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45.口論
しおりを挟むシルフィは暗がりの中意識が戻る。目が暗闇になれて周りを確かめると、どうやら自分の部屋のようだった。
側には、リズリーお姉様が心配してくれたのか、椅子に座って目を閉じ寝ている。
椅子に座らせたまま寝かせるのは悪いため、起こそうと思い、ベットから降り立ちあがろうとした・・・が、足に力が入らず、音を立てて座り込んでしまった。
「フィー!!大丈夫ッ?どうしたの」
座り込んだ音で、リズリーお姉様は目を覚ましたようで駆け寄って来てくれる。
「大丈夫です・・・なんだか、足に力がはいりにくくて」
リズリーお姉様は肩を貸してくれ、ベッドへ座らせてくれた。
「むちゃはしないで・・・話を聞いた時には心配したし、キール様が連れ帰ってきた時は意識がなくて不安になったわ」
「ごめんなさい・・・お姉様には心配かけて、キール様にもご迷惑をかけてしまいました」
醜態をさらしてしまった事で、当分合わす顔がないと思った。
「そうかしら・・・彼にとっては、役得だったでしょうに」
リズリーお姉様は、冷たく感じる声でいった。
「・・・お姉様・・・なんで、そんな言い方をするの」
「当たり前でしょ!彼は約束したはずよ。ちゃんと無事に送り届けると!連絡を父から聞かされた時、帰ってきた時、どれだけ彼に失望し・・・怒りを覚えたかッ・・・嘘つきな男は嫌いよ」
リズリーお姉様は、見た事もない荒げた姿で、取り乱している。
「・・・キール様は、嘘をつこうとしたんじゃないわ」
いつもの姉と様子が違い、戸惑いながらも、落ちついてもらおうとした。
「だとしても、彼は約束を破ったのよ・・・」
リズリーお姉様の口調はまだ強い。
「・・・キール様が悪いんじゃないわ。私の危機感が足りなかったからおこったことよ」
姉を落ち着かせようと、キール様の事を悪く言われないように、説明しようとする。
「フィーが悪いんじゃないわ、貴方は彼が守るはずだった・・・。彼を信用したからいけなかったのよッ」
だが、姉は話を聞いてくれそうにはなかった。いつもの温厚な姉らしくなく、頑なに責める言い方をする。
「もうやめてッ、そんな風に悪く言わないでッ」
姉がキール様の事を悪くいうのを聞きたくなくて耳を塞いだ。
「何をしている!やめないかッ!」
父が部屋に入ってきて、姉との間に入ってきた。父はお姉様を部屋から連れ出すようにいい、シルフィには今はまだゆっくり休めと言うだけだった。
その日から、姉とは仲がぎくしゃくしてしまっている・・・。
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