62 / 86
罠に嵌める者と嵌まる者
しおりを挟む
「まずは部屋の利用料として1日につき、銀貨3枚貰っているわ。 宿屋の一般的な宿泊料が一泊銀貨5枚だから、それと比べれば格安よね」
くるみはまず、部屋の利用料の説明を始めた。
これは話を最後まで聞いていれば分かった話なので、話の途中で返事をした6人が軽率だったといえる。
次いでくるみは、引かれた残り1枚の銀貨の内訳を説明した。
「残り1枚の銀貨は毎日3食の食事代よ、これだってウチの料理の代金を知っているあなた達なら安くしてるのくらい分かるはず。 毎日の給料から銀貨4枚を引いてるので、残りの銀貨1枚の30日分として金貨3枚を渡したの。 何か問題ある?」
「問題あるわよ! だったら何で、最初に差し引くって言わなかったの!? これじゃ後からいくらでも理由付けが出来るじゃない、あなたがしたのは私達に対する詐欺よ金貨15枚をちゃんと支払って」
6人の1人、萌葱原 頼子(もえぎはら よりこ)はそう言いながら憤る。
だが返ってきたのは、くるみの侮蔑を含んだ言葉だった。
「人の話を最後まで聞かなかったのは、あなた達の方でしょ? それにわたしがこの店を手に入れた経緯は来ている客から聞いているかもしれないけど、この店の元店長に無理やりレイプされた慰謝料よ。 建物の維持費や食材の仕入れにもお金がかかるの、それなのにあなた達をタダで泊めてご飯まで出していたら店は潰れてしまう。 嫌なら出ていってくれて結構よ、でもあなた達を雇ってくれる所が有るのかな?」
くるみの答えに頼子は唇を噛んだ、勇者サクラギの仲間扱いされている6人を雇う街の人間は居ない。
今さら店を飛び出しても、生活の糧を得る手段が彼女達には残されていなかった。
「そうそう、大事なことを伝えるのを忘れていたわ」
くるみは次の罠を張った、それは金銭的精神的に6人を追い詰めるものである。
「ディザイア……佐伯君からの伝言。 住人から多数の苦情が出ている、街で暮らすつもりがあるならそろそろ税金を納めろ。 無いならオークを産め……だって」
伝言を聞いた深川 祐子(ふかがわ ゆうこ)は、くるみに質問した。
「ねえ、税金って一体いくらなの?」
「1年で金貨50枚、今のままならオークの出産間違いなしね」
6人は顔を青ざめる、くるみはここでさらなる追い討ちをかける。
「彼は3ヶ月待ってくれるそうだから、ウチ以外の仕事を増やすしかないわね」
その仕事が6人には無いのだ、オークを産むしか方法がないと彼女達には思えた。
「どうしてもお金に困ったのなら、あなた達でも出来る仕事を1つ紹介してあげても良いわ。 ただその話はここでは出来ない、店が終わってからわたしの部屋に1人で来てちょうだい」
その日の晩くるみの部屋をさっそく訪れる者がいた、6人の中で1番心配性である加藤 千里(かとう ちさと)である。
「まだ3ヶ月もあるのだから、ゆっくりと仕事を探せば良いのに?」
「そんなことを悠長に言ってたら、ちさとはすぐにオークのお母さんです! くるみさん、自分にも出来る仕事を教えてくれませんか?」
「良いわよ、教えてあげる。 やるかやらないかはあなたの自由、でも仕事の内容を聞いて絶対に驚かないでね」
そう言うとくるみは、千里の耳元で小さく呟いた。
「……部屋に男を連れ込んで身体を売るの、楽にお金が稼げるわよ」
「ちょっと……それ本気で言っているの!?」
くるみの提案に千里は驚く、売春をすすめてくるとは思わなかったのである。
「ええ本気よ。 そんなにオークの子を産みたくないのなら、男に身体を売ってでもお金を稼ぐしかないわよね?」
千里は一瞬迷ってしまった、押しに弱い彼女は昔1度だけ幼馴染みに迫られ関係を持ってしまった。
オークに比べればはるかにマシだが、見ず知らずの男に身体を預けることに不安を感じてしまう。
そんな千里の不安を無視して、くるみはどんどんと話を進めた。
「今度は先に言っておくけど、身体を売るなら1人相手にするたびに銀貨3枚を部屋のシーツの交換代として貰うわよ。 あと客と自分の身体を洗いたいなら、銀貨2枚で風呂も使わせてあげる」
