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仮説と疑念と
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アンネリーゼが帝国の正式な後継者「ステラ姫」として活動を開始する準備が整うまでの間、ロデリックとアンネリーゼは、ボウ家の屋敷に滞在することになった。
自身の素性が暴かれた場では気丈な態度を見せたアンネリーゼだが、一連の出来事は、やはり十六歳の少女には重荷だったのだろう。
彼女は、ロデリックが傍で手を握っていなければ眠りに就けず、「父」の姿が見えないと、途端に不安を露わにするようになった。
アンネリーゼの精神が落ち着くまではと、ロデリックは娘と同じ部屋で過ごしていた。それはまた、アンネリーゼ本人の希望でもあった。
宛がわれた部屋の中、ソファの上で差し入れの書物を捲っているアンネリーゼは、傍目には安定しているように見える。
だが、それは常に影のように寄り添うロデリックの存在あってのものだった。
――普段から聞き分けのいい、優しい子だ。自分以外の者への気遣いを忘れないところが、仇となってしまっているのか。
ぴったりと自分に身体を寄せているアンネリーゼの温もりを感じながら、ロデリックは彼女の負担を軽減できる方法を模索していた。
不意に、誰かが部屋の扉を叩いた。
「アンネリーゼ、入ってもらって大丈夫か?」
ロデリックが問いかけると、アンネリーゼは幼い子供のように、こくりと頷いた。
「どうぞ」
入室の許可と同時に入ってきたのは、シャルルだった。
「失礼します。兄が、ロデリック先生とお話したいとのことなので、応接間まで来ていただけますか」
「フィリップが? アンネリーゼではなく、俺に?」
思いがけないシャルルの言葉に、ロデリックは首を傾げつつ、ソファから立ち上がった。
「私も、一緒に行くわ」
立ち上がろうとしたアンネリーゼを、シャルルが制止した。
「兄は、ロデリック先生と二人で話したいそうなんだ。君は、部屋で待っていてほしい」
「でも……」
不安げに俯くアンネリーゼの頭を、ロデリックは優しく撫でた。
「シャルル、アンネリーゼは一人になると不安がるから、俺が戻るまで傍にいてやってくれないか」
ロデリックが言うと、シャルルの顔が明るくなった。
「はい、僕も、そのつもりで来ました。……アンネリーゼ、少しの間、僕で我慢してくれるかな」
「分かったわ。シャルルが一緒なら……」
アンネリーゼも、微笑みを浮かべてシャルルを見た。
「それじゃあ、娘を頼んだぞ」
そう言い残し、ロデリックはフィリップが待つという応接間へと向かった。
「お呼び立てして、すみません。ロデリック殿に、少々お尋ねしたいことがありまして」
応接間では、ソファに座ったフィリップがロデリックを待っていた。
彼の傍には、執事の男が佇んでいる。一見ただ立っているようにも見えるが、隙を感じさせない――というより、いつでも動ける態勢をとっているのだと、ロデリックには分かった。
「二人で話す、と聞いていたが?」
ロデリックの言葉を聞いて、フィリップは執事の男に目をやった。
「ベルトランは、元々はオーロールの騎士で、私とシャルルの護衛です。ここでは、ボウ家の執事として働いてもいますが。影のようなものと思っていただいて差し支えありませんよ」
「なるほど、どこの馬の骨かも分からぬ男と二人きりにしたくないということか」
片方の口角を上げ、ロデリックは皮肉な笑みを浮かべた。
「とりあえず、お座りください」
指し示されたソファにロデリックが腰掛けると、向き合ったフィリップが再び口を開いた。
「余計な前置きは抜きにしましょう。ロデリック殿は、何者なのですか」
言って、フィリップは、その冷徹な青い目でロデリックを見つめた。
「偶然、赤子だったステラ姫と、彼女を連れていたらしき傭兵と思われる男の遺体を発見して、姫を保護したとのことですが……あなた自身のことは何も分からないままですから」
