召喚されたリビングメイルは女騎士のものでした

think

文字の大きさ
179 / 180
一年生

フレアさんのバストアップです!

しおりを挟む
同じフロアにある女性用下着売り場、そこにルースを引きずるようにしてフレアたち五人は訪れた。
そこには木製のマネキンたちがいろいろな色のレースのブラジャーとパンツを着て立っている。
そんな場所に連れられたルースの顔は真っ赤になってしまう。

「ちょっと待って!僕はここで待ってるから!」

さすがにきらびやかな場所へと連れて行かれたくないルースは、必死に抵抗する。

「むぅ……そこまで言われると少し気が引けるな……」

「そうですね。残念ですがやめておきますか?」

なんとか男の子としての尊厳を保とうとしたその時、

「あらあら、皆様。奇遇ですね」

アリシアがやってきた。

「むっ……」
「こんにちは……」
「ども」

「あっ、カイ君と決勝戦で闘った子だね?」

「クリス先輩ですね?少しだけお顔を合わせましたが、ちゃんとしたご挨拶は初めてですね。アリシア・メルディアと申します」

「知ってくれてて嬉しいな!」

「当然知っておりますよ。とても有名な方ですから」

クリスとアリシアが和やかに話している中で、ルースを除く三人は警戒を続ける。

「ルース君もこんにちは。お買い物に付き合わされているようで大変ですね」

「本当に困っていたところだよ」

「ところでカイさんはご一緒ではないので?」

「カイは別行動中だよ」

「それは残念です」

激しく闘い合ったルースとも普通に会話が弾んでいた。

「ところで皆様はこちらの下着売り場にお買い物ですか?」

「そうだよ」

「ありがとうございますクリス先輩。よろしかったら私もご一緒させていただいてもよいでしょうか?」

「ボクは構わないけど?」

「クリス先輩がそう言うのなら私は構わんが……」
「私もです」
「問題ない」

「うふふ、良かった。アルグランド学園には女性がほとんどいませんのでこうしてご一緒できると嬉しいです」

裏表のない笑顔。
それがフレアたちの警戒心を解いていった。

「それじゃ一緒に行こう!ルース君はちょっと待っててね?」

「……うん。楽しんできてね?」

ちょっと?
そう思ったルースだが、今回も口には出さないようにするのだった。


「それでどういったものを探していらっしゃるので?」

「動きやすいものがいいな」
「私は可愛いのがいいです」
「あたしもフレアと一緒」
「ボクは可愛いのを着けてみたいなぁ!」

「なるほど……それでは失礼して」

モミモミ。

「な、何をする!?」

アリシアはフレアの背後に回り込むとその慎ましやかな膨らみを揉みしだいた。

「サイズを確認しただけですのでご安心を。フレアさんのサイズでしたらこちらがぴったりかと」

アリシアはハンガーに並んでいる青と白のボーダー柄のブラジャーとパンツをフレアに手渡した。

「ほ、本当か?」

「はい。試着してみてください」

「う、うむ……」

柄も気に入ったようでフレアはそれを持って試着室へと入っていった。
しゅるしゅると服を脱いでいき、生まれたままの姿になったフレアは自分の慎ましいものにため息を吐く。

「……ふぅ」

「大きさは慎ましいですが、形は素晴らしいですね」

「な、なんで試着室に入ってきているんだ貴様は!」

必死に胸を隠すフレア。

「まあまあ、私がブラを着けて差し上げますから」

「自分で着けられるわ!」

「いいんですか?私が着ければサイズアップできると思いますが?」

その言葉にフレアの耳が動く。

「……本当か?」

「ええ、こう見えて私三姉妹の末っ子なのでお姉様たちにしっかりとレクチャーを受けております」

「な、ならば頼むとしよう……」

フレアは迷ったが、魅惑的な誘惑には勝てなかった。

「ふふふ……引き締まった身体をしつつも女性らしい柔らかさを残していますね。綺麗ですよ?」

「あっ……」

少しひんやりとしたアリシアの手が、フレアの胸から腰のラインをなぞる。

「余分なお肉がほとんどないですけれど、おなかの場所からこうやって少しづつお肉をもってきましょう……」

「あ、あんまり……いやらしい触り方をするな……」

「これは美容法ですからね。いやらしい気持ちなどはありません」

「あっ……あっ……あぅ……」

その後もアリシアのマッサージは続き、そんな様子を外でカーテン越しに眺めていた三人は息を呑んだ。

「と、止めた方がいいのでしょうか?」

「大丈夫……なはず」

「あはは……アリシアちゃんを信じてあげよう?」

そうして待つこと数分。

「はぁはぁ……」

カーテンが開く。

「フレアさん!大丈夫ですか!?」

「ああ、大丈夫だ……」

そう言うフレアだが、非常に疲労が溜まっているように見える。
しかし……

「フレアさんの胸が大きくなってる!?」

「そうだろう!?私でも驚きだ!」

「大きくなった?」

「うーん……どうだろう?」

フレアやリーナにはそのほんのりとした大きさの違いがわかるのだが、サリアとクリスにはわからないようだった。

「それにその柄よく似合っていますね」

「アリシアが選んだものだが、私も気に入っている」

「……アリシアさん。私のも選んでもらっていいですか?」

「もちろんです」

そう答えたアリシアの瞳は喜悦の色に染まっていた。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」 帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。 さて。 「とりあえず──妹と家族は救わないと」 あと金持ちになって、ニート三昧だな。 こっちは地球と環境が違いすぎるし。 やりたい事が多いな。 「さ、お別れの時間だ」 これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。 ※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。 ※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。 ゆっくり投稿です。

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】妖の王の継承者は正妻志望で学園1の銀髪美少女と共に最強スキル「異能狩り」で成り上がり復讐する〜

ひらたけなめこ
キャラ文芸
【完結しました】【キャラ文芸大賞応援ありがとうございましたm(_ _)m】  妖の王の血を引く坂田琥太郎は、高校入学時に一人の美少女と出会う。彼女もまた、人ならざる者だった。一家惨殺された過去を持つ琥太郎は、妖刀童子切安綱を手に、怨敵の土御門翠流とその式神、七鬼衆に復讐を誓う。数奇な運命を辿る琥太郎のもとに集ったのは、学園で出会う陰陽師や妖達だった。 現代あやかし陰陽譚、開幕! キャラ文芸大賞参加します!皆様、何卒応援宜しくお願いいたしますm(_ _)m投票、お気に入りが励みになります。 著者Twitter https://twitter.com/@hiratakenameko7

処理中です...