俺がラスボスになった件

浅葱凍夜

文字の大きさ
4 / 12

謎の組織が起こす低ランク者狩り事件!?

しおりを挟む
楓は女の子を連れて屋上に向かった。そこで改めて女の子からお礼を言われた。

「この間は助けてくれてありがとう。同じ一年生だったんだね」
「そうみたいだな」
「私は一年一組の渋谷ケイ。よろしくね朝霧君」

短い髪で少しボーイッシュな感じだが、スタイルが良く、美人系なケイ。よく
ナンパされるみたいでそのたびに相手を追い返してきたが、この前の相手は
自分より強く、人数も多かったので困っていたところに楓が現れて助かった
そうだ。

「ねぇ朝霧君は本当に Dランクなの?」
「どうかな。表で測れるものなんてしれてる。表面だけが全てじゃないからな」
「そうだね。でも、その表面で色々言ってくるのも少なくないよ。あいつらも
自分はBランクだとか言って強引に連れてこうとしてたし」
「あれはBじゃない、よくてCだ」
「だよね。でも、そう言えばそれがまかり通る事もあるおかしな事よ」
「お前もこの世界に不満があるみたいだな」
「そうね。あまり好きじゃないかな。でも、学校は好きだよ。たくさん友達が
できるからね。あなたは、いなさそうね」
「その通りだ。だからあまり俺には関わらない方がいいと言いたい所だがあんたに
聞きたいことがある」
「聞きたいこと?」

楓は大会メンバーにならないかと彼女に伝えた。一々誰かを探したりするのも面倒
なので、せっかく知り合ったんだからと聞いてみる事にした。

「大会ね。まぁ興味なくはないかな。それに出れれば就職も安定するし、他の奴らにも
抑止力になる。まぁこの学園に入った時点で諦めてたけど」
「出れるなら出てもいいぐらいか」
「そうだね。まぁ本戦まで行けるかはわからないけど、参加して損はないかな」
「なら成立でいいか?」
「そうだね。助けてくれた楓君の頼み出し。いいよ出ても」
「助かる。これで後二人だ」
「私も参加できそうな人を探してみるよ。これでも顔は広い方だからね」

そうして同じ一年の渋谷ケイが仲間に加わった。それから楓は残り二人のメンバーを
探すことにしたが、さすがにそうそう見つける事はできなかった。
大会予選までは後二ヶ月ほどだ。六月に行われるので少なくとも五月中旬までには
見つけないといけない。

そんな風にメンバー候補生を探している時、ちょっとした事件が起きた。

低ランク者狩り。今までもたまにあるが最近ではそれが表に出てきて世間も
少しざわついていた。それは学校も同じで国や市からの警告も出ている程だ。

それもあって秋葉学園でも校内を中心に警戒をしていた。元々あったがあまり機能
してなかった風紀委員の強化をして、校内やその周辺を巡回する事になった。
その風紀委員の中に楓も加わる事にした。当然、最初は断ったがそれなりの対価を
もらって参加することになってしまった。

「まさかお前が参加するとわな」
「まぁもらうもんはもらったんでね。それなりにはやるさ」
「意外と悪い奴じゃないんだな」
「かいかぶりです瀬戸先輩」

一緒に巡回しているのは風紀委員の委員長をしている二年の男子、瀬戸康介(せとこうすけ)だ。
楓と同じくらいの背丈で、メガネをしてイケメン風だが、あまりやる気がなかった。
それでも、多少は上を目指そうとしていた時もあったので風紀委員長をしている。

そんな事もしながらメンバー探しもする楓。面倒だが暇つぶしにはなってると思い
行動していた。

それから数日間は特に何も起きなかったが、それは突然やってきた。

朝の登校時に数名の生徒がそれらしい奴らに襲われたそうだ。しかも女子も含む四人ほどが
狙われた。幸いにも学園の近くだったので校内に逃げ込んだらしい。全員軽症で保健室
で楓達は話を聞いた。

それを聞いていた時だった。校門付近で悲鳴が聞こえた。まだ登校時間でそこには大勢の
生徒がいる。しかもこの学園にはDランクばかりいるので標的にされやすいと言っていた
そばからだ。