これでは1人に身体を売るたびに、くるみに銀貨5枚を支払わなければならない。
それに3ヶ月で金貨50枚を貯めるには、1日に複数人相手をしなければいけない計算となる。
躊躇しはじめた千里にくるみは、小さな瓶を手渡した。
「これは?」
「それはディザイアが昔使っていた、痛みを抑えられる薬よ。 それを使って、早い段階で税金を支払ってしまえばこの仕事を続ける必要もなくなる。 千里はオークの子を産みたくないのでしょ? なら、行動は早い方が良いわ。 とりあえず明日1人だけ相手を見つけてきてあげるから、徐々にこの仕事に慣れていきましょう」
「う~わかった、ちさと頑張ってみる」
「そうだ念のため教えておくけど、サービスの代金は4時間で平均金貨1枚。 部屋の掃除や身体を綺麗にするのに2時間かけるとして、1日最高4人まで相手することが出来るわ。 4人と寝るだけで金貨4枚、こんな楽な商売はないわよ」
金貨4枚という金額に千里は思わず目がくらむ、だが実際にはくるみに料金の半分を奪われて2枚にしかならない。
おまけに店の手伝いをせずに1人だけ客を取った場合、元々の部屋の利用料と食費を抜かれて結局銀貨1枚しか手元に残らないのだ。
この悪辣さに千里は気付くことが出来なかった、くるみの思惑通りの展開となったのである。
そして翌日の晩、千里の寝室に最初の客が訪れた。
それは能力を奪うためにやってきたディザイア、だが千里の目にはごく普通の人間の男にしか見えていない。
支配の力でそう見えるように、脳を誤作動させているのだ。
「さてこの仕事を辞められなくなるまで快感を覚えさせろとの依頼だが、くるみの奴本当に6人全員を娼婦に堕とすつもりみたいだな」
千里をベッドに押し倒しながら、ディザイアはくるみの悪辣さと陰湿さに少しだけ背筋が震えそうになる。
何故なら6人全員を淫らな娼婦に堕とした時、彼女は最高で金貨12枚を毎日手に入れる生活が待っているからだ。
部屋の中から聞こえてきた嬌声に、盗み聞きしていたくるみの口元が歪む。
それは1人目の人生を食い物に出来たことへの、小さな喜びの証だった……。
くるみはまず、部屋の利用料の説明を始めた。
これは話を最後まで聞いていれば分かった話なので、話の途中で返事をした6人が軽率だったといえる。
次いでくるみは、引かれた残り1枚の銀貨の内訳を説明した。
「残り1枚の銀貨は毎日3食の食事代よ、これだってウチの料理の代金を知っているあなた達なら安くしてるのくらい分かるはず。 毎日の給料から銀貨4枚を引いてるので、残りの銀貨1枚の30日分として金貨3枚を渡したの。 何か問題ある?」
「問題あるわよ! だったら何で、最初に差し引くって言わなかったの!? これじゃ後からいくらでも理由付けが出来るじゃない、あなたがしたのは私達に対する詐欺よ金貨15枚をちゃんと支払って」
6人の1人、萌葱原 頼子(もえぎはら よりこ)はそう言いながら憤る。
だが返ってきたのは、くるみの侮蔑を含んだ言葉だった。
「人の話を最後まで聞かなかったのは、あなた達の方でしょ? それにわたしがこの店を手に入れた経緯は来ている客から聞いているかもしれないけど、この店の元店長に無理やりレイプされた慰謝料よ。 建物の維持費や食材の仕入れにもお金がかかるの、それなのにあなた達をタダで泊めてご飯まで出していたら店は潰れてしまう。 嫌なら出ていってくれて結構よ、でもあなた達を雇ってくれる所が有るのかな?」
くるみの答えに頼子は唇を噛んだ、勇者サクラギの仲間扱いされている6人を雇う街の人間は居ない。
今さら店を飛び出しても、生活の糧を得る手段が彼女達には残されていなかった。
「そうそう、大事なことを伝えるのを忘れていたわ」
くるみは次の罠を張った、それは金銭的精神的に6人を追い詰めるものである。
「ディザイア……佐伯君からの伝言。 住人から多数の苦情が出ている、街で暮らすつもりがあるならそろそろ税金を納めろ。 無いならオークを産め……だって」
伝言を聞いた深川 祐子(ふかがわ ゆうこ)は、くるみに質問した。
「ねえ、税金って一体いくらなの?」
