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嵐の前
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ロデリックとアンネリーゼがボウ家に滞在して数日が経過した。
フィリップが彼らの活動についての詳しい話をしたいということで、呼び出されたアンネリーゼと共に、ロデリックは集合場所の応接間へと向かった。
「ステラ姫、お加減は如何ですか」
ロデリックと共にソファへ腰かけたアンネリーゼへ、フィリップが声をかけた。
優しげな笑みを見せているものの、彼の、どこか感情を読ませないところは相変わらずだと、ロデリックは思った。
「はい……父が傍にいてくれるから大丈夫です」
「そうですか。それは何より」
やや強張った微笑みを浮かべるアンネリーゼを見て、フィリップは軽く頷いた。
他に集まっているのは、フィリップの弟シャルル、表向きの養父であり援助者のウジェーヌに、ティエト商会の会長エルッキという面々だ。フィリップ兄弟の護衛兼執事だというベルトランも、影の如く佇んでいる。
「先日も軽くお話したかもしれませんが、ステラ姫に我々の活動と、フォルトゥナ帝国の現状について説明させていただきます」
一同を前に、フィリップが切り出した。
「私たちの故国であるオーロール王国は、十年と少し前に帝国の侵攻を受け、抵抗するも敵わず敗北を喫し、併合されました。帝国の周囲には、同じような目に遭った国が、我が国を合わせて四か国あります。これらの国々の王族や元首に繋がる者たちによって結成されたのが『四か国連合解放軍』です」
「あの、フォルトゥナ帝国は、かつては平和主義の国だったと聞いています。なぜ、突然、周辺諸国への侵略を始めたりしたのでしょうか。元から豊かな国で、他国から色々と奪わなくても困らない筈なのに」
アンネリーゼが、おずおずと問いかけた。
「それは、まず帝国の内情から説明する必要がありますね。姫の仰るとおり、かつての帝国は長らく平和の続いた国でした。賢帝と呼ばれた、先の皇帝陛下……あなたのご祖父様でもあるアウグストゥス様が崩御される以前は」
フィリップの言葉に、アンネリーゼが小さく肩を震わせた。
「皇帝陛下には、次期皇帝の座が約束された皇太子殿下がおられました。また、皇太子殿下と皇太子妃殿下の間にはステラ姫……あなたも誕生し、帝国の行く末は憂いのないものと思われました。帝国では、男女ともに皇位継承権が認められていますからね。しかし……」
「皇太子夫妻が亡くなり、姫君も失踪して、後継ぎがいなくなったという訳か」
「そのとおりです」
ロデリックの言葉に、フィリップは頷いた。
「ご高齢だった皇帝陛下は、失意のあまり床に臥せる日が続いたそうです。やがて死期を悟った陛下は、信頼していた宮廷魔術師のオディウムという男に、統治権を禅譲した後に崩御されました。あくまで、これは表向きの話ですが」
「表向きの……」
そう呟いたアンネリーゼが、不安げな目でフィリップを見た。
「皇太子夫妻は、相次いで病によって亡くなられたと言われていますが、その直前までは健康状態に全く問題は無かったとのことです。また、ステラ姫が失踪した際の状況も不可解なもので、周囲には、オディウムを疑う者も少なくなかったそうです。皇族に近い位置にいる宮廷魔術師なら、その気になれば病死に見せかけて殺害するのも容易いでしょうからね」
「相次いで身内を亡くした皇帝は、心が弱ったあまり、深く物事を考えられなかったのだろうか……そこにつけ込まれて、統治権の禅譲なんてことをしたというところか。オディウムという男は、さぞ世渡りが上手いんだな」
ロデリックは、「コンラート」の記憶から推測したものの、人間というものの複雑さを改めて感じた。
「帝国に送った間諜によれば、オディウムは魔術師としての技量よりも政治的な能力で出世したという話ですからね。そして、皇帝の座に就いたオディウムは、帝国内に恐怖政治を敷き、周辺諸国に次々と戦争を仕掛けたのです」
