61 / 86
歪んだ覚悟
しおりを挟む
「……うむ、うぅっ! おぇっ、げほ」
「だめだよ、そんな口の使い方じゃ。 質の良いサービスをしないと、お客様も満足されないよ。 ほら、もう1度。 根元まで咥えるんだ」
エラルドに命じられるまま、くるみは彼のペニスを咥える。
最初は抵抗したが眼前に果物ナイフを突きつけられると、殺される恐怖心で彼女はすっかり大人しくなってしまった。
着ていた服はすべて脱がされ、今も男性の性器を咥えさせられている。
元の世界で築き上げてきたプライドや羞恥心は、あっけなく壊された。
この世界で生きていく覚悟が出来たつもりだったが、くるみは覚悟が足りていないことにようやく気付いたが既に遅い。
エラルドはくるみの頭を押さえてペニスをねじ込むと、喉の奥に溜め込んだ欲望を放つ。
「これはご褒美だ、よく味わうと良い。 全部飲み干したら、笑顔でお礼を言うのを忘れないこと」
すぐにでも吐き出したかったが、頭を押さえつけられて吐くことが出来ない。
吐くのを諦めたくるみは、生臭い精液を少しずつ飲み始めた。
すべてを飲み干したのを確認したエラルドは、彼女の口からペニスを抜く。
途端にくるみが口に指を入れて胃の中を戻そうとしたので、エラルドは彼女の頬をナイフの平らな部分で軽く叩いた。
「ご褒美を吐き出そうとするなんて、悪い娘だな。 ほら笑顔でお礼を言わないと、ナイフで顔を傷つけてしまうかもしれないよ?」
くるみは泣き出しそうな顔を無理やり笑顔に変え、精液を飲ませてもらったお礼を伝える。
「店長様、どうもありがとうございます。 とても美味しかったです……」
「そうだろう、そうだろう! これから毎日飲ませてあげるから、感謝しなさい」
「……はい。 店長様のお店で働けるなんて、とても幸せです」
だがエラルドの新人教育が、これで終わるはずも無かった。
「ここからは君のお給料を決める大事な査定の時間だ、膣の締まり具合で変わるけど折角だから君も一緒に楽しみなさい」
くるみをベッドに寝かせて両足を開かせると、エラルドは彼女の穢れを知らない泉の中へ唾液と精液で塗されたイチモツを沈める。
「痛っ!」
侵入してきた剛直に膜を破られたくるみは、痛みに我慢しきれず両手でエラルドの身体を離そうとした。
しかし彼は逆に体重を乗せて、さらに奥へとペニスを進める。
「力を抜かないと痛いだけだよ、それに少しでも給料高い方が良いのだろう? ならどうすればいいか、君には理解出来ているはずだ」
くるみの瞳から、涙が一筋こぼれた。
伸ばそうとしていた両手を一度離すと、今度はその手をエラルドの背中へと回す。
「店長様、世間知らずなわたしをどうかお許しください。 そしてこのわたしの心と身体に、店長様の素晴らしさをじっくりと覚えさせてください」
「良いね、そそられるよ。 じゃあ、君の望み通り好きにさせてもらうよ」
エラルドは激しく腰を動かし始める、くるみは声を出さないようにじっと堪えるが微かに漏れる啼泣が彼の加虐心をさらに刺激した。
胸に手を伸ばして先端の突起を指で捻り上げると、彼女は背筋を逸らして啼く。
やがて子宮でエラルドの吐精を感じた時、くるみはやっと長く苦しい時間から解放されたと思った。
だがエラルドのペニスは一向に硬さを失わない、それどころかより一層熱を帯びて彼女の膣内を灼こうとする。
いやらしい笑みを浮かべながらエラルドは、枕元にナイフを置きながら寝そべるとくるみに1つの命令を与えた。
「少し疲れてしまった、ここから先は君が上に跨がって自分の価値を示しなさい」
「……うぅっ」
くるみは命じられた通りに跨がると、エラルドの肉棒を自分の秘部に宛がう。
そして腰をゆっくりとおろすと、くちゅっと音を立ててペニスの先端が飲まれた。
痛みはそれほど強くは感じなかった、代わりに全身に広がるのは未知の感覚。
それが快感なのだと理解した頃には、くるみは自ら腰を上下させて与えられる快楽を貪るようになっていた。
「ははっ! そんなに大きな声をあげていると、部屋の外のディザイア様に丸聞こえになってしまうよ?」
「……はぁはぁ、イイっ、これ、気持ちいい!」
エラルドの問いかけに、くるみは狂ったような喘ぎ声で返す。
彼女は半ば自暴自棄となり、快楽に逃げようとしていた。
(わたしには、こんな姿がお似合いなのよ。 このまま何もかも忘れて、気持ちいいことだけして生きていたい……)
エラルドと唇を重ね舌を絡ませていたくるみの瞳に、1本の果物ナイフが映る。
それは先ほどこれ以上脅す必要が無いと判断したエラルドが、枕元に置いた物。
次の瞬間、くるみの頭の中が物凄い勢いで回転を始める。
(……エラルドは、抵抗を続けていればわたしを殺す気でいた。 この世界では人の命に何の値打ちもない、ならば他人の人生や命を食い物にしたって良いじゃない。 この男の食い物にされて人生終えるくらいなら、コイツを殺して食堂をわたしのモノにしてやるわ!)
