だから私は時空の女神を信じない！

アカデミー初日

私は食事が終わると、外に馬車を待たせていることと、早くアカデミーに行こうと思いササッと準備をし外に出た。
外を見渡す限りそこには馬車など一台も無かった。
後ろから私を追いかけてカルラもやってくると、
「ライムート様馬車を用意したのですが、何かの手違いで第一王子が乗って行かれた見たいです。」
それを聞き、私はすぐにルーペルトの思惑が分かった。
恐らくアカデミーに遅刻させ恥をかかせ、とう様に幻滅されればいいのにと思っているのだろう。
「カルラさん馬はまだ残っていますか？」
「……馬ですか？一頭おりますが……まさか！」
驚いた表情でカルラは私を見る。
「そのまさかだよ、馬には乗り慣れてるから大丈夫だよ。」
何とかカルラを説得し馬を用意してもらった。
私は馬に挨拶をすると、飛び乗り勢いよく出発した。
途中見覚えのある馬車を抜かしアカデミーに到着した。
そこは私が想像している学校なる物とは全然違い、一つの都市の様にも見えた。
私はとりあえず正門前に居た先生らしき人に事情を話馬を馬小屋へと連れていき、職員室へと向かった。
その後担任の先生に連れられて教室へと向かった。
教室に入ると、クラスのほぼ全員が期待の眼差しでこちらを見る。
「皆さん初めましてライムート・ハーフェンヴァルトと言います、これからよろしくお願いします。」
言い終わると同時に一礼する。
少し長めに頭を下げ終わり、頭を上げた先に見た事が有る顔が見える。
「！？」
驚きのあまり気を失いそうになる。