「俺も、ただの元傭兵だ。その当時は、所属していた傭兵団が解散して、放浪中だった」
ロデリックが答えると、フィリップは少し考える素振りを見せてから言った。
「あなたは、ステラ姫ともフォルトゥナの皇族とも血縁関係がないと聞きました。しかし、姫と全く同じ髪と瞳の色……偶然にしては、出来過ぎているように思えます。魔法で姿を変える手もありますが、あなたには魔法の素養はないとのこと……これは、どういうことでしょうね」
フィリップの問いかけに、ロデリックは、その意図を図りかねていた。
「あなたもご存知かと思いますが、かつて、この大陸には、現在よりも遥かに高度な魔法文明を持つ国があったそうです。各地に残る遺跡より発見された古文書などから、僅かではありますが、当時どのような技術が存在したのかが判明しています」
唐突に始まったようにも思えるフィリップの話に、ロデリックの胸の内が騒めいた。
「高度魔法文明時代には、空を飛行する城など、我々の技術では手の届かないものが当たり前に存在し、人々は夜空に輝く星まで手が届くと言われていたそうです。そして、神の業と言われていた『生命の創造』まで行っていたと」
ロデリックは、かつて自分が眠っていた硝子容器を思い出した。
「高度魔法文明時代の人々は、様々な形の新たな生命を造ったそうです。中には、体内に取り込んだ他の生命体から、その形質を受け継ぐことの可能なものもいた……不完全な古文書からの情報ですから、この解釈が正しいとは限りません。しかし、その能力があれば、狙った形質――髪や目の色を発現させることも可能ではないかと思ったのですよ」
「そんな都合のいいもの、ある訳ない。俺が、その大昔に作られた生命だとでも言うのか」
「そうですね。自分でも、あまりに安易な考えだと思っています」
フィリップは、くすりと笑ったが、その目は笑っていないように見える。
「しかし、ロデリック殿は、たしか四十歳を過ぎているとお聞きしていますが、それにしては、お若いですね。私が初めてお会いした時と、殆どお変わりないように見えます。当時も、ステラ姫とは年の離れた兄妹と思ったくらいでしたが」
「外見年齢は、個人差もあるのではないか」
口籠りながら、ロデリックは、そう言うのがやっとだった。
フィリップも、自らの「仮説」について確実性に欠けるとは思っているらしい。
だが、ロデリックからすれば、真実に近づこうとする彼は脅威に感じられた。
「ふむ、そういうことにしておきましょう」
思いの外、フィリップは、あっさりと話を切り上げた。
「あなたが何者であれ、ステラ姫の精神の安定にとって必要な人材であるのは確かです。今後も、ご協力をお願いします」
「言われずとも、そうするさ」
ロデリックは、応接間を出て、アンネリーゼの部屋へ向かった。
先刻のフィリップとの会話は、彼に大きな精神的動揺をもたらしていた。
――なんだか、頭が揺れているような感覚が……人間で言うところの眩暈というやつだろうか。
歩けども歩けども、しんとした廊下が延々と続いているような錯覚に、ロデリックは襲われていた。
――フィリップは、俺が少なくとも人間ではないと感じているのか……もし、アンネリーゼが、俺の本当の姿を見たら、何と思うだろうか。さすがに、二度と「父」とは呼んでくれないのではないか……
これまで、ロデリックは自身の正体が露見することなど考えてもいなかった。
姿形だけではなく、立ち居振る舞いまで完璧に人間を模倣し、自分が元から人間であったかのような気持ちさえあった。
――そうだ、俺は、アンネリーゼに嫌悪され、見捨てられるのが恐ろしいのだ。
しかし、アンネリーゼにとって自分が必要な人間であると考えているのなら、フィリップも軽々しく疑念を露わにはしないだろう――ロデリックは、自身に、そう言い聞かせて平静を取り戻そうとしていた。
アンネリーゼの部屋に戻ると、彼女は笑顔でロデリックを迎えた。
「お父さん、おかえり!」
子供のようにロデリックに抱きつくアンネリーゼを見て、シャルルも微笑んだ。
