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山岳キャンプ編
第3話「0日目 出発」
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4月2日 オリエンテーション
今日からついに学校生活が始まる。昨日は驚きの連続であり、心身共に疲労困憊していたが、なんとか気は保てているつもりだ。
朝食を食べ終わると俺はルイ(とSP)、イッペイと一緒に講堂に集まった。これからオリエンテーションが始まる。今後の学校生活について説明をするらしく、新入生が集められた。ちらほら空席があり、相変わらずの集まりの悪さだが、ここまで集まったのは初だろう。100人ほどであろうか。
椅子に座るとすぐにオリエンテーションは始まった。チビ・ハゲ・デブの三拍子揃った眼鏡の中年教師が前に立つ。
「皆さんこんにちは。1年1組担任で、学年主任の鶴田です。今日は皆さんに、重要なお知らせがあります。」
横をふと見ると、イッペイが既に就寝していた。
「えー皆さん、いきなりですが、親交を深める為に、明日からラクダ山にて山岳キャンプを実施します。」
おお、と感嘆の声が生徒達から上がった。入学して間もなく、楽しいイベント。だと思った俺達がバカだった。
「親交を深めると同時に、この学校の厳しい教育に適応できるように、皆さんにはそれなりの試練が課されます。」
この教師の話をまとめるとこうだ。
・まず、5、6人のチームを各自結成し、協力しながら日程をこなす。
・2泊3日のキャンプで、それぞれの生徒の成績を評価し、合格できなかった者には追試がある。尚、評価は数々の課題を達成するごとにスコアとして随時加算されていく。
・明朝7:00にラクダ山麓で現地集合。間に合わなかったチームは原則失格となるが、数時間ほどの遅刻であれば許容し、減点をする事で続行を認める。
・ラクダ山は日本最後の秘境、グンマー帝国最高峰の山である。直線距離はさほどないが、麓のラクダ村に行くのでさえ1週間は掛かるほど交通アクセスが悪い。
無茶苦茶だ。内容については詳しく教えてくれなかったが、追試はかなり厳しいものらしい。他の生徒達は、早速出発した者、状況が飲み込めずただ呆然とする者、と様々であった。とにかく、もうどうこうしていられなかった。到底集合時間には間に合いそうに無いが、少しでも減点を減らす為に、一刻でも早く出発する必要があった。
まず、俺は仲良くなったルイ、イッペイとチームを組むこととした。SPも合わせれば人数は丁度良いのでメンバー表を記入し、鶴田先生に提出しにいった。メンバー表を眺めて鶴田先生は言った。
「うーん。SPは生徒じゃないからなあ。認めて良いのかなあ。」
「八森君の事情を考えると、SPの帯同を辞めさせる事はできませんね。かと言って、SPを人数に加算せず、生徒6人を集めても大所帯となり行動に支障が出るでしょう。」
横から割って入ったのは、我らが2組担任、馬場・アルハンブラ・ジェニファーソンだ。米陸軍特殊部隊、デルタフォースに所属していた経験を持ち、異色なキャリアを歩んだ教師だ。馬場は、この山岳キャンプの責任者でもある。という訳で、結果SPはメンバーとして認められた。特例である。
ちなみに、チーム名は「八森の会」となった。
寮に戻り荷物をまとめ、早速出発しようとしていたその時、ルイが口を開いた。
「ウチのヘリを使えば1時間くらいで着くと思うよ。」
そうだ、コイツは財団の御曹司だった。やっぱりもつべきは友だ、と思った。最初はウザかったが、ここに来てとてつもなく有難い。
6人で屋上のヘリポートに上がり、ルイが手配したヘリを待った。しばらくして、遠い空から入学式で見たあの黒いヘリコプターがやってきた。100mほど近づいた時だっただろうか。事は起こった。突如校舎の一室の窓から鋭く眩しい閃光が放たれ、それがヘリを直撃した。その瞬間、ヘリは大爆発を起こし、ただ塵と煙だけが風に飛ばされて遠くに消えていった。本当に一瞬の出来事だった。SP3人は咄嗟にルイを囲み、守ろうとした。俺は気になって光が出てきた窓の方を見た。
金髪で色黒のゴリマッチョな男がバズーカ砲を肩に担いでいた。校長だ。俺は校長と目が合った。
「ズルは良くないねえ。自分達の力で行ってもらわないと困るよお。」
校長の言葉に、ルイは震えていた。
「ひ、酷い。酷過ぎるッ!!」
