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一年生
前哨戦です!
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「お疲れ様、セツカ。とてもいい試合だったよ」
フラフラのセツカ先輩を迎えに男子の先輩がベンチから出ていく。
どうやら彼が俺の相手のようだ。
「すまない……勝つことができなくて……」
「しかし、負けてもいない。君の実力を示すことができたじゃないか」
「あ、ありがとう……」
戦闘中の凛々しい表情は消え、雪のように白い頬を朱色に染めていく。
後姿しか見えないが、俺にははっきりと分かった。
仲良くなれる人じゃねぇな……
ただの嫉妬ですか。
ちがぁぁぁう!いいか!?あんな優等生みたいなことを言うやつはいけ好かないんだ!
ですが、女性としてならああいう男性がいいですね。
労いを添えて迎えに来てくれるのですから。
お、俺も行こうとしてたし!?
子どもですか。
「フレア!お疲れ様!」
先輩方のいい雰囲気を壊すほどの大きな声でフレアを出迎えにいく。
「いや、改めて先輩の強さを思い知らされた。上には上がいるものだな……」
「強者に一歩も引かないフレアの強さを見せてもらったよ。俺も負けていられないな!」
「ふふふ……最後は任せたぞ?」
「ああ!」
「それじゃあ、君が僕の相手かな?」
隣から、爽やかな声が俺の耳を刺激してくる。
俺がそちらを向くと、サラサラの金髪にブラウンの瞳が特徴のイケメンが微笑んでいた。
「僕はレオンハルト。レオンと呼んでくれ」
どこの王子様だよ!
目の前の存在の全てが憎い。
どう見ても主人公といったオーラが漂っているからな!
全てで負けているからとひがむのはやめましょう。
何かで勝ってるかもしれないだろう!?
今のところは全敗だと思われますが?
くそぉぉぉ!
「レ、レオン先輩ですか……自分はカイと言います……」
「お互いに良い勝負をしよう。それとフレア君だったよね?」
「は、はい」
「とてもいい試合だった。君のような後輩がいてくれて嬉しいよ」
キラッ。
歯を無駄に光らすな。
「あ、ありがとう、ございます……」
おやぁ?何をそんなに照れくさそうにしてるんですかね?
「それじゃあセツカ、肩を貸すからベンチに戻ろうか」
「いい、一人で歩けるからな」
少し不機嫌そうに断るセツカ先輩だったが、
「ほら無理しない。それに今ならこっちの方がいいかな?」
「きゃっ!?」
あろうことかセツカ先輩をお姫様抱っこしやがった!
「す、すぐに下ろせ!恥ずかしいではないか!」
「僕は光栄だよ。傷ついたお姫様を抱き上げることができてね?」
「……もう、ばか」
「あはは、君にはよく言われるよ」
ジタバタと暴れていたセツカ先輩だったが、レオンの野郎の腕の中で大人しくなってしまった。
はぁぁぁぁぁぁ!
なんだあいつ!?
セツカ先輩を抱えていなかったら足をかけてやりたいわ!
マスターの器の小ささに泣きそうになります……
あ、あんなことされたらなぁ!
じぃぃぃ……
後ろから期待のこもった視線を感じるじゃないか!
俺はそっと振り返ると、チラッとこちらに目を向けるフレアがいた。
「うっ……歩くのも限界か……」
チラチラッ。
そ、そんなに期待を込めた目で見つめないで!?
ここ最近の授業のおかげで体力は成長したと思うが、筋力はあまり変わっていない。
なので、フレアをお姫様抱っこして歩ける自信がないのである。
「……大丈夫かフレア?力を貸すよ」
俺はフレアの手をそっと包んだのだった……
ガチャン、ガチャン。
「これはこれでありなのが悔しい……」
俺は呼び出したファーナに頼み、フレアをお姫様抱っこしてもらっている。
ふふふ……妹がいたらこんな感じなのでしょうか?
二人とも結構嬉しそうなので、良かった良かった。
そう思っていたのだが、ベンチで待っていたリーナたちに肩をポンと叩かれてしまう。
「……敗北ですね」
「カイは負けた」
「惨敗だったね……」
前哨戦は俺の完全なる敗北だ……
あのイケメン野郎には試合では絶対に負けん!
どんな手段を使っても勝つ!
その綺麗な顔を涙でぐしゃぐしゃにしてやるからなぁぁぁ!
言っていることが完全に悪役のそれなのですが……
この勝負、絶対に勝つぞ!
はぁ……なんともやる気が出ませんね……
まさか!?ファーナもああいうのがいいのか!?
……ま、まあ嫌いではありませんが?
この少女趣味リビングメイルちゃんめぇぇぇ!
誰が少女趣味リビングメイルちゃんですか!
「最終戦、準備をお願いします」
こんな状態だというのに、無情にも試合の時間は近付いて来るのだった。
フラフラのセツカ先輩を迎えに男子の先輩がベンチから出ていく。
どうやら彼が俺の相手のようだ。
「すまない……勝つことができなくて……」
「しかし、負けてもいない。君の実力を示すことができたじゃないか」
「あ、ありがとう……」
戦闘中の凛々しい表情は消え、雪のように白い頬を朱色に染めていく。
後姿しか見えないが、俺にははっきりと分かった。
仲良くなれる人じゃねぇな……
ただの嫉妬ですか。
ちがぁぁぁう!いいか!?あんな優等生みたいなことを言うやつはいけ好かないんだ!
ですが、女性としてならああいう男性がいいですね。
労いを添えて迎えに来てくれるのですから。
お、俺も行こうとしてたし!?
子どもですか。
「フレア!お疲れ様!」
先輩方のいい雰囲気を壊すほどの大きな声でフレアを出迎えにいく。
「いや、改めて先輩の強さを思い知らされた。上には上がいるものだな……」
「強者に一歩も引かないフレアの強さを見せてもらったよ。俺も負けていられないな!」
「ふふふ……最後は任せたぞ?」
「ああ!」
「それじゃあ、君が僕の相手かな?」
隣から、爽やかな声が俺の耳を刺激してくる。
俺がそちらを向くと、サラサラの金髪にブラウンの瞳が特徴のイケメンが微笑んでいた。
「僕はレオンハルト。レオンと呼んでくれ」
どこの王子様だよ!
目の前の存在の全てが憎い。
どう見ても主人公といったオーラが漂っているからな!
全てで負けているからとひがむのはやめましょう。
何かで勝ってるかもしれないだろう!?
今のところは全敗だと思われますが?
くそぉぉぉ!
「レ、レオン先輩ですか……自分はカイと言います……」
「お互いに良い勝負をしよう。それとフレア君だったよね?」
「は、はい」
「とてもいい試合だった。君のような後輩がいてくれて嬉しいよ」
キラッ。
歯を無駄に光らすな。
「あ、ありがとう、ございます……」
おやぁ?何をそんなに照れくさそうにしてるんですかね?
「それじゃあセツカ、肩を貸すからベンチに戻ろうか」
「いい、一人で歩けるからな」
少し不機嫌そうに断るセツカ先輩だったが、
「ほら無理しない。それに今ならこっちの方がいいかな?」
「きゃっ!?」
あろうことかセツカ先輩をお姫様抱っこしやがった!
「す、すぐに下ろせ!恥ずかしいではないか!」
「僕は光栄だよ。傷ついたお姫様を抱き上げることができてね?」
「……もう、ばか」
「あはは、君にはよく言われるよ」
ジタバタと暴れていたセツカ先輩だったが、レオンの野郎の腕の中で大人しくなってしまった。
はぁぁぁぁぁぁ!
なんだあいつ!?
セツカ先輩を抱えていなかったら足をかけてやりたいわ!
マスターの器の小ささに泣きそうになります……
あ、あんなことされたらなぁ!
じぃぃぃ……
後ろから期待のこもった視線を感じるじゃないか!
俺はそっと振り返ると、チラッとこちらに目を向けるフレアがいた。
「うっ……歩くのも限界か……」
チラチラッ。
そ、そんなに期待を込めた目で見つめないで!?
ここ最近の授業のおかげで体力は成長したと思うが、筋力はあまり変わっていない。
なので、フレアをお姫様抱っこして歩ける自信がないのである。
「……大丈夫かフレア?力を貸すよ」
俺はフレアの手をそっと包んだのだった……
ガチャン、ガチャン。
「これはこれでありなのが悔しい……」
俺は呼び出したファーナに頼み、フレアをお姫様抱っこしてもらっている。
ふふふ……妹がいたらこんな感じなのでしょうか?
二人とも結構嬉しそうなので、良かった良かった。
そう思っていたのだが、ベンチで待っていたリーナたちに肩をポンと叩かれてしまう。
「……敗北ですね」
「カイは負けた」
「惨敗だったね……」
前哨戦は俺の完全なる敗北だ……
あのイケメン野郎には試合では絶対に負けん!
どんな手段を使っても勝つ!
その綺麗な顔を涙でぐしゃぐしゃにしてやるからなぁぁぁ!
言っていることが完全に悪役のそれなのですが……
この勝負、絶対に勝つぞ!
はぁ……なんともやる気が出ませんね……
まさか!?ファーナもああいうのがいいのか!?
……ま、まあ嫌いではありませんが?
この少女趣味リビングメイルちゃんめぇぇぇ!
誰が少女趣味リビングメイルちゃんですか!
「最終戦、準備をお願いします」
こんな状態だというのに、無情にも試合の時間は近付いて来るのだった。
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