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第九話
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新たな出会いや嬉しい出来事があった翌朝、俺は朝飯や学校に行く準備を済ませて玄関のドアを開けた。するとそこには、俺と同じ学ラン姿の泰希がカバンを持っていつものように立っていた。
「よっ、大和。おはようさん」
「おう、泰希。おはよう。昨日帰ってからの夕希さんとかおじさん達はどうだった?」
「姉ちゃんはスゴくニコニコしながら話をしてたし、その姿を見て父さん達も安心した感じだったよ。久しぶりの外出も効いたんだろうけど、やっぱりお前に会えたのがより嬉しかったんだろうさ。父さん達も大和さえよかったまたお願いしたいって言ってたしな」
「そうか。あ、それとさ泰希……」
「姉ちゃんを彼女にしたい、そうだろ?」
泰希はニッと笑いながら言う。流石は親友。そこまでお見通しのようだ。
「ああ。裏切られて離婚したとはいえ、夕希さんの心の中にはまだあの人との思い出や想いとかがあるように思えた。だから、夕希さんがあの人を忘れられるようにして、夕希さんにとって異性として頼れる存在になりたいんだ。そのために夕希さんを全力で落としに行くし、昨日のような外出の機会もきっちり利用させてもらう」
「そんなとこだろうと思ってた。そういうことなら俺も手伝うぜ、大和。小さい頃からお前の想いを知っている人間として協力しない理由はないからさ」
「それは嬉しいけど……良いのか? 俺が夕希さんと付き合って結婚とかしたら、お前から見て俺が義理の兄になるんだぞ? 変な感じとかしないのか?」
「そんなの大したことじゃないからすぐに慣れるさ。それに、だとしても俺達の関係が変わるわけじゃないんだろ?」
「泰希……」
目の前で笑う泰希の、親友の姿がとても頼もしく、そしてとても嬉しかった。コイツが俺の親友であり、夕希さんの弟という一番頼りになるポジションにいてくれて本当によかった。
「そうだな。俺達はいつだってバカな事をし合って笑い合える親友だ。義理の兄弟になってもそれは永遠に変わらない。むしろ今よりもっと馬鹿話をしながら笑い合える気がするよ」
「それを聞いて安心した。昨日も言ったように父さんも母さんもこの件については賛成してるし、近い内にお前の両親にも話は通すって言ってた。姉ちゃんからすれば知らない内にどんどん外堀を埋められていく事にはなるけど、これくらいの事はしないと姉ちゃんの場合は何も変わらないからな。俺達もどんどん事を進めていくさ」
「追い詰めるみたいだから本当はここまでしたくはないけどな。でも、全力で落とすって決めたはいいけど、これからどうしようかな……昨日みたいに時々会って話したり出かけたりすれば良いんだよな?」
「そんな感じだ。今の姉ちゃんに必要なのは気分転換と苦い過去を払拭する事、そして他の誰でもないお前の存在だ。だから、お前が姉ちゃんと出かけたり話したりしてれば俺達的には問題ないんだよ。実際、昨日もいい気分転換にはなってたようだから、効果自体はあるしな」
「わかった。それじゃあたまに勉強を見てもらうのも追加しようかな。夕希さん、学生時代は優等生として周りから頼られてたって聞くし」
「俺達も受験生だしな。俺もその考えは良いと思うぜ? そしていつしか科目が五教科から保健体育に変わって……」
泰希はニヤニヤと笑う。その瞬間、俺の頭の中にはボタンをはずしてシャツの前部分をはだけながら下着姿で俺を誘惑してきたり一糸まとわぬ姿でベッドの中で乱れながら俺を求めてくる夕希さんが浮かび、俺はその思春期の男子にはあまりにも刺激的すぎる想像をした興奮から鼻血を出してしまいそうになり、鼻を手で軽く押さえた。
「ヤバ……刺激強すぎだろ、それ……」
「姉ちゃん、元からスタイルもよくて大人っぽさもあったのに、30になった事でよりエロさを増しただろうしな。小さい頃から姉ちゃんが好きなお前からしたら本当にたまらないだろ?」
「そ、それはな……ふう、やっと落ち着いた」
「けど、お前だっていつもそんな風になるわけにはいかないし、少しずつ異性への耐性はつけろよ? じゃないと、後々後悔する事になるだろうしさ」
「そうだな……」
泰希が言うように年月を経るごとに夕希さんは確実に女性としての魅力を増しているし、昨日みたいにスキンシップも小さい頃と変わらずにしてくるからそれに理性が耐えきれなくなってしまってイケナイ事をしてしまう可能性はある。でも、勢いや理性の崩壊に任せてそんな事をしたら逆に夕希さんを傷つけてしまう。だからこそ、俺自身がやっぱり強くならないといけないんだ。肉体的にも精神的にも。俺だけじゃなく夕希さんの心を守るために。
「でも、やっぱりそういう事に興味がないわけじゃないしな……はあ、そういう意味では色々きついところだな」