「本当に、仲がいいんだね。少し羨ましいな」
「ふふ、我々には、積み重ねた時間があるからな」
ロデリックは、ほんの少し優越感を覚えて小さく笑った。
この時間が終わってほしくない――彼の中にある思いは、それだけだった。
自身の素性が暴かれた場では気丈な態度を見せたアンネリーゼだが、一連の出来事は、やはり十六歳の少女には重荷だったのだろう。
彼女は、ロデリックが傍で手を握っていなければ眠りに就けず、「父」の姿が見えないと、途端に不安を露わにするようになった。
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宛がわれた部屋の中、ソファの上で差し入れの書物を捲っているアンネリーゼは、傍目には安定しているように見える。
だが、それは常に影のように寄り添うロデリックの存在あってのものだった。
――普段から聞き分けのいい、優しい子だ。自分以外の者への気遣いを忘れないところが、仇となってしまっているのか。
ぴったりと自分に身体を寄せているアンネリーゼの温もりを感じながら、ロデリックは彼女の負担を軽減できる方法を模索していた。
不意に、誰かが部屋の扉を叩いた。
「アンネリーゼ、入ってもらって大丈夫か?」
ロデリックが問いかけると、アンネリーゼは幼い子供のように、こくりと頷いた。
「どうぞ」
入室の許可と同時に入ってきたのは、シャルルだった。
「失礼します。兄が、ロデリック先生とお話したいとのことなので、応接間まで来ていただけますか」
「フィリップが? アンネリーゼではなく、俺に?」
思いがけないシャルルの言葉に、ロデリックは首を傾げつつ、ソファから立ち上がった。
「私も、一緒に行くわ」
立ち上がろうとしたアンネリーゼを、シャルルが制止した。
「兄は、ロデリック先生と二人で話したいそうなんだ。君は、部屋で待っていてほしい」
「でも……」
不安げに俯くアンネリーゼの頭を、ロデリックは優しく撫でた。
「シャルル、アンネリーゼは一人になると不安がるから、俺が戻るまで傍にいてやってくれないか」
ロデリックが言うと、シャルルの顔が明るくなった。
「はい、僕も、そのつもりで来ました。……アンネリーゼ、少しの間、僕で我慢してくれるかな」
「分かったわ。シャルルが一緒なら……」
アンネリーゼも、微笑みを浮かべてシャルルを見た。
「それじゃあ、娘を頼んだぞ」
そう言い残し、ロデリックはフィリップが待つという応接間へと向かった。
「お呼び立てして、すみません。ロデリック殿に、少々お尋ねしたいことがありまして」
応接間では、ソファに座ったフィリップがロデリックを待っていた。
彼の傍には、執事の男が佇んでいる。一見ただ立っているようにも見えるが、隙を感じさせない――というより、いつでも動ける態勢をとっているのだと、ロデリックには分かった。
「二人で話す、と聞いていたが?」
ロデリックの言葉を聞いて、フィリップは執事の男に目をやった。
「ベルトランは、元々はオーロールの騎士で、私とシャルルの護衛です。ここでは、ボウ家の執事として働いてもいますが。影のようなものと思っていただいて差し支えありませんよ」
「なるほど、どこの馬の骨かも分からぬ男と二人きりにしたくないということか」
片方の口角を上げ、ロデリックは皮肉な笑みを浮かべた。
「とりあえず、お座りください」
指し示されたソファにロデリックが腰掛けると、向き合ったフィリップが再び口を開いた。
「余計な前置きは抜きにしましょう。ロデリック殿は、何者なのですか」
言って、フィリップは、その冷徹な青い目でロデリックを見つめた。
「偶然、赤子だったステラ姫と、彼女を連れていたらしき傭兵と思われる男の遺体を発見して、姫を保護したとのことですが……あなた自身のことは何も分からないままですから」
「俺も、ただの元傭兵だ。その当時は、所属していた傭兵団が解散して、放浪中だった」
ロデリックが答えると、フィリップは少し考える素振りを見せてから言った。