「朝霧待て!」
「待っているのも面倒なんでね。すぐに片付ける」

楓は保健室から飛び出し、校門の方に向かった。そこにはケガをしている生徒が数名いた。
すぐに校内に入るように指示をしていると楓に向かって攻撃をしてくる奴がいた。

「うざい奴らだ」
「朝霧君」
「楓君」

と楓の所に霧沢亜美と渋谷ケイがやってきた。彼女達も楓の手伝いをしていて
駆けつけてきた。

「二人は怪我人を運べ。あと、この辺りに生徒を近づけさせるな」
「了解」

言われた通り、亜美が怪我人を見て周り、ケイが生徒達を誘導する。楓は攻撃してきた
方に向かった。そこには車で逃げようとしている覆面姿の奴らがいた。

「逃すか!」

楓が攻撃をしようとした時、そこに誰かがやってきて楓の攻撃を阻止した。

「誰だお前」
「そう簡単に名乗るとでも?」

現れたのは黒装束だが、その上からでもわかるほどの胸をしてるのと声で相手が女性と
だけはわかった。その女性が仲間が逃げたのを見て楓に攻撃してくる。

「お前、Dじゃないな」
「ならどうする?狙うのをやめるか?」
「いや、能力者は全て排除する」
「お前も能力者だろ」
「そうだ。だが、私は能力者を嫌う。だから全てを排除する」
「できそうもない事を」
「必ずしてみせる。それがこの世界のためだ。お前もそうしたいんじゃないのか?」
「!?そうだな。だが、今はしない。だからお前らとは敵だ」
「そうか。ならお前を排除する」

相手は宙に浮かび、楓に向かって攻撃してきた。その能力は氷だった。楓はすぐに
それを落とそうとした時、横から康介が飛び出してきた。康介は炎の能力でそれを
防いだ。

「先輩!」
「遅くなったな。あいつが主犯か?」
「いや、おそらくその手前ぐらいだろう。先輩俺がやるんで他の生徒を」
「そうだな。あいつは俺じゃ勝てなそうだ。だが、後輩を守るのも仕事の
一つだ。まぁ今のでそれも果てせるからな。後は任せてもいいか?」
「了解」

康介は楓に任せ、他の生徒の避難を手伝った。その間にも攻撃できたが相手は何も
してこなかった。

「随分余裕だな」
「お前らの愚かな行動を見ていたまでだ。これでさらにお前らを排除しなければ
ならないと理解した」
「そうか。なら俺もお前を排除するか」

楓と謎の女性とのバトルが始まった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

『パンツの色』を視るだけで最強になった俺、聖女様の『白』で無敵の守護騎士と崇められる ~七色のヒロインに挟まれて理性が限界突破~

白山 乃愛
ファンタジー
「この世の真理は、下着の中にある」 山奥の美魔女師匠にそう教え込まれ、視認した「下着の色」をステータスに変換する最強の魔眼、『煩悩眼(デザイア・アイ)』を手に入れた高校生、色島カナタ。 ある日、学園の「聖女」と呼ばれる生徒会長・真白セイラを襲う魔獣を倒すため、カナタは彼女のスカートの中にある『純白』をガン見する。 「白(ホワイト)……ッ! 君の色は最高だァァァ!」 覚醒したカナタは、「物理無効化」の無敵バフを発動し、華麗に魔獣を撃破。 ただの変態として通報されるかと思いきや―― 「誰もが見て見ぬ振りをした私の内面(心)の白さを、貴方だけが見抜いてくれた……!」 なぜか「高潔な精神を持つ騎士様」だと盛大に勘違いされてしまう。 その日から、カナタの学園生活は一変する。 物理的な質量を持つ「極太の好意の矢印」を顔面に押し付けてくる、重すぎる聖女様(白・防御特化)。 「私を見れば、もっと激しくなれるわよ?」と、漆黒の勝負下着で誘惑してくる小悪魔な転校生(黒・攻撃特化)。 白と黒。 二人のヒロインに挟まれ、カナタの理性と鼻血は限界突破寸前! 見れば最強。見すぎれば死(社会的に)。 これは、不純な動機と能力で戦う変態紳士が、なぜか世界を救って英雄になってしまう、ドタバタ学園無双ラブコメディ。 【更新頻度】 毎日更新(予定)

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~

shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて 無名の英雄 愛を知らぬ商人 気狂いの賢者など 様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。 それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま 幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。

処理中です...