と、アンネリーゼがフィリップの言葉に疑問を呈した。
「でも、オディウムという人自体が、そこまで強くないとすれば、周りの人が抑えたりはできなかったのでしょうか」
「そこに、最大の問題点があるのです」
フィリップの表情が、一瞬、険しいものになった。
「オディウムの部下の一人に、ネカトルと呼ばれる子飼いの弟子とも言われている魔術師がいます。奴は強大な力を持っており、我がオーロールの軍も、奴ひとりに壊滅させられたに等しい……ネカトルの存在が、オディウムの恐怖政治を可能にしているのです」
「そこまでの力を持つ者が、大人しくオディウムの言うことを聞くものなのか?」
ロデリックは首を捻った。
「よほど豪勢な褒美を貰っているのかもしれませんね」
エルッキが、口を挟んだ。
「単純に、力を振るうのが目的であって、権力には興味のない人物の可能性もありますな。自分には理解できませんが」
ウジェーヌが、そう言って肩を竦めた。
「周辺諸国を侵略して以降、帝国は十年近く鳴りを潜めていますが、いつまた動き出すかは分からない状況です。しかし、ステラ姫が正当な継承者として皇位に就けば、その憂いも消えます」
フィリップに視線を送られたアンネリーゼが、隣に座っているロデリックを不安そうに見やった。
「つまり、あんたたちは、奪われた国を取り返しつつ、オディウムを追い出してアンネリーゼを帝国の皇帝に据えるのが目的なんだな。帝国民もオディウムに対して不満を持っているし、先帝の直系であるアンネリーゼが皇位に就くことに協力してくれる可能性が高いという訳か」
そう言いながら、ロデリックは、時折震えるアンネリーゼの肩に、そっと手を置いた。
「その通りです。我々だけでも蜂起するつもりでしたが、ステラ姫を発見することができたのは僥倖としか言えません。彼女の存在のお陰で、解放軍の正当性が、より高まると言えますからね」
「……フィリップ様」
俯いていたアンネリーゼが顔を上げ、フィリップを見た。その眼差しには強い決意が宿っているようだった。
「私は一般市民として生活してきて、人の上に立つ者が、どう振舞うべきなのかなど、分からないことが、たくさんあります。だから、色々と教えていただければと思うのですが」
「おお、そう仰っていただけると心強いですね。もちろん、私や同志たちが全力でお助けする所存です。政についても、共に学んでいきましょう。あなたほどの才媛であれば、そう難しいことではありませんよ」
フィリップは、嬉しそうに微笑んだ。
「近々、ここコティに同志たちが集合し『解放軍合同会議』を開く予定です。そこでステラ姫のお披露目を行いますが、姫には我々へご協力いただけるとの意思表明をお願いしたく思っています」
「分かりました」
アンネリーゼが、ロデリックの服の端を握りながら答えた。
「合同会議……ここは帝国の手の届かない場所とはいえ、そういう集まりを大っぴらにはやれないだろう?」
ロデリックの問いかけに、エルッキが得々として答えた。
「ご安心を。ティエト商会の所有する施設を貸し出しますので。もちろん、秘密は厳守しますよ」
「兄上、僕をアンネリーゼの護衛につけてください」
沈黙していたシャルルが、初めて口を開いた。
「いいだろう。お前はロデリック殿と共にステラ姫の護衛についてもらう。ただ、他の同志たちの前では、必要以上に親しい素振りを見せないように。我々オーロールの勢力が、姫を懐柔していると勘繰られるのも面白くないからな」
「ありがとうございます、兄上。承知しました」
兄の言葉を聞いたシャルルは、アンネリーゼと微笑み合った。
――そうか、仮にアンネリーゼが首尾よく帝国の皇帝の座に就いて、更にシャルルと結婚するようなことになれば、フォルトゥナとオーロールの繋がりが強固なものになるのは否めないか。それは、他国から見れば抜け駆けとも思えるかもしれないな。
