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一年生
フレアさんのバストアップです!
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同じフロアにある女性用下着売り場、そこにルースを引きずるようにしてフレアたち五人は訪れた。
そこには木製のマネキンたちがいろいろな色のレースのブラジャーとパンツを着て立っている。
そんな場所に連れられたルースの顔は真っ赤になってしまう。
「ちょっと待って!僕はここで待ってるから!」
さすがにきらびやかな場所へと連れて行かれたくないルースは、必死に抵抗する。
「むぅ……そこまで言われると少し気が引けるな……」
「そうですね。残念ですがやめておきますか?」
なんとか男の子としての尊厳を保とうとしたその時、
「あらあら、皆様。奇遇ですね」
アリシアがやってきた。
「むっ……」
「こんにちは……」
「ども」
「あっ、カイ君と決勝戦で闘った子だね?」
「クリス先輩ですね?少しだけお顔を合わせましたが、ちゃんとしたご挨拶は初めてですね。アリシア・メルディアと申します」
「知ってくれてて嬉しいな!」
「当然知っておりますよ。とても有名な方ですから」
クリスとアリシアが和やかに話している中で、ルースを除く三人は警戒を続ける。
「ルース君もこんにちは。お買い物に付き合わされているようで大変ですね」
「本当に困っていたところだよ」
「ところでカイさんはご一緒ではないので?」
「カイは別行動中だよ」
「それは残念です」
激しく闘い合ったルースとも普通に会話が弾んでいた。
「ところで皆様はこちらの下着売り場にお買い物ですか?」
「そうだよ」
「ありがとうございますクリス先輩。よろしかったら私もご一緒させていただいてもよいでしょうか?」
「ボクは構わないけど?」
「クリス先輩がそう言うのなら私は構わんが……」
「私もです」
「問題ない」
「うふふ、良かった。アルグランド学園には女性がほとんどいませんのでこうしてご一緒できると嬉しいです」
裏表のない笑顔。
それがフレアたちの警戒心を解いていった。
「それじゃ一緒に行こう!ルース君はちょっと待っててね?」
「……うん。楽しんできてね?」
ちょっと?
そう思ったルースだが、今回も口には出さないようにするのだった。
「それでどういったものを探していらっしゃるので?」
「動きやすいものがいいな」
「私は可愛いのがいいです」
「あたしもフレアと一緒」
「ボクは可愛いのを着けてみたいなぁ!」
「なるほど……それでは失礼して」
モミモミ。
「な、何をする!?」
アリシアはフレアの背後に回り込むとその慎ましやかな膨らみを揉みしだいた。
「サイズを確認しただけですのでご安心を。フレアさんのサイズでしたらこちらがぴったりかと」
アリシアはハンガーに並んでいる青と白のボーダー柄のブラジャーとパンツをフレアに手渡した。
「ほ、本当か?」
「はい。試着してみてください」
「う、うむ……」
柄も気に入ったようでフレアはそれを持って試着室へと入っていった。
しゅるしゅると服を脱いでいき、生まれたままの姿になったフレアは自分の慎ましいものにため息を吐く。
「……ふぅ」
「大きさは慎ましいですが、形は素晴らしいですね」
「な、なんで試着室に入ってきているんだ貴様は!」
必死に胸を隠すフレア。
「まあまあ、私がブラを着けて差し上げますから」
「自分で着けられるわ!」
「いいんですか?私が着ければサイズアップできると思いますが?」
その言葉にフレアの耳が動く。
「……本当か?」
「ええ、こう見えて私三姉妹の末っ子なのでお姉様たちにしっかりとレクチャーを受けております」
「な、ならば頼むとしよう……」
フレアは迷ったが、魅惑的な誘惑には勝てなかった。
「ふふふ……引き締まった身体をしつつも女性らしい柔らかさを残していますね。綺麗ですよ?」
「あっ……」
少しひんやりとしたアリシアの手が、フレアの胸から腰のラインをなぞる。
「余分なお肉がほとんどないですけれど、おなかの場所からこうやって少しづつお肉をもってきましょう……」
「あ、あんまり……いやらしい触り方をするな……」
「これは美容法ですからね。いやらしい気持ちなどはありません」
「あっ……あっ……あぅ……」
その後もアリシアのマッサージは続き、そんな様子を外でカーテン越しに眺めていた三人は息を呑んだ。
「と、止めた方がいいのでしょうか?」
「大丈夫……なはず」
「あはは……アリシアちゃんを信じてあげよう?」
そうして待つこと数分。
「はぁはぁ……」
カーテンが開く。
「フレアさん!大丈夫ですか!?」
「ああ、大丈夫だ……」
そう言うフレアだが、非常に疲労が溜まっているように見える。
しかし……
「フレアさんの胸が大きくなってる!?」
「そうだろう!?私でも驚きだ!」
「大きくなった?」
「うーん……どうだろう?」
フレアやリーナにはそのほんのりとした大きさの違いがわかるのだが、サリアとクリスにはわからないようだった。
「それにその柄よく似合っていますね」
「アリシアが選んだものだが、私も気に入っている」
「……アリシアさん。私のも選んでもらっていいですか?」
「もちろんです」
そう答えたアリシアの瞳は喜悦の色に染まっていた。
そこには木製のマネキンたちがいろいろな色のレースのブラジャーとパンツを着て立っている。
そんな場所に連れられたルースの顔は真っ赤になってしまう。
「ちょっと待って!僕はここで待ってるから!」
さすがにきらびやかな場所へと連れて行かれたくないルースは、必死に抵抗する。
「むぅ……そこまで言われると少し気が引けるな……」
「そうですね。残念ですがやめておきますか?」
なんとか男の子としての尊厳を保とうとしたその時、
「あらあら、皆様。奇遇ですね」
アリシアがやってきた。
「むっ……」
「こんにちは……」
「ども」
「あっ、カイ君と決勝戦で闘った子だね?」
「クリス先輩ですね?少しだけお顔を合わせましたが、ちゃんとしたご挨拶は初めてですね。アリシア・メルディアと申します」
「知ってくれてて嬉しいな!」
「当然知っておりますよ。とても有名な方ですから」
クリスとアリシアが和やかに話している中で、ルースを除く三人は警戒を続ける。
「ルース君もこんにちは。お買い物に付き合わされているようで大変ですね」
「本当に困っていたところだよ」
「ところでカイさんはご一緒ではないので?」
「カイは別行動中だよ」
「それは残念です」
激しく闘い合ったルースとも普通に会話が弾んでいた。
「ところで皆様はこちらの下着売り場にお買い物ですか?」
「そうだよ」
「ありがとうございますクリス先輩。よろしかったら私もご一緒させていただいてもよいでしょうか?」
「ボクは構わないけど?」
「クリス先輩がそう言うのなら私は構わんが……」
「私もです」
「問題ない」
「うふふ、良かった。アルグランド学園には女性がほとんどいませんのでこうしてご一緒できると嬉しいです」
裏表のない笑顔。
それがフレアたちの警戒心を解いていった。
「それじゃ一緒に行こう!ルース君はちょっと待っててね?」
「……うん。楽しんできてね?」
ちょっと?
そう思ったルースだが、今回も口には出さないようにするのだった。
「それでどういったものを探していらっしゃるので?」
「動きやすいものがいいな」
「私は可愛いのがいいです」
「あたしもフレアと一緒」
「ボクは可愛いのを着けてみたいなぁ!」
「なるほど……それでは失礼して」
モミモミ。
「な、何をする!?」
アリシアはフレアの背後に回り込むとその慎ましやかな膨らみを揉みしだいた。
「サイズを確認しただけですのでご安心を。フレアさんのサイズでしたらこちらがぴったりかと」
アリシアはハンガーに並んでいる青と白のボーダー柄のブラジャーとパンツをフレアに手渡した。
「ほ、本当か?」
「はい。試着してみてください」
「う、うむ……」
柄も気に入ったようでフレアはそれを持って試着室へと入っていった。
しゅるしゅると服を脱いでいき、生まれたままの姿になったフレアは自分の慎ましいものにため息を吐く。
「……ふぅ」
「大きさは慎ましいですが、形は素晴らしいですね」
「な、なんで試着室に入ってきているんだ貴様は!」
必死に胸を隠すフレア。
「まあまあ、私がブラを着けて差し上げますから」
「自分で着けられるわ!」
「いいんですか?私が着ければサイズアップできると思いますが?」
その言葉にフレアの耳が動く。
「……本当か?」
「ええ、こう見えて私三姉妹の末っ子なのでお姉様たちにしっかりとレクチャーを受けております」
「な、ならば頼むとしよう……」
フレアは迷ったが、魅惑的な誘惑には勝てなかった。
「ふふふ……引き締まった身体をしつつも女性らしい柔らかさを残していますね。綺麗ですよ?」
「あっ……」
少しひんやりとしたアリシアの手が、フレアの胸から腰のラインをなぞる。
「余分なお肉がほとんどないですけれど、おなかの場所からこうやって少しづつお肉をもってきましょう……」
「あ、あんまり……いやらしい触り方をするな……」
「これは美容法ですからね。いやらしい気持ちなどはありません」
「あっ……あっ……あぅ……」
その後もアリシアのマッサージは続き、そんな様子を外でカーテン越しに眺めていた三人は息を呑んだ。
「と、止めた方がいいのでしょうか?」
「大丈夫……なはず」
「あはは……アリシアちゃんを信じてあげよう?」
そうして待つこと数分。
「はぁはぁ……」
カーテンが開く。
「フレアさん!大丈夫ですか!?」
「ああ、大丈夫だ……」
そう言うフレアだが、非常に疲労が溜まっているように見える。
しかし……
「フレアさんの胸が大きくなってる!?」
「そうだろう!?私でも驚きだ!」
「大きくなった?」
「うーん……どうだろう?」
フレアやリーナにはそのほんのりとした大きさの違いがわかるのだが、サリアとクリスにはわからないようだった。
「それにその柄よく似合っていますね」
「アリシアが選んだものだが、私も気に入っている」
「……アリシアさん。私のも選んでもらっていいですか?」
「もちろんです」
そう答えたアリシアの瞳は喜悦の色に染まっていた。
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