イッペイはかなり険しい顔をして、腰の刀に手を当てていた。まずい、歯向かって勝てる相手じゃない。物理的にも、社会的にも…。イッペイは無口ではあるが、熱いハートをもった漢だった。まあ一回落ち着こう、俺はそう声を掛けた。冷静になるのは難しいが、次の方法を考えるしかない。俺は必死に考えを巡らせた。
そう言えば、入学式の朝、マンホールから登校していた輩がいたことを思い出した。地下世界に通じている新入生がいたのだ。にわかには信じ難いが、もし地下を通って行けば、ショートカット的な感じで通常よりも早くグンマー帝国領内に入国できるかも知れない。そんな保証は何処にもないし、そもそもその新入生が何処にいるかさえ分からない。でも、ヘリが使えなくなった今、普通に公共交通機関を利用してグンマー帝国に行った所で、着いた頃にはキャンプは終わってしまう。僅かな望みに懸けるしか無かった。
俺はその由を皆に話し、取り敢えず校門前のマンホールに行くことにした。そこに行くと、例のマンホールは蓋が開いていた。きっとそうだ。奴らはここを通ったに違いない。怒り心頭のイッペイを先頭にチームはマンホールに入った。
マンホールに入ると、縦長の水路が続いていた。約10mおきに照明が付いており、弱い光でコンクリートの内壁が薄暗く照らされている。そして、とにかく臭い。生ゴミやトイレの臭いと言えばいいだろうか。でも文句なんて言ってる場合じゃない。方向を確認して、俺たちは水路脇のスペースを歩き始めた。
二時間ほど歩いただろうか。悪臭で気が狂いそうだった。その時、遠くから悲鳴が聞こえてきた。その音はトンネル内でよく響いた。
「何事だ?」
イッペイが言った。
「何かあったのかな…」
俺がそう言うと、ルイが提案をした。
「ボブ、様子を見てきてよ。」
「え、あ、俺フランクリンだけど…?」
SPの1人が戸惑っていると、他の1人(本当のボブ)がイエッサーと言い、走って先に行ってしまった。見分けが付かないっていうこのくだり、ぶっちゃけダルい。
残された俺達5人はそのままゆっくりと歩き続けた。だが、いつまで経ってもボブの姿が見えない。かれこれ分かれてから三時間くらい経つだろう。地下世界に通じた奴らに関する手掛かりが掴めなければ、余計集合時間に間に合わなくなる。耐えかねたルイはまたも命令した。
「フランクリン、様子を見てきて。」
「いや、俺ジョンソンやから。」
以降、割愛。フランクリンが走って行った。
正直、とても不気味だった。俺的に、SP3人はそこまで忠誠心溢れるような奴らじゃなかった。昨晩の夕食の際も、警戒を休んで普通にカレー食ってたし、一緒にトランプもやったし、部屋では交代で寝るものかと思いきや、3人一緒に床で雑魚寝していたからだ。だから、そいつらが一定の成果を得るまではひたすら先に行く、というのは考えにくかった。
残された手段として、ジョンソンを先に行かせるというのもアリだったが、ここまで2人の消息が掴めないと、危険が潜んでいる可能性が高い。万が一最後のSPであるジョンソンを失った場合、ルイを守る人間が居なくなってしまう。ルイもそれを分かっているから、ジョンソンの派遣をする気は無さそうだった。
「今何処に居るかもよく分からないし、一回外に出てみるってのはどう?」
ルイが言った。
「ああ、そうだな。ボブとフランクリンは心配だが、このままではラチが開かない。亮はどう思う?」イッペイが俺に尋ねた。
「うん、そうしよう。」
俺達は上を見上げて、出口を探しながら歩いた。すぐにマンホールが見つかった。
梯子を登って外に出た。もうすっかり夜になっていた。辺りを見回すと、森の中だった。暗くてほとんど何も見えないが、マンホールは細い山道の脇にあることが分かった。虫やフクロウの鳴き声が聞こえた。しかし、それらとは違う轟音のような者が微かに聞こえた。
俺達は山道を進むことにした。下水道は道に沿って進んでいるから、このまま行けばどこかで2人に会えるかも知れない。
進めば進むほど、轟音は大きくなった。ドドド、と絶え間なく鳴り続いている。俺は怖くなったが、帯刀したイッペイが先頭を歩き、後ろでは憎きジョンソンが警護してくれていたから少し安心した。ルイは疲れて顔が死んでいた。
「うわああっ!!!」
叫び声と共に、突如イッペイの姿が消えた。
俺とルイは身構え、ジョンソンが様子を見に隊列の前に来た。よく見ると、山道が途切れていた。崖になっていたのだ。イッペイは落ちてしまったらしい。神は余りに非情だった。イッペイの名をいくら呼んでも返事は無かった。
たった3人で、夜の森を動くのは危険過ぎる。これ以上犠牲者を出さない為にも、夜が明けるまで待機することにした。現実を受け入れられない俺らは、あまりのショックで眠ることもままならなかった。
今日からついに学校生活が始まる。昨日は驚きの連続であり、心身共に疲労困憊していたが、なんとか気は保てているつもりだ。
朝食を食べ終わると俺はルイ(とSP)、イッペイと一緒に講堂に集まった。これからオリエンテーションが始まる。今後の学校生活について説明をするらしく、新入生が集められた。ちらほら空席があり、相変わらずの集まりの悪さだが、ここまで集まったのは初だろう。100人ほどであろうか。
椅子に座るとすぐにオリエンテーションは始まった。チビ・ハゲ・デブの三拍子揃った眼鏡の中年教師が前に立つ。
「皆さんこんにちは。1年1組担任で、学年主任の鶴田です。今日は皆さんに、重要なお知らせがあります。」
横をふと見ると、イッペイが既に就寝していた。
「えー皆さん、いきなりですが、親交を深める為に、明日からラクダ山にて山岳キャンプを実施します。」
おお、と感嘆の声が生徒達から上がった。入学して間もなく、楽しいイベント。だと思った俺達がバカだった。
「親交を深めると同時に、この学校の厳しい教育に適応できるように、皆さんにはそれなりの試練が課されます。」
この教師の話をまとめるとこうだ。
・まず、5、6人のチームを各自結成し、協力しながら日程をこなす。
・2泊3日のキャンプで、それぞれの生徒の成績を評価し、合格できなかった者には追試がある。尚、評価は数々の課題を達成するごとにスコアとして随時加算されていく。
・明朝7:00にラクダ山麓で現地集合。間に合わなかったチームは原則失格となるが、数時間ほどの遅刻であれば許容し、減点をする事で続行を認める。
・ラクダ山は日本最後の秘境、グンマー帝国最高峰の山である。直線距離はさほどないが、麓のラクダ村に行くのでさえ1週間は掛かるほど交通アクセスが悪い。
無茶苦茶だ。内容については詳しく教えてくれなかったが、追試はかなり厳しいものらしい。他の生徒達は、早速出発した者、状況が飲み込めずただ呆然とする者、と様々であった。とにかく、もうどうこうしていられなかった。到底集合時間には間に合いそうに無いが、少しでも減点を減らす為に、一刻でも早く出発する必要があった。
まず、俺は仲良くなったルイ、イッペイとチームを組むこととした。SPも合わせれば人数は丁度良いのでメンバー表を記入し、鶴田先生に提出しにいった。メンバー表を眺めて鶴田先生は言った。
「うーん。SPは生徒じゃないからなあ。認めて良いのかなあ。」
「八森君の事情を考えると、SPの帯同を辞めさせる事はできませんね。かと言って、SPを人数に加算せず、生徒6人を集めても大所帯となり行動に支障が出るでしょう。」
横から割って入ったのは、我らが2組担任、馬場・アルハンブラ・ジェニファーソンだ。米陸軍特殊部隊、デルタフォースに所属していた経験を持ち、異色なキャリアを歩んだ教師だ。馬場は、この山岳キャンプの責任者でもある。という訳で、結果SPはメンバーとして認められた。特例である。
ちなみに、チーム名は「八森の会」となった。
寮に戻り荷物をまとめ、早速出発しようとしていたその時、ルイが口を開いた。
「ウチのヘリを使えば1時間くらいで着くと思うよ。」
そうだ、コイツは財団の御曹司だった。やっぱりもつべきは友だ、と思った。最初はウザかったが、ここに来てとてつもなく有難い。
6人で屋上のヘリポートに上がり、ルイが手配したヘリを待った。しばらくして、遠い空から入学式で見たあの黒いヘリコプターがやってきた。100mほど近づいた時だっただろうか。事は起こった。突如校舎の一室の窓から鋭く眩しい閃光が放たれ、それがヘリを直撃した。その瞬間、ヘリは大爆発を起こし、ただ塵と煙だけが風に飛ばされて遠くに消えていった。本当に一瞬の出来事だった。SP3人は咄嗟にルイを囲み、守ろうとした。俺は気になって光が出てきた窓の方を見た。
金髪で色黒のゴリマッチョな男がバズーカ砲を肩に担いでいた。校長だ。俺は校長と目が合った。
「ズルは良くないねえ。自分達の力で行ってもらわないと困るよお。」
校長の言葉に、ルイは震えていた。
「ひ、酷い。酷過ぎるッ!!」
イッペイはかなり険しい顔をして、腰の刀に手を当てていた。まずい、歯向かって勝てる相手じゃない。物理的にも、社会的にも…。イッペイは無口ではあるが、熱いハートをもった漢だった。まあ一回落ち着こう、俺はそう声を掛けた。冷静になるのは難しいが、次の方法を考えるしかない。俺は必死に考えを巡らせた。
そう言えば、入学式の朝、マンホールから登校していた輩がいたことを思い出した。地下世界に通じている新入生がいたのだ。にわかには信じ難いが、もし地下を通って行けば、ショートカット的な感じで通常よりも早くグンマー帝国領内に入国できるかも知れない。そんな保証は何処にもないし、そもそもその新入生が何処にいるかさえ分からない。でも、ヘリが使えなくなった今、普通に公共交通機関を利用してグンマー帝国に行った所で、着いた頃にはキャンプは終わってしまう。僅かな望みに懸けるしか無かった。
俺はその由を皆に話し、取り敢えず校門前のマンホールに行くことにした。そこに行くと、例のマンホールは蓋が開いていた。きっとそうだ。奴らはここを通ったに違いない。怒り心頭のイッペイを先頭にチームはマンホールに入った。
マンホールに入ると、縦長の水路が続いていた。約10mおきに照明が付いており、弱い光でコンクリートの内壁が薄暗く照らされている。そして、とにかく臭い。生ゴミやトイレの臭いと言えばいいだろうか。でも文句なんて言ってる場合じゃない。方向を確認して、俺たちは水路脇のスペースを歩き始めた。
二時間ほど歩いただろうか。悪臭で気が狂いそうだった。その時、遠くから悲鳴が聞こえてきた。その音はトンネル内でよく響いた。
「何事だ?」
イッペイが言った。
「何かあったのかな…」
俺がそう言うと、ルイが提案をした。
「ボブ、様子を見てきてよ。」
「え、あ、俺フランクリンだけど…?」
SPの1人が戸惑っていると、他の1人(本当のボブ)がイエッサーと言い、走って先に行ってしまった。見分けが付かないっていうこのくだり、ぶっちゃけダルい。
残された俺達5人はそのままゆっくりと歩き続けた。だが、いつまで経ってもボブの姿が見えない。かれこれ分かれてから三時間くらい経つだろう。地下世界に通じた奴らに関する手掛かりが掴めなければ、余計集合時間に間に合わなくなる。耐えかねたルイはまたも命令した。
「フランクリン、様子を見てきて。」
「いや、俺ジョンソンやから。」
以降、割愛。フランクリンが走って行った。
正直、とても不気味だった。俺的に、SP3人はそこまで忠誠心溢れるような奴らじゃなかった。昨晩の夕食の際も、警戒を休んで普通にカレー食ってたし、一緒にトランプもやったし、部屋では交代で寝るものかと思いきや、3人一緒に床で雑魚寝していたからだ。だから、そいつらが一定の成果を得るまではひたすら先に行く、というのは考えにくかった。
残された手段として、ジョンソンを先に行かせるというのもアリだったが、ここまで2人の消息が掴めないと、危険が潜んでいる可能性が高い。万が一最後のSPであるジョンソンを失った場合、ルイを守る人間が居なくなってしまう。ルイもそれを分かっているから、ジョンソンの派遣をする気は無さそうだった。
「今何処に居るかもよく分からないし、一回外に出てみるってのはどう?」
ルイが言った。
「ああ、そうだな。ボブとフランクリンは心配だが、このままではラチが開かない。亮はどう思う?」イッペイが俺に尋ねた。
「うん、そうしよう。」
俺達は上を見上げて、出口を探しながら歩いた。すぐにマンホールが見つかった。
梯子を登って外に出た。もうすっかり夜になっていた。辺りを見回すと、森の中だった。暗くてほとんど何も見えないが、マンホールは細い山道の脇にあることが分かった。虫やフクロウの鳴き声が聞こえた。しかし、それらとは違う轟音のような者が微かに聞こえた。
俺達は山道を進むことにした。下水道は道に沿って進んでいるから、このまま行けばどこかで2人に会えるかも知れない。
進めば進むほど、轟音は大きくなった。ドドド、と絶え間なく鳴り続いている。俺は怖くなったが、帯刀したイッペイが先頭を歩き、後ろでは憎きジョンソンが警護してくれていたから少し安心した。ルイは疲れて顔が死んでいた。
「うわああっ!!!」
叫び声と共に、突如イッペイの姿が消えた。
俺とルイは身構え、ジョンソンが様子を見に隊列の前に来た。よく見ると、山道が途切れていた。崖になっていたのだ。イッペイは落ちてしまったらしい。神は余りに非情だった。イッペイの名をいくら呼んでも返事は無かった。
たった3人で、夜の森を動くのは危険過ぎる。これ以上犠牲者を出さない為にも、夜が明けるまで待機することにした。現実を受け入れられない俺らは、あまりのショックで眠ることもままならなかった。
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