ロデリックは、それまで考えたこともなかった政治上の駆け引きにアンネリーゼが巻き込まれると気付き、胸中に重苦しい感覚が広がるのを感じた。
フィリップが彼らの活動についての詳しい話をしたいということで、呼び出されたアンネリーゼと共に、ロデリックは集合場所の応接間へと向かった。
「ステラ姫、お加減は如何ですか」
ロデリックと共にソファへ腰かけたアンネリーゼへ、フィリップが声をかけた。
優しげな笑みを見せているものの、彼の、どこか感情を読ませないところは相変わらずだと、ロデリックは思った。
「はい……父が傍にいてくれるから大丈夫です」
「そうですか。それは何より」
やや強張った微笑みを浮かべるアンネリーゼを見て、フィリップは軽く頷いた。
他に集まっているのは、フィリップの弟シャルル、表向きの養父であり援助者のウジェーヌに、ティエト商会の会長エルッキという面々だ。フィリップ兄弟の護衛兼執事だというベルトランも、影の如く佇んでいる。
「先日も軽くお話したかもしれませんが、ステラ姫に我々の活動と、フォルトゥナ帝国の現状について説明させていただきます」
一同を前に、フィリップが切り出した。
「私たちの故国であるオーロール王国は、十年と少し前に帝国の侵攻を受け、抵抗するも敵わず敗北を喫し、併合されました。帝国の周囲には、同じような目に遭った国が、我が国を合わせて四か国あります。これらの国々の王族や元首に繋がる者たちによって結成されたのが『四か国連合解放軍』です」
「あの、フォルトゥナ帝国は、かつては平和主義の国だったと聞いています。なぜ、突然、周辺諸国への侵略を始めたりしたのでしょうか。元から豊かな国で、他国から色々と奪わなくても困らない筈なのに」
アンネリーゼが、おずおずと問いかけた。
「それは、まず帝国の内情から説明する必要がありますね。姫の仰るとおり、かつての帝国は長らく平和の続いた国でした。賢帝と呼ばれた、先の皇帝陛下……あなたのご祖父様でもあるアウグストゥス様が崩御される以前は」
フィリップの言葉に、アンネリーゼが小さく肩を震わせた。
「皇帝陛下には、次期皇帝の座が約束された皇太子殿下がおられました。また、皇太子殿下と皇太子妃殿下の間にはステラ姫……あなたも誕生し、帝国の行く末は憂いのないものと思われました。帝国では、男女ともに皇位継承権が認められていますからね。しかし……」
「皇太子夫妻が亡くなり、姫君も失踪して、後継ぎがいなくなったという訳か」
「そのとおりです」
ロデリックの言葉に、フィリップは頷いた。
「ご高齢だった皇帝陛下は、失意のあまり床に臥せる日が続いたそうです。やがて死期を悟った陛下は、信頼していた宮廷魔術師のオディウムという男に、統治権を禅譲した後に崩御されました。あくまで、これは表向きの話ですが」
「表向きの……」
そう呟いたアンネリーゼが、不安げな目でフィリップを見た。
「皇太子夫妻は、相次いで病によって亡くなられたと言われていますが、その直前までは健康状態に全く問題は無かったとのことです。また、ステラ姫が失踪した際の状況も不可解なもので、周囲には、オディウムを疑う者も少なくなかったそうです。皇族に近い位置にいる宮廷魔術師なら、その気になれば病死に見せかけて殺害するのも容易いでしょうからね」
「相次いで身内を亡くした皇帝は、心が弱ったあまり、深く物事を考えられなかったのだろうか……そこにつけ込まれて、統治権の禅譲なんてことをしたというところか。オディウムという男は、さぞ世渡りが上手いんだな」
ロデリックは、「コンラート」の記憶から推測したものの、人間というものの複雑さを改めて感じた。
「帝国に送った間諜によれば、オディウムは魔術師としての技量よりも政治的な能力で出世したという話ですからね。そして、皇帝の座に就いたオディウムは、帝国内に恐怖政治を敷き、周辺諸国に次々と戦争を仕掛けたのです」
と、アンネリーゼがフィリップの言葉に疑問を呈した。