「1年で金貨50枚、今のままならオークの出産間違いなしね」
6人は顔を青ざめる、くるみはここでさらなる追い討ちをかける。
「彼は3ヶ月待ってくれるそうだから、ウチ以外の仕事を増やすしかないわね」
その仕事が6人には無いのだ、オークを産むしか方法がないと彼女達には思えた。
「どうしてもお金に困ったのなら、あなた達でも出来る仕事を1つ紹介してあげても良いわ。 ただその話はここでは出来ない、店が終わってからわたしの部屋に1人で来てちょうだい」
その日の晩くるみの部屋をさっそく訪れる者がいた、6人の中で1番心配性である加藤 千里(かとう ちさと)である。
「まだ3ヶ月もあるのだから、ゆっくりと仕事を探せば良いのに?」
「そんなことを悠長に言ってたら、ちさとはすぐにオークのお母さんです! くるみさん、自分にも出来る仕事を教えてくれませんか?」
「良いわよ、教えてあげる。 やるかやらないかはあなたの自由、でも仕事の内容を聞いて絶対に驚かないでね」
そう言うとくるみは、千里の耳元で小さく呟いた。
「……部屋に男を連れ込んで身体を売るの、楽にお金が稼げるわよ」
「ちょっと……それ本気で言っているの!?」
くるみの提案に千里は驚く、売春をすすめてくるとは思わなかったのである。
「ええ本気よ。 そんなにオークの子を産みたくないのなら、男に身体を売ってでもお金を稼ぐしかないわよね?」
千里は一瞬迷ってしまった、押しに弱い彼女は昔1度だけ幼馴染みに迫られ関係を持ってしまった。
オークに比べればはるかにマシだが、見ず知らずの男に身体を預けることに不安を感じてしまう。
そんな千里の不安を無視して、くるみはどんどんと話を進めた。
「今度は先に言っておくけど、身体を売るなら1人相手にするたびに銀貨3枚を部屋のシーツの交換代として貰うわよ。 あと客と自分の身体を洗いたいなら、銀貨2枚で風呂も使わせてあげる」
これでは1人に身体を売るたびに、くるみに銀貨5枚を支払わなければならない。
それに3ヶ月で金貨50枚を貯めるには、1日に複数人相手をしなければいけない計算となる。
躊躇しはじめた千里にくるみは、小さな瓶を手渡した。
「これは?」
「それはディザイアが昔使っていた、痛みを抑えられる薬よ。 それを使って、早い段階で税金を支払ってしまえばこの仕事を続ける必要もなくなる。 千里はオークの子を産みたくないのでしょ? なら、行動は早い方が良いわ。 とりあえず明日1人だけ相手を見つけてきてあげるから、徐々にこの仕事に慣れていきましょう」
「う~わかった、ちさと頑張ってみる」
「そうだ念のため教えておくけど、サービスの代金は4時間で平均金貨1枚。 部屋の掃除や身体を綺麗にするのに2時間かけるとして、1日最高4人まで相手することが出来るわ。 4人と寝るだけで金貨4枚、こんな楽な商売はないわよ」
金貨4枚という金額に千里は思わず目がくらむ、だが実際にはくるみに料金の半分を奪われて2枚にしかならない。
おまけに店の手伝いをせずに1人だけ客を取った場合、元々の部屋の利用料と食費を抜かれて結局銀貨1枚しか手元に残らないのだ。
この悪辣さに千里は気付くことが出来なかった、くるみの思惑通りの展開となったのである。
そして翌日の晩、千里の寝室に最初の客が訪れた。
それは能力を奪うためにやってきたディザイア、だが千里の目にはごく普通の人間の男にしか見えていない。
支配の力でそう見えるように、脳を誤作動させているのだ。
「さてこの仕事を辞められなくなるまで快感を覚えさせろとの依頼だが、くるみの奴本当に6人全員を娼婦に堕とすつもりみたいだな」
千里をベッドに押し倒しながら、ディザイアはくるみの悪辣さと陰湿さに少しだけ背筋が震えそうになる。
何故なら6人全員を淫らな娼婦に堕とした時、彼女は最高で金貨12枚を毎日手に入れる生活が待っているからだ。
部屋の中から聞こえてきた嬌声に、盗み聞きしていたくるみの口元が歪む。
それは1人目の人生を食い物に出来たことへの、小さな喜びの証だった……。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる