召喚されたリビングメイルは女騎士のものでした

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一年生

色を失った花の彩りを取り戻します!

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昼食を終えるとルナ先生から、

「試合を当日と翌日のどちらがよろしいですか?まだ休憩時間はありますが、魔力や体力に不安があれば翌日にしますよ?」

と聞かれた。

フレアとの試合後、ゆっくりと休養したため魔力は十分に回復したし、体力はそもそも消費してないので問題ない。

俺はどちらでも構わないのだが、ファーナが嫌なことは早く終わらせたいので当日で!そう力強く言われて今日でお願いした。

そんなに俺の秘策が気に入らないのか……悲しい。

……仕方ないでしょう。

心に傷を負いながらも、まったりと過ごして回復に努めた。

そうして過ごしている内に、今日の終業を告げる鐘が鳴り響く。

「さあ、行くか」

そろそろ試合開始の時間だ。

「これよりカイ君とサリアさんの試合を始めます!」

闘技場の中央に立つルナ先生が声高に告げた。
その言葉に続き、フレア戦よりも大きな声援が沸き上がる。
一年生ながら白熱した闘いが話題を呼んだのか、授業終わりの上級生や先生たちも観に来ていたからだ。

そんな中で俺は、目の前に立つ小柄なサリアに話しかける。
サリアの装備は少し変わり、上半身には特注であろうレザージャケットを羽織っていた。
しかし、豊かな胸部は苦しそうに自己主張を……

……マスター?

さて挨拶をするか。

「よろしく。いい試合にしような」

「……」

だが返事はない。
相変わらずの無表情ぶりでスルーされてしまう。
俺の差し出した手が悲しそうに空を掴んでいる。

頑張ろうぜ?ファーナ。

それはもちろんですが、本当にあの作戦でいくんですか?

仕方ないだろ?
身体能力じゃあ勝てないんだから。
一撃でもくらったら俺なんかあっという間にグロッキーだぜ?
いくら結界がダメージを軽減してくれたとしても、打たれ弱いのに変わりない。

はぁ、分かりました……
弱さを自信満々に言うのはよく理解できませんが……

渋々といった感じだが納得してくれたようだ。

「……知らないから」

そこで久しぶりにサリアの声を聞くことになった。
俺は意外に思い、彼女に目を向けると、

「そんな恰好で、死んでも知らないから」

……なんていうことを無表情で言うんだ。
ちょっと、いやかなりの恐怖を感じてしまう。
俺の恰好は上着を脱いだ制服のまま。
軽装備なことこの上ない。

「へっ……あ、甘く見てると、こ、後悔するんだぜ?」

ガクガク……

強がるなら全身の震えを止めないと格好がつきませんよ。

そうは言うけどさ!?こんなに冷たい感覚味わったことないよ!?

それが殺意とも言うべきものです。
手段を選ばずに目的を達成する。
そんな意志を彼女は持っているようです。
マスターはその意志を、受け止める覚悟はありますか?

俺に受け止める覚悟はない!

……マスター?

事情も分からんうえに、軽々しく言えることじゃない。
それに俺には大した力はない。
だが!何とかしてあげたい気持ちはある!
だからファーナ、任せたぞ?

本当に呆れた人ですね……

何だよ。
出来ないことは出来ん。
だから出来る人に任せるのは当然だろ?

それでこそ、王の器とも言うのかもしれませんね……
承知しました、マスター。
心を失くした少女の剣、止めてみせましょう。

ああ、その後のアフターフォローは任せておけ!

はぁ……

「両者指定位置へ移動してください!」

ルナ先生の言葉により、お互いが指定の位置につく。

「では、試合開始!」

「頼んだぜ!ファーナ!」

「来て……セツナ」

お互いが召喚獣を呼び、白銀の鎧と氷の狼が現れる。
それと同時にサリアとセツナは、左右に分かれて攻めてきた。
ファーナが一方を相手にすれば、空いた片方が俺を倒す戦法だ。
かといって近くに引き付けすぎると巻き込まれ、俺までがダメージを受けてしまう。

だが、そう来るのは予想通りだ!
このために秘策を立てて来たんだからな!

「リンクメイル!」

俺は新しく覚えたスキルを唱える。
白銀の鎧が光となると、ファーナは俺を優しく包んでいく。
そして二人の姿は一人となる。
それはファーナという鎧を俺が纏ったという結果だった。

私の中に入る……?

うむ、ファーナの中は空っぽだろう?
そこには俺一人が入れるスペースがある。
つまり完璧なる安全地帯だ!

……気が進みません。

お願いだよ!勝利のために、脱いでくれ!

