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70話 雪肌のダークエルフ
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夕食の準備を妻達に任せ、ミネルバとルーナのじゃれ合いを眺めてくつろいだ。
リシア達との赤裸々な姿は最高だが、ハーピーとケットシーが仲良く遊んでいる姿も尊味が加速する。
尊味ってなんだよ。
土間からセシルがちょいちょいこちらを振り返ってははにかむのも可愛いけど、作業中は危ないのでそっちに集中してほしい。
案の定リシアから「トシオ様が気になる気持ちはわかるけど、ここでよそ見は危ないからやめなさい」と叱られていた。
しょげるセシルの頭を撫でてあげるリシアも可愛い。
というかその構図が可愛い。
見てるとどっちが年上だかわかりゃしないが、よくよく考えるとエルフの27ってまだ子供なんじゃないのか?
「フィローラ、エルフの成人って何歳くらいからなのかわかる?」
「そうでしゅね~……たしか70歳くらいだったと思いまふよ?」
「やっぱりそうなのか」
「セシルさんでしゅか?」
「うんまぁ、彼女27歳だから……」
「自分よりも大きくて年齢も上なのにまだ子供って、なんだか不思議でしゅね」
「体は大人、頭脳は子供」
俺の適当な返しにフィローラが小さく笑った。
夕食後、俺はセシルに呼ばれて納屋にやってきていた。
ライトの魔法で照らされた室内の床には、今朝俺が使っていたキャンプ用の布団が散乱したままである。
そして新たに妻として向かえたセシルが一人立っていた。
「どうかした?」
「先程は取り乱してしまってごめんなさい……」
「いいよそんなの。それで、用件はなにかな?」
「……実は、まだトシオさんに黙っていたことがありまして……お目汚しですが、見て頂いても宜しいでしょうか……?」
「セシルが見せたいモノなら全然付き合うよ?」
「は、はい、では……」
深刻な表情のセシルが、躊躇いを見せながらも意を決して自分の指にはまっている指輪を外す。すると、彼女の優しい金色の髪は煌めく銀糸となり、瞳も緑から濃い紫へ、透けるような雪色の肌は艶かしい褐色へと変貌を遂げた。
セシル
ダークエルフ 女 27歳
おそらく指輪の効果でエルフに化けていたのであろう。
「………」
「すごいなぁ」
ボーナススキルの〈鑑定Lv3〉まで欺く魔法の指輪か。
そこは純粋にすごいと感心させられる。
だがセシルは怯えを含んだ表情で、こちらを注意深く観察している様子だった。
「あ、あの…実は私はダークエルフでして、その……っ!?」
急に顔を近付けた俺に慌てるセシル。
そのまま抱き締め唇を奪うと、すぐに舌を捻じ込んだ。
「ン……、私は、ダークエルフですよ……?」
「今聞いたから知ってるよ?」
「ではなぜ……?」
「セシルが魅力的だったから?」
彼女は許しか拒絶の言葉を予想したのだろうが、求めているであろう答えを返すことなく、彼より強く抱きしめ更に唇を貪る。
言葉以上に〝その姿も受け入れられる〟と示すために。
キスを継続ていると、次第に彼女からも舌を求めて来たので状況を受け入れる余裕が出たと判断し、唇を放す。
だが抱きしめた拘束は解かず、彼女の頭を抱えながらその髪を撫で続け、時折顔にキスをし更に愛情を植え付ける。
「ずっとこうされたかった……、抱きしめてもらいたかった……!」
セシルがか細い悲鳴を上げ、またも少女の様に泣き出すのを、ただ黙って抱き留める。
まるで子供が親に縋り付くような、そんな印象を受けた。
ひとしきり泣いて落ち着いた彼女を毛布に座らせ、その言葉を待った。
「……隠していてごめんなさい……」
「良いよ、騙して俺達を貶めようとしてる訳じゃないんだし、俺からすれば肌や髪の色が違うだけで、セシルはセシルなんだから。それで、どうしてエルフに化けていたの?」
落ち着いたのを見計らい、本題に入る。
