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9話 手放したくない
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俺の情報を元にレンさんが早速出かけて行った。
相変わらずシンくんはレンさんにお留守番を言いつけられているが、街中へは出歩いているみたいで、食べ物の事や通貨の事を教えてくれた。
やはり銀貨1枚は100カパーだった。
銅貨1枚が1カパー、大銅貨1枚10カパー、銀貨1枚100カパー、大銀貨1枚1000カパー、金貨1枚が10000カパー
カパーってなんだよ……あぁ、銅か。
そんなシンくんはヴァッツゼノン王国という大きな国に居るらしく、比較的安全で流通も盛んなのか、様々な品を見かけるそうだ。
なんだか物価高そうだなぁ。
レンさんもそこは気になったみたいで、宿代を聞いたらレンさんや大福さんのところと比べて約5倍だった。
ちなみにレンさんの居るタルタットと言う町は、近くに洞窟型のダンジョンがあり、モンスターも出やすいため冒険者が多く、初心者からベテランまで狩場にも困らないとか。
大福さんの居るボルザーと言う町は、山間だけど交通の要所だから比較的に賑わっているとのこと。
狩場はいまいちらしいので、すぐに移動するそうだ。
…俺だけ街がでかそうって以外街の名前すらわかってませんですよ。
しかもまだ買い物すらしていない。
とんだおのぼりさんだ(震え声)
あとシンくんのところは教会が朝の6時から夕方の6時まで3時間おきに鐘を鳴らすらしい。
便利ですなぁ。
なんだかんだ独自でもそれなりに調べていたと言うか、観光感覚で楽しんでいるシンくんの話しを一通り聞いてから、俺は再びチャットルームを抜けた。
今は意識こそはっきりしてるが、実質あまり寝ていない。
色々なことがありすぎて、少し頭を休めないと正直辛い。
異世界に飛ばされて一日も経っていないのに、俺の置かれている環境は目まぐるしく変化した。
特にリシアの存在である。
まだ生活基盤が確立していないにもかかわらず、これからは自分だけでなく彼女も養わなければならない。
元の世界ではたいした学も資格なく、高校卒業から就職活動に失敗し、実家に迷惑かけながらも派遣やバイトで食いつないで6年間。
現実の惨めさや辛さを忘れるようにネトゲーにのめりこむ様になった。
そんな俺がどうやって人一人を養えるというのだ…!
頭を休めるはずが、考えすぎてそんな不安や暗い感情に支配されたとき、部屋の扉が開いてリシアが薄い掛け布団の布を持って戻ってきた。
「おかえり……」
「ただいま戻りました」
戻ってきた彼女に笑顔を浮かべて迎えると、不安を拭い去るようにベッドに上がった彼女を力を込めて抱きしめその胸に顔を埋める。
「どうかされましたか?」
異変に気付いたのか、俺の頭を彼女はやさしく撫でくれた。
「なんでもない、大丈夫」
俺ががんばらなきゃ折角手に入れた彼女を失うことになる。
それだけは嫌だ。
それだけはなんとしても避けなければならない。
そう、俺はがんばらなければいけないんだ。
ならば今できることをやらなければならない。
例えどんなことをしてでも。
俺は意を決してリシアを離すと、真剣な眼差しで彼女に告げた。
「リシア、その、俺はこの辺のことに疎い。いろいろと教えてほしいんだけど頼める?」
俺が圧倒的に足りていないのはまずこの世界に対する知識だ。
そしてその知識を持っている人間がいま目の前に居る。
ならば教えを請わないでどうするんだ。
「はい、私でお役に立てるなら♪」
少し困惑するも、俺が真剣であると感じ取ってくれたのか、リシアは優しく微笑み引き受けてくれた。
その明るい笑顔に、不安に支配され鬱屈していた感情が軽くなる。
「ありがとう」
口からは自然と感謝の言葉が出る。
彼女が居てくれるなら、俺は前を向いていけるに違いない。
「ですが、今は少し休みましょう。昨日は色々ありましたし。その、先程も…」
言って恥ずかしくなったのか、リシアは俺に顔を見られまいと慌てて手で顔を覆い隠してしまう。
あーあー、ダメですよリシアさん、それはダメです可愛すぎます。
そんなリシアの手を掴むと、強引に開いて顔を出させ、その形の整った愛らしい唇をついばんだ。
彼女もそれに応えるように舌を絡め腕を絡め、次第に吐息が乱れ始めた。
