの池もやばいなぁ……」
「ぷはー!もう無理にゃ……この臭い耐えきれないにゃよ!早く陸へ上がるにゃよ。」
蓮の後ろから雪が現れたと思うと、すぐに陸に上がって行った。
六人全員が無事陸に上がると、蓮を先頭に召喚された木へと向かった。
「この木の精霊に召喚されたんだったよな?」
蓮が雪に確認しようと話しながら雪の方へ振り向く。
蓮は雪の異変にすぐに気付いた。
「雪ちゃんどうしたの?大丈夫?」
雪の顔からは表情が無くなっており、人間に近かった見た目もだんだんケモノよりになっていった。
「ちょっと待ってよ!この六人の中にまさかあの、災いを呼ぶ者が居るなんて、聞いてないわよ!!」
急に枝凛が叫び出す。
「待って、雪ちゃんが災いを呼ぶ者ってどういう意味?」
蓮が枝凛を見ながら聞く。
「実は私の家には代々伝わる本があって、そこにこう書かれているの、六人そろいし時、木の精霊の前にて災いを呼ぶ者が現れる、その者は人間ならざる者だと……」
枝凛と流風以外の三人が驚いた表情で雪を見る。
「でも雪ちゃんは勇者の一人で……」
武がそこまで言うと、蓮が何かに気付いたのか、大きな声を出す。
「木の精霊!雪ちゃんは六人の勇者じゃ無かったのか?六人の勇者だから僕たちの世界に召喚して、僕と一緒にこの世界に帰ってきたんじゃ無いのか?それとも、やっぱり雪ちゃんを拾った人が本当の勇者の一人なのか?」
蓮が木に話しかけるも、精霊も出てこず、だんだん辺りは暗くなっていった。
「僕らは仲間探しに失敗したって事?まんまと災いを呼ぶ者に騙されたって……」
礼がそう言い終わるか、終わらないかの時だった、一番後ろに居た流風が話し始める。
「皆さん、大丈夫なのですよ、今は雪さんのマイナスの力が強すぎて、精霊が出て来れないのですよ。僕はそんな精霊の手助けをするために、山で修行をしてたのですよ。」
そう言い終わると、一番前へと出ていった。
流風は木に手を触れると何やらブツブツと言い始めた。
「……分かったのですよ、皆さんこのまま元の世界に召喚します、さぁ手を取って下さい。」
そう言うと、流風は片手を木に付けたままもう片手を出す。
「でも雪ちゃんはどうなるんだよ!このままだと……」
みんなが手を取る中、蓮がそう言い出す。
「大丈夫なのですよ、雪さんも一緒に向こうの世界に行きますのですよ。」
そう言うと流風はニコッと笑った。
蓮は余り納得はいっていないものの、武が、「大丈夫だ、上手くいく!」と言いながら手を出したので、その手を取った。
五人の視界が一瞬真っ白になる…………
武が辺りを見渡しながら驚いていると、後ろから蓮が話しかけてきた。
「この近くに僕達は召喚されたんだよ……ってこの池もやばいなぁ……」
「ぷはー!もう無理にゃ……この臭い耐えきれないにゃよ!早く陸へ上がるにゃよ。」
蓮の後ろから雪が現れたと思うと、すぐに陸に上がって行った。
六人全員が無事陸に上がると、蓮を先頭に召喚された木へと向かった。
「この木の精霊に召喚されたんだったよな?」
蓮が雪に確認しようと話しながら雪の方へ振り向く。
蓮は雪の異変にすぐに気付いた。
「雪ちゃんどうしたの?大丈夫?」
雪の顔からは表情が無くなっており、人間に近かった見た目もだんだんケモノよりになっていった。
「ちょっと待ってよ!この六人の中にまさかあの、災いを呼ぶ者が居るなんて、聞いてないわよ!!」
急に枝凛が叫び出す。
「待って、雪ちゃんが災いを呼ぶ者ってどういう意味?」
蓮が枝凛を見ながら聞く。
「実は私の家には代々伝わる本があって、そこにこう書かれているの、六人そろいし時、木の精霊の前にて災いを呼ぶ者が現れる、その者は人間ならざる者だと……」
枝凛と流風以外の三人が驚いた表情で雪を見る。
「でも雪ちゃんは勇者の一人で……」
武がそこまで言うと、蓮が何かに気付いたのか、大きな声を出す。
「木の精霊!雪ちゃんは六人の勇者じゃ無かったのか?六人の勇者だから僕たちの世界に召喚して、僕と一緒にこの世界に帰ってきたんじゃ無いのか?それとも、やっぱり雪ちゃんを拾った人が本当の勇者の一人なのか?」
蓮が木に話しかけるも、精霊も出てこず、だんだん辺りは暗くなっていった。
「僕らは仲間探しに失敗したって事?まんまと災いを呼ぶ者に騙されたって……」
礼がそう言い終わるか、終わらないかの時だった、一番後ろに居た流風が話し始める。
「皆さん、大丈夫なのですよ、今は雪さんのマイナスの力が強すぎて、精霊が出て来れないのですよ。僕はそんな精霊の手助けをするために、山で修行をしてたのですよ。」
そう言い終わると、一番前へと出ていった。
流風は木に手を触れると何やらブツブツと言い始めた。
「……分かったのですよ、皆さんこのまま元の世界に召喚します、さぁ手を取って下さい。」
そう言うと、流風は片手を木に付けたままもう片手を出す。
「でも雪ちゃんはどうなるんだよ!このままだと……」
みんなが手を取る中、蓮がそう言い出す。
「大丈夫なのですよ、雪さんも一緒に向こうの世界に行きますのですよ。」
そう言うと流風はニコッと笑った。
蓮は余り納得はいっていないものの、武が、「大丈夫だ、上手くいく!」と言いながら手を出したので、その手を取った。
五人の視界が一瞬真っ白になる…………
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