復讐のためオークに転生した元いじめられっ子、魔王を牝犬にして飼う。【R18】

いけお

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修道女の甘い蜜

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 オークへと無事転生を果たしたディザイアではあったが、最初の2年は半分命がけに近かった……。
 何しろ他のオーク達に、知性など存在しなかったからである。
 腹が減れば近くにあるものを何でも喰らい、眠くなればどこでも寝てしまう。
 そして人間の女を見つければ、徒党を組んで襲いかかり性欲を満たす。

 命がけだった理由は、近くにあるものなら何でも喰らう食欲が原因だった。
 何しろ同族である筈のディザイアでさえ、腹が減れば捕まえて喰おうとする。
 危うく難を逃れた彼だったが、身体が大きくなるまで群れから離れ生活することを余儀なくされた。

 落ちている木の実を拾い飢えをしのぎ、川の水で喉の渇きをいやす。
 そんな生活に変化が訪れたのは、森の中で偶然ヘビの脱皮した抜け殻を見つけた時だった。

(抜け殻だろうと構わない、今はとにかく喰いたい)

 空腹のあまりそれを喰ったディザイアは、自分の視界が変わった事に気付く。
 茂みに隠れているウサギやネズミを、すぐに見つけられるようになったのだ。
 サーモグラフィのように赤く染まる姿は非常に鮮明で、彼はようやくタンパク質を得る手段を手に入れたのである。
 そしてこの瞬間から、ディザイアは大きく進化を遂げてゆく。

 まずネズミを食べると俊敏性が上がり、次にウサギからは発達した聴覚を得る。
 さらにはカメレオンもどきを喰ったことで、擬似的な透明化能力まで手に入れた。

 その後、人の集落で牛や羊など家畜を盗んで喰う知恵を覚えた頃には、彼の身体は通常のオークよりも一回り大きくなっていたのである。
 ようやくオークの群れに戻ったディザイアは、瞬く間に群れのリーダーとなった。

 だがこれらは全て、ディザイアが復讐する為の準備段階に過ぎない。
 あくまでも彼の獲物は前世でイジメてきた男達、そして見て見ぬふりをした女共や担任の女教師に校長である。

 一平をオークに転生させたカルマは、生殺与奪の能力を与える際に実はこんな会話をしていた。

「お前が復讐したい相手は、元のクラスメイト達に担任と校長。 これで良いか?」

「ああ、それで良い。 こいつらに、俺と同じ痛みと苦しみを味わわせてやりたい」

「ふむ……」

 カルマは何やら考え事を始める。

「合計で37人か、1度にこれだけの者を転移させるとなると時間が掛かる。 準備が整うまで、先に行って待っていてくれぬか?」

「それだと話が違う。 この俺の復讐を、手助けしてくれるんじゃなかったのか!?」

「まあ、そう怒るな。 それにこちらの時間軸と、こやつらの時間軸では時の流れ方が違う。 こちらで5年の歳月が流れていたとしても、向こう側では精々半年くらいしか流れない」

 こちらの世界の1年は、向こうでの1ヶ月くらいに相当するらしい。
 時の流れるスピードに違和感を感じつつも、次の説明を待った。

「10年、いや5年以内だ。 この間に、こやつら全員を必ず転移させる。 しかしこれだけの人数を異世界へと転移させるのだから、召喚されるだけの理由を作る必要がある」

「理由?」

(これまでにも多くの転移をさせてきた筈なのに、どうして理由を作る必要が?)

 その理由はいたってシンプルなものだった。

「こやつらを勇者の候補として召喚する、その為には敵となるべき魔王が存在せねばならない」



 魔王、いずこからともなく突如現れ、世界を破壊と混沌へ導く者。
 この世界の人間で立ち向かえる者は存在せず、この緊急事態に際し神々が行う手段が勇者召喚なのである。

「……つまり、魔王を生み出すことで異世界から勇者、正確には復讐する相手を召喚していたという訳か?」

「そうだ。 これまでのケースでは人数も多くは無かったが、今回は人数が多い。 それだけの強さに仕上げるのは、結構骨が折れるのだよ……」

 何か礼の1つでも言っておくべきかと悩む、するとカルマの口元が大きく歪んだ。

「だがそれもすべて、復讐の為の舞台作りだと思えばどうということもない。 特に今回はこれまでに無いものが見れそうだ、胸躍るとはこういうことを指すのかもな」

(いや、それ絶対に違う)

 心の中でツッコミを入れながらも、ふとある疑問が浮かぶ。

「今ふと思ったんだが、もし復讐に失敗した場合は一体どうなるんだ?」

 この質問に対する答えも、非常にシンプルなものだった。

「その時は、復讐する相手と魔王が戦うことになる。 勇者が勝てば復讐者の悔しさで歪む顔を拝めるし、魔王が勝てば勇者の苦しみながら死ぬ姿を見ることが出来る。 どちらにせよ、わしはそれを見て楽しむことが出来るのさ」

