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61.相談
しおりを挟むシェリー様は、スケッチブックを見せてこられ、このドレスを作って貰ったと言われる。もちろん、レティシア様にだ。
作って貰ったドレスは4着で、2着はシルフィのらしい。
完成したため、試着してもらおうと考えた時、シルフィに了解をとっていない事に気づき、あわてて尋ねてきたのだと言われた。
確かに、そんな話はした覚えがなかった・・・が、悩んでいたドレスが既に完成していて、シルフィ的にはありがたかったが、頂いてばかり申し訳ない。
「また、頂いてもいいのですか?丁度着ていくドレスを悩んでいたのでとても、嬉しいですが・・・」
「いいの?本当に嫌じゃない?婚約後の初パーティでしょ?色はお兄様の瞳の色にはしてあるけれど・・・」
「そこまで考えて、作ってもらえて嬉しいくらいです。是非試着したいです」
そういえば、キールと結婚すれば、シェリー様は義理の妹になるのだ・・・なんだか同年代で不思議な感じがした。
「よかった、持ってきているから来てみて頂戴。サイズは前回と同じにはしてあるんだけれど・・・成長しているかもしれないしね」
シェリー様は、ほっとされ、最後の言葉は意味深な感じで、バストを強調する仕草をされた・・・。段々とシェリー様のイメージが変わっていく気がするのだった。
次女にお願いし、シェリー様が持参されたドレスを準備してもらい、試着させてもらう。
サイズは前回と変わっていない様だ。バストも問題はない。なぜかシェリー様は、期待が外れたというような表情だ。
「どうかしましたか・・・?」
せっかく作ってもらったが、似合っていないのだろうか・・・不安になった。
「シルフィは・・・お兄様との触れ合いは、すすんでないの?」
なぜかいきなり話がおかしな話題になる。
「ええっと、触れ合いとは・・・口づけとかの事ですよね」
シェリー様は頷かれる。
「まあ、口づけはしてますね・・・」
「それ以上は?」
シェリー様は身を乗り出して聞いてくる。何故だろか・・・。
「まあ、それ以上も・・・最後まではしていませんよ」
そこはしっかりと伝えるが・・・具体的に触れあっている内容は、さすがに口には出せない。恥ずかしすぎて言えない・・・。
「最後までに近い事はしているのね・・・・・・。婚約したのだから、そういう仲になっているかと思ったのだけど、お兄様はやっぱりきちんとしているのね」
「・・・まあ、ちゃんと考えてはいるかとは、思いますが・・・」
なんとなく、できる事なら最後までしたいのかなと思うような態度だったり、気がしたことはあったが・・・、真相はわからない。
「最後までしてないなら・・・相談にはのってもらえそうにないわね」
シェリー様は何か相談したかったようだ。だが、それは最後までしていない自分は相談にはなれない内容なのだろう・・・。
「それは・・・お母様とかに相談されては、ダメなのですか?」
「・・・さすがに、父との行為とか連想したくないから・・・ちょっと無理なのよね。破瓜の痛みってやっぱり痛いのかなって・・・辺境伯領でデュークがお兄様に勝てれば、なんだか直ぐにでも襲われそうな気がしてるから・・・心配になって」
「姉は痛みも幸せな思い出だって言ってました・・・痛みがあるから絶対に最初を忘れる事はないって、好きな人に与えられる痛みなら大丈夫だと・・・」
「昔から痛いのがとっても苦手なの・・・だから痛くなくなるために治療魔法を習ったくらい・・・怪我をしたら直ぐに治したわ」
確か、殿下の怪我をシェリー様は魔法で治していたなと思った。
「でも、最初しか味わえないものですし・・・私はその痛みも大事な思い出にしたいと思います」
「・・・そっか、それもそうね」
「それに、痛くないように気を使ってくれたりするのに、胸が締め付けられるように嬉しくなるって姉は言っていましたね。痛くないかは、男性次第だとも・・・しっかりほぐしてもらいなさいって言ってました。そしたら、多少はいいみたいでした」
シルフィは姉から貰った助言をシェリー様に話した。
シェリー様は相談してよかったと言われ、改めてドレスの話題に話を戻していくのだった。
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