「あなたは、ステラ姫ともフォルトゥナの皇族とも血縁関係がないと聞きました。しかし、姫と全く同じ髪と瞳の色……偶然にしては、出来過ぎているように思えます。魔法で姿を変える手もありますが、あなたには魔法の素養はないとのこと……これは、どういうことでしょうね」
フィリップの問いかけに、ロデリックは、その意図を図りかねていた。
「あなたもご存知かと思いますが、かつて、この大陸には、現在よりも遥かに高度な魔法文明を持つ国があったそうです。各地に残る遺跡より発見された古文書などから、僅かではありますが、当時どのような技術が存在したのかが判明しています」
唐突に始まったようにも思えるフィリップの話に、ロデリックの胸の内が騒めいた。
「高度魔法文明時代には、空を飛行する城など、我々の技術では手の届かないものが当たり前に存在し、人々は夜空に輝く星まで手が届くと言われていたそうです。そして、神の業と言われていた『生命の創造』まで行っていたと」
ロデリックは、かつて自分が眠っていた硝子容器を思い出した。
「高度魔法文明時代の人々は、様々な形の新たな生命を造ったそうです。中には、体内に取り込んだ他の生命体から、その形質を受け継ぐことの可能なものもいた……不完全な古文書からの情報ですから、この解釈が正しいとは限りません。しかし、その能力があれば、狙った形質――髪や目の色を発現させることも可能ではないかと思ったのですよ」
「そんな都合のいいもの、ある訳ない。俺が、その大昔に作られた生命だとでも言うのか」
「そうですね。自分でも、あまりに安易な考えだと思っています」
フィリップは、くすりと笑ったが、その目は笑っていないように見える。
「しかし、ロデリック殿は、たしか四十歳を過ぎているとお聞きしていますが、それにしては、お若いですね。私が初めてお会いした時と、殆どお変わりないように見えます。当時も、ステラ姫とは年の離れた兄妹と思ったくらいでしたが」
「外見年齢は、個人差もあるのではないか」
口籠りながら、ロデリックは、そう言うのがやっとだった。
フィリップも、自らの「仮説」について確実性に欠けるとは思っているらしい。
だが、ロデリックからすれば、真実に近づこうとする彼は脅威に感じられた。
「ふむ、そういうことにしておきましょう」
思いの外、フィリップは、あっさりと話を切り上げた。
「あなたが何者であれ、ステラ姫の精神の安定にとって必要な人材であるのは確かです。今後も、ご協力をお願いします」
「言われずとも、そうするさ」
ロデリックは、応接間を出て、アンネリーゼの部屋へ向かった。
先刻のフィリップとの会話は、彼に大きな精神的動揺をもたらしていた。
――なんだか、頭が揺れているような感覚が……人間で言うところの眩暈というやつだろうか。
歩けども歩けども、しんとした廊下が延々と続いているような錯覚に、ロデリックは襲われていた。
――フィリップは、俺が少なくとも人間ではないと感じているのか……もし、アンネリーゼが、俺の本当の姿を見たら、何と思うだろうか。さすがに、二度と「父」とは呼んでくれないのではないか……
これまで、ロデリックは自身の正体が露見することなど考えてもいなかった。
姿形だけではなく、立ち居振る舞いまで完璧に人間を模倣し、自分が元から人間であったかのような気持ちさえあった。
――そうだ、俺は、アンネリーゼに嫌悪され、見捨てられるのが恐ろしいのだ。
しかし、アンネリーゼにとって自分が必要な人間であると考えているのなら、フィリップも軽々しく疑念を露わにはしないだろう――ロデリックは、自身に、そう言い聞かせて平静を取り戻そうとしていた。
アンネリーゼの部屋に戻ると、彼女は笑顔でロデリックを迎えた。
「お父さん、おかえり!」
子供のようにロデリックに抱きつくアンネリーゼを見て、シャルルも微笑んだ。
「本当に、仲がいいんだね。少し羨ましいな」
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