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第五章 東方諸国を味方にせよ
留学生コーディ
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「アリスター様!」
セリーナが爪先立ちで駆け寄ると、アリスターはこちらを見て眉間にシワを寄せた。それから、セリーナが伸ばした手を取って、小さな声で「浮いてるのをごまかしてるでしょ」と注意する。
いつものことなので、セリーナは小言には触れずに、
「学園でお会いできてうれしいです!」
「僕も」
そう言って、アリスターは表情を柔らかくした。
「セリーナったら、ずっとアリスター様のことばかりですのよ」
ナディアがセリーナに追いついて、そうぼやいた。
新入生の列に並ぶアリスターを見たセリーナから右手で耳に触れる「気分は最高」のハンドサインを繰り返し見せられ、言葉でも聞かされ続けたナディアはうんざりした顔だ。ナディアと一緒に来たキャシーは苦笑していた。
今日は学園の入学式。
セリーナは朝からウキウキと登校し、アリスターの制服姿を遠目に見て実際に浮き浮きしかけたけれど、なんとか入学式を乗り切り、ホームルームをこなした。今は待ちに待った歓迎会だ。
歓迎会は生徒会が主催なので、セリーナたちは会長の挨拶が終わるまでは裏方にいた。
開会して自由行動になって、セリーナはまずアリスターを探したのだ。
アリスターの隣にいたケントとも挨拶を交わす。
この場では、キャシーとケントが初対面だった。
ちなみに、キャシーは二年のクラス分けでB組に上がることができた。必死に勉強するキャシーに感化されたのか、仲良くしていた令嬢グループのひとりも一緒に上がったそうで、キャシーは「また友だち作りからスタートにならなくて良かったです」とほっとしていた。
「では、グレゴリー殿下にご挨拶に行きましょうか」
ナディアが先に立って歩き出す。
グレゴリーはホールの前方にいた。昨年と同じく、バーナード・ストーム伯爵令息とエグバート・フロント伯爵令息も一緒だ。今年の生徒会長である四年生のクラーク・アルーヴィアル伯爵令息もいる。
グレゴリーがこちらに気づいて片手を上げたとき、彼の元にセリーナたちよりも先に別の生徒が近づいた。
「あら? あの方は? ナディアは知っている?」
「いいえ、知らないわ」
黒髪の男子生徒は東国人に見える。背は低いががっしりとした身体つきだ。
(貴族の令息で東国風の方はアリスター様以外にいないのよね。ということは、平民の方?)
セリーナが首を傾げると、アリスターが「たぶん留学生」とささやいた。
「本当に来たんだ……」
アリスターが続けたつぶやきはセリーナには届かなかった。
ナディアはこのまま挨拶に行くか迷ったのか一瞬立ち止まったけれど、グレゴリーが手招きしたため彼の元に向かった。セリーナたちも付いていく。
「殿下、ごきげんよう」
「ああ、ナディア。セリーナ嬢にキャシー嬢も、歓迎会の準備お疲れ様。アリスターは入学おめでとう。……そして、彼がグレイシャー伯爵令息かな」
「初めまして、グレイシャー伯爵家のケントと申します」
グレゴリーに話しかけられて、ケントが緊張しながら自己紹介をする。
横からアリスターが、
「ケントも生徒会に参加するそうです」
「そうか、ありがとう。よろしく頼むよ」
グレゴリーは笑顔でうなずいてから、ずっとその場にいた留学生を振り返る。
黒い髪に黒い瞳。少し日に焼けた肌と短い髪が野性的な感じだ。厚みのある上体に、武人と言われても納得がいく。
「彼はカイ帝国からの留学生だよ。こちらの伯爵家くらいの身分の貴族家の令息だ。私と同じクラスに所属することになったんだ」
「こちらの方に東国の名前は呼びにくいと思うので、コーディと呼んでください」
コーディは流暢な共通語でそう言った。
(笑顔は友好的だけれど、少し胡散臭いわね……)
各々が自己紹介をするが、セリーナのときに、コーディは、
「ラグーン侯爵のご令嬢ですか! 留学の手続きで侯爵にはお世話になりました」
「父がお役に立てたようで良かったですわ」
(お父様がここ一ヶ月ほど忙しかったのって留学生の受け入れのためだったのね)
セリーナの父は東方諸国の担当だ。あちらから留学生が来たことなんて、数えるほどしかない。
この場でセリーナの浮遊体質を知っているのは、アリスターの他は、グレゴリーとナディアとキャシーだ。四人とも、コーディと話すセリーナの足元を確認している。
(アリスター様以外では浮かないのは検証済みなのよ! 東国人なら誰でもいいわけではないの!)
セリーナは内心憤慨しつつ、笑顔を保った。
一通り挨拶を交わすと、グレゴリーが、
「彼らは皆、生徒会に関わっている者だ。学園内で何か困ったことがあれば相談してほしい」
「お気遣いありがとうございます」
コーディは「よろしくお願いします」と頭を下げてから、その場を辞した。生徒会長クラークも「またあとで」と言って離れていく。
そして、昨年同様、セリーナたちは挨拶の波に巻き込まれた。
王太子とその婚約者。王族の血を引く公爵令息とその婚約者。――一緒にいてあげたほうがまとめて挨拶できるから、挨拶する側にとっても親切かもしれない。
キャシーはともかくケントも残っている。
(ケント様も殿下の側近を狙っているのね)
と、感心していたのだけれど、あとから聞いたところ、離れて良いのか悪いのかわからなくて右往左往していたらバーナードに指示され、それが側近の立ち位置だった、とのことだ。
しばらくすると、挨拶にくる生徒が途切れた。
(去年はこのタイミングでキャシー様が現れたのよね)
一年前のことを懐かしんでいると、グレゴリーが、
「少し話があるから、ついてきてくれ」
と言って皆を別室に促した。
昨年キャシーを連れて入った控え室に行くと、先ほど別れたコーディとクラークがいた。
呼び出された理由がわかっているのかコーディは笑顔だが、クラークは困惑した表情で理由を知らなそうだった。
皆が中に入ると、扉をぴったりと閉めて、その前にエグバートが陣取った。
(何だか物々しいわね……)
グレゴリーがゆっくりと皆を見渡す。
「ここにいる者は私やナディアの近くにいることが多くなるから、特別に伝えておくよ。クラーク殿は生徒会長として知っておいてほしい。他の皆には秘密にしてくれ」
それから隣に立つコーディを示した。
「コーディはカイ帝国の第三皇子、コウダイ殿だ」
皆、息をのんで、慌てて深く礼をした。
「楽にしてほしい。お忍びなんだ。学園で俺の素性を知らせるのは、ここにいる者と教員だけだ。名前もコーディで通したい」
コウダイ皇子、もとい、コーディがそう言ったため、皆が顔を上げた。
事前に知っていたのはエグバートだけだったようで、バーナードも驚いている。
(アリスター様も驚いているけれど、コーディ様が留学生だって言っていたし、もしかしたら何か心当たりがあったのかも……)
コーディを注視しているアリスターは、彼を警戒しているようだ。
(そういえば、カイ帝国の第三皇子殿下って二十二歳じゃなかったかしら?)
セリーナはふと思い出す。
アリスターの伯父伯母がカイ帝国の属国にいると聞いて、セリーナも東方諸国の王族や高位貴族の勉強をしたのだ。
ここにいるコーディは、今年十七歳になるグレゴリーと比べたら確かに年上に見えるけれど、二十歳を超えているようには見えない。
(東国人が若く見えるって本当だったのね)
そう考えると、両方の血を引くアリスターは、純粋な東国人とは少し違った。背丈も高いし、年相応に見える。
「驚かせて申し訳ない」
グレゴリーが皆に謝ってから、コーディを見る。
「まあ、王宮でも驚いたんだけどね。留学の打診を本人が持ってきたものだから」
「ああ、すまない。許してくれ」
コーディはにやりと笑った。こちらが素なのか、笑顔に違和感がない。
そんなことを思いながらコーディを見ていると、彼がふいにこちらを見たため目が合った。
「ラグーン侯爵には本当に世話になったよ。礼を言っておいてくれ」
「かしこまりました」
セリーナがそう答えると、コーディは「もっと気楽にしてくれよ」と笑う。
「気楽にですか……。でも、コーディ様も貴族の設定ですし……」
「俺は商人の息子でもいいと言ったんだが、やめてくれと止められたんだ」
「やめてくれ」
珍しくグレゴリーが笑顔でつっこむ。
「帝国では商人として出歩いているぞ」
「我が国では控えてほしいね。……コーディとして外出する場合も知らせてくれ。警護をつける必要がある」
「真面目だな」
コーディは、ははっと軽く笑う。
(なんだか小馬鹿にされたみたいで、感じ悪いわね……)
「なるべく迷惑をかけないようにするから、仲良くしてくれ」
コーディはそう言って、皆の顔を見回した。
アリスターの硬い表情にぶつかったとき、コーディの瞳が挑発的に細められた気がして、セリーナは心配になったのだった。
セリーナが爪先立ちで駆け寄ると、アリスターはこちらを見て眉間にシワを寄せた。それから、セリーナが伸ばした手を取って、小さな声で「浮いてるのをごまかしてるでしょ」と注意する。
いつものことなので、セリーナは小言には触れずに、
「学園でお会いできてうれしいです!」
「僕も」
そう言って、アリスターは表情を柔らかくした。
「セリーナったら、ずっとアリスター様のことばかりですのよ」
ナディアがセリーナに追いついて、そうぼやいた。
新入生の列に並ぶアリスターを見たセリーナから右手で耳に触れる「気分は最高」のハンドサインを繰り返し見せられ、言葉でも聞かされ続けたナディアはうんざりした顔だ。ナディアと一緒に来たキャシーは苦笑していた。
今日は学園の入学式。
セリーナは朝からウキウキと登校し、アリスターの制服姿を遠目に見て実際に浮き浮きしかけたけれど、なんとか入学式を乗り切り、ホームルームをこなした。今は待ちに待った歓迎会だ。
歓迎会は生徒会が主催なので、セリーナたちは会長の挨拶が終わるまでは裏方にいた。
開会して自由行動になって、セリーナはまずアリスターを探したのだ。
アリスターの隣にいたケントとも挨拶を交わす。
この場では、キャシーとケントが初対面だった。
ちなみに、キャシーは二年のクラス分けでB組に上がることができた。必死に勉強するキャシーに感化されたのか、仲良くしていた令嬢グループのひとりも一緒に上がったそうで、キャシーは「また友だち作りからスタートにならなくて良かったです」とほっとしていた。
「では、グレゴリー殿下にご挨拶に行きましょうか」
ナディアが先に立って歩き出す。
グレゴリーはホールの前方にいた。昨年と同じく、バーナード・ストーム伯爵令息とエグバート・フロント伯爵令息も一緒だ。今年の生徒会長である四年生のクラーク・アルーヴィアル伯爵令息もいる。
グレゴリーがこちらに気づいて片手を上げたとき、彼の元にセリーナたちよりも先に別の生徒が近づいた。
「あら? あの方は? ナディアは知っている?」
「いいえ、知らないわ」
黒髪の男子生徒は東国人に見える。背は低いががっしりとした身体つきだ。
(貴族の令息で東国風の方はアリスター様以外にいないのよね。ということは、平民の方?)
セリーナが首を傾げると、アリスターが「たぶん留学生」とささやいた。
「本当に来たんだ……」
アリスターが続けたつぶやきはセリーナには届かなかった。
ナディアはこのまま挨拶に行くか迷ったのか一瞬立ち止まったけれど、グレゴリーが手招きしたため彼の元に向かった。セリーナたちも付いていく。
「殿下、ごきげんよう」
「ああ、ナディア。セリーナ嬢にキャシー嬢も、歓迎会の準備お疲れ様。アリスターは入学おめでとう。……そして、彼がグレイシャー伯爵令息かな」
「初めまして、グレイシャー伯爵家のケントと申します」
グレゴリーに話しかけられて、ケントが緊張しながら自己紹介をする。
横からアリスターが、
「ケントも生徒会に参加するそうです」
「そうか、ありがとう。よろしく頼むよ」
グレゴリーは笑顔でうなずいてから、ずっとその場にいた留学生を振り返る。
黒い髪に黒い瞳。少し日に焼けた肌と短い髪が野性的な感じだ。厚みのある上体に、武人と言われても納得がいく。
「彼はカイ帝国からの留学生だよ。こちらの伯爵家くらいの身分の貴族家の令息だ。私と同じクラスに所属することになったんだ」
「こちらの方に東国の名前は呼びにくいと思うので、コーディと呼んでください」
コーディは流暢な共通語でそう言った。
(笑顔は友好的だけれど、少し胡散臭いわね……)
各々が自己紹介をするが、セリーナのときに、コーディは、
「ラグーン侯爵のご令嬢ですか! 留学の手続きで侯爵にはお世話になりました」
「父がお役に立てたようで良かったですわ」
(お父様がここ一ヶ月ほど忙しかったのって留学生の受け入れのためだったのね)
セリーナの父は東方諸国の担当だ。あちらから留学生が来たことなんて、数えるほどしかない。
この場でセリーナの浮遊体質を知っているのは、アリスターの他は、グレゴリーとナディアとキャシーだ。四人とも、コーディと話すセリーナの足元を確認している。
(アリスター様以外では浮かないのは検証済みなのよ! 東国人なら誰でもいいわけではないの!)
