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第21話:今後の方針
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《大賢者》レイチェル=ライザールの研究室から、寮に帰宅。
夕食を食べた後、オレの部屋で緊急の会議を開催する。
メンバーは《嫉妬のレヴィ》と《怠惰のベルフェ》の三人だ。
「……という訳で、あの《大賢者》はなかなか面白い趣味の持ち主だったぞ、レヴィ」
研究室に同行しなかったレヴィに、内容を伝えていく。
洗脳されていた研究生や、ホルマリン漬けの人型の魔族たち。
そして生きたまま解体されていたハーピーのメスのこと。包み隠さず報告する。
「つまりレイチェル=ライザールは、人族の中でも狂っている……ということですか?」
「ああ、そうだな。人族の中でも異質。魔界でも見ない狂気だな、ヤツは」
魔族には規則はないが、ある程度のモラルはある。
“無駄に同族殺しをしない”ことや“趣味のために殺戮を行わない”など、いつくかのモラルがあった。
欲望まみれで戦や、人殺しを行う人族とは、その部分は大きく違う。
「やっぱり、そうですよね。自分の趣味のために生きたまま解剖なんて、魔族だってそんな非道なことはしませんよ」
レヴィの指摘の通り、レイチェル=ライザールは尋常ではない精神構造の持ち主。
だが《嫉妬のレヴィ》が相手を丸飲みするのも、同じような気がする。
まぁ、そこはあまり気にしないでおこう。
「ああ、そうだな。見ていてボクも気分が悪くなった」
ボクは勇者に対して、完全で残虐な復讐の執行者。
だが無益な殺戮や、不必要な殺人は行なわない。
なにより母さんの教えてきてくれた、人としての礼節や想いやりを大事にしている。
だからこそレイチェル=ライザールの研究室には、嫌悪感を抱いていたのだ。
「ベルフェはどう思った? 奴の研究室を見て?」
同席している《嫉妬のレヴィ》の擬体に訊ねる。
中身は自室の本体に繋がっているから、会話をしても問題はない。
「私は特に何も感じませんでした。ですが、彼女の方法と手段は、あまり怠惰の美しさがありませんでしたね。私の研究方法や意義とは反します」
ベルフェは魔界随一の大魔導士。
怠惰な生活をするために、多くの物事を効率よく研究して身につけている。
だからこそ欲望のままに研究を行うレイチェル=ライザールに対して、あまり気分も良くないのだろう。
「ふむ。お前たちの考えは分かった。明日からは、またレイチェル=ライザールの調査を続行。奴のことを全て丸裸にしていくぞ」
「「はっ!」」
ボクの復讐は、相手のことを徹底的に調べてから行う。
相手が望むことを、最高の所まで持ち上げで。
そこから地の底に落ちしてから、最高の復讐のプレゼントなるのだ。
◇
翌日からレイチェル=ライザールの本格的な調査が始まる。
彼女が授業を行う時は、気がつかれないように観察。
積極的に挙手をして、相手の反応を伺う。
同時に優秀な生徒として、ご機嫌取りも兼ねている。
ちなみにボクは学園の中でも成績は優れていた。
理由は《怠惰のベルフェ》のお蔭。
《七大地獄《セブンス・ヘル》》での戦いとの時に、多くの魔導書を読破。
そのお陰で勇者学園程度の授業は、朝飯前になっていたのだ。
「…………」
一方でベルフェは授業中、一言も話さない。
なんの興味も無さそうに、レイチェル=ライザールの授業を受けている。
この男はマイペースすぎるので、あまり気にないでおく。
「うーん?」
あとレヴィは魔法の授業では、いつも頭を抱えていた。
彼女は七大魔人の中でも、魔術関係が不得意な方。
勇者学園の授業の中でも、剣術や接近戦の授業を得意としていた。
身体を動かす方が得意なのであろう。
「では、この問題を分かる者はいるか? まあ、お前ら程度の頭では、永久に理解できないと思うがな?」
「はい、先生! ボクが解いてみていいですか?」
「ライン一回生か。やってみろ。……ほう、正解だ。褒めてやろう」
そんな感じだから授業では、ボクだけが目立っていた。
あえて優等生を演じることで、レイチェル=ライザールへの好感度を上げている。
理由は相手の懐に飛び込むため。
ボクの勘が告げていたのだ。
――――この狂気の大賢者には、まだ更に隠して裏の顔はある……と。
放課後の研究室でも、ボクは優等生を演じていく。
だがレイチェル=ライザールの顔は、なかなか見つからなかった。
相手もさすが《大賢者》の称号を持つもの。
◇
そんなある日、チャンスが訪れる。
クラスのホームルームでのことだった。
担任のバーナード=ナックルから、来週のイベントの説明がある。
「……以上が、《勇者杯ミナエル学園選抜戦》の概要だ。各自で準備をしておくように!」
説明があったのは学園内での、実戦形式の選抜テストについて。
簡単に説明すると一学年の中で、最強の一人を決める、という茶番だ。
(ほほう……優勝の副賞が、ソレなのか。これはチャンスだな)
だが優勝者に与えられる副賞を聞いて、ボクは思わず嬉しくなる。