くるみは腰を動かしながら、大事なことを気付かせてくれたエラルドに感謝の言葉を伝えた。
「ありがとう店長様、本当の意味での覚悟に気付かせてくれて。 お礼にわたしからのご褒美を受け取ってもらえますか?」
「へぇ、どんなご褒美が貰えるのか楽しみだ」
「見せるのはちょっと恥ずかしいから、少しだけ目を瞑ってもらえますか?」
くるみに言われた通りに、エラルドは目を閉じる。
軽い衝撃を感じて彼が目を開くと、枕元に置いておいたナイフが自分の胸に……。
「あ、ああ、ああああ……!?」
「これがわたしからのご褒美よ。 あなたの店は、慰謝料代わりにわたしが貰うことにするわ」
エラルドの絶叫が響き渡る、くるみは彼の叫び声が途絶えるまで何度も何度も胸をナイフで刺し続けた……。
「……佐伯君、終わったわよ」
ディザイアが部屋の扉を開けると、全身を返り血で赤く染めたくるみが出迎える。
ベッドの上ではエラルドが息絶えており、性器もナイフで切り刻まれていた。
「佐伯君。 あなたが仕事を紹介してくれた彼だけど、その立場を利用してわたしをナイフで脅した上にレイプしてきた。 彼の隙を見てナイフを奪ったのだけど、これは正当防衛で良いのよね?」
「……ああ、もちろんだ」
会話は全て聞こえていた、中で何が起きていたのかなど手に取るように分かる。
次に彼女が何を要求してくるのかも、ディザイアには予想がついた。
「これはあなたの人選ミスでもあるわ、無理やり犯されたことへの慰謝料として彼の店をわたしが貰っても文句はないわよね?」
「お前の好きにするがいい、どうやら覚悟は出来たみたいだな」
「ええ、もうばっちり。 それからもう1つお願いがあるのだけど、良いかしら?」
くるみから出た追加のお願い、これはディザイアの予想には無い展開である。
「お願いの内容次第だが、とりあえず言ってみろ」
「あなたが手を付けていない残り6人を、わたしの店で働かせても良いかしら?」
「女中として働かせるのは構わないが、覚悟が出来たわりにはまだまだ甘いな」
彼女1人で食堂を切り盛りするのは無理がある、人手が欲しいのもしれない。
そう考えたディザイアだったが、彼女の真意は覚悟の先を見据えていた。
「なんでわたしが彼女達を甘やかす必要があるの? 彼女達にはわたしがこの世界で生きていくための、大切な駒になってもらうわ。 食堂に住み込みで働かせながら、通ってくる男達に身体を売らせて売り上げの何割かを貰う。 わたしが払う税金は、彼女達の身体で稼いでもらうわ」
これまで一緒にいたクラスメイトに自分の店で売春させると、くるみはディザイアにはっきりと答える。
他人の人生を食い物にして、この世界で生きていくと決めたくるみ。
翌日残りの6人を食堂に集めると、困ったような顔を浮かべながらお願いをした。
「このお店はちょっとしたトラブルのお詫びでわたしの物になったのだけど、従業員が足りないの。 銀貨5枚を毎日のお給料として払うから、わたしの店で住み込みとして働いてもらえないかな?」
6人は話を最後まで聞かずに、二つ返事で了承する。
それから1ヶ月後、初めての給料をもらった6人はその金額を見て驚愕した。
「くるみ、30日働いて金貨3枚ってどういうこと!? 毎日銀貨5枚なら、1ヶ月で金貨15枚ないとおかしいわ。 きちんと説明して!」
くるみは微笑みながら、何故金貨3枚になったのか説明を始める。
それは6人を娼婦に堕とすために張り巡らされた、罠への入り口だった……。
「だめだよ、そんな口の使い方じゃ。 質の良いサービスをしないと、お客様も満足されないよ。 ほら、もう1度。 根元まで咥えるんだ」
エラルドに命じられるまま、くるみは彼のペニスを咥える。
最初は抵抗したが眼前に果物ナイフを突きつけられると、殺される恐怖心で彼女はすっかり大人しくなってしまった。
着ていた服はすべて脱がされ、今も男性の性器を咥えさせられている。
元の世界で築き上げてきたプライドや羞恥心は、あっけなく壊された。
この世界で生きていく覚悟が出来たつもりだったが、くるみは覚悟が足りていないことにようやく気付いたが既に遅い。