セリーナは内心憤慨しつつ、笑顔を保った。
一通り挨拶を交わすと、グレゴリーが、
「彼らは皆、生徒会に関わっている者だ。学園内で何か困ったことがあれば相談してほしい」
「お気遣いありがとうございます」
コーディは「よろしくお願いします」と頭を下げてから、その場を辞した。生徒会長クラークも「またあとで」と言って離れていく。
そして、昨年同様、セリーナたちは挨拶の波に巻き込まれた。
王太子とその婚約者。王族の血を引く公爵令息とその婚約者。――一緒にいてあげたほうがまとめて挨拶できるから、挨拶する側にとっても親切かもしれない。
キャシーはともかくケントも残っている。
(ケント様も殿下の側近を狙っているのね)
と、感心していたのだけれど、あとから聞いたところ、離れて良いのか悪いのかわからなくて右往左往していたらバーナードに指示され、それが側近の立ち位置だった、とのことだ。
しばらくすると、挨拶にくる生徒が途切れた。
(去年はこのタイミングでキャシー様が現れたのよね)
一年前のことを懐かしんでいると、グレゴリーが、
「少し話があるから、ついてきてくれ」
と言って皆を別室に促した。
昨年キャシーを連れて入った控え室に行くと、先ほど別れたコーディとクラークがいた。
呼び出された理由がわかっているのかコーディは笑顔だが、クラークは困惑した表情で理由を知らなそうだった。
皆が中に入ると、扉をぴったりと閉めて、その前にエグバートが陣取った。
(何だか物々しいわね……)
グレゴリーがゆっくりと皆を見渡す。
「ここにいる者は私やナディアの近くにいることが多くなるから、特別に伝えておくよ。クラーク殿は生徒会長として知っておいてほしい。他の皆には秘密にしてくれ」
それから隣に立つコーディを示した。
「コーディはカイ帝国の第三皇子、コウダイ殿だ」
皆、息をのんで、慌てて深く礼をした。
「楽にしてほしい。お忍びなんだ。学園で俺の素性を知らせるのは、ここにいる者と教員だけだ。名前もコーディで通したい」
コウダイ皇子、もとい、コーディがそう言ったため、皆が顔を上げた。
事前に知っていたのはエグバートだけだったようで、バーナードも驚いている。
(アリスター様も驚いているけれど、コーディ様が留学生だって言っていたし、もしかしたら何か心当たりがあったのかも……)
コーディを注視しているアリスターは、彼を警戒しているようだ。
(そういえば、カイ帝国の第三皇子殿下って二十二歳じゃなかったかしら?)
セリーナはふと思い出す。
アリスターの伯父伯母がカイ帝国の属国にいると聞いて、セリーナも東方諸国の王族や高位貴族の勉強をしたのだ。
ここにいるコーディは、今年十七歳になるグレゴリーと比べたら確かに年上に見えるけれど、二十歳を超えているようには見えない。
(東国人が若く見えるって本当だったのね)
そう考えると、両方の血を引くアリスターは、純粋な東国人とは少し違った。背丈も高いし、年相応に見える。
「驚かせて申し訳ない」
グレゴリーが皆に謝ってから、コーディを見る。
「まあ、王宮でも驚いたんだけどね。留学の打診を本人が持ってきたものだから」
「ああ、すまない。許してくれ」
コーディはにやりと笑った。こちらが素なのか、笑顔に違和感がない。
そんなことを思いながらコーディを見ていると、彼がふいにこちらを見たため目が合った。
「ラグーン侯爵には本当に世話になったよ。礼を言っておいてくれ」
「かしこまりました」
セリーナがそう答えると、コーディは「もっと気楽にしてくれよ」と笑う。
「気楽にですか……。でも、コーディ様も貴族の設定ですし……」
「俺は商人の息子でもいいと言ったんだが、やめてくれと止められたんだ」
「やめてくれ」
珍しくグレゴリーが笑顔でつっこむ。
「帝国では商人として出歩いているぞ」
「我が国では控えてほしいね。……コーディとして外出する場合も知らせてくれ。警護をつける必要がある」
「真面目だな」
コーディは、ははっと軽く笑う。
(なんだか小馬鹿にされたみたいで、感じ悪いわね……)
「なるべく迷惑をかけないようにするから、仲良くしてくれ」
コーディはそう言って、皆の顔を見回した。
アリスターの硬い表情にぶつかったとき、コーディの瞳が挑発的に細められた気がして、セリーナは心配になったのだった。
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