レイチェル=ライザールの本質を知るチャンスだったのだ。
夕食を食べた後、オレの部屋で緊急の会議を開催する。
メンバーは《嫉妬のレヴィ》と《怠惰のベルフェ》の三人だ。
「……という訳で、あの《大賢者》はなかなか面白い趣味の持ち主だったぞ、レヴィ」
研究室に同行しなかったレヴィに、内容を伝えていく。
洗脳されていた研究生や、ホルマリン漬けの人型の魔族たち。
そして生きたまま解体されていたハーピーのメスのこと。包み隠さず報告する。
「つまりレイチェル=ライザールは、人族の中でも狂っている……ということですか?」
「ああ、そうだな。人族の中でも異質。魔界でも見ない狂気だな、ヤツは」
魔族には規則はないが、ある程度のモラルはある。
“無駄に同族殺しをしない”ことや“趣味のために殺戮を行わない”など、いつくかのモラルがあった。
欲望まみれで戦や、人殺しを行う人族とは、その部分は大きく違う。
「やっぱり、そうですよね。自分の趣味のために生きたまま解剖なんて、魔族だってそんな非道なことはしませんよ」
レヴィの指摘の通り、レイチェル=ライザールは尋常ではない精神構造の持ち主。
だが《嫉妬のレヴィ》が相手を丸飲みするのも、同じような気がする。
まぁ、そこはあまり気にしないでおこう。
「ああ、そうだな。見ていてボクも気分が悪くなった」
ボクは勇者に対して、完全で残虐な復讐の執行者。
だが無益な殺戮や、不必要な殺人は行なわない。
なにより母さんの教えてきてくれた、人としての礼節や想いやりを大事にしている。
だからこそレイチェル=ライザールの研究室には、嫌悪感を抱いていたのだ。
「ベルフェはどう思った? 奴の研究室を見て?」
同席している《嫉妬のレヴィ》の擬体に訊ねる。
中身は自室の本体に繋がっているから、会話をしても問題はない。
「私は特に何も感じませんでした。ですが、彼女の方法と手段は、あまり怠惰の美しさがありませんでしたね。私の研究方法や意義とは反します」
ベルフェは魔界随一の大魔導士。
怠惰な生活をするために、多くの物事を効率よく研究して身につけている。
だからこそ欲望のままに研究を行うレイチェル=ライザールに対して、あまり気分も良くないのだろう。
「ふむ。お前たちの考えは分かった。明日からは、またレイチェル=ライザールの調査を続行。奴のことを全て丸裸にしていくぞ」
「「はっ!」」
ボクの復讐は、相手のことを徹底的に調べてから行う。
相手が望むことを、最高の所まで持ち上げで。
そこから地の底に落ちしてから、最高の復讐のプレゼントなるのだ。
◇
翌日からレイチェル=ライザールの本格的な調査が始まる。
彼女が授業を行う時は、気がつかれないように観察。
積極的に挙手をして、相手の反応を伺う。
同時に優秀な生徒として、ご機嫌取りも兼ねている。
ちなみにボクは学園の中でも成績は優れていた。
理由は《怠惰のベルフェ》のお蔭。
《七大地獄《セブンス・ヘル》》での戦いとの時に、多くの魔導書を読破。
そのお陰で勇者学園程度の授業は、朝飯前になっていたのだ。
「…………」
一方でベルフェは授業中、一言も話さない。
なんの興味も無さそうに、レイチェル=ライザールの授業を受けている。
この男はマイペースすぎるので、あまり気にないでおく。
「うーん?」
あとレヴィは魔法の授業では、いつも頭を抱えていた。
彼女は七大魔人の中でも、魔術関係が不得意な方。
勇者学園の授業の中でも、剣術や接近戦の授業を得意としていた。
身体を動かす方が得意なのであろう。
「では、この問題を分かる者はいるか? まあ、お前ら程度の頭では、永久に理解できないと思うがな?」
「はい、先生! ボクが解いてみていいですか?」
「ライン一回生か。やってみろ。……ほう、正解だ。褒めてやろう」
そんな感じだから授業では、ボクだけが目立っていた。
あえて優等生を演じることで、レイチェル=ライザールへの好感度を上げている。
理由は相手の懐に飛び込むため。
ボクの勘が告げていたのだ。
――――この狂気の大賢者には、まだ更に隠して裏の顔はある……と。
放課後の研究室でも、ボクは優等生を演じていく。
だがレイチェル=ライザールの顔は、なかなか見つからなかった。
相手もさすが《大賢者》の称号を持つもの。
◇
そんなある日、チャンスが訪れる。
クラスのホームルームでのことだった。
担任のバーナード=ナックルから、来週のイベントの説明がある。
「……以上が、《勇者杯ミナエル学園選抜戦》の概要だ。各自で準備をしておくように!」
説明があったのは学園内での、実戦形式の選抜テストについて。
簡単に説明すると一学年の中で、最強の一人を決める、という茶番だ。
(ほほう……優勝の副賞が、ソレなのか。これはチャンスだな)
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レイチェル=ライザールの本質を知るチャンスだったのだ。
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