「トシオさんはダークエルフという種族をご存知でしょうか……?」
「それは俺の世界の知識として? それともこの世界の?」
「……両方、聞かせて頂けますか……?」
「両方か……。俺の世界では色々あるなぁ。良く知られているのを言えば、人やエルフと敵対する邪悪で恐ろしい妖魔。〝エルフが邪神を信仰した結果、肌と性格が変質した〟なんてのもあるかな」
「……その様な知識でなぜ私と……」
〝明らかに悪感情しか持てない知識でなぜ私を受け入れたか?〟と聞きたかったのだろう。
だがそんなのは決まっている。
「出会ってから今日までの君を観て来たからだよ」
「今日までの私、ですか……?」
「そう、最初君を見たとき〝他人と関わるのが嫌いで一人で居ることが好きな子なんだろうな〟って思っていた。でも君はそれじゃいけないと自分でもわかっていたみたいだし、現にこの数日は地図を描いたり俺に色々な事を教えてくれたりと、誰かの役に立とうと頑張っていたのを俺はずっと見ていた」
「………」
セシルが無言で頷き、目からポロポロと涙がこぼれる。
そんな彼女が泣き止むまで、何度となく頭を撫で続ける。
「実は俺も昔はそうだったんだ」
「トシオさんもですか……?」
「うん。友達と関わるようになってそれじゃ駄目なんだって気付かされた。だから今の君の頑張りは痛いほど良くわかるし、君のために何かしてあげたいとも思っている」
そう告げると、彼女の腕に力がこもり、俺とより密着するようにしがみ付く。
しばらくして顔上げ、俺と視線を合わせた。
「あぁ、言い忘れてたけど、こっちの世界でのダークエルフに関しては全くわからない」
悪戯っぽい笑みを浮かべてそう答えた。
「では、この世界のダークエルフのことからお話しますね……」
そう切り出してセシルは、緊張をはらんだ声で俺に教えてくれた。
ダークエルフとは大昔に人族と魔族との争いで魔族の側に付き、人族達と戦ったエルフを祖に持つ種族。
当然人間社会では忌み嫌われ蔑まれる存在として今に至るとのこと。
「そんな君がなぜ人族側の国に来てるの?」
「それは、お昼にも話した通り……私の身体がその、何故だかわかりませんがここ数年で急に胸とお尻が大きくなってしまい……、里でも皆からはミノタウロスとの混血だと蔑まれ……、父が真に受け家を出てしまい母が私に暴力を振るう様になり、やむなく家を出ました……。ですが魔族領で生きていく実力も無く途方に暮れていた時、偶然知り合った赤子を連れた女性に変化の指輪を頂き、こちらに来ることに……」
迫害され居場所が無くなり出てきた訳か。
当時の悲しみが甦ったのか、セシルはまたしくしくと泣き始める。
庇護欲と同時にその真逆の加虐心が掻き立てられるので、彼女の唇をついばみ両方を満たす。
身体の方も虐めたくなるが、ぐっとこらえて再び頭を撫であやす。
「そっか、辛かったね。これからは俺達とずっと一緒だから、好きなだけ甘えて良いからね」
「はい……その、パパって呼んでもいいですか……? あ、今のは無しでお願いしますっ……!」
急に我に返り、挙動不審に慌てるセシルの頭に手を置き落ち着かせる。
「セシルが呼びたいなら呼んでいいよ」
「……パパっ……やっぱり恥ずかしいので止めておきます……」
「じゃぁ呼びたくなったらいつでもそう呼んでいいからね」
「ありがとうございます……」
自身のしくじりに両手で顔を隠してしまった。
ダークエルフのクールなイメージが台無しだ。
けど、そんな残念ダークエルフもまた可愛い。
こいつ可愛いばっか言ってるなと、脳内でセルフツッコミが入る。
「……けど、今後はどうするの?」
「今後、ですか……?」
「うん、君の正体とか隠しておくにしても、俺達の間に子供が出来たらバレるんじゃないかな?」
ダークエルフと日本人の子だ、肌の色で確実にバレるだろ。
常識的に考えて。
「あの、ですね……、異世界から呼ばれたトシオさんと私達では、あるアイテムを使わないと子供が出来ないみたいなのです…」
……え?