リシアの吐息に小さな喘ぎが混じる頃には、再び彼女を丸裸にしていた。
相変わらずシンくんはレンさんにお留守番を言いつけられているが、街中へは出歩いているみたいで、食べ物の事や通貨の事を教えてくれた。
やはり銀貨1枚は100カパーだった。
銅貨1枚が1カパー、大銅貨1枚10カパー、銀貨1枚100カパー、大銀貨1枚1000カパー、金貨1枚が10000カパー
カパーってなんだよ……あぁ、銅か。
そんなシンくんはヴァッツゼノン王国という大きな国に居るらしく、比較的安全で流通も盛んなのか、様々な品を見かけるそうだ。
なんだか物価高そうだなぁ。
レンさんもそこは気になったみたいで、宿代を聞いたらレンさんや大福さんのところと比べて約5倍だった。
ちなみにレンさんの居るタルタットと言う町は、近くに洞窟型のダンジョンがあり、モンスターも出やすいため冒険者が多く、初心者からベテランまで狩場にも困らないとか。
大福さんの居るボルザーと言う町は、山間だけど交通の要所だから比較的に賑わっているとのこと。
狩場はいまいちらしいので、すぐに移動するそうだ。
…俺だけ街がでかそうって以外街の名前すらわかってませんですよ。
しかもまだ買い物すらしていない。
とんだおのぼりさんだ(震え声)
あとシンくんのところは教会が朝の6時から夕方の6時まで3時間おきに鐘を鳴らすらしい。
便利ですなぁ。
なんだかんだ独自でもそれなりに調べていたと言うか、観光感覚で楽しんでいるシンくんの話しを一通り聞いてから、俺は再びチャットルームを抜けた。
今は意識こそはっきりしてるが、実質あまり寝ていない。
色々なことがありすぎて、少し頭を休めないと正直辛い。
異世界に飛ばされて一日も経っていないのに、俺の置かれている環境は目まぐるしく変化した。
特にリシアの存在である。
まだ生活基盤が確立していないにもかかわらず、これからは自分だけでなく彼女も養わなければならない。
元の世界ではたいした学も資格なく、高校卒業から就職活動に失敗し、実家に迷惑かけながらも派遣やバイトで食いつないで6年間。
現実の惨めさや辛さを忘れるようにネトゲーにのめりこむ様になった。
そんな俺がどうやって人一人を養えるというのだ…!
頭を休めるはずが、考えすぎてそんな不安や暗い感情に支配されたとき、部屋の扉が開いてリシアが薄い掛け布団の布を持って戻ってきた。
「おかえり……」
「ただいま戻りました」
戻ってきた彼女に笑顔を浮かべて迎えると、不安を拭い去るようにベッドに上がった彼女を力を込めて抱きしめその胸に顔を埋める。
「どうかされましたか?」
異変に気付いたのか、俺の頭を彼女はやさしく撫でくれた。
「なんでもない、大丈夫」
俺ががんばらなきゃ折角手に入れた彼女を失うことになる。
それだけは嫌だ。
それだけはなんとしても避けなければならない。
そう、俺はがんばらなければいけないんだ。
ならば今できることをやらなければならない。
例えどんなことをしてでも。
俺は意を決してリシアを離すと、真剣な眼差しで彼女に告げた。
「リシア、その、俺はこの辺のことに疎い。いろいろと教えてほしいんだけど頼める?」
俺が圧倒的に足りていないのはまずこの世界に対する知識だ。
そしてその知識を持っている人間がいま目の前に居る。
ならば教えを請わないでどうするんだ。
「はい、私でお役に立てるなら♪」
少し困惑するも、俺が真剣であると感じ取ってくれたのか、リシアは優しく微笑み引き受けてくれた。
その明るい笑顔に、不安に支配され鬱屈していた感情が軽くなる。
「ありがとう」
口からは自然と感謝の言葉が出る。
彼女が居てくれるなら、俺は前を向いていけるに違いない。
「ですが、今は少し休みましょう。昨日は色々ありましたし。その、先程も…」
言って恥ずかしくなったのか、リシアは俺に顔を見られまいと慌てて手で顔を覆い隠してしまう。
あーあー、ダメですよリシアさん、それはダメです可愛すぎます。
そんなリシアの手を掴むと、強引に開いて顔を出させ、その形の整った愛らしい唇をついばんだ。
彼女もそれに応えるように舌を絡め腕を絡め、次第に吐息が乱れ始めた。
リシアの吐息に小さな喘ぎが混じる頃には、再び彼女を丸裸にしていた。
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