エラルドはくるみの頭を押さえてペニスをねじ込むと、喉の奥に溜め込んだ欲望を放つ。
「これはご褒美だ、よく味わうと良い。 全部飲み干したら、笑顔でお礼を言うのを忘れないこと」
すぐにでも吐き出したかったが、頭を押さえつけられて吐くことが出来ない。
吐くのを諦めたくるみは、生臭い精液を少しずつ飲み始めた。
すべてを飲み干したのを確認したエラルドは、彼女の口からペニスを抜く。
途端にくるみが口に指を入れて胃の中を戻そうとしたので、エラルドは彼女の頬をナイフの平らな部分で軽く叩いた。
「ご褒美を吐き出そうとするなんて、悪い娘だな。 ほら笑顔でお礼を言わないと、ナイフで顔を傷つけてしまうかもしれないよ?」
くるみは泣き出しそうな顔を無理やり笑顔に変え、精液を飲ませてもらったお礼を伝える。
「店長様、どうもありがとうございます。 とても美味しかったです……」
「そうだろう、そうだろう! これから毎日飲ませてあげるから、感謝しなさい」
「……はい。 店長様のお店で働けるなんて、とても幸せです」
だがエラルドの新人教育が、これで終わるはずも無かった。
「ここからは君のお給料を決める大事な査定の時間だ、膣の締まり具合で変わるけど折角だから君も一緒に楽しみなさい」
くるみをベッドに寝かせて両足を開かせると、エラルドは彼女の穢れを知らない泉の中へ唾液と精液で塗されたイチモツを沈める。
「痛っ!」
侵入してきた剛直に膜を破られたくるみは、痛みに我慢しきれず両手でエラルドの身体を離そうとした。
しかし彼は逆に体重を乗せて、さらに奥へとペニスを進める。
「力を抜かないと痛いだけだよ、それに少しでも給料高い方が良いのだろう? ならどうすればいいか、君には理解出来ているはずだ」
くるみの瞳から、涙が一筋こぼれた。
伸ばそうとしていた両手を一度離すと、今度はその手をエラルドの背中へと回す。
「店長様、世間知らずなわたしをどうかお許しください。 そしてこのわたしの心と身体に、店長様の素晴らしさをじっくりと覚えさせてください」
「良いね、そそられるよ。 じゃあ、君の望み通り好きにさせてもらうよ」
エラルドは激しく腰を動かし始める、くるみは声を出さないようにじっと堪えるが微かに漏れる啼泣が彼の加虐心をさらに刺激した。
胸に手を伸ばして先端の突起を指で捻り上げると、彼女は背筋を逸らして啼く。
やがて子宮でエラルドの吐精を感じた時、くるみはやっと長く苦しい時間から解放されたと思った。
だがエラルドのペニスは一向に硬さを失わない、それどころかより一層熱を帯びて彼女の膣内を灼こうとする。
いやらしい笑みを浮かべながらエラルドは、枕元にナイフを置きながら寝そべるとくるみに1つの命令を与えた。
「少し疲れてしまった、ここから先は君が上に跨がって自分の価値を示しなさい」
「……うぅっ」
くるみは命じられた通りに跨がると、エラルドの肉棒を自分の秘部に宛がう。
そして腰をゆっくりとおろすと、くちゅっと音を立ててペニスの先端が飲まれた。
痛みはそれほど強くは感じなかった、代わりに全身に広がるのは未知の感覚。
それが快感なのだと理解した頃には、くるみは自ら腰を上下させて与えられる快楽を貪るようになっていた。
「ははっ! そんなに大きな声をあげていると、部屋の外のディザイア様に丸聞こえになってしまうよ?」
「……はぁはぁ、イイっ、これ、気持ちいい!」
エラルドの問いかけに、くるみは狂ったような喘ぎ声で返す。
彼女は半ば自暴自棄となり、快楽に逃げようとしていた。
(わたしには、こんな姿がお似合いなのよ。 このまま何もかも忘れて、気持ちいいことだけして生きていたい……)
エラルドと唇を重ね舌を絡ませていたくるみの瞳に、1本の果物ナイフが映る。
それは先ほどこれ以上脅す必要が無いと判断したエラルドが、枕元に置いた物。
次の瞬間、くるみの頭の中が物凄い勢いで回転を始める。
(……エラルドは、抵抗を続けていればわたしを殺す気でいた。 この世界では人の命に何の値打ちもない、ならば他人の人生や命を食い物にしたって良いじゃない。 この男の食い物にされて人生終えるくらいなら、コイツを殺して食堂をわたしのモノにしてやるわ!)