その言い方はやめてください!
で、ですが、鎧を着用するにも時間がかかりますし、その隙を見逃すわけないでしょう?

た、確かに……
こうすぐに合体できるようなスキルない!?

そのような都合のいいスキルがあるわけ……!

その言葉が終わる前に、俺は身体の内側から暖かいものを感じた。
規模は小さいが、ファーナが自分の名前を聞いたときと似たようなものだった。

ファーナさん?何か変化を感じましたが?
リーディングさせてもらってもいいですか?

す、好きにすればいいでしょう!

俺はファーナを呼び出し、読み込んでいく。
すると、見覚えのないスキルを見つけた。

リンクメイル。
これは正しく俺たちが求めていたものではないだろうか?

……私は求めてませんが?

ファーナ……俺と一つになろう。

ひぃぃぃ!?近寄らないでください!

ドゴドゴドゴッ!

「ぎゃぁぁぁ!?」

ファーナの両手が俺の顔面を襲う。

も、もうひわけあひまふぇん……
おねがいでふから、すひるをためひてもいいでふか……?

はぁ……仕方ないですね……

「リンクメイル」

スキルを発動させると、ファーナは光となり俺を包んでいく。
そうしてファーナと初めて一つになると、ある種の安らぎを感じる。
母のお腹にいるような感覚はこんな感じなのではないかと思う。

ファーナの中、あったかくて……きもちいいな……

な、何を言っているんですか!?
マスターの……え、え、えっ……!

何をそんなに慌ててるんだ?

そ、それは、その……なんでもありません!

初めてのリンクはとても気持ちよいものだった……


「……あんなの、あり?」

「……一応ルール上は問題ありません」

サリアとルナ先生の驚く声が聞こえてきた。

さて、頼んだぞファーナ。

ええ、即座に試合を終わらせます。

クンクン……
なんだかいい香りがするな。

前夜に試したときは鼻が潰れていたので分からなかったが、ほのかに香る気がする。

息をしないでください!

いやいや、呼吸しないのは無理だよ?

じゃあそういうことを言わないでください!
恥ずかしいですから!

わ、わかったよ……

俺は気を取り直して詠唱すると、セツナに向けてキーワードを唱える。

「炎の槍」

その間にファーナの体はサリアを狙う。
自分の意思とは関係なく動くのが凄く不思議な気分だ。
光の剣を複数召喚し、サリアを狙い撃つ

「ふっ……」

サリアは小柄な体を巧みに動かし剣をかわす。
相変わらず素早い動きだ。

その一方でセツナも炎の槍をかわそうと横に跳ぶが、

「はじけろ!」

俺は槍を破裂させると分散した炎の矢が襲い掛かり、直撃した。
だが、そこまでのダメージを与えた訳では無いようでそのままこちらへ突進しようとする。

「もどって……」

それを遮りサリアは命令を下す。
セツナは命令通りに戻り、サリアはその背中にまたがった。
そして背中から取り出した小型のクロスボウを構えると、素早く移動しながら矢を射ってくる。
その矢にはどうやら氷の魔力が付与されているようだ。
魔力を纏った矢に当たると凍りつくのだろう。

サリアは近距離では分が悪いと思い、遠距離からの攻撃へと切り替えたようだ。

しかしファーナはイージスの盾を前方に展開すると、全てを弾いた。
こちらの攻撃も当たらないが、あちらも当てることはできない。
戦況は硬直した。

「はぁ……はぁ……」

だが、高ランクであるセツナの維持に消費する魔力に加え、矢に魔力付加を行ったせいでサリアの呼吸は乱れ始めている。
長期戦になるかと思ったが、決着は近いようだ。

「……行こう?」

その言葉とともにクロスボウを投げ捨て、ふとももから短剣を取り出し突っ込んでくる。
最接近して鎧の継ぎ目から刺すつもりか?

ファーナ、セツナを狙って足を止めてくれ。

はい、マスター。

ファーナは数本の光の剣を召喚し、セツナに向けて時間差で解き放つ。
セツナは懸命に避けるが、避ける先々にファーナは剣を放った。
それでも近づこうとするが、最後の一本に右前脚を貫かれる。

ギャン!

セツナが転んだ拍子に投げ出されたサリアだが、体勢を整えて見事に着地すると、

「……ごめんね、セツナ」

相棒へと言葉をかけた。
氷狼はその形を維持できなくなり消えていった。
召喚獣を失っても、短剣を握りしめてサリアはまだこちらに向かってくる。

暗い輝きを瞳に漂わせたまま。

全てを受け止めます。
彼女の未来のためにも。

……頼む。

「はぁはぁ……」

ファーナとサリアは至近距離で向かい合う。
息も絶え絶えで苦しそうなサリアの表情を初めて見る。
だが、戦意は失われていない。

サリアは短剣で攻撃をしてくるが、ファーナの光の剣にあっけなく弾かれてしまう。
全てを失ったサリアは、素手でファーナの鎧を殴りにきた。

「うぅぅぅっ!」

瞬く間に拳は血でまみれていく。
それでも止まらなかったが、やがて糸を失ったマリオネットのように倒れた。

「し、試合終了!」

ルナ先生の言葉で俺はファーナとのリンクを解除する。

「なぜ君はそこまでするんだ?」

サリアは涙を流しながら、差し出した手を振り解き、自分の足で立ち上がろうとしていた。
まだ彼女の中で試合は終わっていないようだ。

「……兄さんのため……負けない」

「闘って……死んだ兄さんを……馬鹿にさせない!」

息も絶え絶えだが、力ある言葉がこぼれ落ちるとともに自分の力で立ち上がった。

お兄さん?
クロイド……?そう言えばどこかで聞いたことが……

「もしかして君のお兄さんはロゼル・クロイドっていうんじゃないか?」

はっとして、こっちを見る。
どうやら当たりのようだ。

「俺が小さいころ大好きだった召喚師だ。戦闘中に大怪我をして亡くなったんだよな……あの時は泣いたなぁ……」

「……」

黙って聞くサリア。

「いい人でさ、サインをもらったんだよ。俺は大興奮してそのとき聞いたんだ。一番好きなものはなんですかって?今思えばどういう質問だって思うけど、笑顔で答えてくれた」

「うーん、そうだなぁ。やっぱり妹の笑顔かな?俺にも君と同じくらいの年の妹がいるんだよって笑って答えてくれたんだ」

俺は鮮明に思い出していた。
初めて近くで会えた憧れの存在だったから。

「君の今の姿は、ロゼルさんが悲しむよ?」

「……でも、許せない」

「……兄さんを罵倒した奴らを」

「罵倒?その時の歓声は、大丈夫かー!?また戻って来るのを信じてるぞ!死ぬんじゃねぇぞー!って大声援だったけど?」

「えっ……?」

「深く思い出してみて?」

サリアは目を瞑り、過去を遡っているようだ。

私が聞いた声……

「バカや……」
「そのま……」

罵倒する声は薄れていき、応援の歓声が響き渡っていた。

「思い出した?たぶん君の近くに心無い人がいて、その声だけが君に聞こえたんだろう。でも一番のファンだった俺が言うよ」

「君のお兄さんは多くの人に愛された召喚師だったんだ。だから君もお兄さんが大好きだって言っていた笑顔を忘れないでほしい」

「……お兄ちゃん!うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

サリアは俺に抱きつき、泣いた。
枯れた泉が再び沸き上がるように。

少しして泣き止んだサリアは、俺から離れて恥ずかしそうに呟いた。

「……ありがとう」

「構わない、それに伝えられてよかった。少しはサインの恩返しができたかな?」

「うん……」

「よかったら君の笑顔を見せてくれない?ロゼルさんの一番好きだったものを見てみたいんだ」

「……笑い方なんて、忘れた」

「なんとか思い出してみてよ」

「……こう、かな?」

少しだけ、それもぎこちないものだが優しい笑顔を見せてくれる。
……俺はその微笑みに胸が高鳴ってしまった。

サリアのほんのりと照れたように笑う姿。
その笑顔には、確かに面影がある。
兄とともに大きな笑顔を浮かべていた似顔絵の少女の面影が。

「ありがとう」

俺も笑顔で返す。

「なんだか……恥ずかしい」

さらに照れてしまうサリア。

「……もうよろしいでしょうか?」

甘酸っぱい空気の中、申し訳なさそうなルナ先生が声をかけてきた。

すっかりと忘れていた。
試合だったことを。
俺はコクコクと慌てて頷く。

「勝者、カイ君!」

ルナ先生の勝者宣言により、静まり返った闘技場に大歓声が沸き起こる!

サリアちゃん!頑張ったよ!
このボケぇぇぇ!ふざけんじゃねぇぞ!もっと優しくしろよな!
サリアちゃん!俺にも笑ってくれ!
サリアちゃん!泣かないでぇぇぇ!

二勝を挙げ、優勝が決まったというのに誰も俺の名前を口にしていない……
涙をこらえて立っていると、小さな手に掴まれた。

「……ありがと。お兄ちゃんを覚えてくれていて」

だが、サリアの言葉と笑顔で俺の心は救われたのだった。


「ふむふむ。面白い子だね!ボクも闘ってみたいな!」

一人の上級生に目をつけられたことなど、気づかないままに。
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