17 / 24
第十七話
しおりを挟む
蓮は自宅へと急いで帰ると、残りの三人に事情を話しおばさんの家へと向かった。
「それで、雪さんは大丈夫なの?本当に枝凛達が助けられるの?」
色々と疑問におもったのか、枝凛は早口で話し始める。
「四ノ宮さん、落ち着いて六黒くんがさっき説明したでしょ、大丈夫だから。」
礼がゆっくりと枝凛に話しかける。
「大丈夫なのですよ、本物の一ノ瀬さんがそこには居るので絶対に助かるのですよ。」
ニコニコしながら流風もそう言う。
話しているうちにおばさんの家へ到着した。
「皆さん、よく来てくれましたね、どうぞ奥へ入って。」
四人は家の奥へと進むと、そこにはいぜんの面影が何も残っていない雪の姿があった。
その姿はもう獣にも近かった。
三人は雪を見て驚き信じられなかった。
四人が到着し、十分もたたないくらいで武があちらの世界から戻ってきた。
「すまねぇ、少し遅くなった、もうみんなそろってるか?」
そう言い武は辺りを見渡した。
「みんなそろっているよ、さぁ始めようかね、武くん連れてきてくれた王子はどこだい?」
おばさんが王子の姿が無いのに気づき少し心配になる。
すると、武の後ろから目隠しをして王子が現れた。
「武、これまだ取ってはダメなのか?早く雪に会いたいんだけど。」
そう王子が言いながら目隠しを外そうとする。
「あー王子?今はまだ外さないで下さい、今の雪ちゃんを見たらビックリしてしまうと思うので……」
そう武は言うともう一度しっかりと目隠しをする。
「分かったよ、でもなるべく早く雪の姿を見せてよね。」
王子はそう言いながら武の方をむく。
「それじゃあみんなで雪の周りに座って、目を閉じて心を無にして欲しい。」
おばさんがそう言うと、六人は雪の周りに座ると目を閉じた。
するとおばさんは、聞いた事のない言葉で何やらブツブツと言い始めた。
その瞬間、六人の頭の中に色んな場面が走馬灯のように入ってきた。
一瞬気を失って居たのか、流風は横になった体を起き上がらせると、一言つぶやいた。
「ここが雪さんの世界……雪さんを救う世界。」
流風はそう言うと真っ直ぐ走り出す。
すると、森の奥で一人の小さな子供が泣いているのを見つけた。
「雪さんですね、こんな所で泣いて……どうされたのですか?」
流風はその子供を抱きかかえ、優しく話しかける。
「あのね、私のパパ殺されちゃったの、何もしてないのに……笑いながらパパをみんなで殺してた。」
それを聞き流風は怒りを覚えるも、少しそれを抑え、子供の雪に問いかける。
「雪さんはどうしたいのですか?その人たちに復習したいのですか?それともその人たちから逃げたいのですか?」
小さな雪は泣きながら考えると、一言「殺したい」と言った。
「雪さんの気持ちは分かりますが、それではその人たちと同じですよ、雪さんのようにその人たちにも家族も居ます、そんな人たちを雪さんは殺せますか?心の優しい雪さんがもしあの人たちを殺してしまったら、その後に残るのは後悔だけなのですよ。」
流風は話しながら雪を優しく抱きしめて頭を撫でた。
「おねーちゃんだったらどうするの?とても憎い人が居て、殺したい人でも許すの?」
「心の中では許せないと思うのですよ、でも悪いことをすればそれに似合った罰がいつかは下るのですよ。」
流風はニコッと笑い雪を見た。
すると雪の表情も明るくなりニコッと笑うと、
「ありがとおねーちゃん、何だか分かった気がするよ。」
雪がそう言い終わると、流風の目の前が真っ白になった。
「それで、雪さんは大丈夫なの?本当に枝凛達が助けられるの?」
色々と疑問におもったのか、枝凛は早口で話し始める。
「四ノ宮さん、落ち着いて六黒くんがさっき説明したでしょ、大丈夫だから。」
礼がゆっくりと枝凛に話しかける。
「大丈夫なのですよ、本物の一ノ瀬さんがそこには居るので絶対に助かるのですよ。」
ニコニコしながら流風もそう言う。
話しているうちにおばさんの家へ到着した。
「皆さん、よく来てくれましたね、どうぞ奥へ入って。」
四人は家の奥へと進むと、そこにはいぜんの面影が何も残っていない雪の姿があった。
その姿はもう獣にも近かった。
三人は雪を見て驚き信じられなかった。
四人が到着し、十分もたたないくらいで武があちらの世界から戻ってきた。
「すまねぇ、少し遅くなった、もうみんなそろってるか?」
そう言い武は辺りを見渡した。
「みんなそろっているよ、さぁ始めようかね、武くん連れてきてくれた王子はどこだい?」
おばさんが王子の姿が無いのに気づき少し心配になる。
すると、武の後ろから目隠しをして王子が現れた。
「武、これまだ取ってはダメなのか?早く雪に会いたいんだけど。」
そう王子が言いながら目隠しを外そうとする。
「あー王子?今はまだ外さないで下さい、今の雪ちゃんを見たらビックリしてしまうと思うので……」
そう武は言うともう一度しっかりと目隠しをする。
「分かったよ、でもなるべく早く雪の姿を見せてよね。」
王子はそう言いながら武の方をむく。
「それじゃあみんなで雪の周りに座って、目を閉じて心を無にして欲しい。」
おばさんがそう言うと、六人は雪の周りに座ると目を閉じた。
するとおばさんは、聞いた事のない言葉で何やらブツブツと言い始めた。
その瞬間、六人の頭の中に色んな場面が走馬灯のように入ってきた。
一瞬気を失って居たのか、流風は横になった体を起き上がらせると、一言つぶやいた。
「ここが雪さんの世界……雪さんを救う世界。」
流風はそう言うと真っ直ぐ走り出す。
すると、森の奥で一人の小さな子供が泣いているのを見つけた。
「雪さんですね、こんな所で泣いて……どうされたのですか?」
流風はその子供を抱きかかえ、優しく話しかける。
「あのね、私のパパ殺されちゃったの、何もしてないのに……笑いながらパパをみんなで殺してた。」
それを聞き流風は怒りを覚えるも、少しそれを抑え、子供の雪に問いかける。
「雪さんはどうしたいのですか?その人たちに復習したいのですか?それともその人たちから逃げたいのですか?」
小さな雪は泣きながら考えると、一言「殺したい」と言った。
「雪さんの気持ちは分かりますが、それではその人たちと同じですよ、雪さんのようにその人たちにも家族も居ます、そんな人たちを雪さんは殺せますか?心の優しい雪さんがもしあの人たちを殺してしまったら、その後に残るのは後悔だけなのですよ。」
流風は話しながら雪を優しく抱きしめて頭を撫でた。
「おねーちゃんだったらどうするの?とても憎い人が居て、殺したい人でも許すの?」
「心の中では許せないと思うのですよ、でも悪いことをすればそれに似合った罰がいつかは下るのですよ。」
流風はニコッと笑い雪を見た。
すると雪の表情も明るくなりニコッと笑うと、
「ありがとおねーちゃん、何だか分かった気がするよ。」
雪がそう言い終わると、流風の目の前が真っ白になった。
0
あなたにおすすめの小説
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる