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山岳キャンプ編
第6話「1日目③ 土竜」
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昨晩の話…
下水道トンネルを走って長い時間が経った。流石のSPたるボブも、疲労の為に足を止めた。心臓がドクンドクン動いているのが聞こえた。拍動が収まるに連れて、微かに違う音が聞こえた。ドドドド…遠くで重低音が鳴っている。何かがある。そう思ったボブは、息が落ち着くとまた走り出した。走っていくほど音は大きくなった。
ふと気づくと、風を感じた。前方から、冷たい、水分を含んだ強風が吹いてくる。
さらに歩き進めると、トンネルが終わった。夜だから暗くて何も見えないが、確かにここから先はトンネルではなく外の世界である。例の悪臭が消え、新鮮な空気を久しぶりに感じたのだ。
だがしかし、地面が続いていない。つまり、計り知れないほど大きな段差があるようだった。そして下の方からとてつもなく大きな轟音が鳴り響いており、これ以上進むのは困難だと思われた。ボブは理解した。これは滝である、と。
ボブは考えた。あの悲鳴は、先を行っていた他チームがここから落ちた時に発せられたものだ、と。気をつけないと危ない。そう思い、少し後退りして、亮達を待つことにした。
座っていると、ボブは急に眠くなった。そういえば、昨晩はずっとトランプをしていてあまり寝れなかった。もう夜だし、亮達が来るまで少し横になって休もう…。ボブは眠りについた。
目が覚めると、息が苦しかった。鼻の奥が痛くて、実に不快だった。水の中にいる!?そう思ったのも束の間、ボブは落下している感覚を味わった。
意識を失ってどれほど経っただろうか。気がつくと、夜が明けていた。腕時計を見ると、もう5時だった。周りを見渡すと、目の前には、大きな湖があった。例の巨大な滝が湖に流れ落ちていた。湖は森に囲まれており、ボブは湖畔の岩場に流れ着いたようだ。
「ようやく起きたか。」
男の声が聞こえた。ボブはすぐに身構え、戦闘態勢をとった。
「おいおい、そんなに警戒すんなよ。」
木の影から上裸の男が現れた。草でできたパンツを履いており、まさに原始人と言った所だ。
「お前は誰だ?」
ボブが尋ねた。
「藻倉ケンジ。豊開学園高校1年3組。学校のキャンプで来てらあ。」
「ボブだ。お前と同じ学校の八森ルイ様のSPをしている。」
「八森…ああ、あのヘリ野郎か。あいつは御曹司で有名だからなあ。」
「藻倉、もしかしてだが…お前はその…。」
「その何だ?」
ボブは自分でもこの表現は馬鹿らしいと思いながら話した。
「地下世界…ってやつに通じてる奴か?」
ふはは、と藻倉は笑った。
「なあに、元々輸送系のこと任されてたからな。それで少し詳しくなっただけよ。」
「任されてた…?誰に?」
「吉山組。」
「なっ…。」
まさかこの名前が出てくるとは思わなかった。吉山組といえば、関東最強の暴力団である。中学の時からそれに従事していたのだろうか。豊開に来るのも無理はない。
「所でボブ、お前はなんでこんな所にいるんだ?八森はいないのか?」
ボブは昨日あったことを全て話した。
「そうか。あいにくだが俺が助けになれることは無さそうだ。」
「どういう事だ?」
「滝を見ろ。上流の川から流れている。そして、崖にポツンと小さく穴が空いてるだろ?あれが俺達の来た下水道だ。はっきり言ってお手上げだよ。」
「何がお手上げなんだ?」
「この川はワタラセ川と言って、グンマー帝国と周辺領域の境目になっているんだ。正直俺は、日本全国の地下事情についての知識、それと地下世界との人脈に関しては誰にも負けねえ。だがグンマー帝国内は別だ。こんな閉ざされた未開の地の情報なんてどこにも無い。俺もお前と同様迷い人なのだよ。」
クソッ、とボブは滝に向かって叫んだ。
「そうだ、藻倉。お前の仲間はどうしたんだ?」
「ああ、あいつらか。あいつらなら今湖底に沈んでるだろうなあ。」
ボブが黙り込むと、藻倉は話を続けた。
「俺達は、グンマー帝国領内に入っ後の移動はノープランだった。なんの知識も情報も無いからな。あの夜、焦りに焦ったあの馬鹿共は全員崖の水道管から暗闇に飛び降りたのさ。俺は飛び降りを拒否したが聞く耳を持ってもらえず、やらざるを得なかった。俺は奇跡的に助かったがあいつらはダメもうだろうな。」
ここで、ボブが口を開いた。
「藻倉。まだ2時間ある。つまり、キャンプはこれからだ。この際、成績はどうでもいい。だから、とにかくラクダ山に向かって陸路で進んで、同じ学校の奴らに会って救助を求めるしか無い。」
「おおそうだな。でも、まずお前は着替えろ。その濡れたスーツじゃ動きにくいだろ。俺と同じ格好になれ。」
ボブと藻倉は森の中を進み始めた。木に登ってみた所、10kmほど遠くにかのラクダ山が見えたので、そちらの方向に向かっている。木々が鬱蒼と生い茂っており、いつ物陰から野生動物が出てくるか分からない。ましてや、ここグンマー帝国領内では、未確認生物がウジャウジャ出現する。聞いたことのない奇妙な動物の鳴き声があちらこちらで聞こえてくる。
20分ほど歩いただろうか、高さ1mほどの石を登ろうとしたとき、ボブは地面を見てあることに気がついた。足跡だ。直径50cmほだある、巨大なものであった。
「おい、藻蔵!これを見ろ!」
「んああ、やっと気づいたか。さっきからあちこちにあるぞ?」
ボブが今まで来た道を振り返ると、数々の足跡が残っていた。よく見ていなかったせいか、それらは自分のものではないかと一瞬疑ったが、明らかに大きさが違った。
「ちゃんと足下みてねえとつまずくぞ?登山初心者か?お前。」
藻蔵が呆れた顔で言った。
そのとき、ボブのスキンヘッドに水が滴り落ちた。いや、水というよりは、お湯と言った方が正しいのかも知れない。そして、額を垂れてきたその液体はネバネバしていた。
「どうやら上にも気を付けねえといけないみてえだな。」
藻蔵の言葉の意味を理解した頃には、時すでに遅しであった。
ぐわあああっと猛獣がボブに襲いかかった。たった一瞬で、ボブは体丸ごと猛獣に飲み込まれてしまった。
「くそっ…!」
藻蔵は後退りし、すぐさま木の影に隠れた。猛獣は翼の生えた竜のような生き物であった。これだけ大きな図体をしていたのに、物音も立てずに近づいてきていたのだ。そう考え藻蔵は恐怖を感じた。
「どうしたら良いんだ…助けようもねえ!」
猛獣はまだ口の中にいるボブを噛むのに苦戦しているようであった。中では決死の抵抗が行われているのだろう。
その時、ザクッ、と鈍い音がした。気付いたら、猛獣の目に矢が刺さっていた。猛獣は暴れ狂い、口からボブを吐き出した。そして翼を羽ばたかせ、足踏みを始めた。その瞬間、森の中からもう一本、二本と矢が飛んできて、猛獣の心臓と脳天を貫いた。猛獣の動きは次第に鈍くなり、ついに地面に倒れた。
ボブは気絶しているようだったが、藻蔵が叩くと目を覚ました。
「一体誰だ…」
ボブを介抱しつつ、藻蔵は辺りを警戒した。
そこに、自分と同じように原始人のような身なりをした少年が茂みから現れた。ただ、自分のように植物できた物ではなく、質の高い毛皮性の服装であった。
「この種類の翼竜はこの森によくいるぽ。」
少年が何か言っている。
「フランクリン!?フランクリンじゃないか!!」
少年の後ろから、侍の格好をした若者が現れた。髭と髪が伸び放題であるので、服装を考えなければ彼こそ原始人にふさわしい。
「ち、ちがう…お、俺はボブ…」
まだ意識が戻りきっていないようだ。
「感動の再会のようだが、お前は誰だ?」
藻蔵が2人に話しかける。
「おいどんはイッペイ、ボブと同じチームさ!」
「それはめでたいな!んで…」
藻蔵が少年の方を向く。
「俺はミズノだぽ。近くの村の子だぽ。」
「お、おう…(変わったガキだな…)。」
「せっかくだが、時間が無い。先を急ぐぞ。」
藻蔵が先導しようとしたその時、ミズノが口を開いた。
「俺、近道知ってるぽ。ここは俺についてきて欲しいぽ。」
「頼もしいだろ?村一番の期待の若手らしいからな!こいつを付けてくれた長老には感謝しかないぜ。」
イッペイが自慢げに話す。
「お、おい…待ってくれ…」
地面に横たわったままの屈強な男がうめき声を上げた。
「ボブ!大丈夫か!?」
イッペイが近寄る。
「俺、どうも脚をやっちまったらしい。動かないんだ…はは…。」
藻蔵がズボンの裾をめくると、歯形の形に沿って肉がえぐれていた。
「これを巻くぽ!」
ミズノが腰につけた袋から布を取り出し、ボブの脚に巻き付けた。
「もう1時間の辛抱だぽ!3人で協力してボブを麓まで運ぶぽ!」
「ありがとうな…。」
ボブが言う。
「じゃ行くぽ!」
4人はさらなる森の奥へと歩き出した。
下水道トンネルを走って長い時間が経った。流石のSPたるボブも、疲労の為に足を止めた。心臓がドクンドクン動いているのが聞こえた。拍動が収まるに連れて、微かに違う音が聞こえた。ドドドド…遠くで重低音が鳴っている。何かがある。そう思ったボブは、息が落ち着くとまた走り出した。走っていくほど音は大きくなった。
ふと気づくと、風を感じた。前方から、冷たい、水分を含んだ強風が吹いてくる。
さらに歩き進めると、トンネルが終わった。夜だから暗くて何も見えないが、確かにここから先はトンネルではなく外の世界である。例の悪臭が消え、新鮮な空気を久しぶりに感じたのだ。
だがしかし、地面が続いていない。つまり、計り知れないほど大きな段差があるようだった。そして下の方からとてつもなく大きな轟音が鳴り響いており、これ以上進むのは困難だと思われた。ボブは理解した。これは滝である、と。
ボブは考えた。あの悲鳴は、先を行っていた他チームがここから落ちた時に発せられたものだ、と。気をつけないと危ない。そう思い、少し後退りして、亮達を待つことにした。
座っていると、ボブは急に眠くなった。そういえば、昨晩はずっとトランプをしていてあまり寝れなかった。もう夜だし、亮達が来るまで少し横になって休もう…。ボブは眠りについた。
目が覚めると、息が苦しかった。鼻の奥が痛くて、実に不快だった。水の中にいる!?そう思ったのも束の間、ボブは落下している感覚を味わった。
意識を失ってどれほど経っただろうか。気がつくと、夜が明けていた。腕時計を見ると、もう5時だった。周りを見渡すと、目の前には、大きな湖があった。例の巨大な滝が湖に流れ落ちていた。湖は森に囲まれており、ボブは湖畔の岩場に流れ着いたようだ。
「ようやく起きたか。」
男の声が聞こえた。ボブはすぐに身構え、戦闘態勢をとった。
「おいおい、そんなに警戒すんなよ。」
木の影から上裸の男が現れた。草でできたパンツを履いており、まさに原始人と言った所だ。
「お前は誰だ?」
ボブが尋ねた。
「藻倉ケンジ。豊開学園高校1年3組。学校のキャンプで来てらあ。」
「ボブだ。お前と同じ学校の八森ルイ様のSPをしている。」
「八森…ああ、あのヘリ野郎か。あいつは御曹司で有名だからなあ。」
「藻倉、もしかしてだが…お前はその…。」
「その何だ?」
ボブは自分でもこの表現は馬鹿らしいと思いながら話した。
「地下世界…ってやつに通じてる奴か?」
ふはは、と藻倉は笑った。
「なあに、元々輸送系のこと任されてたからな。それで少し詳しくなっただけよ。」
「任されてた…?誰に?」
「吉山組。」
「なっ…。」
まさかこの名前が出てくるとは思わなかった。吉山組といえば、関東最強の暴力団である。中学の時からそれに従事していたのだろうか。豊開に来るのも無理はない。
「所でボブ、お前はなんでこんな所にいるんだ?八森はいないのか?」
ボブは昨日あったことを全て話した。
「そうか。あいにくだが俺が助けになれることは無さそうだ。」
「どういう事だ?」
「滝を見ろ。上流の川から流れている。そして、崖にポツンと小さく穴が空いてるだろ?あれが俺達の来た下水道だ。はっきり言ってお手上げだよ。」
「何がお手上げなんだ?」
「この川はワタラセ川と言って、グンマー帝国と周辺領域の境目になっているんだ。正直俺は、日本全国の地下事情についての知識、それと地下世界との人脈に関しては誰にも負けねえ。だがグンマー帝国内は別だ。こんな閉ざされた未開の地の情報なんてどこにも無い。俺もお前と同様迷い人なのだよ。」
クソッ、とボブは滝に向かって叫んだ。
「そうだ、藻倉。お前の仲間はどうしたんだ?」
「ああ、あいつらか。あいつらなら今湖底に沈んでるだろうなあ。」
ボブが黙り込むと、藻倉は話を続けた。
「俺達は、グンマー帝国領内に入っ後の移動はノープランだった。なんの知識も情報も無いからな。あの夜、焦りに焦ったあの馬鹿共は全員崖の水道管から暗闇に飛び降りたのさ。俺は飛び降りを拒否したが聞く耳を持ってもらえず、やらざるを得なかった。俺は奇跡的に助かったがあいつらはダメもうだろうな。」
ここで、ボブが口を開いた。
「藻倉。まだ2時間ある。つまり、キャンプはこれからだ。この際、成績はどうでもいい。だから、とにかくラクダ山に向かって陸路で進んで、同じ学校の奴らに会って救助を求めるしか無い。」
「おおそうだな。でも、まずお前は着替えろ。その濡れたスーツじゃ動きにくいだろ。俺と同じ格好になれ。」
ボブと藻倉は森の中を進み始めた。木に登ってみた所、10kmほど遠くにかのラクダ山が見えたので、そちらの方向に向かっている。木々が鬱蒼と生い茂っており、いつ物陰から野生動物が出てくるか分からない。ましてや、ここグンマー帝国領内では、未確認生物がウジャウジャ出現する。聞いたことのない奇妙な動物の鳴き声があちらこちらで聞こえてくる。
20分ほど歩いただろうか、高さ1mほどの石を登ろうとしたとき、ボブは地面を見てあることに気がついた。足跡だ。直径50cmほだある、巨大なものであった。
「おい、藻蔵!これを見ろ!」
「んああ、やっと気づいたか。さっきからあちこちにあるぞ?」
ボブが今まで来た道を振り返ると、数々の足跡が残っていた。よく見ていなかったせいか、それらは自分のものではないかと一瞬疑ったが、明らかに大きさが違った。
「ちゃんと足下みてねえとつまずくぞ?登山初心者か?お前。」
藻蔵が呆れた顔で言った。
そのとき、ボブのスキンヘッドに水が滴り落ちた。いや、水というよりは、お湯と言った方が正しいのかも知れない。そして、額を垂れてきたその液体はネバネバしていた。
「どうやら上にも気を付けねえといけないみてえだな。」
藻蔵の言葉の意味を理解した頃には、時すでに遅しであった。
ぐわあああっと猛獣がボブに襲いかかった。たった一瞬で、ボブは体丸ごと猛獣に飲み込まれてしまった。
「くそっ…!」
藻蔵は後退りし、すぐさま木の影に隠れた。猛獣は翼の生えた竜のような生き物であった。これだけ大きな図体をしていたのに、物音も立てずに近づいてきていたのだ。そう考え藻蔵は恐怖を感じた。
「どうしたら良いんだ…助けようもねえ!」
猛獣はまだ口の中にいるボブを噛むのに苦戦しているようであった。中では決死の抵抗が行われているのだろう。
その時、ザクッ、と鈍い音がした。気付いたら、猛獣の目に矢が刺さっていた。猛獣は暴れ狂い、口からボブを吐き出した。そして翼を羽ばたかせ、足踏みを始めた。その瞬間、森の中からもう一本、二本と矢が飛んできて、猛獣の心臓と脳天を貫いた。猛獣の動きは次第に鈍くなり、ついに地面に倒れた。
ボブは気絶しているようだったが、藻蔵が叩くと目を覚ました。
「一体誰だ…」
ボブを介抱しつつ、藻蔵は辺りを警戒した。
そこに、自分と同じように原始人のような身なりをした少年が茂みから現れた。ただ、自分のように植物できた物ではなく、質の高い毛皮性の服装であった。
「この種類の翼竜はこの森によくいるぽ。」
少年が何か言っている。
「フランクリン!?フランクリンじゃないか!!」
少年の後ろから、侍の格好をした若者が現れた。髭と髪が伸び放題であるので、服装を考えなければ彼こそ原始人にふさわしい。
「ち、ちがう…お、俺はボブ…」
まだ意識が戻りきっていないようだ。
「感動の再会のようだが、お前は誰だ?」
藻蔵が2人に話しかける。
「おいどんはイッペイ、ボブと同じチームさ!」
「それはめでたいな!んで…」
藻蔵が少年の方を向く。
「俺はミズノだぽ。近くの村の子だぽ。」
「お、おう…(変わったガキだな…)。」
「せっかくだが、時間が無い。先を急ぐぞ。」
藻蔵が先導しようとしたその時、ミズノが口を開いた。
「俺、近道知ってるぽ。ここは俺についてきて欲しいぽ。」
「頼もしいだろ?村一番の期待の若手らしいからな!こいつを付けてくれた長老には感謝しかないぜ。」
イッペイが自慢げに話す。
「お、おい…待ってくれ…」
地面に横たわったままの屈強な男がうめき声を上げた。
「ボブ!大丈夫か!?」
イッペイが近寄る。
「俺、どうも脚をやっちまったらしい。動かないんだ…はは…。」
藻蔵がズボンの裾をめくると、歯形の形に沿って肉がえぐれていた。
「これを巻くぽ!」
ミズノが腰につけた袋から布を取り出し、ボブの脚に巻き付けた。
「もう1時間の辛抱だぽ!3人で協力してボブを麓まで運ぶぽ!」
「ありがとうな…。」
ボブが言う。
「じゃ行くぽ!」
4人はさらなる森の奥へと歩き出した。
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