セシルの口から衝撃の事実が告げられる。
ローザとは直ぐにでも子供を作ろうと頑張っていたのだが、それらは全くの無駄だったってことか?
いやそこはまぁローザへの肉欲っていう別の目的があったから良いんだけど。
リシアやククとの子供も楽しみにしてただけに残念である。
いや待て、アイテムを使えば良いんだな?
「そのアイテムってなに? どうしたら手に入るの?」
「それは……」
なにやら言い渋るセシル。
なにか不都合でもあるのだろうか?
まぁ俺とセシルとの間に子供が出来たら、自分の正体が周りにバレるリスクしかないが。
だが逆に考えるのだ、子供が出来ないならリシア達とはやり放題じゃないか!
たとえ子供が出来るとしても、これまで通りやりたい放題してると思うが。
「俺との子供が欲しくないなら、無理強いはしないから大丈夫だよ」
「トシオさんとの子が欲しくない訳ではありません……。 ただ、そのアイテム〈境界樹の実〉を求めるのは決まって異世界から来た勇者だけですので……」
勇者しか求めない物。
それはつまり――、
「欲しているのがバレた時点で俺の正体も周りにバレるってことか」
「はい……」
「こっそり採りに行くことってできないものなの?」
「境界樹があるのは人族領と魔族領の境目が交わる極一部にあるそうなので……、監視の目が常にあると思われた方が……」
そんな所なら見張りが立ち、互いを牽制し合ってるだろうから、尚更他人の目が光ってるわなぁ。
「下手したら両方にバレるのか……」
「そうなります……」
自分の子を授かろうとするだけで戦争の道具にされかねない世情とは、なかなかにヘヴィな異世界である。
だが当面の目標はレベル上げと迷宮攻略だ。
フィローラ達の説明では、迷宮が現れるのは〈ダンジョンコア〉なる物が迷宮を膨らませ、最低でも五十階層まで育ってからだそうだ。
当然それよりも下の階層があると見て間違いは無い。
二十階層と三十階層では明らかに敵の強さが違っていた。
明日からは慎重に、そしてレベル上げに時間を費やすのがいいだろう。
PTウィンドウからレスティー達の存命を確認すると、セシルに指輪をつけさせ母屋に戻った。
リシア達との赤裸々な姿は最高だが、ハーピーとケットシーが仲良く遊んでいる姿も尊味が加速する。
尊味ってなんだよ。
土間からセシルがちょいちょいこちらを振り返ってははにかむのも可愛いけど、作業中は危ないのでそっちに集中してほしい。
案の定リシアから「トシオ様が気になる気持ちはわかるけど、ここでよそ見は危ないからやめなさい」と叱られていた。
しょげるセシルの頭を撫でてあげるリシアも可愛い。
というかその構図が可愛い。
見てるとどっちが年上だかわかりゃしないが、よくよく考えるとエルフの27ってまだ子供なんじゃないのか?
「フィローラ、エルフの成人って何歳くらいからなのかわかる?」
「そうでしゅね~……たしか70歳くらいだったと思いまふよ?」
「やっぱりそうなのか」
「セシルさんでしゅか?」
「うんまぁ、彼女27歳だから……」
「自分よりも大きくて年齢も上なのにまだ子供って、なんだか不思議でしゅね」
「体は大人、頭脳は子供」
俺の適当な返しにフィローラが小さく笑った。
夕食後、俺はセシルに呼ばれて納屋にやってきていた。
ライトの魔法で照らされた室内の床には、今朝俺が使っていたキャンプ用の布団が散乱したままである。
そして新たに妻として向かえたセシルが一人立っていた。
「どうかした?」
「先程は取り乱してしまってごめんなさい……」
「いいよそんなの。それで、用件はなにかな?」
「……実は、まだトシオさんに黙っていたことがありまして……お目汚しですが、見て頂いても宜しいでしょうか……?」
「セシルが見せたいモノなら全然付き合うよ?」
「は、はい、では……」
深刻な表情のセシルが、躊躇いを見せながらも意を決して自分の指にはまっている指輪を外す。すると、彼女の優しい金色の髪は煌めく銀糸となり、瞳も緑から濃い紫へ、透けるような雪色の肌は艶かしい褐色へと変貌を遂げた。
セシル
ダークエルフ 女 27歳
おそらく指輪の効果でエルフに化けていたのであろう。
「………」
「すごいなぁ」
ボーナススキルの〈鑑定Lv3〉まで欺く魔法の指輪か。
そこは純粋にすごいと感心させられる。
だがセシルは怯えを含んだ表情で、こちらを注意深く観察している様子だった。
「あ、あの…実は私はダークエルフでして、その……っ!?」
急に顔を近付けた俺に慌てるセシル。
そのまま抱き締め唇を奪うと、すぐに舌を捻じ込んだ。
「ン……、私は、ダークエルフですよ……?」
「今聞いたから知ってるよ?」
「ではなぜ……?」
「セシルが魅力的だったから?」
彼女は許しか拒絶の言葉を予想したのだろうが、求めているであろう答えを返すことなく、彼より強く抱きしめ更に唇を貪る。
言葉以上に〝その姿も受け入れられる〟と示すために。
キスを継続ていると、次第に彼女からも舌を求めて来たので状況を受け入れる余裕が出たと判断し、唇を放す。
だが抱きしめた拘束は解かず、彼女の頭を抱えながらその髪を撫で続け、時折顔にキスをし更に愛情を植え付ける。
「ずっとこうされたかった……、抱きしめてもらいたかった……!」
セシルがか細い悲鳴を上げ、またも少女の様に泣き出すのを、ただ黙って抱き留める。
まるで子供が親に縋り付くような、そんな印象を受けた。
ひとしきり泣いて落ち着いた彼女を毛布に座らせ、その言葉を待った。
「……隠していてごめんなさい……」
「良いよ、騙して俺達を貶めようとしてる訳じゃないんだし、俺からすれば肌や髪の色が違うだけで、セシルはセシルなんだから。それで、どうしてエルフに化けていたの?」
落ち着いたのを見計らい、本題に入る。
「トシオさんはダークエルフという種族をご存知でしょうか……?」
「それは俺の世界の知識として? それともこの世界の?」
「……両方、聞かせて頂けますか……?」
「両方か……。俺の世界では色々あるなぁ。良く知られているのを言えば、人やエルフと敵対する邪悪で恐ろしい妖魔。〝エルフが邪神を信仰した結果、肌と性格が変質した〟なんてのもあるかな」
「……その様な知識でなぜ私と……」
〝明らかに悪感情しか持てない知識でなぜ私を受け入れたか?〟と聞きたかったのだろう。
だがそんなのは決まっている。
「出会ってから今日までの君を観て来たからだよ」
「今日までの私、ですか……?」
「そう、最初君を見たとき〝他人と関わるのが嫌いで一人で居ることが好きな子なんだろうな〟って思っていた。でも君はそれじゃいけないと自分でもわかっていたみたいだし、現にこの数日は地図を描いたり俺に色々な事を教えてくれたりと、誰かの役に立とうと頑張っていたのを俺はずっと見ていた」
「………」
セシルが無言で頷き、目からポロポロと涙がこぼれる。
そんな彼女が泣き止むまで、何度となく頭を撫で続ける。
「実は俺も昔はそうだったんだ」
「トシオさんもですか……?」
「うん。友達と関わるようになってそれじゃ駄目なんだって気付かされた。だから今の君の頑張りは痛いほど良くわかるし、君のために何かしてあげたいとも思っている」
そう告げると、彼女の腕に力がこもり、俺とより密着するようにしがみ付く。
しばらくして顔上げ、俺と視線を合わせた。
「あぁ、言い忘れてたけど、こっちの世界でのダークエルフに関しては全くわからない」
悪戯っぽい笑みを浮かべてそう答えた。
「では、この世界のダークエルフのことからお話しますね……」
そう切り出してセシルは、緊張をはらんだ声で俺に教えてくれた。
ダークエルフとは大昔に人族と魔族との争いで魔族の側に付き、人族達と戦ったエルフを祖に持つ種族。
当然人間社会では忌み嫌われ蔑まれる存在として今に至るとのこと。
「そんな君がなぜ人族側の国に来てるの?」
「それは、お昼にも話した通り……私の身体がその、何故だかわかりませんがここ数年で急に胸とお尻が大きくなってしまい……、里でも皆からはミノタウロスとの混血だと蔑まれ……、父が真に受け家を出てしまい母が私に暴力を振るう様になり、やむなく家を出ました……。ですが魔族領で生きていく実力も無く途方に暮れていた時、偶然知り合った赤子を連れた女性に変化の指輪を頂き、こちらに来ることに……」
迫害され居場所が無くなり出てきた訳か。
当時の悲しみが甦ったのか、セシルはまたしくしくと泣き始める。
庇護欲と同時にその真逆の加虐心が掻き立てられるので、彼女の唇をついばみ両方を満たす。
身体の方も虐めたくなるが、ぐっとこらえて再び頭を撫であやす。
「そっか、辛かったね。これからは俺達とずっと一緒だから、好きなだけ甘えて良いからね」
「はい……その、パパって呼んでもいいですか……? あ、今のは無しでお願いしますっ……!」
急に我に返り、挙動不審に慌てるセシルの頭に手を置き落ち着かせる。
「セシルが呼びたいなら呼んでいいよ」
「……パパっ……やっぱり恥ずかしいので止めておきます……」
「じゃぁ呼びたくなったらいつでもそう呼んでいいからね」
「ありがとうございます……」
自身のしくじりに両手で顔を隠してしまった。
ダークエルフのクールなイメージが台無しだ。
けど、そんな残念ダークエルフもまた可愛い。
こいつ可愛いばっか言ってるなと、脳内でセルフツッコミが入る。
「……けど、今後はどうするの?」
「今後、ですか……?」
「うん、君の正体とか隠しておくにしても、俺達の間に子供が出来たらバレるんじゃないかな?」
ダークエルフと日本人の子だ、肌の色で確実にバレるだろ。
常識的に考えて。
「あの、ですね……、異世界から呼ばれたトシオさんと私達では、あるアイテムを使わないと子供が出来ないみたいなのです…」
……え?
セシルの口から衝撃の事実が告げられる。
ローザとは直ぐにでも子供を作ろうと頑張っていたのだが、それらは全くの無駄だったってことか?
いやそこはまぁローザへの肉欲っていう別の目的があったから良いんだけど。
リシアやククとの子供も楽しみにしてただけに残念である。
いや待て、アイテムを使えば良いんだな?
「そのアイテムってなに? どうしたら手に入るの?」
「それは……」
なにやら言い渋るセシル。
なにか不都合でもあるのだろうか?
まぁ俺とセシルとの間に子供が出来たら、自分の正体が周りにバレるリスクしかないが。
だが逆に考えるのだ、子供が出来ないならリシア達とはやり放題じゃないか!
たとえ子供が出来るとしても、これまで通りやりたい放題してると思うが。
「俺との子供が欲しくないなら、無理強いはしないから大丈夫だよ」
「トシオさんとの子が欲しくない訳ではありません……。 ただ、そのアイテム〈境界樹の実〉を求めるのは決まって異世界から来た勇者だけですので……」
勇者しか求めない物。
それはつまり――、
「欲しているのがバレた時点で俺の正体も周りにバレるってことか」
「はい……」
「こっそり採りに行くことってできないものなの?」
「境界樹があるのは人族領と魔族領の境目が交わる極一部にあるそうなので……、監視の目が常にあると思われた方が……」
そんな所なら見張りが立ち、互いを牽制し合ってるだろうから、尚更他人の目が光ってるわなぁ。
「下手したら両方にバレるのか……」
「そうなります……」
自分の子を授かろうとするだけで戦争の道具にされかねない世情とは、なかなかにヘヴィな異世界である。
だが当面の目標はレベル上げと迷宮攻略だ。
フィローラ達の説明では、迷宮が現れるのは〈ダンジョンコア〉なる物が迷宮を膨らませ、最低でも五十階層まで育ってからだそうだ。
当然それよりも下の階層があると見て間違いは無い。
二十階層と三十階層では明らかに敵の強さが違っていた。
明日からは慎重に、そしてレベル上げに時間を費やすのがいいだろう。
PTウィンドウからレスティー達の存命を確認すると、セシルに指輪をつけさせ母屋に戻った。
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