くるみは腰を動かしながら、大事なことを気付かせてくれたエラルドに感謝の言葉を伝えた。
「ありがとう店長様、本当の意味での覚悟に気付かせてくれて。 お礼にわたしからのご褒美を受け取ってもらえますか?」
「へぇ、どんなご褒美が貰えるのか楽しみだ」
「見せるのはちょっと恥ずかしいから、少しだけ目を瞑ってもらえますか?」
くるみに言われた通りに、エラルドは目を閉じる。
軽い衝撃を感じて彼が目を開くと、枕元に置いておいたナイフが自分の胸に……。
「あ、ああ、ああああ……!?」
「これがわたしからのご褒美よ。 あなたの店は、慰謝料代わりにわたしが貰うことにするわ」
エラルドの絶叫が響き渡る、くるみは彼の叫び声が途絶えるまで何度も何度も胸をナイフで刺し続けた……。
「……佐伯君、終わったわよ」
ディザイアが部屋の扉を開けると、全身を返り血で赤く染めたくるみが出迎える。
ベッドの上ではエラルドが息絶えており、性器もナイフで切り刻まれていた。
「佐伯君。 あなたが仕事を紹介してくれた彼だけど、その立場を利用してわたしをナイフで脅した上にレイプしてきた。 彼の隙を見てナイフを奪ったのだけど、これは正当防衛で良いのよね?」
「……ああ、もちろんだ」
会話は全て聞こえていた、中で何が起きていたのかなど手に取るように分かる。
次に彼女が何を要求してくるのかも、ディザイアには予想がついた。
「これはあなたの人選ミスでもあるわ、無理やり犯されたことへの慰謝料として彼の店をわたしが貰っても文句はないわよね?」
「お前の好きにするがいい、どうやら覚悟は出来たみたいだな」
「ええ、もうばっちり。 それからもう1つお願いがあるのだけど、良いかしら?」
くるみから出た追加のお願い、これはディザイアの予想には無い展開である。
「お願いの内容次第だが、とりあえず言ってみろ」
「あなたが手を付けていない残り6人を、わたしの店で働かせても良いかしら?」
「女中として働かせるのは構わないが、覚悟が出来たわりにはまだまだ甘いな」
彼女1人で食堂を切り盛りするのは無理がある、人手が欲しいのもしれない。
そう考えたディザイアだったが、彼女の真意は覚悟の先を見据えていた。
「なんでわたしが彼女達を甘やかす必要があるの? 彼女達にはわたしがこの世界で生きていくための、大切な駒になってもらうわ。 食堂に住み込みで働かせながら、通ってくる男達に身体を売らせて売り上げの何割かを貰う。 わたしが払う税金は、彼女達の身体で稼いでもらうわ」
これまで一緒にいたクラスメイトに自分の店で売春させると、くるみはディザイアにはっきりと答える。
他人の人生を食い物にして、この世界で生きていくと決めたくるみ。
翌日残りの6人を食堂に集めると、困ったような顔を浮かべながらお願いをした。
「このお店はちょっとしたトラブルのお詫びでわたしの物になったのだけど、従業員が足りないの。 銀貨5枚を毎日のお給料として払うから、わたしの店で住み込みとして働いてもらえないかな?」
6人は話を最後まで聞かずに、二つ返事で了承する。
それから1ヶ月後、初めての給料をもらった6人はその金額を見て驚愕した。
「くるみ、30日働いて金貨3枚ってどういうこと!? 毎日銀貨5枚なら、1ヶ月で金貨15枚ないとおかしいわ。 きちんと説明して!」
くるみは微笑みながら、何故金貨3枚になったのか説明を始める。
それは6人を娼婦に堕とすために張り巡らされた、罠への入り口だった……。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる