好きな人は姉への求婚者!?〜魔導騎士編〜【完結】

ドール

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23.皇太子殿下

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 パートナーをキール様に引き受けてもらい、幼馴染の申し出は断る事が出来たが、あれからも手紙はきていた。
 
 一応返事は当たり障りなく、カイルとは今後交流する事は、できない事を送った。


 それから数日して、もう一度シェリー様の屋敷にドレスの調整に訪れ、衣装あわせを行った。一目みた瞬間目を引かれるドレスだった。シルフィは自分がそのドレスを着る事に不安になったが、着てみると周りからは絶賛されるしで、少し自信をつける事ができた。


 シェリー様と揃えたドレスのコンセプトは花と蝶だった。歩いたり、ダンスを踊ったりすると蝶が舞う様にドレスが広がり、シルクの生地が輝く。胸元は小さな花がたくさん集められていて、ハイウエストでスカート部分にも小さな花が可憐さを表す様に散らばっていた。

 ドレスの色はパートナーの瞳の色に、金と白があわせられていた。シェリー様のパートナーの皇太子殿下の瞳はグリーン、シルフィのパートナーのキール様の瞳はブルーだ。

 
 シェリー様は婚約者でもないのにと、皇太子殿下の瞳の色のドレスに難色を示されていた。
 しかし、レティシア様が皇太子殿下に許可は取ってあると、言われ。しぶしぶ頷いていたが、その横顔はなんだか嬉しそうに見えた。

 シェリー様と皇太子殿下は昔からの付き合いの様で、レティシア様、リーディア様、王妃様が交流があり、国王とも父親が学友だったため、よく幼い頃から顔を合わせたのだと言う。


「幼馴染みたいな感じだけれど・・・私のというよりは、兄達のでしょうね。歳も同じで遊び相手をしてたのは兄達だから・・・。私はあまり一緒には遊んでないわね。それよりも、毎回いじわるな態度だったから、口も聞かなかったわ・・・。今はマシにはなったけど、似たような態度だから、パートナーはちょっと疲れるわ。周りの目もあるから相手が嫌味を言っても、かわさないといけないし・・・。昔は言いかえしてたけどね」
 

「皇太子殿下のそのような話は、聞いた事がありませんね」


「周りに対しては猫被ってるのよ。だから、パートナーになると羨ましがられるわ・・・。皇太子だから使い分けてるんでしょうけど、本当の性格は違うから。まあ・・・顔がいいし、皇太子だし、おモテになってるわね」


「確かに・・・常に令嬢達が周りにいる印象ですね。ダンスに誘われたくて皆さまアピールしてらっしゃいますし」
 見かけるたびに、周りに人がいない事は無かったなとシルフィは思う。皇太子殿下は、隣国から嫁がれた王妃様と同じ黒髪で、この国には黒髪はあまりいないので、会場にいればとてもめだった。

「次はパートナーだから、なるべく側にいないといけないし、あの輪に入るのは苦痛だわ・・・」
 シェリー様は嫌な顔をされていたが、シルフィはパートナーがキール様のため、夜会を楽しみにしているのだった。

 
 
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