「でも、オディウムという人自体が、そこまで強くないとすれば、周りの人が抑えたりはできなかったのでしょうか」
「そこに、最大の問題点があるのです」
フィリップの表情が、一瞬、険しいものになった。
「オディウムの部下の一人に、ネカトルと呼ばれる子飼いの弟子とも言われている魔術師がいます。奴は強大な力を持っており、我がオーロールの軍も、奴ひとりに壊滅させられたに等しい……ネカトルの存在が、オディウムの恐怖政治を可能にしているのです」
「そこまでの力を持つ者が、大人しくオディウムの言うことを聞くものなのか?」
ロデリックは首を捻った。
「よほど豪勢な褒美を貰っているのかもしれませんね」
エルッキが、口を挟んだ。
「単純に、力を振るうのが目的であって、権力には興味のない人物の可能性もありますな。自分には理解できませんが」
ウジェーヌが、そう言って肩を竦めた。
「周辺諸国を侵略して以降、帝国は十年近く鳴りを潜めていますが、いつまた動き出すかは分からない状況です。しかし、ステラ姫が正当な継承者として皇位に就けば、その憂いも消えます」
フィリップに視線を送られたアンネリーゼが、隣に座っているロデリックを不安そうに見やった。
「つまり、あんたたちは、奪われた国を取り返しつつ、オディウムを追い出してアンネリーゼを帝国の皇帝に据えるのが目的なんだな。帝国民もオディウムに対して不満を持っているし、先帝の直系であるアンネリーゼが皇位に就くことに協力してくれる可能性が高いという訳か」
そう言いながら、ロデリックは、時折震えるアンネリーゼの肩に、そっと手を置いた。
「その通りです。我々だけでも蜂起するつもりでしたが、ステラ姫を発見することができたのは僥倖としか言えません。彼女の存在のお陰で、解放軍の正当性が、より高まると言えますからね」
「……フィリップ様」
俯いていたアンネリーゼが顔を上げ、フィリップを見た。その眼差しには強い決意が宿っているようだった。
「私は一般市民として生活してきて、人の上に立つ者が、どう振舞うべきなのかなど、分からないことが、たくさんあります。だから、色々と教えていただければと思うのですが」
「おお、そう仰っていただけると心強いですね。もちろん、私や同志たちが全力でお助けする所存です。政についても、共に学んでいきましょう。あなたほどの才媛であれば、そう難しいことではありませんよ」
フィリップは、嬉しそうに微笑んだ。
「近々、ここコティに同志たちが集合し『解放軍合同会議』を開く予定です。そこでステラ姫のお披露目を行いますが、姫には我々へご協力いただけるとの意思表明をお願いしたく思っています」
「分かりました」
アンネリーゼが、ロデリックの服の端を握りながら答えた。
「合同会議……ここは帝国の手の届かない場所とはいえ、そういう集まりを大っぴらにはやれないだろう?」
ロデリックの問いかけに、エルッキが得々として答えた。
「ご安心を。ティエト商会の所有する施設を貸し出しますので。もちろん、秘密は厳守しますよ」
「兄上、僕をアンネリーゼの護衛につけてください」
沈黙していたシャルルが、初めて口を開いた。
「いいだろう。お前はロデリック殿と共にステラ姫の護衛についてもらう。ただ、他の同志たちの前では、必要以上に親しい素振りを見せないように。我々オーロールの勢力が、姫を懐柔していると勘繰られるのも面白くないからな」
「ありがとうございます、兄上。承知しました」
兄の言葉を聞いたシャルルは、アンネリーゼと微笑み合った。
――そうか、仮にアンネリーゼが首尾よく帝国の皇帝の座に就いて、更にシャルルと結婚するようなことになれば、フォルトゥナとオーロールの繋がりが強固なものになるのは否めないか。それは、他国から見れば抜け駆けとも思えるかもしれないな。
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