「ははっ! まあ、健全な男子高校生としては間違ってないけ──」
「あっ、先輩達ですー!」
「え?」
その声がした方を向くと、そこには二人の女子生徒の姿があった。
「よっ、大和。おはようさん」
「おう、泰希。おはよう。昨日帰ってからの夕希さんとかおじさん達はどうだった?」
「姉ちゃんはスゴくニコニコしながら話をしてたし、その姿を見て父さん達も安心した感じだったよ。久しぶりの外出も効いたんだろうけど、やっぱりお前に会えたのがより嬉しかったんだろうさ。父さん達も大和さえよかったまたお願いしたいって言ってたしな」
「そうか。あ、それとさ泰希……」
「姉ちゃんを彼女にしたい、そうだろ?」
泰希はニッと笑いながら言う。流石は親友。そこまでお見通しのようだ。
「ああ。裏切られて離婚したとはいえ、夕希さんの心の中にはまだあの人との思い出や想いとかがあるように思えた。だから、夕希さんがあの人を忘れられるようにして、夕希さんにとって異性として頼れる存在になりたいんだ。そのために夕希さんを全力で落としに行くし、昨日のような外出の機会もきっちり利用させてもらう」
「そんなとこだろうと思ってた。そういうことなら俺も手伝うぜ、大和。小さい頃からお前の想いを知っている人間として協力しない理由はないからさ」
「それは嬉しいけど……良いのか? 俺が夕希さんと付き合って結婚とかしたら、お前から見て俺が義理の兄になるんだぞ? 変な感じとかしないのか?」
「そんなの大したことじゃないからすぐに慣れるさ。それに、だとしても俺達の関係が変わるわけじゃないんだろ?」
「泰希……」
目の前で笑う泰希の、親友の姿がとても頼もしく、そしてとても嬉しかった。コイツが俺の親友であり、夕希さんの弟という一番頼りになるポジションにいてくれて本当によかった。
「そうだな。俺達はいつだってバカな事をし合って笑い合える親友だ。義理の兄弟になってもそれは永遠に変わらない。むしろ今よりもっと馬鹿話をしながら笑い合える気がするよ」
「それを聞いて安心した。昨日も言ったように父さんも母さんもこの件については賛成してるし、近い内にお前の両親にも話は通すって言ってた。姉ちゃんからすれば知らない内にどんどん外堀を埋められていく事にはなるけど、これくらいの事はしないと姉ちゃんの場合は何も変わらないからな。俺達もどんどん事を進めていくさ」
「追い詰めるみたいだから本当はここまでしたくはないけどな。でも、全力で落とすって決めたはいいけど、これからどうしようかな……昨日みたいに時々会って話したり出かけたりすれば良いんだよな?」
「そんな感じだ。今の姉ちゃんに必要なのは気分転換と苦い過去を払拭する事、そして他の誰でもないお前の存在だ。だから、お前が姉ちゃんと出かけたり話したりしてれば俺達的には問題ないんだよ。実際、昨日もいい気分転換にはなってたようだから、効果自体はあるしな」
「わかった。それじゃあたまに勉強を見てもらうのも追加しようかな。夕希さん、学生時代は優等生として周りから頼られてたって聞くし」
「俺達も受験生だしな。俺もその考えは良いと思うぜ? そしていつしか科目が五教科から保健体育に変わって……」
泰希はニヤニヤと笑う。その瞬間、俺の頭の中にはボタンをはずしてシャツの前部分をはだけながら下着姿で俺を誘惑してきたり一糸まとわぬ姿でベッドの中で乱れながら俺を求めてくる夕希さんが浮かび、俺はその思春期の男子にはあまりにも刺激的すぎる想像をした興奮から鼻血を出してしまいそうになり、鼻を手で軽く押さえた。
「ヤバ……刺激強すぎだろ、それ……」
「姉ちゃん、元からスタイルもよくて大人っぽさもあったのに、30になった事でよりエロさを増しただろうしな。小さい頃から姉ちゃんが好きなお前からしたら本当にたまらないだろ?」
「そ、それはな……ふう、やっと落ち着いた」
「けど、お前だっていつもそんな風になるわけにはいかないし、少しずつ異性への耐性はつけろよ? じゃないと、後々後悔する事になるだろうしさ」
「そうだな……」
泰希が言うように年月を経るごとに夕希さんは確実に女性としての魅力を増しているし、昨日みたいにスキンシップも小さい頃と変わらずにしてくるからそれに理性が耐えきれなくなってしまってイケナイ事をしてしまう可能性はある。でも、勢いや理性の崩壊に任せてそんな事をしたら逆に夕希さんを傷つけてしまう。だからこそ、俺自身がやっぱり強くならないといけないんだ。肉体的にも精神的にも。俺だけじゃなく夕希さんの心を守るために。
「でも、やっぱりそういう事に興味がないわけじゃないしな……はあ、そういう意味では色々きついところだな」
「ははっ! まあ、健全な男子高校生としては間違ってないけ──」
「あっ、先輩達ですー!」
「え?」
その声がした方を向くと、そこには二人の女子生徒の姿があった。
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