 一平の復讐が仮に失敗しても、悔しさに浸るその顔を見て楽しむのだと言う。
 怒りも覚えたが、その一方で何故だか妙に腑に落ちた心地にもなった。
 このイカれた神が、片方だけに力を貸す筈が無い。

(復讐の成否に関わらず楽しむ方法を、きっと考えているに違いない)

 その謎が解けたのだ、ならば後は自分自身の復讐を果たすのみ。

「俺は必ずお前に勝ち誇る顔を見せてやるからな、それと最後に魔王に殺される気も無い。 お前の予想を全て覆してやるから、楽しみに見ておけ!」

「ああ、そうなることを楽しみにしているよ……」

 ほんの2年前の回想を終えたディザイアは、集落の外れにある小屋へ向かった。
 そこには近隣の集落から攫ってきた、女性達が集められていたのである。



「今日はお前にしよう」

「ひぃっ!」

 ディザイアの指差した先に居たのは、修道服を着た若い娘。
 シスターとなるべく都の教会を目指す途中で運悪くオークに見つかり、この場所で幽閉されていた。

 逃げられないようにしていた拘束を解き、彼専用の種付け小屋に連れて行く。
 小屋の中は何かが腐ったような、生臭い匂いで満ちていた。
 あまりの臭さに娘が鼻を押さえていると、ディザイアは小さな木の皿を持って部屋の隅に置いた桶に手を入れる。
 取り出した皿の中には何やら白い液体が見える、この桶はどうやらこの白い液体を貯めているらしい。

「飲め」

「そ、そんな怪しげな物、飲める訳がありません! 神の怒りを受ける前に、女性達を全員解放しなさい。 そうすれば、きっと許されるでしょう」

 言い終えた娘に、ディザイアは再度同じ命令を下す。

「飲めと言っているんだ。 それとも何か、お前は俺の腹を満たす食い物(エサ)にでもなりたいのか?」

(食い物って……わたしを食べるつもりなの!?)

 娘はガクガクと震え始める。
 死の恐怖が娘の正常な判断能力を狂わせ、皿の液体の効果にまで考えが回らない。 娘はおとなしく皿を受け取ると、白い液体をゆっくりと飲み始めた。
 思っていたよりも苦みはない、むしろほのかな甘みさえ感じる。

 その液体の効果は、すぐに娘の身体の中で現れた。
 全身が燃えるように暑くなり、これまで感じたことのない心地よさに包まれる。

(なにこれ……? 頭の中が…少しずつ輪郭を……失っていく感じ)

 意識が朦朧とし始め、身体に力が入らなくなった娘はその場に倒れた。
 ディザイアがそれを見てニヤリと笑みを浮かべると、娘を抱き起こしながら幾つかの質問を始める。

「お前の名は?」

「……クレア」

「何故、シスターを目指そうと考えたんだ?」

「神から与えられた回復の力を、より多くの人の為に使いたかったから……」

 彼が飲ませた液体には、自白と催淫の効果があった。
 これを利用して効率の良い能力の回収と、己の性欲を満たすのである。

「お前のその力、俺がすべて貰う。 お前は今後、オークの子孫を残す為にその身体を捧げるのだ」

 そう言いながら、クレアの服を脱がすディザイア。
 しかし彼女は抵抗することもなく、むしろこれから起きることに少し期待しているようでもあった。
 試しに唇を奪うと彼女の方から舌を絡ませてくる、準備は出来ているらしい。

 服をすべて脱がし終えると、彼は藁で作った即席のベッドに寝かせる。
 神にその身を捧げる筈だった娘の裸体は、白くきめ細やかでシミ1つ無い。
 敬虔なシスターらしい慎ましい胸に手を伸ばすと、胸の先端はピンと尖っていた。

 指先でこねるように遊んでいると、クレアは次第に足をモジモジと動かし始める。
 右手で胸を愛撫しながら左手で娘の秘所に触れると、そこはすっかり濡れてまるで洪水のようだ。

 彼女の両足を開くとディザイアは、まだ男性を受け入れていない聖なる泉に長い舌をゆっくりと入れる。
 途端にクレアが歓喜の声をあげて啼く、本来であれば想像したくもない出来事。
 だが既に判断能力を失っている彼女は、与えられる快楽に身を委ねるしか無い。

 誰も口にしたことのない甘い蜜を、彼は心ゆくまで堪能した。
 だがメインディッシュがまだ残っている、クレアを犯しその力を奪うこと。
 そして……この娘の子宮を己の種で満たし、孕ませることで全て終わるのである。

 彼は彼女を己の所有物とするべく、最後の仕上げに取りかかった……。
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